『大河にコップ一杯の水 第二集』 宇城憲治対談集
● 『大河にコップ一杯の水』については、そうそうたる顔ぶれの方との対談が書かれていましたが、すごいや、と感動するとともに、怖さを感じました。自分がこの人たちの立場になったら、この人たちの様な行動がとれるのだろうか?
多分、逃げ腰の生き方をするのではないだろうか? 本気で生きるのを怖がっている自分が出てきました。そう思った時に、思い浮かんできた言葉が、成長するために一番簡単な方法は、できない自分を捨てる事、でした。多分、宇城道塾に入る前の自分なら、もう少し聞こえのいい言葉を使ったりして、自分の本音を隠した文書を書いてるような気がします。少しづつですが、自分の心が変わってる様な気がします。
(福島 会社員 35歳 男性)
● 茨城ダルク代表の岩井喜代仁さんとの対談のなかで、宇城先生が高校野球を80校ぐらい指導されていて、監督の前にまず先生であること、そして、「教える、学ぶ」から「気づかせる、気づく」への指導を通して、野球における人間形成をして欲しいと願っておられて、指導する先生が変わらないと生徒も変わらない、とおっしゃっていたのに、はっと思い、共感しました。
人間は人から教わったことより、自分で気づいたことのほうが、いつまでも記憶に残り、忘れないと思います。また、その気づきが、その後の人生の指針になることもあるのではないかと思います。
生徒に気づかせる指導をするには、まず、自分が勉強し、成長しなければいけないと思います。それがなければ自信を持って指導できないと思いました。
(大阪 教員 43歳 男性)
● 色々な分野で活躍する一流の人々の話を紹介してくれるのが楽しく、また宇城先生の話しの引き出し方がすばらしく、生きていく勇気がもらえます。
(大阪 サービス業 61歳 男性)
● 「大河にコップ一杯の水(第二集)」を読んで一番印象に残ったのは、田口壮選手との対談の中で宇城先生が言っていた、『心が身体を支配し、心と一致した身体はとてつもない力が出る』という言葉でした。
私は競泳を専門的に取り組んでいますが、今まで結果を残した時は身体の状態よりも、心が全てにおいて充実していた時でした。北京五輪以降の2年間、思うような結果を残せず、試合の度に自分に自信がなくなっていったのも、まさに心に余裕がなかったからだと思います。『心が身体を支配し、心と一致した身体はとつもない力が出る』この言葉を読んだ時、まさに今の自分に欠けているものだと強く感じました。
そして、これからも競技を続けていく中で、身体の衰えは必ずあるものですが、【気を出すことができれば、力を必要とせず、力以上のものを得ることができる】という言葉に、私は衝撃を受けました。それも私の専門種目が複数のリレー種目にも絡んでくる自由形(クロール)だということと、個人種目で一番極めたい距離が100Mだからということがあり、呼吸や姿勢についてもっと深く学びたいと思いました。ロンドン五輪があるので、もちろん競技者として意識する部分はありますが、競技者としてだけではなく、まずは一人の人間として成長していくことが、これからの社会を生きていくには非常に重要であると「謙虚に生きる」や「どうする日本!」を読んで痛烈に思いました。。
(東京 アスリート 23歳 男性)
● 私は、『大河にコップ一杯の水』や『道』が好きです。なぜなら、空手の本とDVDを観ているだけですと宇城先生だけは特別なのではないかと考えてしまいがちですが、様々な分野で実践行動されている方々とのお話を通して、先生のモノの見方や考え方が解きほぐされてそれまで見聞していたことと繋がることにより、「あ~そういうことだったのか」とわかったり、新たに気づくことがあるからです。
また、様々な分野にすばらしい方々がいらっしゃることも知れますし、その方々のモノの見方や考え方に触れることもでき、さらに宇城先生との共通性についても感じられます。レベルの低いマスコミなど通さなくても、気をもって行動されている方々は互いに引かれあうところがあるのかなと思います。そう考えると、自分の身の回りにも素晴らしい人がいるのかもしれないし、気を充実させてアンテナも高くすれば、そういう方と知り合えるかもしれないというふうに思えてきます。私もいずれその一員に加われるように、日常に取り組んでいきたいと思います。
(神奈川 公務員 30歳 男性)
