『人間と生き様』 岩井喜代仁・宇城憲治 特別講演録
奈良県立桜井高校 野球部のみなさんより
「岩井喜代仁・宇城憲治 特別講演会」の内容をまとめた小冊子、『人間と生き様』を読んだ高校生から、たくさんの感想文が寄せられました。
送ってくださったのは奈良県立桜井高等学校の硬式野球部監督の先生です。この野球部は宇城憲治師範の「気づく、気づかせる」「気」による指導を定期的に受け、野球の強さだけを求めず、日常をよりよく生きることにつなげていくことを実践されています。その一環として『人間と生き様』を皆さんで読み、感想を綴ってくださいました。どれも原稿用紙2枚にわたって、ていねいな字でびっしりと書かれてあり、両氏の生き様が生徒さん方にどれほど響いたかが伝わってきます。
● 岩井先生と宇城先生の講演録を読み、とても心に残りました。
まず岩井先生の話では、今、子供たちに友達が少なすぎて自分の周りに自分のことをなんでも話し合える友達が三人以上いないということで、僕も自分のことを考えてみると三人以上いないと思いました。だからもっと自分のことを自分からまず相手に話すようにして何でも話し合える友達をたくさん作っていきたいと思いました。
ほかに、裸で子供たちとつきあうことによってコミュニケーションを取ることもすごく大事だと思います。僕も父ともう長い間いっしょにお風呂にはいっていないので父の背中を流すとか、そういうことをやりたいなと思いました。それに僕は野球部に入っているので、いっしょに風呂にはいることをして相手のことをもっとよく知ることができると思うし、自分のことも相手に知ってもらえることができると思います。野球は一人の力だけではうまくいかないのでチームが一致団結できるようになれればいいなあと思います。
つぎに、宇城先生の話では、無意識のうちに働きかけるということに興味を持ちました。0から0.5秒たっていて、でも0.2秒の時点で無意識にブレーキ踏んでいるところからも、頭では意識できてなくても身体では0.2秒という速さで反応しているので、やっぱり頭で考えて野球のプレーを瞬時に判断することは遅いことなんだと分かりました。
最後に、岩井先生と宇城先生の両方の話を読ませていただき、ヤクザや薬物中毒、会社の今後を背負うなど、命を懸けて生きてきた二人のお話を読ませていただき、これから自分の人生にいかせればと思います。
(2年 K.T)
● この本を読ませてもらって一番気になったのは、もちろん宇城先生もそうですが、岩井喜代仁さんは、すごい生き方されてこられているということです。
僕は、薬物乱用者と出会ったことはありませんが、タバコと同様、いやそれ以上に一度やってしまうと、絶対簡単には、やめられないということは、今までの授業や経験談、そしてこの本を読んで、本当によく分かります。そして、その薬物乱用者の周りの環境が使ってしまうようにしむけているというのもこの本を読んで分かりました。僕は、生まれてから今までそんなにたいしてきつい生活をおくってないので大きなことを言える立場ではありません。ですが、周りの人に怒られることがないというのはその人にとって本当に寂しいことだと思います。僕には、親であったり学校の先生であったり、まだまだたくさんの人が幸運にも僕の周りにはいます。だから僕が道を踏み外しそうになっても助けてもらえると思います。あまりこんなことは意識していませんでしたが、この本のおかげで気付くことができました。
もう一つ気になった言葉があります。それは、仲間という言葉です。
僕なりの考えですが、友達と仲間は全く別のものであると思います。岩井さんはダルクに入っておられる人たちを仲間と書かれていました。僕は、命を預けあっているといったらおおげさかもしれませんが、大事な時間を共有している人たちを友達ではなく、仲間というのではないかと思います。僕にも大切な時間を共に過ごしている野球部という仲間がいます。時には辛いことも助け合い、怒りあいすることができる仲間がいるのは、とても幸せなことであると思います。
この本は、いろんな気付きを僕に与えてくれました。ありがとうございました。
(2年 S.M)
● まず、この本を読ませていただいて最初に感じたことは、どちらの方もすごい生き方をされてこられているのだなあと思ったことです。特に岩井先生の話では、岩井先生自身が薬物依存症になっておられ、それでも今は若者の薬物依存症の人を治そうと努力しておられまた、その若者たちで死んでいった人もいてとてもショックや悔しい思いをされてこられたんだなあと思いました。岩井先生のお話のなかで最も印象に残っていることは、首をつっている人をそのままおろさなっかったということです。それは今まで首を吊ってきた人が生きておろされた後、親もその人も苦しい思いをしてきたことを知ってたからというのは分かりますが、そんな場面でもその人や親のこれから先のことを考えることができる岩井先生という方はすさまじい人だなあと思いました。もし僕がその場面にいたら今後つらい思いをするとわかっていたとしても先のことを考えずに下ろしてしまったと思います。
宇城先生のお話では、とても印象に残ったことが二つあります。一つは、死を目前にした世界と向き合い、その限られた時間の中でも、苦しみとして受け止めずに『神秘』として、感じることには謙虚になるということです。それは自分が本当にその場面にならないと真の理解をすることができないと思いますが、さまざまな限られた時間の中で謙虚になり何かするということを理解しました。二つ目は、できないというその思いこみが今の自分自身の実力だということです。僕はできないと思ってしまうことが何事にも多いので全部できると思って生活していきたいです。
また両先生ご対談については、とても内容が濃くどれも自分の心に残っていますが、その中でも特に気になったことは、宇城先生『挨拶をすることでどんな嫌な人でも相手の心が変わり、また自分が変わるための第一歩である』と書いていたところです。その部分を読んで僕は、自分が嫌いな人やあまり接したくない人には挨拶をできるだけしたくないなあと思ってしまうことが多くあるので、挨拶をするとこんなこんなことがあるということを知ることができたので、これからは自ら進んで心をこめて挨拶していきたいです。
もう一つは、宇城先生の「型を毎日やると気づきがあり、変化がある。変化するから楽しい。楽しいから継続できる」と書いていたところで、僕はこの部分を読んだ時毎日の練習でいろんな気づきを見つけて変化、継続し続けようと心に決めました。
僕はこの本を通してたくさん感じたことや思ったことがありますが、ただ感じたり思ったりするだけでなく、行動にうつしてこれからの日々の生活や野球のなかでいかしていけるようにしていきます。
(2年 K.Y)
● まずこの本を読み終えて思ったことは自分はなんてレベルが低かったんだろうと思いました。それともう一つ期待というか楽しみというのかとりあえずよく分からない感情でいっぱいでした。ただ体のそこから湧き出てくるようなそんな感じでした。宇城さんのお話でありました、「挨拶によって気が流れる」というのは以前から知っていました。しかし実際にいつどこで何回でもと言われると、できていません。知っているのにやらない。これが横着だと思います。横着では何をやってもダメだということを何度も聞かされています。岩井さんのお話で、「助けてやる」や「治してやる」という高慢な考えでは助けることはできないというのがありました。やっぱり自分の中に高慢さや横着があってはダメなんだと謙虚になることが大切なんだと改めて知ることができました。しかし知っているのと出来るののとでは大違いだということを思い出しました。
また、岩井さんのお話でとても美人で自分は到底付き合えないだろうという女にいっぱい振られてこいというのがありました。これは宇城さんが別の言い方でおっしゃっていました。低い目標では失敗はしない。つまり高い目標を持って失敗するのは当然のことである。考え方によってはその失敗は成功の始まりだと。なるほどと感動しました。感動とは感じて動くと書くので何か動く、つまり変化しなければならない。「進歩、成長とは変化することである。変化することは深さを知ることである。深さを知ることは謙虚になることである。」と宇城さんがおっしゃられていました。だからまずは自分が横着であることを認識してそこからなにか具体的に変化していき、それを継続させたいです。そうして次の進歩が見えると知りました。知るとできるでは違うのでできるようにしたいです。ありがとうございました。
(1年 N.T)
● 『人間と生き様』を読むまでの僕は、恥をかくことが大嫌いでした。自分で変わろうとせず、周りの人たちの目ばかり気にして、恥をかきそうなところから逃げることばかりしていました。ただ、第三部の特別対談での岩井さんの「恥をかく事、恥をかいて恥を自分にどう恥だと思わせるか」という言葉にひかれて、恥をかいてもいいんじゃないかな、と思えるようになりました。そして、この言葉に出会ってから数日、僕のなかで何かが変わり始めたような気がしました。特に、今まで嫌いだった野球での守備では、恥をかくこと、つまり失敗することで、自分の弱さを知ることができる。さらに恥を恐れずにプレーし、失敗することで、目標ができ、嫌な子とかが嫌じゃなくなりました。日々目標を持つことができるようになり、嫌なことから逃げるという、無駄な時間が省け生活に充実感を感じれるようにもなった気がします。そして今僕は、恥をかくことが本当の意味で成長することだと思います。
このような言葉に出会えたのも、発行所である、「合気ニュース」さんをはじめとする、多くの人たちのおかげだと思っています。本当にありがとうございます。
(1年 S.N)
● 僕は今回この本を読んで、とても衝撃を受けました。岩井さんのお話はとても衝撃的でした。まず17年間薬物依存と37回の逮捕歴というのは、驚きました。それから、ダルクのことは、以前からテレビや新聞などを通して少し知っていたのですが、今の自分には、想像もできない世界だと思いました。
自分は今まで薬物を使う人なんて、心の弱い芯のない人だと思っていました。しかしこの本を読んで、薬物の恐ろしさを改めて知りました。 次に、宇城さんのお話なんですが、岩井さんはこの本で初めて知ったのですが、宇城さんは前に、『気の開発メソッド』を読んで知っているのですが、前にこの本を読んで感じる事があったのですが、今回読んでみたら前とはとても変わっている自分がいました。どのように変わっているのかというと、自分の中で、変化を感じる事ができました。例えば、人を持ち上げるのに、正しい礼やサンチンをした後の重さの違いなどです。前回やった時も違いは少しわかったのですが、今回はもっとはっきりとした違いがわかりました。それは、前回は心のどこかに、素直になれていない自分がいたと思います。
