季刊『道』 165号(2010年夏)
● 野口健氏
チャレンジされる背景には、絶えず己の壁を破ること。率先して動くこと。7大陸最高峰制覇以上に、富士山などの清掃活動からは・・・ 私の家や周辺、職場の快適環境向上への勇気をもらいました。それから約2年。季刊道にも寄稿されるとは!!私たちの環境や心について、身近なテーマで取り組まれていることがうれしいです。苦手だったバラエティにPRされることも共感できました(私はテレビないのですが)。「実践」を通じてこそ、わずかにでも野口氏の生き様に触れえると実感できました。
池嶋和子氏
なぎなたを通した「基本」の大切さについて。基本をやり続けた人は、やがてあらゆる動きに対応できる、勝てるとおっしゃっています。私は、空手の試合で何度も勝てずにいたのですが・・・ 救われた気持ちです。「何のために強くなるのか?」の問いを根源から見る機会になりました。日常生活の隅々に眠る、「深さ」を知る喜びを宝探しの心境で掘り起こしています。「正拳突き」ひとつとっても、あまりにも深遠です。へそで打つ、拳の先の目標地にすでに届いている感覚で差し出す、引き手と腰の重心などで・・・ 「空手は動く禅」という意味も体感できました。池嶋氏の師匠(当時70歳)に「私の歳までやってみないで何がわかるか!」という場面も印象深いです。そういった意味では、何が幸いするかわからないものです。
宇城憲治先生
ハーレーのバイクが格好いいです(P19)。私は、車やバイクは優先順位を後にしていたのですが・・・(諦めから)今から15年後、30年後に乗れるようになるのかもしれないと希望が出ました。決して焦らず、時期が来るのを心待ちに毎日を大切に生きていきたいです。呼吸や周囲との調和で、交通も快適になることを思い描きながら。
(東京 公務員 28歳 男性)
● 『道』NO.165夏号の表紙になっていました大倉正之助さんは、子供の頃から厳しい躾を受けてきたからこそ、今の大倉があることを知りました。
宇城道塾でも、大倉さんの演奏の姿を拝見しましたが、表紙同様、美しい姿勢に感銘を受けました。道塾でも正座の際、腰を前に入れるという指摘を宇城先生から受けたあと、人に押されても崩れない正座になったことを思い出しました。演奏の際、周りの自然と一体となる。体で感じる。学校では教えてくれない大事なことを習い、感謝しております。
(埼玉 会社員 47歳 男性)
● 『道』における宇城先生と著名者との対話はいつも、心を震わせながら読んでいます。最近でいえば、黒木氏との対談のなかで、作品づくりのかける本気が伝わってきて、また写真から氏の作品からでる力強さや暖かさを感じ取ることができて、本当に鳥肌が立ちました。実際に黒木氏の作品をこの目で見たく、大阪の阪急に行き、実物を見ることができました。阪急では、作品のきれいさに魅了されて、1時間以上も場所を離れることができませんでした。
このように先生の書籍や『道』を通して、今まで自分がいろいろな分野でそこに命をかけている人の生き様と、そこからのアウトプットに触れることで、自分のビジネスにおいてもそのようなことをしていかなければ、と心を奮い立たされております。
(東京 経営者 36歳 男性)
● 対談を拝読させていただき、先生と大倉氏が見事に調和していたのは、同じ方向に目を向かれているのもひとつとしてあるのかなと感じました。
「音といわず調べという」という大倉氏のお言葉になるほどと思い感動しました。日本は古来から和の楽であり奥深さを感じます。伝統をつなぐ大切さ大変さも察することができないほどのことだと思いますが、本当に伝統を守りつないでくださる方々がいてくださることは有難いです。
宇城道塾の合宿で、「謙虚になれば、地球のメッセージが聞こえてくる」という先生のお言葉にワクワクしたのを覚えていますが、大倉氏も先生と同じようなことをお話しされていたことは、「道」を極めていらっしゃる方は同じだと感じました。
(静岡 自営業 52歳 女性)
