日時 | 2015年1月17日(土) 10:00~12:00 (9:00受付) |
---|---|
参加対象・人数 | 学生(小学生・中学生・高校生・大学生) 引率指導者・保護者(定員500名) |
場所 | 奈良県立桜井高等学校 体育館 住所:奈良県桜井市桜井95(JR・近鉄桜井駅から徒歩約10分)【地図】 駐車場: あり(グラウンドをご利用ください) |
参加費 | 学生 1,000円 一般 2,000円 |
申し込み方法 | 満席となり、お申し込みを締め切らせていただきました。 |
日時 | 2015年1月17日(土) 14:00~16:00 (13:30受付) |
---|---|
参加対象・人数 | 指導者・教員のみ(50名) |
場所 | 奈良県立桜井高等学校 講堂 住所:奈良県桜井市桜井95(JR・近鉄桜井駅から徒歩約10分)【地図】 駐車場: あり(グラウンドをご利用ください) |
参加費 | 一般 3,000円 |
申し込み方法 | 満席となり、お申し込みを締め切らせていただきました。 |
1月11日(土)に奈良県立桜井高校を会場に開催され講習会には、地元奈良県からはもとより、大阪、京都、兵庫、滋賀などの関西方面、遠方からは東京、九州などからの参加者がありました。午前中は、主に中学、高校の野球部、サッカー、テニスなどの各種スポーツクラブの生徒や監督、保護者や一般のかたがた800名が、午後は、教師、指導者を対象とした講習会で、小、中、高、特別支援学級、大学も含む教員、指導者、約160名の参加者がありました。
午前、午後とも、講義冒頭でTED(インターネットのTEDカンファレンス)で公開されているある夫婦とあかちゃんの話が紹介されました。生まれつき脳の右側を欠損する障害にみまわれたわが子の将来を嘆いて苦悩していた夫婦が、治療として取り入れた「ミラーニューロン理論」(自分たちの行動を真似させて脳機能を回復させる手法)でのリハビリを繰り返すうちに、子供が「自分たちの手の動きや行為だけを見ているわけではなく、親である自分たちすべてを見ていること」に気づいていくというものです。この、「心も行為も自分のすべて子供に映っていく」という事実は、先輩として、あるいは親や教師、指導者、ひいては教育にかかわるすべての人に言えることであり、まさに取り組むべきは自身の成長でありその姿勢であるということが、どんな立場の参加者にもわかりやすくストレートに伝えられていきました。
続く講義では、現在の日本の現状について、またその状況が今後も続くとしたら、その予測される未来はどのようなものになるのか、わかりやすい具体的な企業の例をもって説明がなされていきました。また、一度放出された熱は再び元には戻らないというエネルギーの法則・エントロピーの増大の法則の話を例に、今の日本や日本人の、低下の一途をたどる人間力とその危機という現実が浮き彫りにされていきました。また、「生きる」ということをテーマの講義では、自分中心の小さな世界から抜け出して、ものの見方を大きく宇宙規模にしていけば、私たちは「生かされている存在であるのだ」ということが自然体に気づかされていくのでした。
実践では、人間本来のあり方である「統一体」と、現状の身体をばらばらに使う部分体とは桁違いに違うことを、様々な検証を通じて体感していきました。両足をそれぞれ二人に抑えられた状態で、まったく動かないところから、気を塾長に通され統一体になると、あるいは、塾長をミラーにして一緒に動くと、とたんに楽に動けるようになるといった実践や、複数のつらなった列をまったく押せなくても、挨拶をきちんとすることで、場の雰囲気がかわり、楽に押せるようになるといった実践、また、人間の本来のもつ力をまだ失わずもっている幼い子供による、力でない力(調和力)の実演、さらには、一度気が通った身体は、相手を投げる強さをもつだけでなく、相手にも力を与え、絆のようにそのエネルギーが伝わっていくといった実践など、次から次に自らの身体を通して学んでいく体験が繰り広げられていきました。
時にむずかしいと思われるテーマであっても、部分で話をするのではなく、すべてをひとつにつなげていく宇城塾長の統一体的な見方考え方は、知識としてではなく、まっすぐ参加者の心に伝わっていき、生徒であれ、教師、指導者であれ、学ぶ側の深さには違いはないと感じました。
「学ぶとは、知識を詰め込むことではなく、自分の成長のためのものであることを知る。」
「人生の主役は自分 生かされている存在であることに気づき、生まれながらにもつ自分の力に気づき、自分を信じることのできる、本当の自信をもつこと」
「その力を引き出すために謙虚になることを知る。そして世界に通用する人間たれ」
塾長の講義、実践をとおしての、こうしたメッセージを、それぞれの立場の参加者が素直に「自分のこと」として受け止めている様子が感想文からうかがえました。
「日本の危機に対する危機感と、それを感じる感性、そして行動するエネルギーと勇気、そういうものが心の奥からどんどん湧いてくるような感じがしました。もうあれやこれやと考えている時間はない、「よし、やろう!」という、いてもたってもいられない感覚がありました。宇城先生の心をほんのわずかでも私自身が映しとり、それを生徒たちに伝えていきたいと思います。」
(高校野球部監督)
「今、世界から見ると自分なんてすごく小さなものでしかなく、悩んだりすることはもっと小さいことなんだと思い、日々変化しながら成長していかないといけないと思いました。」
(高校生)
「よい手本がいれば自分自身も変われるのだと同時に、自分が先輩の立場となっている今の野球部にはいってくる一年生も含め、先輩としてよいミラー、お手本になろうと決心しました。」
(高校生)
「教師という肩書きに頼り、自分自身が学ぶ姿勢を失ってしまえば生徒たちを導くことはできないとご指摘いただき、目の覚める思いでした。子供たちが学ぶ以上に自分自身が自己研鑽を積む重要性を再確認させていただきました。」
(高校野球部顧問)
「科学だけで『ありえない』と思うのではなく、目の前で起こったことをありのまま信じることの重要さを学びました。そしてすべてを言葉で説明できると思うこと自体が間違っていたのだと知りました。」
(野球部マネージャー)
« «2015年 宇城憲治 講習会・講演会ページに戻る 1月18日(日)京都講演会ページヘ» »
Copyright © 2014 どう出版 All Rights Reserved.