けれど、今回違いがわかったといっても、今の自分のレベルでわかっただけだと思うので、これからも、正しい礼、正しい作法、サンチンの型、呼吸を続けて、自分のレベルをもっと高めていきたいと思います。
今回、この、『人間と生き様』を読んで、とても、自分のためになったと思うので、これからもっともっとこの本を読んで、自分のレベルを高めていきたいと思います。
(1年 K.F)
● 近頃、教師のあり方を描くドラマが放送されている。その他にも、ゆとり教育をはじめ教師の質についてニュースで放送されている。大概は、教師批判であまり印象がよくない。教師の質というか、人間性というものを問うたり、向上を訴えるものもある。そうかと思えば、今度は親のしつけが悪いといった報道やドラマが目立ったりしている。結局は、将来の日本を受け継ぐ子供をどうしたいのかと思ってしまう。
このことを踏まえて『人間と生き様』を読んで感じたものがある。子供をどうしたいのかと思う時点で誰かに何かを求めてしまっている。そうして都合よく誰かに頼るくせがついて、大人になって非難される。この悪循環があるから進歩もなにもないのだと思う。昔の暮らしぶりはあまり知らないが、今よりはよいものだったと思う。身の回りの事は全て自主的にやっていたそうだ。指図されることなく、誰かに頼らず、自分で気づいて事を起こす。いつの時代から自主性がなくなったのか。
もう高校生でもあるから、ある程度の判断力はある。しかし、まだまだ頼らなくてはやっていけないことはたくさんある。それを少しでも減らせるように自分でできることは自分でやっていきたい。
(1年 T.M)
● 僕はこの本を読んでまず思ったことは、「宇城先生、岩井先生はもの凄い体験をしてきた人だな」と思いました。岩井先生はクスリを使った自らの体験談やクスリやシンナーがやめられなくて茨城ダルクにやってきた少年達と出会い、少年達から学んだことなどこの本に載っていました。クスリを使うとどういう死に方をするのか、クスリの依存の強さ、一度使うとやめられなくなるなどといった薬物の恐ろしさを教えていただきました。
お二人の対談の中での質問で「両先生が心に残る失敗をお聞きしたいです」という質問で、宇城先生の答えが、「中学一年生の時に国語の授業で漢字の読みを間違えた」というものでした。今、宇城先生の信念にもなっている、「調子に乗らない」というのは、その時にやきついたそうです。僕は失敗を悪いものだと思っていて、「絶対に失敗はしたくない」と思っていました。しかし失敗をすることで、「自分の力がまだまだ足りない」という自分の未熟さに気付かせてくれたりするものであると、最近そう考えられるようになりました。もっと失敗をして恥をかいて自分の悪い気付いて生きたいです。
(1年 Y.O)
● この本を読ませていただいて、やはり宇城先生、岩井先生が改めてすごい人生をおくってこられたということを感じました。今まで生きてこられた中で、数えきれない苦労があり今の世の中、ぼくたちが全く経験していないことをやられてきました。僕はまだまだ苦労や失敗が少なく何事にもどこか後ろ向きになっていることがあり、時には逃げてしまうこともありました。しかし、この本を読ませていただいて、失敗をおそれて逃げてはいけない、失敗して得られるものを大切にしなければと思いました。
自分を変えたいと頭でばかり考えていて、体が動いていない、それは単に「自分を変えたい」と思う気持ちが軽いだけであると思いました。本当に自分を変えたいというには、今まで日常でやっていたことを意識して少しでもいいから、変えてみるということが大切だと思いました。つまり新しいことをはじめるということです。僕の今のマイナスな自分を変えるには何か新しいことをはじめる必要があって、それを継続してこそ意味があると思います。そうすることによって宇城先生の言われているように今まで見ていた世界とは異なる部分が必ず見えてくると思いました。そして先のこと先のことにとらわれていた自分をなおすために目の前のこととを全力で取り組み、そこから決して逃げない自分になります。『人間と生き様』を読ませていただいて、岩井先生の話におどろくところもたくさんあり、今まで気づけなかった気づき得られることができ、本当にいい思いをさせていただきました。ありがとうございました。
(1年 M.K)
● 岩井さんは過去を変えました。覚醒剤を使うことは、とても悪いことです。その過去を引きずり落ち込んでいても、もう一度その時間に戻ることはできません。しかし、岩井さんは、そこから、「進歩、成長」をし、変わりました。「何々をした」という事実は、変わらないけれど、「何々をしたから今がある」というふうに考えれば、過去を変えられるこの本をよんで思いました。しかし「何々をしたから今がある」の今にたどりつこうと思えば、その時点で具体的に何かを変えていかないと、過去はそのままで変わらないと思いました。具体的に何かを変えようと思えば、自分から動く事です。やってもいないのに、最初から諦め何もしない、これでは進歩も成長もなにも起こりません。もし失敗しても、またその失敗があったから今があると言えるように、それをくり返していけばいいと思いました。くり返して、くり返して。だから終わりはないと思いました。
あと、自分が嫌なことを進んでやっていく。そんなこと誰もしたくないと思います。でもそこからはじめることによって、また何かが見える気がしました。何か、行動にでたら、結果がどうであろうと、変化しない訳がない。そのように思いました。
(1年 K.U)
● 僕は最初に目についたのは、対談の真剣勝負についての所です。岩井先生は、瞬間的に自分がどうかわすかだけを感じ、その日どう生きるかが真剣勝負と言っています。岩井先生が長い間生きてきていろんな経験をしたからこそ感じられると思います。「かわす」というのは、逃げるのではなく、うまくさけることだと思います。そして、いつも先生が「平和ボケはだめ」と言っているのと同じような事が載っていました。僕たちは、真剣味が足りないからそういうことを言われる思います。宇城先生は、いろんな状況の中で、どんな小さなことでも、向き合って逃げない、これが真剣勝負といっています。宇城先生は、例を上げていて、家が家事のとき、火の中から「助けて」聞こえたら、親は火の中に飛び込んでいくと書いています。僕は、こんな状況になったら、無意識で考えるのではなく先に行動していると思います。それが宇城先生が言っている状況によってその必死の行動が出るのだと思います。
僕は、もう一つの対談で気になる所がありました。自分の未熟さから逃げるのではなく乗り越えるためにどのような心構えですかの質問に対して、岩井先生は、今目の前のことを消化することと言っていて、僕はとても良いことだと思いました。なぜなら、目の前のことをするとだんだん前に進んでいきいつか乗り越えられると思います。宇城先生も、努力することと言っていました。僕は、努力しないと何も変わらないと思います。
この本をよませていただき、いっぱい心に残る言葉がありました。
(1年 M.N)
● 僕が一番最初に開いたページは、34ページでした。「主観的な時間と客観的な時間」を読むと、とても自分にあてはまっていました。高校生のぼくは一言で言うと忙しいです。色々な体験をし、経験をつむためには、決して無駄な時間はありません。ぼくは今までそれらを客観的に捉えていました。けれどこの本には「やりがい、生きがいを見つけることで時間が変わり人生が変わる」と書かれています。今を一生懸命になり、二度と戻ってこない一瞬一瞬を大切にし、その時間を主観的にみることで、自分も人生も変わりそれこそ自分のためになるのです。いかに「カイロス」が大事で、磨けるかで今がどれだけ大切かが自分でも分かってきます。ぼくも「カイロス」をみがいていきたいです。
次に目がいったのは「武術」でした。日本には武術があります。今まで武術を無意識に使っていたけれど、それは人生の基本になると今のレベルで分かりました。武術には多くのすばらしいことがあります。例えば、死と向き合う時に、ぼくの場合は刀を抜いてしまうと思います。本には「気」で相手を制すると書かれています。その時にできれば抜かずして勝負を決めたい。だからその前に勝負をつける。それができるかどうかは、その人の持っている迫力であり、気迫ということです。特に、野球をしているぼくには結果が良くなると思わず「ガッツポーズ」をしていましたが、それは体が弱い状態だとわかりました。結果が良くても、体をうかせず「まだまだ」だと思っていきたいです。
最後に日本の文化はすばらしいものだと改めて知らされました。(1年 N.Y)
● 『人間と生き様』を読んで、印象に残っているのは、岩井さんのページです。このページを読み進めていくと、岩井さんがどんな人なのか分かるような人生を言っていて、「岩井さんは、こういうような人なんだ」と思いました。岩井さんみたいな人生の経験は、昔は僕が何年生きても経験できない裏社会で、今は表社会で生きていて、「すごい生き様だな」と思い、僕も人生の中の「苦しい、つらい、楽しい」などの経験を大切にして、生きていきたいとそれと同時に思いました。
第2部の宇城先生の話は「気」に関することで、このことについてみる本は、2回目で、2冊とも、ほぼ同じような事が書いてあって、「気」についてはすごいと思っているので、これからも日常でやっていきたいと思います。
そして、宇城先生のすごさがあらためて体に伝わりました。
第3部の両先生の対談のある質問で、宇城先生の答えが心に残りました。その言葉は、『失敗のほうが成功より、それだけ高い目標をもって臨んだ証であり、失敗するほうが当然なことだからと評価される』という言葉です。僕は失敗を恐れて自分にとって、レベルの高い事は、やらなかったですが、この言葉を見て、自分も失敗してもいいからやってみようと思いました。
本当にこの本を読ませていたただいてありがとうございました。
(1年 N.I)
● 私は、この二方の生き様というものを知って驚くことばかりでした。一番驚いたことは岩井さんが覚醒剤をやっていて、今になってはやめられているということでした。覚醒剤はやめられないものだと思っていたからです。