● 毎号、先生のお言葉、そしてゲストの方のお言葉から多くを学ばせていただいています。それは経験や実践からでる重みや厚みのある言葉であり、心に響きます。この夏号で一番心に響いた言葉は、先生がご紹介下さった伊藤一刀斎の伝書にある
「すべての根源にある一番大事なものは真心」
という言葉です。剣術の達人が「真心」と、この一つの短い、やさしい一語に言い切ったところに深く感銘いたしました。この言葉を大切に生きていきたいと思います。
(山梨 鍼灸師 52歳 女性)
● 『道』を読んで思ったことは、日本の文化は西洋文化が入って破壊されたものが多いこと。
日本の文化は衰退している。こんなにも深刻な状況になっているとは世界や薙刀の世界でも日本の文化は想像以上に素晴らしく日本人の感性は世界にないもの。であるのに今の日本はこれからどうするのだろうか。どうするんだ日本。どうしたんだ日本。
今回の『道』はまさに本質に立ち返る特集でした。日常生活において仕事に対して不満など腹立つこと多いなか、『道』を読み返してこれじゃあいけないと思い出し、心をリセットさせられているようです。『道』に出ている方々の深い生き様からくる言葉がそうさせているのです。
宇城先生の言葉が印象に残りました。
「大きな組織になればなるほど上に何も言えなくなる。その中で一人が一生懸命頑張っても苦しくなるだけ。それより大事なのは『新しい芽を吹くこと』」
なかで変えようとしても変えられない。芽を出す。流れを変えるのではなくて、「新しい芽」を出す気持ちでいく。批判からは何も生まれない。政治批判や無関心からは何も生まれない。一人一人がしっかりすること。稽古は日常と結びついたものでないといけない。生活に生きる稽古でないといけない。」 日本人としての魂・DNAを眠らせないで起こすこと。人生をその方向へ向けるためには『道』が必要不可欠です。
(神奈川 会社員 31歳 男性)
● 165号の大倉正之助氏との対談のなか、この100年ほどで千年以上続いてきた鼓の打ち方や皮の素材が変わってしまったという話が出てきましたが、やはり開国以降、技術でも学問でも武道でも芸能でも、旧来のものは劣るものとして捨て去ってしまった日本人の慣習(悪癖)の上に今日が日本ある・・・ ということに気づかされます。
大倉氏は壮絶なる努力と極限まで自分を追い詰めることで今日の技を習得したと語っていらっしゃいましたが、その工程は実は無意識のうちに衝突から調和に移るプロセスであったことが宇城先生との対話によって明らかになっていくのが感動的でした。調和融合の道が全てに通ずる道であることにさらに確信を深めました。
(東京 ナレーター 44歳 男性)
● 武術と体の使い方が舞踊家折田克子さんのお話の中から同じところがあると思いました。重心のお話から西洋のバレエとは違うところとか、人間は部分品ではなく全身で上半身は自由になるよう訓練するというお母様のお話とかが、一つの舞踊を極めるにも武術と似ていると思いました。
やはり一流の方々は、体の中の気づきにより、自分の体の動きを向上させていくのではと思いました。
(東京 造園業 48歳 男性)
● 大倉氏や折田氏をはじめ、道に出てこられる方々からは、弟子に対する深い愛と、仕事に対しての厳しさを感じました。だからこそ人から信頼されるのだと分かりました。観にきてくれる人からお金をとるのだから、と妥協を許さない気概から、本物とは何かを教えていただきました。
凄い方でも妥協しないのに、私の仕事は妥協だらけで、お金をいただける仕事ではないと思いました。納得できる仕事ができるまで、諦めないで続けていきたいと思います。頑張ります。
(広島 教員 40歳 女性)
● 大倉正之助氏と宇城先生の対談で印象に残ったのが「新しい芽を吹く」「批判からは何も生まれない」という所です。現状の問題に不満や批判を言うだけでは、何も変える事が出来ないという大倉氏と宇城先生のお話は、本当に心に残りました。今は、評論家のように批判を言うだけの人間が多いのだと思います。新しいものを生み出すのは並大抵の事では出来ないと思いますが、そういった情熱や本当の意味での知恵がこれからの世の中では益々必要となる事がよく分かりました。
