季刊『道』 156号(2008年春)
大阪府立城東工科高等学校 野球部のみなさんより
季刊『道』156号(特集 越える努力)を読んだ高校生から、たくさんの感想文が編集部に寄せられました。
送ってくださったのは大阪府立城東工科高等学校の硬式野球部の監督で、この野球部は宇城憲治師範の「気づく、気づかせる」「気」による指導を定期的に受けており、野球の強さだけを求めず、日常をよりよく生きることにつなげていくことを実践されています。その一環として、『道』を全員で読んでくださり、感想を寄せてくださったものです。
『道』の記事にある先生方のお話を自分に引き寄せて感じ、学び取ろうというまっすぐな姿勢がひしひしと伝わってくる感想ばかりで、監督も「生徒たちがいるからこそ、導かれていることも多い。何事も謙虚に受け止め共に学んでいきていきたい」と言葉を添えてくださいました。以下に感想を紹介いたします。
● 「努力」「練習」「感謝」この3つの言葉の本当の「意味」というものを、『道』を読んで学び直しました。
「努力」。自分は今までやることが努力、やりきることが努力、漠然とやることが努力と思っていました。でも、こういうことが「努力」ではないということを、この『道』を読んで学びました。「努力」の本当の意味は、限界に挑み、限界を超え、限界を知るということでした。自分は、いつも「これくらいで」で、それ以上のことをやったことがありませんでした。今まで、まあこれくらい、よし終わりだったので、自分の中の努力という意味を今から変えていこうと思います。そして、この「努力」を活かすには練習ということを学びました。自分にとって「練習」は、やっておけば何とかなる、でした。でも、違いました。
「練習」は「実践」で、そしてこれらにはそれ相応の準備が必要ということを学びました。「練習」するには「道具」も必要になってきます。やっぱり自分が使う道具は、練習前に感謝の気持ちを持って磨いてあげることが大切で、「今日も一日よろしく」くらいの気持ちで、その道具と一緒に練習しよう、という気持ちでいかなければならないと、今日自分は思いました。
この『道』という本を読んで思ったことは、何事にも「感謝」ということです。この気持ちを忘れたら、日常はおろそかになると思いました。この「日常」は礼で始まり礼で終わる。この「礼」という言葉は、この世界中で共通しているということを学びました。「礼」と「感謝」はただ漠然とやるのではなくて、自分の心を相手に届けるということも、この本を読んで知りました。これからはこうしよう、ではなく、これだからこうする、そしてこの後どうする、まで考えることが大切ということも学ばせていただきました。そして、頭でどうこう考えずに、即行動に移すこと、そして自分中心ではなくて周りの人達のことを考える余裕も必要ということを学びました。この『道』という本が今日読めたことに心から感謝の気持ちで一杯です。この本のおかげで、「自分」を一から見直すことが出来ました。今日学んだこと全てを今から少しずつ「実践」「行動」していきたいと思います。
(S.S)
● 今回この『道』の中で、宇城先生と大鵬親方の対談を読ませてもらいました。そこで感じたのは、まず宇城先生と大鵬親方は世間の事など、周りの事などをよく見ているなと感じました。
僕達高校生は、どうしても楽しもうとして自分優先になっています。でも、この対談を見て、他の人などを見ていないと周りのことも見えず、気付くことができないと思いました。この野球部で先生にももっと周りに気を使えと教わりました。だから最初の頃と比べ、楽しむというより、対談でも書かれていたように、一生懸命汗水流してやるようになっていると自分では思っています。
あと、一番印象にあるのは「己に勝たないと勝負には入っていけない」というところのお話です。これは、この対談で様々なお話があった中でも、どのお話にもつながると思います。例えば、「よし、やろう」という「気」が大事、など「しんどいから、それ以上やらずにいると絶対にこれ以上伸びない」というところなどのお話です。まず、うまくなるためには練習をします。正直、毎日が「やるぞ!」という気持ちでなく、自分の中で「今日はしんどいな、だるいな」と思う時があります。でも、そんなことではその一日が無駄になります。だから、そこで己に勝って無駄な日をなくしていかないといけないです。どんな事でも己に勝たないと、それらの練習や取り組みに入っていけず、何も始まらないと思います。己に勝つというのは、多くの場面での始まりだと僕は思っています。