対談での質問で、「真剣勝負についてのお話が聞きたいです」に対する宇城先生の答えで、「それぞれの立場で命をかける、それが真剣勝負じゃないですか。」という答えを聞いて私の野球での立場であるピッチャーを特に命かけて投げていこうと思いました。
ダルクというものを聞いたのはこの本を通して初めて耳にしました。岩井さんは今とても厳しい中で生活してるんだなと思いました。それは自分が手塩にかけた子供が自ら命をたったということです。それも数多くの子供たちがです。今私の身の回りの先生や家族、友達が死んだ所をまのあたりにしたら想像がつきません。
そんないつどんなことが起こるか分からない環境の中で生きている岩井さんは宇城先生がおっしゃっておられる熱いのと冷たいのを両方もつということが身を持ってわかっておられるような気がしました。
私はこんなお二人の体験や失敗が書かれているこの貴重な本をなんども読んでいきたいと思いました。
(1年 S.I)
● 僕はこの本を読ませていただいて自分の横着さに気づかされました。この時期に気づかされたことはすごく良かったです。謙虚という言葉を知っていながら、自分の中で謙虚になっているつもりであって、周りから見たら横着だったと思います。何事にも真剣に取り組んで素直になり、自分自身を見つめ直そうと思います。野球だけするのではなく、勉強や、日々の日常生活をしっかりとやっていこうと思います。自分の中で何かを変えてそれを実行しなければなにも変わらないと思いました。自分も失敗をしてきて、同じ失敗を二度、三度しており、その後変わろうとしなかったので、進歩しなかったと思います。過ぎたことをずっと引きずらないで、その失敗をどう成功に変えるかを考えたいです。野球というスポーツは非日常的なことですが、その野球を良いものにしていきたいと思いがあるので、もっと野球の深さを知っていきたいです。
今まで知っているだけで、わかったつもりになったり、できると思い込んでいたと思います。知っているとできるとでは全然違うので、深さを追究してその時の自分のレベルで、できることをどんどんしていきたいです。礼や正座の仕方一つにしても正しい型でいつどこでやってもできるようにしていきたいです。高校生の頃からこういったことを教えていただけるということは本当にありがたいことなので、大切にして自分が大人になった時に今度は自分が子供達に教えてあげられるくらいまで成長したいと思っています。
「進歩、成長とは変化することであり、変化することは深さを知ることである。深さを知るとは謙虚になることである。」
この言葉を常に忘れずに頑張っていきたいと思っています。
最後になりましたが『人間と生き様』を読ませていただきありがとうございました。
(1年 Y.S)
● ぼくは、この本を読んで、何事にももっと積極的に取り組んでいこうという気持ちになりました。
ぼくは今まで、恥をかくという事がとても嫌です。嫌な理由は、女にもてたいというのと、かっこよくありたいからです。恥をかかなくするには、何もしなければいいし、かっこよくあるには、自分より下手な人間と自分の得意なスポーツをすれば、かっこよく見えます。でもそれをしている間は、ぼく自身なんの変化もないし、新しい事はなにも覚えない。まして、自分が社会で本当に困った時に、対応できないと思います。
でも積極的に取り組む事によって、そのことを体が覚えます。それに23ページにあるように、それをしたらああなる事をしらないから無力で、でも経験してことによって次につなげられます。こうして成長していけます。それに、何かをしないとこれからの社会で生きていけないと思います。これからは新しいものがどんどんでてくるので、とりくんでいかないと、いざという時に困ると思います。そして対応できない方がダサいし、かっこ悪い。だからもっと積極的に取りくんでいこうと思いました。
ぼくは、これからは、積極的にとりくんでいく事と、もっと真剣にとりくんでいこうと思いました。
(1年 M.O)
● ぼくは、この『人間と生き様』を読んで思ったことは、まだまだ自分の生き方は、あまいし、浅いと思いました。
よく自分で「真剣」にしていると思うけれど、その「真剣」も失敗したら死ぬとか全然思ってなくて、失敗しても心のどこかで「まだまだこれから」となぜ失敗したのかとか理由を考えずに、その機会をあたえてもらうのを待っていました。だから準備も全然できなくて周りの人よりも遅いスタートになっていました。今から死ぬまで、「まだこれだけもある」と思わず「これだけしかない」と思って限られた時間の中で、どれだけ覚悟を持って、今自分が置かれている状況に対応できるかだと思いました。それでも失敗はついてくるものです。その時は、宇城先生が言うように、どう這い上がってくるということが大事だと思いました。例え、自分が一番嫌なことやしんどいことでも、自分が一番好きなもののためなら頑張れるようにしていきたいです。ぼくは、野球のためならなんでも頑張って生きます。また、その目標を達成するためには色々な人の手助けが必要です。その手助けに感謝しながらやっていきたいです。
どんなに、大きい壁ができても、その壁から逃げずに、前向きに向かっていきたいと思いました。
(1年 K.O)
● 私は『人間と生き様』という本を読ませていただいて、まず思ったのが、やはり宇城先生や岩井先生は私達が足下にも及ばないすごい方々だと改めて思いました。そしてやはり何事にも「経験」がモノをいうといくことは自分なりに感じています。
岩井先生の「経験」は私達が知らない世界です。しかし、読ませていただいているうちに、「この人はきっと過去を見てないんだな」と思っていました。そうすると、宇城先生との対談の中で、「今日一日、今どう真剣に生きるか、これしか僕にはないんです」とおっしゃられているのを読み、やはりそうなのかと感じています。宇城先生もそのあたりに「進歩、成長することが大事」だとおっしゃられています。私は今まで過去を振り返ることが何度もあり、そのたびに深く考え込むことがあったのですが、この二人の話を読ませていただいているうちに過去より今を生きるということがいかに自分を成長させるかをなんとなくですが分かったような気がしました。
しかし、やはり宇城先生と岩井先生の生き様は根底が同じだというのは、今の私には全くわかりません。それは私が十年、二十年と私自身が様々なことを経験し、日常生活の私自身のレベルが上がり、この本を何回も読み返すことで根底の同じところが見えてくるのかなと思いました。
(1年 R.N)
● 題名を見たとき、どんな本だろうと思って読み始めると、とても驚きました。岩井先生が自分は元ヤクザで薬物を経験していたと書いてあったからです。薬物については学校で勉強しましたが、本当の怖さや、身近にあるといわれてもどれほど身近にあるのかわかりませんでした。でも岩井先生が体験されてきたことを読んでいると絶対にしたくないと思いました。
人が生まれてから死ぬまでの時間、その時間には二つの種類があると書いていました。
主観的な時間と客観的な時間です。今まで考えたことはありませんでしたが経験はしていました。だらだら過ごす客観的な時間から今という限られた時間の中で何かやりがいや楽しさを見つけ主観的な時間にかえていきたいです。
宇城先生と岩井先生へのたくさんの質問の中で、生きていく上で目標はたてるべきですか?という質問がありました。その答えで目標を持って生きると失敗を恐れてしまうので、持つのではなくどう近づくかと岩井先生は今を真剣に生きておられました。目標はもった方がいいと思いますが、進歩することが大事だと宇城先生、進歩することは深さを知ると、過去を否定するのではなく今を明るくするのだと。
両先生のように僕も後先だけでなく今を一生懸命生きようと思いました。
(1年 R.O)
● 僕はこの本を読んで印象に残っていることは、叱ってくれることの喜びです。中学の時にもこのようなことを言われたことがありました。そのときには、ピーンとはきませんでした。でも今はとても印象に残っています。
小中学校の先生は僕のことをたくさん叱ってくれました。その時は、「またかよ」とかずっと思っていました。でも、今思えばとても幸せ者だったと思います。
小学校の時に、悪さをしてもバレない友達がいました。僕は今思えば変なことだけど、その友達をうらやましがっていました。でも友達はかわいそうです。叱ってくれることによってたくさんのことを学ぶことができるし、何がよくて何が悪いのかもわかるようになると思います。最近では、叱らない教師が増えてきているそうです。だから、子供の犯罪が増えてるのだと思います。
つまり、先生は僕のことを思ってくれてるからこそ叱ってくれるのだと思うし、それによって僕は成長してきたんだと思います。このことを、その時にわかっていれば、もっと今の自分が変わっているような気がします。でも、今このことがわかったので、今から変わっていきたいです。
(1年 K.K)
● 岩井先生の「人間を助けるには、助けてやるだけでは助けられない」という話がとても印象に残っています。高慢さというのは、やはりだめなんだと思いました。このことを自分に置き換えて考えてみると、勉強などいろいろな事に当てはまるな思いました。
岩井先生は、薬物依存症の子供に自信をもたせるために、「お願いします」と言って、一人でできたら「できたじゃん」と褒めることが大事だと言っていました。一人では難しいことには岩井先生自身も手伝ってそれから褒める、僕は二人のお話の中で言っていた「やらないで出来ないことはないんだぜ」という言葉がとても残っています。
岩井先生と宇城先生の対談の中で依存についてのお話がありました。悪いことに対する依存から抜け出す方法は、「もうこれ以上だめだな」と底をつくのを自分で感じる事で初めてやめるコツがわかるという岩井先生のお話で、僕は今の日常生活を変えていかなければならないなと思いました。
自分の未熟さを乗り越えていくには、「今、目の前にあることに全力を尽くす」という言葉になぜか少し気が楽になり、これからこの言葉を思い浮かべながら、これからのいろいろな問題などに立ち向かっていきたいです。
(1年 T.A)
● 岩井さんの生き様を読ませていただいて、思ったことは、良い経験や良くなかった経験も合わせて様々な経験をつんできた人というのは、抽象的ですが、すごい人に自然となっていくのではないかと思いました。
岩井さんの話の中で一番印象に残っている話は、覚醒剤とその薬物依存症者の話です。依存症は「治らない」というのと「回復」するということは、「たぶん、そういうことなんだなあ」と考えるけど「でも、そういうことではないかもしれないな」と思うことがありました。そして、依存症の子供たちとのつきあいのところでシンナー少年の話もまた、岩井さんの行動が印象深く残りました。