もう一つ印象的だったのが、辰巳芳子氏の「生き抜くための稽古」です。大豆100粒運動を通して、辰巳氏の子供に対する本当に慈愛に溢れた文章だと思いました。子供の素直で純真な心、そして命というものを真っ直ぐに見つめていらっしゃる辰巳氏の気持ちが非常に伝わってきました。大豆100粒運動に、興味が湧きました。
(埼玉 個人事業 36歳 女性)
● 大倉正之助先生と宇城憲治先生との対談記事は、日本の伝統、文化を後世に伝えていくことで、日本人の誇りを取り戻すという気迫が、静かで穏やかに感じながらも力強く感じられました。そして、誌面を通して、厳しい修行の中から、宇宙、地球に対しての感謝の心、周囲と調和することを実現されてこられたお二人の生き方に引き込まれます。
大倉先生の『宇宙まで届く音というものは、良い波動のものでなくてはならない。そのためには、常に日常でその思いをもって発信していく。世の中にひとつのささやかな行動をもって示していかなければならない』とのお話は、日常の生活のひとつ、ひとつはつながっており、常に高い意識をもって、今、その時を精一杯生きることが何よりも大切であるということを、あらためて気づかせていただきました。私も今という時間を広げて、良い波動を周囲に発信できるように生きていきたいと強く思いました。
(埼玉 会社員 46歳 男性)
● 以前、大倉正之助さんが道塾に見学に来られたとき、その凛とした空気や目の鋭さに生き方の厳しさを感じさせられたため、大倉さんと宇城先生の対談記事は私にとってたいへん興味深いものでした。
対談の中で大倉さんが、修業時の理不尽とも感じる厳しさに対して「気迫、緊張感、まさしく生きるか死ぬかの殺気を教えてくれた」「鋭さや緊張感、そういったものはあの稽古から生まれてきた」と仰っていた個所が非常に印象的でした。その気迫と厳しさを感じさせられる言葉に対し、以前の空手の稽古はもちらん、道塾で先生に学ばせてもらっている現在でさえ、日常において自分はまだまだ甘い、ぬるいと、改めてそう認識させられました。読む者の目を覚ますようなお言葉を、ありがとうございました。
(千葉 会社員 35歳 男性)
● なぎなたの池嶋和子先生のお話に、力をいただきました。先生の病気にも負けないエネルギー。身体が弱かったからこそ、ありがたかったなと言う言葉には本当に元気付けられました。
重症筋無力症という病気になった自分も、池嶋先生の言葉をしっかり噛み締めながら、日々精進していかねばと感じさせられました。
(埼玉 保育士 45歳 男性)
● 池嶋和子先生のお話、とても好きです。154号での松尾綾子先生も好きなのですが、女性のなぎなたの先生のお話は、男性の先生方のお話とはまた違って、女性ならではの柔らかさや優しさ、厳しさが、私も女性だからか、とても心に響くものがあります。男性と比較されれば劣って見られがちですが、だからこそ気持ちで負けないこと、女性だからと言い訳もしないこと、やってみせること、とても憧れます。
そしてやはり、戦争も体験して、長年武道をやってこられた先生方は、言うことがとても共通していることがわかります。また、女性の武道の先生なども多く『道』で会見を載せていただけたらと思います。
(兵庫 専門職 34歳 女性)
● 感じて動く 折田克子先生
「何かを『やろう』という人は、他力本願でなく自分で対処する力を積み重ねていく」
「『一生懸命』ではな『真剣』でないと駄目なんです」
「本当に強い人はやさしい」
「許容と繊細さがその人の器になる」
