『頭脳から身体脳へ』 宇城憲治著
● 頭脳から身体脳へを読んで。
今まで、自分の核になるものがなく、心もなく相対の中でただ生活している状態でした。反面、そんな中でも、わからない何かを求めて もがき、自分自身の力で心を何とか落ち着かせなければと焦っていました。
そんな時、宇城先生に出会い、道塾にも参加させて頂き、更に最近この本を読んで、間違いなく導いて頂いてると確信しています。この本には今、自分が知りたいことが全て答えのように記されています。気は機なり。あの時、心の向かうままこの本を購入出来たことに ひとり感激しています。心のあり方の大切さ、心を強くする、自己を捨てきる覚悟、まず心ありき。それを ひとつは型を通して学べるということ。
やみくもに何かを行わなくても、先人が遺してくださった生きた型を通して、心を開くことができる、自然体になれる。
それを教えて頂き、自分自身に拠り所ができ、小さいですが確固たる安心と自信が芽生えています。
この小さな心の変化は後の人生の大きな支えとなり、高い山を築く指針になります。
また、広がりながら中心に向かうという なんだか宇宙のような感覚は不思議と心に落ちました。
自分の中に確固たる自信・真理があれば、他を認めることができ、受け入れる器が広がっていく。心がいつも穏やかでいられると思います。また、水平統合という言葉と意味にも心が揺れました。
独りよがりでは話にならず、馴れ合いでも真の調和にはならないということ。私は今、この自分を芯から捨てきらないと“人”にはなれないと実感しています。心を変えたい。それには今、拠り所は、自分には型しかありません。幸運にも、私は今、師を通し生きた型を学べます。まず今、自分は 型をただひたすらやり続ける。間違いない道をこの本から教えて頂きました。ありがとうございました。
(奈良 会社員 40代 女性)
● 空間的には広がりながら中心に向っていく感覚、時間的には過去にさかのぼりながら未来に向っていく感覚、この2つの感覚をイメージすると集中力が増し、心も落ち着くように感じられます。身心の一致を得て、本当にその感覚を体感できれば、そこには思いもよらない世界が広がっていることが想像されます。そして無限の時間、空間のなかで、自分自身の位置をしっかりさせ、心の安定につなげていきたいと感じました。
(神奈川 教員 52歳 男性)
● 止心を戒め、放心を説く・・私も座禅を数年続け、無心になる状況は多少理解しているつもりでしたが、生か死かの武術の中での放心は全くレベルの違うものであり、修行してでも体感してみたいと思います。心の働きと自然体の動きは、伝統に裏打ちされた型に行き着くということ。 また時間軸が中心に向かって広がっていくという考え方は、すごくなるほどと思いました。(感覚ですが・・・)
また、現在の世界状況、日本の状況を、心の働きにより調和、融合させ平和に持っていくという考え方はとっても素晴らしいと思います。そして型のある世界の「守破離」の図は自身の狭い殻を破ることが出来るのではないか・・・とも感じました(これは本人しだいですね) 「間」を制する・・・字では理解しても、全く感覚的なものがわかりません・・・これも修行と努力なのでしょうね・・・
現在の会社の効率主義、結果主義は先生のおっしゃるとおり、私も会社にいた時にすごく疑問を感じていました。しかし、不況と言われる時代が長引き、会社に余裕の無かったのが現実でした。でも、やはり余裕ある心は、絶対的に必要であったと感じています。情報化社会になり、ありとあらゆる情報がリアルタイムで世界中から降ってきます。それを頭脳と言葉で表現しようとすると本当に表現したいものや、必要としているものが見えなくなっています。「感知」するという方法は、それが飛躍的に見えやすく理解しやすくなっていく・・ということが方法論で示されているというのはすごいことです。逆反射神経も・・これは言葉だけでも難しいです。型を通じて得られる(皆が出来ると言うことではないと思いますが)なら、必死で取り組みたいとも思いました。伝統的な型に空手以外の狂言などにも共通するということ。全て、一つの事をやり通すということは、最終的に同じものが見えてくるんだなあ、とも感じました。「道」を追求して得られたものは本当に代えがたいものだと思います。またそれを理解し、自分を高めるために応用できればいいなと思っています。