達成感を教えるというのは、学校などでは自分で味わうしかなく、味あわしてもらうというのは、そういった薬物依存の方々には、薬物の力を借りた快感よりも、自分たちの力で得た快感を味わってもらうのはとても効果的なのだろうと思いました。
続いて宇城先生のスポーツと武術の違いというところを読んで、武術は筋肉的なパワーを使わないので年齢は関係なく、「技術三割、肝七割」この肝を創るところに現在も生きてくる。体力的な限界など関係なく一生上達し続ける。すなわちスポーツは非日常、武術は日常である。とあるように、自分が今やっている野球も、日常になっていく武術により近づけていきたいなと思いました。
最後に、貴重なお話を読ませていただき、本当に有難うございました。
(1年 K.K)
● まず僕が岩井さんの話を読んで思ったことは、とてもいろんな事を経験されているのだなと思いました。楽しいことや、つらいこと、苦しいことや、悲しいことなどです。なので僕は岩井さんは、あれだけの目にあっても、全く動じない肚ができたんだなと思いました。普通の人なら、包丁をいきなりつきつけられたら、怖くてなにも出来ないと思います。しかし岩井さんは、全く動じずに、対応できるのは、やはりいろんな事を経験されているからだなと思いました。次に宇城先生の話を読んで思ったことは、凄いなという事だけでした。とにかくこの人はなぜこんなことが出来るのだろうと思いました。しかし読み進めていくと、宇城先生がなぜこんな事が出来るのかが少し分かりました。それはやはり、岩井さんと同じようにいろいろな経験と、日常生活から、いろんなことを変えていこうという、強い気持ちを持っておられるからこそ、このようなことが出来るのだなと思いました。
僕はこの本を読んで、本当にたくさんのことを学ばさせていただきました。今日、今を真剣に生きるということや、日常生活からいろんな事が変わることなどです。僕は、このことをすぐに実践していけば、かならず自分の中で何かに気づき何かが変わると思いました。なので僕は、日々このことを徹底してやっていきたいと思います。本当にありがとうございました。
(1年 Y.F)
● 『人間と生き様』という本を読み、失敗してもすぐに前向きに生きていけば、無駄な失敗は絶対に一つもないということを改めて教えてもらいました。僕もよく失敗をします。最近では、落ち込むのではなく、少しずつだけどすぐに前向きになれるようになってきました。でも、まだまだだと思います。だから、これからも失敗を恐れずにやっていき、もし失敗しても無駄な失敗はないのだから、前向きにやっていきます。なんかこういう当たり前のことをを当たり前にしていき、当たり前のレベルをもっと上げていけと、この本、岩井先生、宇城先生に教えてもらっているような気がします。
岩井先生の言葉に「もっと叱ってやれよ」という言葉がありました。僕の周りには、僕のことを本当に想って叱ってくれる人は少ないです。大人になって社会にでると叱ってくれる人はもっと少なくなる、と言われているので、今、叱ってくれる人達を大切にして前向きに生きます。 この本を繰り返し読みました。初めに読んだ時、岩井先生は謙虚な風に書いているけど、元ヤクザやしほんまにすごいんかなと疑ってしまっていました。でも、繰り返し読むにつれて、岩井先生の謙虚さ、子供のことを本当に大切に想っている想いとかががいろいろ伝わってきました。繰り返し繰り返し読むこと、やる事で気づく事がたくさんあるという事もこの本に気づかせてもらいました。
後、嫌な事を逃げずにやっていけ、とも書いてありました。目の前にある現実から逃げる理由ばかり探すのではなく、前向きに立ち向かい、目標に近づけるように一つずつ、こつこつとやっていきます。
(1年 H.S)
● この本を読んで、岩井さんは、ものすごい経験をしているという印象でした。
覚醒剤、女、ヤクザなど、いわゆる裏の世界を極め、現在では、茨城にあるダルクという薬物依存者のリハビリ施設の代表を勤めていると書かれていました。僕はこのように、一度どん底まで落ちた人が、またどん底からはい上がっていける人は数少ないと思います。
僕はダルクという施設を初めて知りました。このような施設は、無くなるようになることが一番良いことだと思います。でも現実は、そんなに甘いものではないと思います。だから、岩井さんには、1人でも多くの人を更生させたり、薬物がどういうものなのか多くの人に伝えていってほしいです。
この本で一番心に残った言葉があります。それは「嫌な人と会う時は感謝しろ、この人が嫌なことを教えてくれるたびに自分が成長するんだ」という文です。
確かに、嫌だと思う人を浮かべてみると、性格が合わなかったり、と自分と違う考えの人がほとんどだと思いました。だから逆にこういう人たちの言葉や行動は自分にないものなので、しっかり学びたいと思いました。
最後に、「気」というものは、正しい姿勢、動作などから流れが強くなると書かれていました。だから、もっと日常の動作を丁寧に正しいかたでいていきたいと思います。
(1年 M.K)
● まず最初に思ったのが岩井先生と宇城先生は僕の父親と年齢が変わらないのにおっしゃっていることの次元が違うことです。それほどこれまでの人生で経験してきたことが違うのだろうと感じました。本を読ませていただき今の自分のレベルで理解したつもりですがまだまだ理解はできません。良い感想とまではならないと思いますが読んでいただけると嬉しいです。僕は岩井先生は65人もの生徒に死なれて普通の人だったら嫌になって逃げ出すと思います。しかしその人たちが残してくれたものを今の人たちに伝えようとするところがやっぱりすごいと思いました。そんな岩井先生だからこそ自分の娘はもちろん薬物を使った子どもと正面からぶつかりあうことができる人だと感じました。
あと分かったのが言葉だけでは変わらないということです。体を張ってぶつかっていくと子どもも変わると思います。だから「大人が変われば子どもも変わる」という言葉に僕も共感できるようになりました。この本を読んでいればそうなるはずです。
宇城先生のお話で印象に残っているのが時間のお話です。この文章だけを読んでいても主観的時間と客観的時間の差は分からない。でも自分の経験したことをあてはめてみるとちょっと分かったような気がしました。気といものも話を聞いているだけでは分かりません。自分の体を動かして初めて分かるものだと本を読んで改めて感じました。
対談の中で人が変わるためには嫌な方を取ることが必要おっしゃっていたことにとても共感しました。野球の練習でも自分が得意なことをしている自分がいて、嫌なことはできるだけ避けてる自分がいます。嫌な方を取ることで自分が成長し変わるんだなということを胸においてこれから練習していきたいと思います。ありがとうございました。
(1年 Y.N)
● 僕は『人間と生き様』を読ませて頂いて自分に対する安さや、これから変えていかなければならないことなどを、見つけることができました。 岩井先生は、僕たちが経験することのないような経験がたくさんあって、とても驚くことばかりでした。印象に残ったのは、65人死なれた中の2人の話です。薬の怖さは、とても感じましたが、その薬が家庭に転がっている薬だということが、それ以上に恐怖を感じました。
また、岩井先生と宇城先生の対談を読んで僕は、目の前にあることすら消化できてないのに、先のことを考えたりしていました。
やっぱり自分を変えていかないといけないと思うので、宇城先生がおっしゃる、「目の前にゴミが落ちていたら拾う」ということを、もっと自分がやる、という気持ちでしっかりやっていこうと思います。頭で考えるのではなく、身体で行動していきたいと思います。そして、いまやっているトイレ掃除も、一番汚れているところを見つけ掃除し、どんなところにでも気がつくようになりたいと思います。
この本を読ませ頂いたことで、「自分にもこんなにできることがあるのか」と思い、また、今からでもできることばかりなので、自分ができることをしっかり自分がやっていこうと思います。
(1年 H.N)
● 僕は、この本を読ませてもらって、言葉では言い表せないようなものを感じました。まず、岩井先生の話を聞いて感じて思ったことは、岩井先生は、今までいろんな経験を積んできて、ダルクを作っていろんな子供のためにつくしていることを読ませてもらって自分と比べてみると全く頭が上がりません。
岩井先生は、相手に厳しく接して、相手の気持ちも考えているところが読めば読むほどひしひしと感じ、僕は岩井先生と会って、おもいっきり怒られたり、おもいっきり泣きたいなと思いました。
岩井先生の言葉で一番心に残っている言葉は、「やらないで『できない』はないんだぜ」です。僕は考えてみると、やらないでできないと言っていることが何回もあります。
岩井先生がおっしゃったこの言葉は、一生忘れることのできないものだし、岩井先生の話は凄く胸に染みました。
次に、宇城先生の話を聞いて感じて思ったことは、まず、宇城先生の話はすごく深いものがあって今の自分のレベルでは、あんまり理解できませんでした。しかし、身体で体験することによって少しだけですが、わかったように思います。
宇城先生の話は、僕たち人間が生きていく中でとても重要なことだと思います。日常での生活態度などによって自分の身体がどのようにして変化するのか、そして、どれだけ謙虚になって進歩、成長していかなければならないのか宇城先生の話を聞いて身にしみて感じました。
僕は二人の先生方の話を聞いて、感じたものが少しでもあるので、行動にうつしていきたいと思います。
(1年 S.K)
● 僕は、この本を頂いたとき岩井喜代仁さんの顔を見て元やくざ組長だったわりにはそんなに見た目が怖くないし何も感じることはなかったんですが、第一部を読んでいるうちに、この人の考え方や接し方が僕の今までの考え方と全く違うところがいくつかあって、なかでも首吊り自殺をした少年を死ぬまで待ってあげたことは衝撃的でした。それを読んだ後もう一回表紙を見るとこの人の今までの人生で経験してきたことが少し分かったことで、オーラを感じました。岩井さんはそれは自信だと言っていましたが、自信をつけるためにはたくさん恥をかけば自信がつくといっていますが、なぜそうなのか僕は全くわかりませんでした。自分なりに考えて恥をかくことは自信につながるのかなあと思いました。それから、一緒にお風呂に入ると子供はさらけだすことや、まず簡単なことをお願いして出来たら褒めてやるまえから出来ないと言うと怒るということは、この先僕が父親になったら子育てのときにとても参考になると思いました。