数多くの折田先生がおっしゃる言葉は、武道や文化などの道を究める人にとっての指針となるもので、石井みどり先生という母であり師である人のもとで、ずっと修行されてきた、実際にやってきた人の生きた言葉であると思います。そして、「心の目で見る」「調和する」「間の呼吸」などの世界で日本にしかない感性があり、感性を育てていくためには、不必要な便利を全部無くしていく事、ものの価値よりも人の価値を重んじて、日本には四季があり、自然から養われる豊かな感性を取り戻す事など、日本人の感性について再認識する事が出来ました。
深さに向かう稽古が人を育てる 池嶋和子先生
師を持ち、師を慕い、師の教えの中で修行をしていく事のすばらしさと師に対する接し方、心構えを教えていただきました。
「なぎなたに定年があるか」と先生がお叱りになった事。当時70歳を超えていた先生が「私の歳までやって みないで何がわかるか」と言われていた事で、今自分が83歳になって昔先生が「しっかりやっていたらわかる」という意味がやっと少しわかったきた。というところを読んで、本当に武道の修行は一生続けていくもので、やればやる程深さを知る事が出来る、すばらしい道だという事を実際に83歳まで修行されている池嶋先生の重く深い言葉により実感する事が出来ました。
日本人であることを鍛える 黒木国昭先生
世の中が益々グローバル化し、中国などのアジア諸国が台頭し日本が危機に瀕している状況で、黒木先生は日本が生き残っていく為の方向性を示されていると思いました。日本の文化と歴史、本当の日本人でないと考えられないような装飾性などの文化は、宇城先生の『謙虚に生きる』で言われている、「親切、思いやり、気配り、真面目、礼儀正しさなど、まさに日本人の代名詞ともいえるあり方」と共通する、世界が追従出来ない、日本人特有の文化や技術をビジネスの中に生かしていく事を言われていると思いました。自分はIT関係の仕事ですが、ITの世界で日本人らしさを出していくという事はどういう事か、日常の仕事の中で取り組んでいきたいと思いました。
(東京 会社役員 48歳 男性)
● 宇城先生と大倉正之助さんの対談で、宇城先生のおっしゃられている「新しい芽を吹く時」ということが、今の自分が、今いる組織の中でどのような働き方をしてゆけば良いのかを教えていただきました。今までは、組織自体を変えなければという気持ちがありました。しかし、この先生のお言葉から、組織を変えようと頑張るのではなく、その中でしっかりと自分に実力をつける。そして、「新しい芽を出す」という気持ちですべての物事に取り組んでいこうと思いました。
これからは、新しい芽を出すために、今自分が何をすべきなのか、現実の仕事にしっかり取り組みながら行動していきます。
(東京 団体職員 25歳 男性)
● 以前、宇城道塾に大倉正之助先生がお見えになったことがありましたが、一目見た途端、その圧倒的な存在感に驚愕しました。ピンと背筋の通った凛とした姿勢、そこから醸し出される雰囲気は、やり抜いてきた方だけが持つ異次元の美しさがありました。今回、宇城先生との対談を拝読させていただき、大倉先生の表面に現れる美しさは、思考の深さからくるものであることを強く感じました。「日々深まれば深まるほど、剣が自分の咽下に突き刺さってくる感があります」という限界で闘っておられる大倉先生の一言一言は大変重みがあります。
そして、大倉先生の鼓を通して宇宙と繋がり、無病息災、天下泰平、国土安穏、五穀豊穣、民の平穏な豊かな暮らしを守り保つために無心に祈念するという事実は、私達に人間本来の「心」や「生き方」を伝えて下さっています。宇城先生との波長の合致した対談は興奮せずにはいられないほどの迫力がありました。
古代マヤの暦では2012年から先はありませんが、そこから先を人類滅亡と考えるのではなく「あらたな精神文化をもとにした新しい価値観の世界が再出発する転機の時代」と捉え、希望を持って未来を語る宇城先生と大倉先生の対談から、私は大きな勇気をいただきました。また、そうした考えが根底にある『道』は、本気で生きようとする現代人にとって必読の書であると思います。
(埼玉 教員 33歳 男性)
