『武術空手への道』 宇城憲治著
● 『武術空手への道』を読んで、特に座波先生と宇城先生の対談に感銘を受けました。
私は空手を20年以上続けていますが、体力の衰えとともに修行の方向が見えなくなっておりました。座波先生の「自分の日常生活から人に尊敬されるような行動をとっとかんと、攻撃を押さえることができない。社会的に信用があって、社会に評価された人物に、闇討ちなんてない、戦いというものがない。何もしないでも尊敬される」というお言葉は、まさに私の心に響きました。宇城先生のお話を伺っても空手が社会と結びついていないと、どうしようもないのだということを痛感いたします。周囲のスポーツ界の現状に疑問を持っていた自分に希望が見えました。
(岩手 教員 39歳 男性)
● 『武術空手への道』に、「自分に信じるものがあると強くなれる」とあります。私も自分に信じるものをつくり、自分に勝つという生き方になりたいと思います。
また、「とらわれない心で相手との調和をはかり、融合する」とあり、武術に限らず、人生全般に大事な事だと思いました。
(神奈川 会社員 37歳 男性)
● 『武術空手への道』では、沖縄古伝空手が、パワーではなく、呼吸による力を使っていること、人間の意識へと働きかける気の力を使っていることに、とても驚きました。今まで、現在よりも科学が遅れていた古いものは当然現代のものに比べて遅れているものだと思っていましたが、実際は逆で、武術の世界に科学が追い付いていない、説明できていないのだ、と思いました。
また、武術が、日常的に命のやり取りが行われていない現代においても、それが私たちの生活に生かされるということに、武術の世界の奥の深さを感じました。
(東京 会社員 31歳 男性)