第二部の宇城先生のお話では、同じ八十年を生きるとすれば、主観的な時間を過ごしたいと思うのですがそのためには嫌いなことにも果敢に挑戦していかなければならないということなので、やはり苦労はつきものなのかなあと思いました。でも苦労を乗り越えて一生懸命に何事も行なえば、人生は変わるということが一番心に残りました。
これからの日常生活は二十四時間日々修行だと思って、一生懸命に生きていきたいと思います。
(1年 K.S)
● 僕は、岩井さんの講演録を読んで、自分も岩井さんのように叱れるような人間になりたいと思いました。僕の小学校や中学校の先生は褒めるだけでなくて、もし、自分が悪いことをすればきつく叱ってくれました。そして、僕は、先生が叱ってくれたことに対してその時は、特になにも思っていなかったけど、岩井さんの講演録を読んで、悪いことをすれば叱ってくれたからこそ、今の自分があって、今のいまの生き方ができているんだなと思いました。
そして、僕は、この本を読んで、改めて「気」のすごさを感じました。適当な礼をしたあとに、腕を上げて上から押されると、すぐに押し下げられてしまいます。でも気をつけをして正しい礼をしてから、同じように腕を上げて上から押されても、少しも動かせません。このように、正しいやり方で礼などをすることによって、「気」が強く流れます。
僕は、この宇城先生の講演録を読んで、もっと日常生活を大事にして、野球につなげていき、野球も大事にして、日常生活につなげていきたいなと思いました。そして、もっと、この本に書いてあることを、自分のやっている野球や日常生活に生かしていきたいです。
(1年 K.U)
● 今回この本を読ませていただき、大きく感じたことが4つあります。まず始めに感じたのは、やっぱり薬物の恐ろしさです。僕は、小学生の頃から、「薬物は使ってはいけない。使うと人生がめちゃくちゃになってしまう」ということを訴えたお話やビデオをたくさん聞いたり見たりしました。でも、岩井先生が今まで経験されたお話を読ませていただいて、今まで習ってきたことはほんの一部だったんだな、現実はもっと残酷なんだと思いました。
次は、岩井先生がおっしゃっていた「ずれたところから成長していった方がいい」という言葉についてです。僕は、自分の中に「こうするのが普通だ。これは変だ。みんながやってるから」というのがどこかにあると思います。でもそれが自分の成長を邪魔しているのかもしれない、と感じました。そういうところを少しずつ変えていきたいと思います。
三つ目は、宇城先生の時間についてのお話です。ぼくが最近感じることは、部活で帰りが遅くなって早く寝たいのにやらなければいけないことがたくさんある時のほうが、部活が雨などで早く帰れて自由な時間がいっぱいある時より、何かをできる量が多いということです。時間がない時は体で動いて、時間がある時は頭で動いているんだと思います。少ない時間でもまとまった時間でも大切に使っていきたいです。
最後は、宇城先生がおっしゃっていた失敗についてのお話です。自分は「失敗を恐れる」というより「できない」と決めつけていることがたくさんあるんじゃないかな、と思います。できる、できないを予測する前に、自分の思った方向に向かっていきたいです。
この本と自分の日常を比べながら少しずつ成長していきたいと思っています。
(高2 M.F)
● 「今日は恥をかきに来ました」から始まる岩井先生の話、なかなかこんな人はいないと思いました。僕は、今までかなり恵まれていたんだと気づきました。小学生のときも、中学生のときも、僕が悪いことをしたら普通にどついてくれました。今になって、僕のことを考えてどついてくれてたんだとわかるようになりました。どつかれてるときは、うっとうしいと思っていたんですが、本当にありがたいです。
母には、今でもどつかれます。母と一緒にいる時間のうちの九割ぐらいはずっと怒られています。やっぱり母のエネルギーはすごいと思いました。
でも岩井先生のエネルギーはもっとすごいです。自分の子供だけではなく、他の子にまでいろいろしてあげられる、いろいろな経験をしてきたからできるのでしょうか。ヤクザの世界、女の世界、薬物の世界を経験してきたとおっしゃられていたのですが、僕がこれから経験するとしたら、たぶん女の世界だけだと思います。ヤクザのキツイ世界と薬物という普通の人はあまり経験しないような世界を経験しているからこそできることがあって、それをすごく生かしていると思いました。
「空手と気」のところを読んでいると、人生の時間は限られていると書いてあって、僕が毎日ぼーっと過ごしている時間は、すごく無駄だったと、ちょっとあせっています。寝る間を惜しんで何かをするということがそういうことなんだなあと何となく思いました。だから、授業中でも電車に乗っている時間も家に帰ってからの時間も大事にして、何かしらできることをやっていきます。
(高2 K.M)
● 「人間と生き様」を読んで、まず岩井さんのところを読み、僕は大変びっくりしました。始め読んでいると、普通に覚醒剤を使っているんだなと思いました。僕の中学校でもシンナーを吸っていた子がいました。やはり身近で友達がやっていると悲しい気持ちになりました。
65回死と向き合ってきたとありますが、僕の身内の人が死んだときは今まで感じたことがない感情に襲われました。心のどこかにポッカリ穴が空いた感じです。僕からしたら、65回も死と向き合う経験ができるのが、そして経験したときの自分はどんなものになっているのか心の端っこで思ってしまう自分がいました。
「覚醒剤」、僕は一度も見たことはありませんが、それについて今まで学校でも勉強し、怖いものだと知っています。この先、もし覚醒剤を勧められたとき、自分から拒否できる強い自分、決めたことをできる自分を今やっている野球や日常生活できたえていきます。
次に宇城先生のところを読んで、自分の日常を見直します。宇城先生とは一度お会いさせてもらって貴重な体験をさせて頂きました。ここを読んで前よりはわかるレベルは上がっていますが、自分が気づいて変えていかなければならないことはなくなることはないと思っています。この本からも気づきはいっぱいあると思います。だから大事にいっぱい読みます。もっと経験して、自分の芯をしっかりもって、何かあったときは真ん中に戻り、レベルを上げていきたいです。そして、そういうことを伝えていきたいです。
(高2 M.Y)
● 僕は薬物とかをやったことがないのでやった人の気持ちよさとかはわかりません。薬物たちの気持ちを考えると、「早く使ってほしい」と思っていると思います。でも僕は嫌です。いろいろなことは知りたいと思っていますが薬物の世界は知らなくていいと思っています。薬物をやって変になったこともありません。だからおかしくなって車に衝突して体がバラバラになったこともありません。もし友達がそうなっても、今の自分には素手で集められる自信も勇気もないと思います。それを岩井さんは泣きながら悔しがりながら素手で拾ったと書いてあります。いくら面倒を見させてもらっているとはいえ、よくそんなことができるなあと思いました。何か肚から湧き出るものがあったのだと思います。
あと、「一緒にやめる」とは相手に合わせて自分の力を出すという意味だと思います。相手とぶつかり合ったら何も解決しないし、相手に合わせるだけだったら何も進まずに変らないと思います。そういう体験は岩井さんにしかできないと思います。ヤクザの世界や薬物の世界を一緒に体験できることは普通の人には絶対できないと思います。なるものは仕方がないと思いますが僕は体験したくないです。
でも、十代の頃から色々なことを体験した人の生き方を本で読んだり聞いたりしておくと、後々、絶対何事にも気づけるし、立ち直れたりできると思います。だから、これからもいろいろな人の本を読ませてもらって、勉強させてもらいます。
今の自分は、目標を持たないと進まないので目標を持って生きていきたいと思います。こんな本を読ませていただいてありがとうございました。これから、恥をかいても喜びがあってもまっすぐ生きていきたいと思います。
(高2 S.H)
● 僕はまず岩井先生の講演の文を見て、なぜ元ヤクザで覚醒剤を使っていた人がこの講演会のような公の場に出てこられるのだろうと思いました。でも、読んでいくうちに岩井先生の今までの生きてきた過程や生きてきた中での経験などをほんの少し感じられたと思います。でも十分の一ほども分かってないいと思います。
僕はこの本を読んで改めて、初めから完璧な人はいないと実感させられます。それは宇城先生も岩井先生もそうであって、すごいと言われている人はその分だけ過去に恥ずかしいこと、情けないことをしてきたんだと思います。でもいつ気づくか、いつ謙虚になれるかが差だと思います。ずっと気づかない人だっている。僕もそうでした。高校へ入って宇城先生、森島先生に出会えたからこそ今の自分がいるんだと思います。 宇城先生はすごいことができる。それだけで終わってはいけない気がする。なぜそのようなことを僕らに伝えているのか。その意味を感じなければいけないと思っていつも僕は宇城先生のDVDを見たり本を見たり話を聞かせてもらっています。
完璧と言いましたが、完璧などという存在はいないと思います。他の人たちはよく完璧という言葉を使いますが、僕はそれは終わりだと思います。完璧というのはもうそれ以上、上にはいけない成長できないことです。常に謙虚であり、向上心をもつ。そのことをこの本を読んで教えられました。 岩井先生、宇城先生、ありがとうございました。
(高2 A.Y)
● 岩井先生のお話の部分を読ませていただいて、自分では何かわからないのですが、色々な感情が込みあげてきました。
「いっぱい恋愛でふられてこいよ」「そしてふられて人間の悲しさ、虚しさ、それを感じた時にお前が大人になれるよ」を読んでいて、自分は短い人生の中で身近な人の死に4回あってしまったけれど、この時感じた悲しさも一緒なのかな、いっぱいふられよう、と思い、思い出したら悲しくなることが逆に「よかった」って言ったらおかしいかもしれないですが、何か温かいものが感じました。
