『子どもにできて 大人にできないこと』 宇城憲治著
僕は様々なスポーツをしてきましたが、どのスポーツでもトレーニングは重要視され、数々のトレーニングをしてきました。それらの経験から、たとえば筋肥大を目的とした従来のトレーニングがトレーニングのすべてであり、正しいものであると思ってきました。しかしながら、『子どもにできて大人にできないこと』を読んで、子供よりも明らかに筋力のある大人ができないことを、筋力のない子供がやってのけるといった事実を見て、強さとは筋力だけではないのかもしれないと初めて思うようになり、では統一体、自然体といった強さとはなんなのかということにとても興味が湧いてきました。宇宙の創造物であるわれわれ人間が、統一体を壊していってしまうということは、理にかなっていないことだと思います。統一体に少しでも近づいていきたいと思いました。
「子供にできて大人にできないこと」では、DVDを見させていただいてもわかるように、子供の生まれながら持っている潜在能力のすごさに驚き、感動しました。私にはまだ子供はいませんが、子供を見る目が変わったように思います。本当に子供を抱きしめたくなる思いになります。
また、将来教師を目指すものとして、その子供の潜在能力をダメにしているであろう今の学校教育を何とかしなければと強く思いました。
DVDで観ると、幼い子供に押された大人は抵抗できないで倒されています。本では、大人と子供の過ごしている時間の差から生まれる気のレベルの違いで起きる現象と書かれています。そしてそれは生まれながらに人に備わっている物だが、大人社会の教育がそれを奪っていると書かれています。
だとしますと、子供への教育の視点を変えることで、現在の人間社会とは異なる、人類本来の社会を築き上げることができることになります。わくわくするような思いがしました。
子どもが地球上の生命体のエネルギーをそのまま発揮できることが不思議です。それは当たり前で自然なことなのでしょうが、今の私にはそばで見ていないし、自分自身が体感していないので、なかなか感覚として受け入れられず、うらやましく思います。
正直、事理一致の究極にある気の存在や、真理や時間をコントロールすることなど、何一つ私にはわかりません。今まで生きてきた中で経験したことから学んだことや啓示のようなものを感じたことがあるだけです。本を読んで、まだまだ未知の世界があることに驚嘆するのみです。ただ、もし私のようなものがその世界に少しなりとも触れることができるのなら、そうしてみたいと思いました。
「止心を戒め、放心を説く」
すごく心に響いた言葉です。
今まで、小さいことから大きいことまで、悩んで、考えて、また悩むといった時間を送ってきました。今思うとその時間に進歩はなく、ただ時間が過ぎていただけなんですね。そういう時こそ心を放つ、放心する、心を大きくする。60兆個の細胞を持った身体にある、生きている身体は宇宙の時間軸上にあり、宇宙の時間は一時たりとも止まっていないということ、何か自分の中で大きく動き出している感じがします。
そして、人間は生まれながらに完成形で、子供には大人が失われたエネルギー持っていて、それを大人たちが奪っていってしまう。私自身も5歳と3歳の子供がいます。今までは自分の未熟さを頭ごなしに子供にぶつけ、子供の持つエネルギーを失わせていたと思います。本当に申し訳ない気持ちになりました。
何がしつけや教育で、何が必要でないのか、これからもっと子供達と一緒に色んなものを感じ、子供たちと共に成長していきたいと思います。
子供の力はすごいとあらためて感じました。また、大人はなぜ子供のようにできないのか。
大人になると知識や経験が身体をストップさせてしまっている。子供達も大人達の教育のあり方でできなくなってしまう。まさしく取り戻すには教育のあり方、大人の横着を無くすか、たいへんな労力や努力が必要であることを感じます。DVDとあわせて、見ていてわかりやすく解説されていたと感じました。
人間の持つ潜在能力の素晴らしさに大きな喜びと驚きがありました。
正座をしている大人を、大人が倒そうとしても倒れないけど、3歳の子供は簡単に倒すことができる。これをDVDでも繰り返し見て、力ではない不思議な現象にあっけにとられるだけでした。
しかし、これは力と力のぶつかり合い(倒そうとの思い)ではなく、自然体かつ統一体になっているからだと宇城先生が言われています。まだその理解や身のこなしは出来ませんが、これから無意識・深層意識のエネルギーを自由に使いこなせるように謙虚さを持ち、社会の物事に処していきたいと思います。これからの人生の目的を、“謙虚さ初段”を目指して生きようと考えています。
今回のDVDも、今までのもの同様、素晴らしい内容でした。
道塾で足掛け3年勉強し、細かいことはさておき、自分を常に地球とつながる状態にしていようと、意識するようになってきました。DVDでその大切さを再度強く確認することができました。
今回の説明で初めて知ったことは、どうやら心は胸や頭といった体の一部にあるのではなく、体全体にあるということです。だからこそ、心を地球とつなげ統一体となれば、体は不可能が可能となり、強い心で世の中や地球のために行動できる。体も心も車の両輪で、母なる地球とつながっていることが大切なのだ、とつながりました。