● 大倉正之助さんの器の大きさに感動しました。師匠であるお父様の厳しい指導の中から本当のやさしさを見いだし、次の世代へは自分のフィルタを通して新たなるスタイルで伝えている。日本の文化伝統とバイク仲間を結びつけ、強い絆ができているのも素晴らしいです。これからの大倉正之助さんの活躍を応援していきたいです。
日常の人付き合いに悩んでいる友達にこの165号を送ったところ、直ぐに感謝の電話が入りました。季刊『道』を読んで元気になったと喜ばれました。鬱やパニック障害に悩む友人にプレゼントして元気になって欲しいと考えています。
(東京 教員 45歳 女性)
● 大変興味深く面白く読ませていただきました。なかでも「なぎなた範士」池島 和子さんの記事は心に響きました。「なぎなたには定年はない。私の歳までやってみなければ何がわかるか!」と当時先生に言われたこと。また、「極限までやらずに自分のしたいことだけをやっていたら永久にできない」とのご自身の言葉。とことんやりぬいたご本人でしか語れぬ重みのある内容でした。
この度この季刊誌をご紹介いただき、手に取る機会をくださいましたことを感謝します。今後の私にとって影響する内容でした。
(東京 会社員 男性)
● 今回は、太鼓の大倉先生のお話に深い思いを持ちました。
道塾で、ミネハハさんの録音の時にいらした大倉先生の画像を拝見し、皮のズボンにオールバックの先生の外観に、現代に適用された、「芸術家」でおられるのだろうとの印象を持っておりました。また、大倉先生は代々世界に貢献するような特別な家柄の方で、自分とは違うという想いを持っていました。
今回の対談を拝読し、伝承文化と向き合い、命をかけて修行されている方だと理解し、「芸術家」などと一言の表現でとらえた自分を恥じ入りました。現代風の指皮の使用をやめ、指の骨が露出してくも膜下出血で倒れる手前まで追求され、1000年以上同じ方法で太鼓の皮を作っている職人さんに出会われたお話では、何事も命をかけてつきつめていけば、必ず道は開けるということを感じました。また、「弟子の指導をするということは、剣が自分に向き、喉下に突き刺さってくる感がある」とのお言葉からは、ご自分の成長だけでなく、弟子の成長と文化の伝承を通じ、世界のために命がけで取り組まれていることが伝わります。一方で、このような激しい修行にもかかわらず、その究極は地球とつながることという点が、宇城道塾と同じでした。
4月から2カ月弱、2度にわたり中南米3カ国に仕事に行きました。どの国も征服者の持ち込んだ宗教に原住民は改宗させられ、混血して元の名字もありませんでした。うち1カ国は原住民の皆殺しにより、国民は西洋系の中流階級以上しかおらず、結果治安がよいとのことでした。またもう1カ国では、ラテンの見かけの明るさは、今でも支配者層に絶対かなわないので、あきらめの気持ちからによるとのことでした。DNAにスイッチを入れてくれる伝統文化は残っていないようでした。
我が国も安土桃山時代の西洋人の来訪に始まり、明治維新・敗戦で、計画的に、DNAにスイッチの入る世界一の文化が破壊されました。大倉先生も同じことに気づかれて、「伝統文化の本質を現代の価値観で伝える」修行をされている、その表現が皮のズボンやバイクなんだなと、ようやく理解しました。
先生は社会に貢献しやすい特別な家柄に生まれた方で、自分は無理・・・ などという気持ちは吹き飛びました。私もDANにスイッチを入れ、八百万の神とつながって、仕事・父親・夫としての役割に命をかけて取り組み、この国をもう一度、世界一素晴らしい国に戻すために貢献する所存です。
『道』は、大倉先生はじめ、命をかけて自分を極め世につくす方々と、運命的に出会い、絆を作っておられます。本気同士は自然と集まり通じるのだなと実感します。これからも各先生がたと深く通じ、私どもを導き、絆を分けていって下さい。
最後にバイクにまたがる愛嬌のある宇城先生の姿に、気持ちが和らぎました。
(東京 会社員 47歳 男性)