宇城先生の「どんな道であろうとも何かを極めた人、徹底してそれをやってきた人は、いかなる苦労も笑いや生きる活力に変えてしまう力があるように思います」とおっしゃられているところを読んでいると、「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!」とどことなく似ているように感じました。全く違うかもしれないですが、がばいばあちゃんの人生観に近いと思いました。笑顔は自分だけでなく周りの人にも活力が広がると僕は思いました。
対談では、岩井先生と宇城先生の……言葉で表すのは難しいのですが感情を超えた気当たりのようなものを感じました。気当たりと言っても、ぶつかり合う感じではなく、お互いがお互いに合わせている感じです。
この本の中から僕はとても多くのことを感じました。これからも何回も読んでいきます。
(高2 T.K)
● この本を読ませていただいて最後に感じたことは、本当に叱ってくれる先生がいなかったということです。小中学校の時には本当に叱ってくれる先生は一人もいませんでした。しかし、桜井高校の先生は本気で叱ってくれます。この時、僕は本当に良いところで勉強や野球をさせてもらっているということに気づきました。
僕は、以前は何をやる時も初めは「絶対に自分にはできない」と思ってやってきました。でも、最近は、「やってみよう」と思ってできるようになりました。このことは、この本を読ませていただいて気づきました。無意識のうちに自分はこんなことができているんだということに気づいて驚きました。
この本に書かれてあった「挑戦するより無難な成功を望む」ということを自分に置きかえて考えてみました。やはり僕もこのとおりでした。失敗を恐れていてはいつまでも自分の殻を破れないと感じたので変えていきたいと思いました。そして失敗をしても前を向いてその失敗を次に生かせていけるようになりたいと思います。
宇城先生がこの本でお書きになっていた「素直さを保てる最後の砦の高校時代」という今の一番大事な時期を謙虚に過ごしたいと思っています。
頭で考えてやるとスピードは遅いということは知っていますが、焦っている時などはまだ頭でやってしまっています。知っているのにやらないと知っているけどできないは全く違うので徹底して直していきたいです。
今回この本を読ませていただいて、僕が知らなかった茨城ダルクのことや、薬物依存の人たちのことを読んで、自分たちは平和なところにいるんだということを改めて感じました。そして、自分の知らない世界にも足を踏み入れることは大事だと思いました。
(高2 D.N)
● 岩井先生の経歴を読むと元ヤクザの組長で、37回の逮捕暦と17年間覚せい剤を使ったとあり、正直とても怖いなあと思いました。けれど読んでいくうちに岩井先生は、自分が今までしてきた悪いことも一切隠さないで、逆にその経験を活かして自分と同じ苦しみをしている人を助けられていて、すごく謙虚で誰よりも思いやりのある方なんだと感じました。「数限りない失敗をして、そして一つひとつ気づきながら生きてきた」という岩井先生のセリフがとても心に響きました。辛い経験も苦しい経験も何一つ無駄ではなく、その経験を次どう成功へと行動していくのかが大事で、これからもいっぱい恥をかいて今、目の前のことに真剣に生きることが大切なんだと気づかせていただきました。これからはいちいちすねたり悩んだりするのではなく、次はどうするか考えていこうと思います。
宇城先生の話も読むと岩井先生とおっしゃっていることが似ているなと感じました。宇城先生の本やDVDなどいくつか見たことがあります。けれど同じ言葉でも前の時と感じ方も全然違います。宇城先生はいつも日常が何よりも大事だとおっしゃっています。僕はあいさつを一番心がけているけれど、家に帰ったときまだ笑顔で「ただいま」を言えない時があります。なのでもっと自分に厳しくして日常生活の当たり前のレベルを上げられるように自分の決めた事を確実にこなして、野球にもつなげていきたいです。具体的にあいさつや早起き、みだしなみ、言葉使いなどの心がけ、ゴミ広いやトイレ掃除をもっと深めていこうと思います。
そしてこの本から学んだことを大切にして生きていきたいです。何回読んでも教わることはたくさんあるので何回も読もうと思います。明日からではなく「今」この時から変えていき、志を高く持ってこれからの生活をもっと意味のあるものにしていこうと思います。
(高2 K.N)
● 体で体験することの大切さを改めて感じました。一度失敗すれば、体で覚えることができるし、しかし、一度成功したから体でわからないわけでもない。失敗した分、体でわかることも多いし、成功した後にもいろいろわかることがある。
叱るということも自分と相手に厳しくすることができる。でも言った分だけ自分は苦しくなる。そこで相手を思いやって妥協してしまうと、自分も相手もなあなあになってしまう。叱るということは、自分に矢印を向けることであり、もしくは、自分を変えることのできる大きなチャンスでもあると思う。相手に学ぶことは、自分で気づくことと同じくらいの価値がある。相手から学びとるには、各自のレベルが必要だと思う。レベルが上がれば、同じ一つの行動を見て、感じることが各自、変ってくる。そのレベルを上げる方法は我々は知っている。それをどのくらいの厳しさ、きつさで実行するかによって、速さやレベルが変わる。
人の生き方や生きてきた道を知ることはとても勉強になる。外見を一目見ただけでは、その人の深さやどんな道を生きてきたのかは、少しはわかるかもしれないけれど、やはりわからない。日々修行することは自分を知ること。その一瞬一瞬でどのような対処や対応、判断をするのかを問われた時の瞬発力を鍛えられる。
今、自分自身は、「鍛えなければならない」ではなく、「鍛えたい」に変った。色々な本や人に出会ったり、映像を見たりしていると、すごいとか、えげつないということに圧倒されてしまうが、その時点での自分のレベルで少しずつ勉強することができる。自分に厳しく、相手を敬い、常に感謝してこの先自分の道を生きたいです。いろんな人の生きてきた道を知ったら自分に厳しくできます。
(高2 Y.K)
● 僕はこの本を読んで改めて楽な生き方をしていたと思いました。今までいじめはされたことがないし、学校の先生にもそんなに叱られたことがありませんでした。でも中学校の時、一人の先生にだけほとんど毎日叱られていました。それは、野球部の先生でした。テストで欠点を取って背番号を二ケタにされたり、制服の第一ボタンを留めていなかったりたくさん叱られました。今ではとても恥ずかしいですが、三年の二学期から「あいつが悪い」とか理由をつけて、野球部みんなが荒れてきました。今では申しわけない気持ちがあります。
岩井先生は、人生の中での失敗をいかして仕事をしているのがとてもわかりました。僕は失敗したことは忘れて成功したことばかり思い出そうとしていました。でも自分にプラスになることばかり考えても自分の思い通りにいくことがあまりありませんでした。失敗したこともしっかり覚えておきたいと思います。勉強でもそれをいかしていきたいです。
今では、あいさつや礼など自分なりにはできていると思いますが、もっと続けて無意識にできるようにしていきたいです。二学期になってから野球で気を引きしめ、授業中に気を抜いているので、今すぐに気持ちを入れかえて野球や勉強など気を引きしめる時、抜く時の切り替えをすばやくできるようにしたいです。この本を母も読んで「あんた、もっと家で自分ができることあるやろ」といわれました。一段と自分をもっと変えていこうと思いました。
(高2 T.M)
● 「人間と生き様」を読んで、本気で他人に教育する、指導することは難しいけれど、正しい方法で実践していかなければならないとまず感じました。「叱る」ことは本当に相手のことを思うのであれば積極的にしていくべきことであり、それによって叱る側の人も叱られる側の人も成長すると思います。僕の日常で考えてみると、まず親や学校の先生から叱られたこと、そしてチームメイトや友達に意見されたことをきっちり受け止めて自分の中で消化して自分のものにすべきだと思いました。
岩井先生はダルクを「生き方を変える」施設だとおっしゃっています。他人の生き方を「変えてやる」や「助けてやる」ではなく、「一緒に変わっていく」というのがそれの意味だと僕は思います。「一緒に変わっていく」ということを今、僕が人に何かを伝えたり、教えたりするうえで実践はできてないし、具体的にどうしたらいいかも今の自分のレベルでしかわからないけれども、そこに何か深いものというか大事なことがあるように思いました。
僕の将来の夢は高校の教師になることです。「叱る」ということを自分のレベルでしっかり実践できる教師になりたいです。
(高2 A. M)
● 今回この本を読ませていただいて、改めて考え直さなければいけない点が一つありました。それは、人を活かしたり人のために尽くすことをするためには、自分自身の経験が、とんでもなくつらく、深く、どんなことも知っているという自信がついたとき、あるきっかけで何か違うと気づきいろいろな人々にも影響を受けて、今度は人のためにと気づきそういう道に進んでいくのだと感じました。 そして、その道に進んだときにも、苦難や喜び、ふとしたことからの気づき、失敗から何かを学んだり、何が何でもという必死になることも必要なんだと感じました。
さらに、宇城先生や岩井先生のような本当にすごい人もいるけれども、もっと身近にも尊敬や共感できる人はたくさんいるのではないかということも感じました。
今回、岩井先生の講演の内容は自分がもし覚醒剤やシンナーなど薬物を使っている人間なら、その人の親なら、岩井さんなら、というそれぞれの立場に立ってみて、これから自分自身がこの立場に立たされているかもしれないし、たっていないかもしれない。けれども一つ感じたのは、岩井さんの立場に立った時に、果たして、あんなにきつく言えているのだろうか、ということを感じました。もしこんなにもきつく真剣に言えていたら自分は間違いなく、すごく成長したと感じていると思います。そのためにもこれから進歩できるように、真剣に取り組みたいと思います。
(高2 N. M)
● まず、岩井先生の話は、私の未知の世界で、驚くことばかりであった。例えば、覚せい剤やヤクザなどです。なので、話を読んで少し関心をもち、気になりました。軽い気持ちで「命」をみているのかなあと思っていると、そうではなく、自殺を何度もしようと思った人にだけわかる「命」の重みがあるのかなあと思いました。あと、あれだけ多く覚せい剤を使用して、依存の時の気持ちがわかるからこそ、ダルクで活動するのかなあと思います。普通は使用していた人がダルクで活動するなんて思っていないはずです。