● 『大河にコップ一杯の水』を拝読いたしました。『道』で読ませていただいたときとは違う箇所目が止まったり、その時の感動が再度呼び起こされたりして心豊かになりました。
ある人に本を差し上げたのですが、その方より「人のためになにかできるように頑張っていきたい」と感想をいただきました。そして私は、宇城先生や対談をされた方々に叱咤激励をされた思いです。日々の生活でもっともっと頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。
(東京 教員 43歳 男性)
● 『大河にコップ一杯の水』2冊は、登場される方が本当に先生が仰られる通り“大河にコップ一杯の水”の方ばかりで、世に多い“なあなあ”の対談集とはまるで違う、真剣勝負の緊迫感を覚えます。真剣勝負とはいえ対立ではなく、先生が提唱される調和・融合の緊迫感です。交わす会話が調和・融合して、お二人が一段の高みに登って行かれる様子を読み取ることができ、「常に前向きに調和・融合で取り組めば、私にも出来る!」との力強いメッセージを受け取ることができました。
(神奈川 主婦 64歳 女性)
● 『大河にコップ一杯の水 第2集』を拝読いたしました。特にアルフォンス・デーケン教授との対談に、大変、学ばせていただきました。「問題」と「神秘」は異なり、「気」は「神秘」の域で気づく必要があるということ、「神秘」は心の眼でしか見えないということ、人間の無意識の領域の時間にある行動の起点は自然界・宇宙界の時系列に存在するエネルギーとの融合かもしれないといったお話は実に興味深く、ものすごく深いお話をされていると感じました。今後の思考のあり方や気を学ぶ上での取り組み方を正しい方向へ向けていただいたように思います。
大変、ありがとうございました。
(東京 会社経営 44歳 男性)
● 宇城師範の著書を拝読して、本当に多くの世界の方々とつながっているのだなと感じました。
精神論ではない身体から人々が平和共存してゆく日本の伝統文化に、日本人である自分の認識を改めることになりました。伝統文化の中には一人の人間には遠く及ばない真理が内包されているのだと知りました。
ターミナルケアに係わっているので、デーケン先生との対話の中にもあるように、クロノス的人生からカイロスの人生へのシフトが大事であり、カイロスの生き方には謙虚さから気、能力への気付き、そして希望へとの循環を自分の中に持つことだと思いました。
(東京 介護職 33歳 男性)
● 読み終わった時、とてもやる気が出ました。深いものの見方で実践してこられた方々のお話が、自分にエネルギーを与えてくれているようです。何回も読み返したくなりました。
(神奈川 会社員 31歳 男性)
● 『大河にコップ一杯の水』を一気に読みました。どなたもやり抜いた方しか語れない強い芯のあるお話に感動しました。対談なさった方々はそれぞれ活躍の場が全く違うのに、底に流れているものは宇城先生と同じです。真心と謙虚な気持ちで生き抜いておられる。中でも森山まり子先生の奥山再生のお話には涙が出ました。活字から森山先生の優しい心と怒りの生の声が聞こえてきました。またすばらしい方に出会えた喜びでいっぱいになりました。宇城先生が紹介してくださったこの方々の生き方により深く触れる機会を持って勉強させていただきます。また多くの方にこの本を読んでいただけるよう自分のできることをやりたいと思います。
(大阪 医師 52歳 女性)
● 先生の全てのご著書には、武道を原点としてミクロからマクロに渡るこの世の事象を包含し、さらに宗教性をも包みこんで説かれる、時間や重力にも関わるという、これまで何人も示したことがない宇城先生の「気」の世界を会得し活かすための秘伝、奥義が勿体ないほど随所に記されていて、道塾で気づき、学んだことを日常生活に活かす実践を伴うと、読み返すたびに理解が深まり、新しい発見があります。私にとって「戦わずして勝つ」へと導いてくれる「真心」溢れる人生の指南書となりました。
季刊『道』は、その道を極めた方を単に紹介するものではなく、その方々の生き様を横のネットワークで結んで読者に発信するとてもユニークな季刊誌です。特に宇城先生との対談を集めた『大河にコップ一杯の水』 第一集、第二集は、活躍する世界は異なっても、道を極めた方々の命をかけて物事に取り組む真摯な姿勢と、成就に至るまでの思いや感動は、表現は異なるものの互いに通ずるものであることが良く分かり、珠玉の対談集です。
(神奈川 会社員 62才 男性)