(東京 無職 61歳 男性)
● たくさんの著書からたくさんの教訓をいただいておりますが、最近読み直した『頭脳から身体脳へ』の中で、特に印象に残った言葉は、
「すべての教訓は歴史にあり」
「歴史は真実」
「伝統を学ぶということは、未来を創造することでもある」
「伝統あるものには明確な原点としての型」があり、
「歴史的産物であるあらゆるものが凝縮された中心としての型そのものを自分のものにする」
という箇所です。
自分の「型」を作っていくこと、自分の「歴史」や「原点」を自覚することの大切さを実感すると同時に、仕事における商品の理解や商売の相手となる外国人の理解などで「型」と「歴史」を意識するようになりました。
(大阪 貿易業 33歳 男性)
● 読み返すたびに発見があるのが、先生の書かれた本ですが、特に「頭脳から身体脳へ」や「空手と気」は、悩んだときや迷った時に何かパッと心に入ってくるものがあります。力まないこと、言葉と行動を一致させること、やってみせること、また挨拶や姿勢の大切さなど。つい楽なほうへ流れてしまいがちな日常生活のなかで、緊張感とエネルギーを呼び起こすヒントを本の中から学ばせていただいていると思います。
また季刊『道』を通じて、様々な世界において活躍されている方々の生き方を知ることで、自分自身を省みる機会を与えていただいていると感じています。
(東京 会社員 29歳 男性)
● “今を濃くする生き方”
これこそ、生ぬるい現代の日常になれてしまった自分達にもっとも必要なことなのでしょう。
未来に広がる為に、今の自分に何が必要なのか。
本当の覚悟を持って、今を生きていきたいと思います。
(東京 教員 44歳 男性)
● 最近、『頭脳から身体脳へ』を再度読んでいます。その中で、「武術の本質は自己を高めることにある」や「時空の間に入る」、また「心のあり方は何にもまして最優先」といったことが書かれていました。最近の道塾においても宇城先生が言われていることが書かれており、また「自己を高めるためにどうするのか」ということは、今の自分にとって最大の関心事です。とにかく何度も読んで活字を通して学ぶとともに、また宇城先生の教えに直接触れて、より深く学びたいという気持ちになりました。
(茨城 教員 43歳 男性)
● 「頭脳から身体脳へを」拝見して、これから生きて行く上で大きな希望と道しるべを示していただいたと思います。心が自分自身や社会に対してもいかに大きな影響を与えるか、衝突ではなく調和融合を求めるべきこと、それが非可逆的なプロセスで可能であること等を学び、今まで、相対的にものごとをとらえることが多く、迷い、回り道をしてきた自分を大いに反省するとともに、自分に自信をもち、社会の調和融合に携われるよう、自分を変えていきたいと強く思いました。
(東京 広告業 44歳 男性)
● 「頭脳から身体脳へ」を初めて読んだ時、空手ベースの本であるのに、ピーター・F・ドラッガーの言葉が書いてあると思ったら、その10ページ後にはかわいい赤ちゃんの写真が載っていて、赤ちゃんに「脱帽しました」と書いてあり、そのギャップと思考の幅広さ、また「何からでも学ぶ」という本気さや深さに驚いたのを覚えております。
(神奈川 公務員 30歳 男性)
● 自分は頭で考える観念的になりやすいタイプなので、身体脳という発想が新鮮でした。身体を通してものの見方、考え方が変わり、精神を強くし、調和融合の心をつくるという、心の面を大事にしているところが良いと思います。
(長野 訪問介護 42歳 男性)
● 「身体脳」という概念に、「確かに」と納得し、「生きた型というのは、生きた型ができる師匠より一触を通して受け継ぐしかありません」という言葉に深く感銘を受けました。
(東京 大学院生 31歳 男性)
● 頭だけで考えて、できると思ったり、できないと思ったりよりも、体を通してのはっきりとした判断が重要であり、これからの子供達にも特に必要なことだと感じた。
(東京 消防職員 42歳 男性)