次に宇城先生の話では、一度か二度ほど読んだ記事もありました。がしかし、一度目とは違ったとらえ方をしたりしました。
特に、日本の作法であるお箸とナイフ、フォークです。これは以前にも読みました。そして、私はそれ以来ずっと実践して、お箸を使っていました。今でもそうです。そして、正しい正座や授業の始まりの起立・礼・着席も「気」が流れるようにと続けています。
最初は、野球のためだと思ってやってきたのですが、今では、野球のためだと思わないで普通に日常としてできています。
対談では、二人はやってこられていることは違えど、答えはよく似ているように私は感じました。しかもなぜかスッとするような気持ちになってしまいます。なぜなのかはわかりませんが心地が良いです。
そして、人間というのは未熟だから努力をする。今、目の前にあることを消化することというフレーズが一番印象に残っています。もう一度読んだらまた違ったことが気づけると思うので、何回も読むことが大切だと思います。私は「今」ということを大事にしていこうとこの本から学ばせていただいたと思います。だからそれを忘れず胸に刻んでいきたいです。
(高2 M. K)
● 言葉では何も変わらないということが改めてわかった。
第一部に書いてあった「言葉では変えられない」という言葉がずっと心に残った。確かにその通りだと思う。言葉で言ったりやったりするのは簡単だけど実際に行動するのはとても難しい。
もう一つ心に残った言葉は「人間は叱られて成長する」という言葉です。私は小さい頃からよく親に怒られてきた。怒られると怖いと思うから二度としなかった。この経験がなかったら今の自分もなかったとこの本を読んで改めてわかった。
第二部では私は、宇城先生の「気の開発メソッド」という本を読みました。この本と書いている内容は一緒だけど理解できることが増えていました。でもやっぱりまだまだ理解できないことがいっぱいあるのでこれからの学校生活や野球を通して理解していきたいです。そして頭だけで理解するのではなくて、体験してわかっていけるようにしたいです。
第三部では、私はいつも嫌いなほうから逃げて好きなほうへ行ってしまいます。そんなことをしていてはいけないと思いました。もう一つは目標という言葉です。夢は現実から離れているというイメージがあるが目標は、通過点の一つで、最終目標ではないと思います。だから夢ではなく目標を持って学校生活や野球をやっていきたいです。
この本を読んで、すごい人と出会うと人生は変わるものだと思った。たとえ人生のどん底からでも這い上がってこれることがわかった。だからといって調子に乗らず謙虚にやっていきたいです。この本を通して友達への接し方や野球などを具体的に変えていきたいです。
(高2 Y. N)
● 僕は、講演の始めに岩井先生が「高い所から恐縮です。今日は自分の恥をかきにきました」とおっしゃったとき、すごく驚きました。なぜなら、最初にこんなに丁寧に話し、謙虚な気持ちで講演に臨む人はそういう人はいないと思ったからです。岩井先生の話を読んでいると「え?本当?」と思うことがいっぱいありました。しかも逮捕暦37回で覚醒剤をやめさせる立場なのに「覚醒剤はすごいですよ。みなさんもやってみたらどうですか」って勧めてるし、本当に大丈夫なんかなと思ってしまいました。でも、読んでいくと、岩井先生は、自分の失敗から学び、同じ過ちは繰り返さないように徹底していて、良いことも悪いことも両方のことを話しているんだなと思いました。
宇城先生のお話を読んでいても、岩井先生と似た考えで、そこに「気」や「時間」のことが加わり、また違う感じのものだと感じました。「時間」の話で頭で考え、そこから行動にうつすのと、頭で考えず、考える前に体で判断し行動したほうが何百倍もスピードが速く効率が良いし、体も強くなると思います。それを365日毎日続けると自分の中身から変っていけると僕は思います。
岩井先生も宇城先生も肚が据わっていると書いてありますが、それは、背中に背負うものがあるからだと思います。僕はまだまだ軽いし、経験も浅いし未熟だから一つひとつの行動に責任を持って、将来、かっこいい男になりたいと思います。
(高2 N. N)
● この本のページを開けると、一番最初に今日は恥をかきに来ました。と書いてありました。僕は驚くのと同時によくわかりませんでした。この本には、えっ、世の中にはこんなこともあったんか、と驚かされてばかりでした。それは、岩井先生のそのままの言葉や自分が体験したことのない過去、宇城先生や岩井先生の熱い思いがどっと来たからです。
その中には、現実の厳しさ、今の自分の力の無さがありました。「助けてやる」では助けられない。僕の場合は一生懸命、真面目にやっても守れない。初めてその言葉を聞いた時は大ショックと厳しさを味わいました。今までは、そんなことは言われませんでした。みんなに気を使われていたと思います。でも、今現実から逃げるな、逃げるなと教えてくれる仲間がいます。逃げる自分を前から押し返してくれる人がいます。本当にありがたいと思います。
僕は、ハッと楽しくなるときがあります。それは、それまでモヤモヤして燻っていたことがこれかと気づく時があります。その時の身体がいい状態なのかなと思いました。また、そのことを言葉や身体でわかるようにしてくれる宇城先生はすごいと思いました。
正直、僕はこの本を読まされていました。読んでも仕方ないと、とても横着でした。でも、横着で読み始めたこの本もいつの間にか自分の横着さに気づかされ、食い入るように読んでいきました。すごいでは片づけることのできない思いになりました。レベルがまったく違う現実を見せつけられました。
本物を体験していながら今までの体験や自尊心で新しいことに不安になっている。その時に考えるのではなく、まずやる、まず行動する、ちょっとずつでも今の目の前のことをやっていこうと思います。そして、そのスピードを今の自分よりさらに速くしていこうと思います。
(高2 Y. I)
● 僕はこの「人間と生き様」という本を読んで、岩井先生や宇城先生と僕とではレベルが違いすぎると改めて思い知らされました。
岩井先生はダルクの施設を立ち上げてからの16年間の中で、たくさんの失敗をしてきたにもかかわらず多くの薬物依存症の子供たちを成功に導いてきました。僕はこの本の読み始めの時、「この人はすごいいなあ」というぐらいしか思っていませんでした。しかし、読み進めていくにつれて岩井先生の生き様や真剣さが少しずつわかってきました。読み始めの時と今とでは全く違います。
岩井先生がこの本と通して本当に伝えたかったことはまだわかりませんが、この本を何度も読んで岩井先生が本当に伝えたいことをわかるようにしていきたいです。
宇城先生は、嫌な人と会っている1時間と好きな人と会っている1時間とでは全く違うとおっしゃっていました。確かにそうだと思います。今まで僕は嫌な人とは避けてきて、気が合う友達とばかり過ごしてきました。しかし岩井先生は、「嫌な人と会うときは感謝し、嫌なことを教えてくれるたびに自分は成長する」とおっしゃっていました。僕はこれから、楽なことばかり選ばずに、嫌なことに挑戦していきたいです。
(高2 K. H)
● 「人間と生き様」を読んで、岩井先生の人生の生き様が、すごいと思いました。
岩井先生は、ダルクの施設で薬物依存症の子供と真剣に付き合っていて、岩井先生は「すごいエネルギーを持っているんだな」と思いました。自分の身体を子供のために使っていることはとてもすごいと思いました。
この本に岩井先生が「やらないで『できない』ことはないんだぜ」とおっしゃった言葉がありますが、僕も日常でそうだと思うことがたくさんあります。始めから物事をできるわけがないと勝手に決めつけていることが日々あります。しかし、宇城先生に出会って「自分の頭が勝手に決めつけているんだ」と思い、そしてこの本の岩井先生の言葉で、やらないで「できない」と決めつけている自分を見直すことができました。 この本を読むと、ただ「すごい」と思い、自分はまだまだ何もわかっていないし、わかろうともしていませんでした。深さも当然ありません。でも僕は自分をもっと変えないと、と思っています。そして思ったことを行動に移したいです。
岩井先生の「今日一日、今どう真剣に生きるか」という言葉がありますが、僕も一日を真剣に生きて、日常を厳しくして、自分のレベルを上げていきたいです。
(高2 R. S)
● 僕がこの本を読んで一番印象に残った文は岩井先生がダルクにいた子供が交通事故にあって脳みそがない頭を抱きしめたと書いていたところです。この文を読んで、本当にその人のことを思っていたら頭より先に体が動くんだなと思いました。
ちょうどこの本を読んでいる時期に重たそうな荷物を持っているおばあさんがいて、荷物を持ちに行こうか一瞬ためらいました。そして、少し時間が相手から持ちに行こうとしたらすでに、他の人がおばあさんの荷物を持っていました。僕はこのときなんですぐに持ちに行かなかったんだろうと後悔しました。でも、もし僕が本当におばあさんを助けたいと思っていたら頭より先に体が動いたと思うので、もしまたそのような場面に出くわしたらためらうことなく一目散に助けに行きたいです。
この本にはたくさんのことを教わりました。「笑う」ことが大切だということや、暗い顔をせず明るくすることなどです。今の自分に言われているような気がしてとても心に響きました。これからは、失敗しても自分から周りを明るくできる、常に電気がついている人間になりたいです。
この本には生きていく上で大切なことがたくさん書いてあって、今回は「笑う」とか自分から明るくするという文に目がいったけど、これから何度も読んだら目がいくところも違って生きていくヒントになると思うので、これからもこの本を何度も何度も読み返し、一文一文の深さを知れるようにしていきます。
あと、岩井先生や宇城先生になるのは無理だけど、日常生活をキツくし自分の生き方に誇りを持てるようにこれからも一日一日を大事に生きていきたいです。
高2(K. O)
● 僕は、この「人間と生き様」の本を読んでまず初めに開いたときに、「人間が原点から変わっていくエネルギーとは」という言葉がとびこんできました。自分は何かの道を極めるという思いがあるのかと思いました。極めることにより自分のエネルギーを引き出すことができる力を持っていることを知りました。
次に「スポーツと武術の違い」について読み進めると武術とは人生の基本になるものだとありました。確かに武術には、自分が生きるための礼儀があるのだと思いました。