● 大倉さんと宇城先生の対談で心に残ったことがあります。
日頃の取り組みで日本の文化を伝えていくことの大切さを、お二方のお言葉を通じて学ばせていただいたのと同時に、道塾で宇城先生から学ばせていただいていることがスーっと交わった感覚になりました。改めて日本人であることに誇りを持つことができましたがしっかりと伝承していく責任を感じます。文化を学び正しく実践することで後世に伝えていきたいと思います。
(東京 教員 43歳 男性)
● 私が『道』を読み、また色々な方々との出会いを経て感じますことは、素晴らしい方は、短期間で結果を出すという心を持たず、自分の与えられた道、出口が見えないように思われる道を、一歩一歩深く刻んで歩んでおられるということです。今回、「道」で先生と対談された大倉正之助先生の大鼓を、その事の重大さを考慮せぬまま、私は触れさせていただく機会に恵まれました。大倉先生は私の音をお聞きになり、「子供のようなフレッシュな音ですね。」と優しく言われました。その経験を通し、自分を見つめ直しますと、事の重大さに気づかなかった当時の自分を恥ずかしく思うと同時に、「子供のような音」というお言葉の意味に全く気付けなかった、今の自分を、より一層恥ずかしく感じます。
(神奈川 公務員 31歳 男性)
● 毎号拝読しながら、世の中にはいろいろな世界で覚悟を持ち、先祖歴史を大切にし、今を真剣に生きることで歴史を正しく伝導されている方がいるものだなと感じております。まだまだこれだけの方々がいらっしゃるのだから、この方達に続いて日々をよくしていけばまだ間に合うのではないかという希望や勇気をいただいています。母との会話においても、最も意気投合し心弾む話題は『道』の記事についてです。少しずつですが、記事の内容を周囲に伝え、興味を持ってもらうことを心がけています。
(埼玉 会社員 49歳 男性)
● 道を読んでて思ったことは、日本の文化は西洋文化が入って破壊されたものが多いこと。
日本の文化は衰退している。こんなにも深刻な状況になっているとは思いませんでした。先人の無刀流流祖伊藤一刀斎の「すべての根源にある一番大事なものは真心」や、踊りの世界や薙刀の世界でも日本の文化は想像以上に素晴らしく、日本人の感性は世界にないもの。であるのに今の日本はこれからどうするのだろうか。どうするんだ日本。どうしたんだ日本。今回の道はまさに本質に立ち返る特集でした。
日常生活において仕事に対して不満など腹立つこと多いなか、『道』を読み返してこれじゃあいけないと思い出し、心をリセットさせられているようです。道に出ている方々の深い生き様からくる言葉がそうさせているのです。
宇城先生の言葉が印象に残りました。
「大きな組織になればなるほど上に何も言えなくなる。その中で一人が一生懸命頑張っても苦しくなるだけ。それより大事なのは『新しい芽を吹くこと』。なかで変えようとしても変えられない。芽を出す。流れを変えるのではなくて、『新しい芽』を出す気持ちでいく。批判からは何も生まれない。政治批判や無関心からは何も生まれない。一人一人がしっかりすること。稽古は日常と結びついたものでないといけない。生活に生きる稽古でないといけない」
日本人としての魂・DNAを眠らせないで起こすこと。人生をその方向へ向けるためには道が必要不可欠です。
(神奈川 会社員 31歳 男性)
● 『道』に登場される方々が、分野は違えど日本人としての心や感覚、魂の素晴らしさをご自身の経験を通じて感じとられ、伝えようとされており、かつそれが失われつつある日本の現状を変えていこうとされていることに大変感銘を受けました。
辰巳芳子先生の「大豆100粒運動」のお話では子供たちの姿からとても学ぶものがあります。
子供の素晴らしい感性を育んでいける環境を私達大人が作っていくことは大人として大事な使命ですね。
この本を「私の命の本だから」と紹介してくれた知人に感謝すると同時に私の周り方にもお薦めしていきたいです。
(福岡 自営業 36歳 女性)