僕達3年生は、実際に学校の方まで来て頂き指導をされ、本当に貴重な時間をもらい、感謝しています。個人的に言うと、僕は他の人より多く学んでいます。江坂の方で指導を受けている一人だからです。特に一番最近行った時に学べたのは、「一生懸命でなく必死にやれ」という言葉です。これでまた、これからの姿勢が変わっていくと思います。そして、今まで教えて頂いた事を、来月の7月にある最後の大会にぶつけてきたいと思います。いかなる場面でも己に勝って試合にも勝ちたいと思います。
今まで様々な指導、本当にありがとうございました。
(K.T)
● 季刊『道』を読ませてもらって学ばせてもらったことは、自分で考えて行動することの大事さです。今の日本は物があふれていて、欲しいと思ったものは大概手に入る世の中にあると思います。そんな中で育ってきているから、今の人間は甘い考えの人が多いのだと思います。そして、周りのことや、その人が何を考えているかなどを全く考えないで、自分のことばかり優先にして行動している人が多すぎるからだと思います。だからこそ今、自分で考えて行動していくことが大事になってくると思います。そのためにはまず自分がそういう人間になって、そして、それを周りに教えてあげられるような人間になりたいと思います。
次に学んだことは、「一を聞いて十を知る」ということです。頭で考えて知識ばかり詰め込むばっかりで実際に体を使って練習をしていないので、実践になると全くできてない、とありました。実際に物事が起きたら、頭で考えてからではもう遅いと思うし、的が外れている場合もあると思います。なので、この本にもありましたが、感知力を養っていかなければいけないと思います。感知力は、どの世界にいっても必要なことだと思います。しかし、そのためには日頃からちょっとしたことにでも関心を持って生きていかなければいけないと思うので、これからは日常に起きている小さなことにでも気付けるような人間になりたいと思います。
最後になりましたが、お忙しい中、わざわざ2回も自分達のために来ていただき、そして、ご指導もしていただき、真にありがとうございました。宇城先生の指導は、自分自身にとってすごくためになりました。これからも、宇城先生に学ばせてもらったことを忘れずに生きていきたいと思います。ありがとうございました。
(N.K)
● やっぱり宇城先生が言っていることはとても正しいことなんだと思いました。この話をもう一度読んでわかったことがあります。やはり何事にしても基礎・基本が何よりも大事だということです。しかし、この本にも書いてあるとおり、基礎・基本はしんどいからしないという人が多いんじゃないかと思います。僕も正直、基礎や基本はしんどいと思っていました。でも、これからはこの本で学んだことを忘れずにやっていこうと思います。
しかし、この話の中には今僕が言ったように「やろう」「思う」だけではだめだと、「思うことは誰にでもできる」と書いてあります。そのとおりだと思いました。これからは何事も行動してやっていくことが出来れば、自分で今思っているよりももって上にいける、そう感じました。
あと、「あなたが歩んでいる時間、それがあなたのいのちです」という話を読みました。この話の中には、いのちを与えられたことに対し感謝をし、そして、そのいのちを自分がどう歩んでいくのが大切かが書いてありました。
やっぱり最初にくるのが、今野球をやらせてもらっていることに感謝することだと強く感じました。そして、この話の中でも「前進する勇気が必要である」と書いてあります。
この2つの話の共通点である「行動力」が大切だということ、そして最後の話で言っている感謝の気持ち、このことを忘れずに、これからは何事もやっていきます。
(T.K)
● 季刊『道』を読んで思ったことは、今の自分やチームにとって、とても大事な夏の大会前にとって、自分や今のチームの気持ちや考えを改めて引き締める、人としてみんなの思いを磨ける言葉と感じました。文章の中にも、「己に勝たないと勝負には入っていけない」という言葉が一番胸にきました。
夏の大会でも、すごく勝ちたいと思います。野球の試合でも、相手チームがいるから試合ができる。試合の中でも、相手チームに勝つという気持ちでした。大会試合でも相手チームがいてくれるから大会もできる。勝つことばかりだけでなく負けてわかる悔しさ、気持ちがあります。自分、チームを磨ける試合、相手チーム、自分たちのチームの勝負でもあり、自分たちに対する大切な試合だと、強く思います。夏の大会で、サポートする側です。でも、人には一人ひとり重要な役割があります。それもまた、試合に出るチームの人たちが学ぶ、感じる事が大きいと思います。でも、自分たちにもまた違うものがあると思います。ミスをしても助けられる仲間として思えるものが、僕たちの「心」であると思います。文章を読んで感じた事、掃除や教えてくださっている人たちとの出会い、とても大事なものだと思います。試合でも、いけるときもチャンスであり、ミスした時、ピンチでも我慢し、耐えるチャンスだと思います。そこで向上していき、チームとしてやっていきます。