けれど、スポーツは自分が試合に勝つこと、または殴り合いで相手を倒すことだとありました。僕は、スポーツには相手のことなど関係なく自分のためにしていることなので自分を高めているつもりでも、なかなか成長していくことが難しいのだと思いました。
スポーツと武術の違いは、日常生活で大きくあらわれてくるのだと思いました。
「問題」と「神秘」の違いについて考えてみると、「問題」には、かならず答えがあるのだと知りました。しかし「神秘」は、答えがわからずどうすればよいのかわからなくなるので、人が変わってしまったようになってしまうのだと思いました。「神秘」という言葉を考えてみると、「神秘」とは、神の秘密と書くので、神様にしか答えがわからないのだと思います。
僕は、何かに自信をもつとすぐに調子に乗ってしまいますが、かならず調子に乗っていると失敗してしまいます。そのとき、失敗してから、自分は調子に乗っていたと思いますがすぐにその気持ちを忘れて調子に乗ってしまいます。その失敗をこれからは、しっかりと心に焼きつけて、つねに謙虚な気持ちを忘れることなく日常生活をすごしていきたいと思います。
(高2 M. S)
● まず、岩井先生の「薬物依存症について」を読んで、叱るということの大切さがわかりました。叱るというのは大変エネルギーのいることで、相手のことを思っていないとできないことだと思います。最近の教育では、昔に比べて叱るということが少なくなっていると思います。子どもを甘やかしている親が多くなっているからだと思います。最後のほうにあったように、「大人が変われば子供が変わる」というのは、薬物依存症に関しても、教育に関しても、同じことだと思います。親が子どものことを本当に思って叱れば子どもは変わっていくと思います。そして、その子どもも親になった時に、同じように自分の子どもを叱ってあげることが大切なのだと思います。
そして、宇城先生の講演の中で、まず始めに思ったのは、スポーツ武術の違いについてのことです。武術は日常と常に、切っても切り離せないというか、共につながって存在するもので、大変レベルが高いと思いました。そして、自分たちのやっている野球を、単なるスポーツ野球じゃなく、野球道にしていかなければならないと改めて思いました。
それから、最も印象に残っているのはスピードの速さについてのことです。止まっているということは、過去をずっと見ている常態、頭で考えている状態であり、だから、身体で考えて身体で行動することが、スピードが速いということを教わりました。そして、そのような無意識のスピードを目指して、日常から、よりよく進歩成長していきたいと思いました。
(高2 K. T)
● まず、この本を読んで、岩井喜代仁先生の印象は、感情を多彩にもっている人だなと思いました。そして、ヤクザの組長や、覚せい剤や、逮捕暦など、すごい人生だと思いました。この人に比べたら、自分なんか、まだまだ失敗してもいいと思いました。僕の生き方は、なんか遠慮しているようでもったいないような気がしました。人に迷惑をかけるとか、そんなんではなく、日常をもっと徹底しようと思いました。
僕は、人の死体なんか見たこともなく、両方の親がいるし、家族の誰かが死んだこともなく、本当にぬるいと思いました。それに比べ、岩井先生は、とんでもないと思いました。
印象に残っているのは、首を吊っている人を見て、死なせてやれというのは、わけがわかりませんでした。そして亡くなった人の両親や、岩井さんの気持ちを理解できませんでした。
僕は、覚せい剤を使ってしまう人の気持ちが、なんとなくわかるように思います。世の中、うつや、薬など、どんどん悪くなっています。そうならないためには、やっぱり芯を持たないといけないと思います。僕は、芯になる、野球というものがあって本当に幸せだと思います。
僕は、これから何回も、しんどくなったりするときがあると思うけど、頑張っていこうと思います。
(高2 K. K)
● 今回、「人間と生き様」を読ませていただいて世の中にはまたこんな凄い人がいるのかと思いました。僕は薬物を使ったこともなければ薬物依存症でもありません。しかし最近それに近いことが僕自身にもあるのかなあと思うことがありました。
恥ずかしいことに僕は定期テストで赤点を4つ取ってしまい一教科×三日、体操服で練習をさせてもらえません。今もその最中です。体操服でグラウンドの草引きなどをやっている時に、「ああやっぱり野球したいな」と思います。それは岩井さんの言う、覚醒剤の気持ち良さや山登りのあとの達成感などのようなことが僕の野球にあり、それを細胞が覚えているのでまたやりたいと思うのではないのかと思いました。でもそれでは野球に居ついているだけだと思いました。ヒットを打って気持ちよいと感じるのは悪いことではないと思いますが、そこにとらわれて日常生活すべてをそこに持っていってしまうのでは薬物依存と同じになってしまいます。
僕のような子供は特に気持ちよいと目先の快感ばかりにとらわれがちで、宇城先生や岩井先生のように、大人がしっかりしなければと言っておられましたが、僕はいつまでも子供のままでなく、子供が早く大人になるべきだと思いました。
また、依存という角度から普段の生活やクラブ活動というものを見て、これからは一つのものに依存をせずに、でも一つのものにこだわっていきたいと思いました。
昨日までの自分、一秒前の自分の良い過去も悪い過去も全部良い経験として、自分もイキイキして自分の周りもイキイキできるような人間形成の材料にしたいです。
(高2 N. M)
● 僕は今までなんの苦労もなく、経験も少ないです。「人間と生き様」という本を読ませてもらって岩井さんのお話が衝撃的でした。
特に、薬物をしている人たちとの話は想像できないくらいでした。僕は人の死に直接立ちあったことがないのであまりはっきりわかりませんが、もしそんな場面に出くわしたら平常心ではいられないと思います。こんな経験をされている方は本当にすごいと思いました。
僕は岩井さんのような経験をしていなくて、肚も全然できていません。でも「どんな道であろうとも何かを極めた人、徹底してそれをやってきた人は、いかなる苦労も笑いや生きる活力に変えてしまう力がある」という言葉を見て、経験の少ない僕でもできることがあるんだとわかりました。今、自分ができることを徹底的にやっていこうと思います。
僕がこの本のなかでもうひとつ目に入ってきたところは、宇城先生と岩井さんが目標について対談されているところでした。その中で宇城先生が「今から変わればいい」とおっしゃっていました。この言葉で自分のことが浮かび上がってきました。僕は失敗したりするとすぐに落ち込んでしまって、その後ひきずってしまいます。これからは失敗したとしても過去を嘆かずにそのときに変えていこうと思います。それをできるようにするには日常生活から決めたことをやっていくことからだと思うので、自分なりに決めたことをやっていこうと思います。日常生活で妥協せずにやっていくことが変化できることだと思います。そしてどんな嫌なことやしんどいことがあっても、笑顔でいられるような人間になりたいです。
(高2 H. N)
● この一冊の本から私はいろいろなことを見つけ出し、再び思い出し、改めて認識させてもらうなど多くの内容がありました。しかしこの本から得た内容は自分の人生の一つにすぎず、まだまだ深く知る必要があります。
岩井さんの文章の最初のほうを見て、私は人付き合いの深さを学びました。岩井さんは薬物依存症の人たちと生活をし、話し合い、自分の本音をぶつけて付き合っています。人との関係に脅えながら付き合いをしている私にはとても真似をすることができません。この話は私の今後の人生で必ず役に立てます。また、再び同じところを読んで、「あっ」とその日、その日毎日が違う、宇城憲治さんの文章からはそんなことが私の中に入りました。私は宇城さんの武術を高校1年の時に習い、今まで続けてきました。そのときに比べて型は今までよりも良くなりました。型をすることで、体のいろいろなこともわかるようになって来ました。しかし、この本の中に書いてある「気」、「時間」、それらを私は今だに体の中に叩き込むことができていない感じがします。「型は美しく」、その次にある気を流す、それを実現するには高校を過ぎてもまだ身についていないと思います。また、一生かけてもできないかもしれません。しかし、常に人は変化していきます。その速度を上げていき、いつになるかもわからないことへと私は変化し続けます。
この本を通して再び理解したこと、新しく学んだこと、今後の人生の中で参考になったことなど、この本を何回も読むことによって私は大いに感動しました。この本との出合いが私を少し大きくしたと思います。人との付き合いやつながりだけでなく本を読むことによって新しい私、大きくなっていく私、今後もいろいろな出会いを自分の力に変えられるように日々、進化していきたいです。
(高2 Y. K)
● 岩井先生と宇城先生の講演を読ませていただき、とても心に残りました。
まず岩井先生の話では、子どもたちに友達が少なすぎて、今自分の周りに自分のことを何でも話し合える友達が3人以上いないことで、僕も自分のことを考えてみると3人以上いないと思いました。だからもっと自分のことを自分からまず相手に話すようにして何でも話し合える友達をたくさん作っていきたいと思いました。
ほかに、裸で子どもたちと付き合うことによってコミュニケーションを取ることもすごく大事だと思います。僕も父ともう長い間一緒にお風呂に入っていないので父の背中を流すとか、そういうことをやりたいなと思いました。それに、僕は野球部に入っているので、一緒に風呂に入ることをして相手のことをもっとよく知ることができると思うし、自分のことも相手に知ってもらえることができると思います。野球は一人の力だけではうまくないかないのでチームが一致団結できるようになれればいいなあと思います。
次に、宇城先生のお話では、無意識の時間に働きかけるということに興味を持ちました。0から0.5秒という時間は頭では認識することができません。車を運転していて、「危ない」と認識した時はすでに0.5秒たっていて、でも0.2秒の自転で無意識にブレーキを踏んでいるところからも、頭では認識できてなくても身体では0.2秒という速さで反応しているのでやっぱり、頭で考えて野球のプレーを瞬時に判断することは遅いんだとわかりました。
最後に、岩井先生と宇城先生の両方の話を読ませて頂き、ヤクザや薬物中毒、会社の今後を背負うなど、命を懸け生きてきた二人の話を読ませていただき、これからの自分の人生に活かせればと思います。
(高2 K. T)