正しい行いをするには、正しい心と正しい作法が必要で、そのためには、特別なことをするよりも、いつも正しい心と行動を意識していることが一番。
そして地球に感謝し、大切に思うこと。
こんな単純なことに、一番大事なことが詰まっています。現代の教育と社会が、まっすぐだった子供をゆがめ、統一体を崩し、地球と断絶させている。ということは、昔の大人や原始人は子供と同じように、統一体だったはず。そういえば、地球と一体になって暮らしているアボリジニの人々が、崖から落ちてしまった仲間を囲み、皆で気を通して、完全にその場で治してしまった話を読んだことがあります。自分もそのような本来の人間に戻りたい。
また、どうやら重力とは、地球がこの世に満ちているエーテルの中に押し込まれたような状態で、その表面にいる地球上のものがエーテルの圧力に押されている状態らしいという説を読みました。人間には感知できないエーテルという物体が自分達をとりまき、生きとし生けるもの、石、自然すべてをつないでいるようです。正しい思いと行動は、エーテルを通じ、地球の仲間である生き物や地球や宇宙自体に働きかけるのではないかと思います。
生き物は、我欲などでゆがんだ状態でなく、素直な気持ちで行動すれば、おのずと最適で、周りの皆にもよい行動ができるようにプログラムされていて、その伝達物質がエーテルではないかと思うようになってきました。ということは自分も他人も地球も一瞬でもごまかせません。まだ、時間のことはよくわかりませんが、心・体を統一し、地球・宇宙・お天道様、八百万の神などのまっすぐなメッセージを受取り、時間の先を取りながら、道塾のファミリーの一員として、仲間とこの震災・傷んだ母なる地球の復興に向け、行動していきたいとの思いを改めて強く持ちました。
昨年暮れに発刊されました宇城師範の『人間と気』から、何か今年は大きな動きがあるような感じがしておりました。まさか、東北関東大震災・福島原発事故という未曾有の出来事、一日で日本が変わってしまいました。被災地の方々は、日々の生活、そして将来の不安でどうしようと希望が見えない焦りの毎日だと思います。
そんな折、『子どもにできて大人にできないこと』が出版されました。
最後は、子どもや孫が大人の希望なのだと思います。被災された方もいろいろな状況の方もおられると思いますが、宇城師範の本は、こういう時こそ人々にエネルギー与える本です。
実際、『道』を読まれた方から「人生を考えるきっかけになりました」という感想文を数名からいただきましたが、その方々は責任ある立場で休みなく働かれ、体調を崩した際に『道』を読んでの感想でした。子どもが希望であり、希望の光をより輝かせるためにも大人が変わっていく。
ありがとうございました。
内容も非常に分かりやすく、誰にでも簡単に読める、読みやすい本だと思いました。そしてこの本にでてくる子ども達の顔を見たら、自然と笑顔になってしまいました。何がおかしいとかでなく、無条件で、細胞で笑ってしまったという感じでした。目の前がパッと明るくなりました。希望とはこんな感じなのかなと思いました。DVDも拝見させていただいて、今まで生きてきて自分自身の潜在能力を失ってしまった人達に対する、それを何とかしたいという強い思いと、自分という生命の尊さをうったえかけられているような気がしました。大人としての堂々とした後姿、それを見せていくしかありません。今まで繰り返してきた過ちを気付かせてくれるものがこの本、DVDにはあると思います。
一番印象深かったのは伊藤一刀斎の言葉で、「剣術のすべての根源にあるものは真の心、すなわち『真心』であるといっています。まさに『真心』が人間の最も大事な所作・行動の原点であることを教え諭しています」という部分です。「真心」の大切さ、改めてみると、色々なところで言い訳をして、自分の「真心」を無視して「偽の心」に従って行動していることがある自分に対し本当に反省です。
DVDではまさに大人ができないことを3歳の子どもが出来る映像をみて、素直な子どものすごさ、生命の強さ、また人間の可能性を感じることができました。また自分自身が、自分の欲や横着な考え方で、生徒などを自分の思うがままにコントロールしようとしている愚かさにも気付かされ、まさに「真心」をもって接することが、大切であるという想いを持ちました。
今回の大震災、自分は生きて平穏に生活をさせていただいていることに感謝をして、更に自分から、自分の周りから、変化をしていけるように生きたいと思います。
一人の特別な子供だけが大人を倒したり、人に力を与えたりということではなく、すべての子供が出来るということは本当にすごいことだと思います。
大人である私たちが子供達をダメにしてしまっているかもしれないことに気付き、家族や学校全体ですぐにでも軌道修正しなくてはならないと感じました。
そして子供からもっと学びたいと思います。ありがとうございました。
今春、私の娘は子どもを扱う幼稚園、小学生教員になるための大学に進学します。
「子供の笑顔を見ると、元気になれるから楽しい」
この本を読んで、娘の進むべき道は間違っていないことを確信し、娘にプレゼントしました。
子どもの純真さを、いつまでも受け入れることができる教師になってほしいとの願いを込めて。