武道やスポーツ、書いていた通り、共通するものがあります。その気持ち、考えや教えていただくもの、自分で得た事、大切にしていきたいと思いました。夏の大会でも、どんな相手チームでも試合ができる大切さ、自分たちのプレーをしていきたいです。人として大きい人、すごい人、チームでも技術面でも、人としても負けたくない気持ちで練習、自分ができること、人のためにできること、もっと見直し、考えていきたいです。時間も少ないですけど、少しずつでもいいので、自分を磨けるよう、日々大切にしていきます。
夏の大会前に季刊『道』を読み、感じた事、とても大きいです。一人ひとり意識し、無意識に物事、向上していきたいととても思います。頭でばかり考えるのではなく、行動していきたいです。
(T.A)
● 今回季刊『道』を読ませていただいて、すごく今の世の中は甘くなったと思いました。その中でも納谷幸喜さんと宇城憲治さんの話を読んで、納谷幸喜さん、宇城憲治さんの時代は戦争があり、大切な人をなくした人や、一人にされてしまった子供もたくさんいた時代で、自分のことは自分はよく知らない時期で、その中で自分のことは自分でやらなければいけない。それにくらべて今の世の中は、戦争もなく平和で、しかも動かなくてもリモコン一つで何でも出来てしまう時代で、そんな世の中なのにテレビのニュースでは暗いニュースばっかりで信じられないと、季刊『道』という本を読んであらためて感じました。
僕自身も自分のことは自分で出来ないし、そのくせ家ではえらそうにして、自分の好きな野球というものまでやらせてもらっているのに、家のことは何もしないで、自分の好きなことばっかりやっていました。
学校生活でも、失点を取らないと決めても決めるだけ、何の努力もしないで平気で失点を取ってしまうし、それを何回もやってしんどいことから逃げていました。納谷幸喜さんと宇城憲治さんの話の中にもあったように「しんどいからこれでいいとやめたら、それ以上絶対に伸びていかないんですよ」を読んだ時、自分だなと思いました。野球という自分を成長させてくれる物があるのに、それもしんどいから最後まで出来ない。自分はすごく甘いし、いつもやろうと決めたことを頭の中だけで思っていて、行動が出来ない。それは、いやなこと、しんどいことから逃げているからだと思いました。本当に「今の世の中、何でもできあがっている。何かあったら自分で何もできないよ」その通りだと思いました。
親がいないと、自分の物がどこにあるのかさえわからない。こんなことじゃいけないと思いました。だから、これからはいやなことから逃げずに、自分のことは自分でやり、思ったことはすぐに行動して、身体でおぼえる。その時に失敗しても、「もう一丁!」「もう一丁来い、もう一丁来い」という思いで、すぐにあきらめず、自分の成長、自分のこれから進んでいく「道」を、今の世の中のように甘く生きるのではなく、自分の意志で動いて、何かあった時、自分で何でも出来るようにしたいと思いました。
(T.S)
● 『道』を読んで思ったこと、感じたことは、今世の中は本当に大変なことになっているということです。まず、子供が親を殺すなどという暗いニュースが多くて、全くいいニュースを聞かなくなったということを感じました。
日本は戦争もなくてとても平和な国だというのに、暗いニュースが多すぎることに気付きました。そして日本は輸入に頼りすぎていると思います。ガソリンは100%輸入で、食料は自給率が39%だということにとてもびっくりしました。半分以上が輸入になっていて、もしもその輸入してくれている国が、もう日本には何も売らないと言ったら、確実に日本はもう終わりだと思います。そして今では、地球の温暖化が進んでいて、食べ物がそんなに作れない状態になって、近い将来食糧危機が本当にやってくるかもしれません。そういうのが来る前に、宇城先生がおっしゃるように、もう一度原点にかえって日本のあり方を真剣に考えなければならないと思います。
僕もただこういう事を思ったり考えたりしているだけでなく、ゴミを拾うとか、なるべくエアコンを使わないとか、テレビを付けっぱなしにしないということをやって、ちょっとでもエネルギーを使わないということをしていきたいです。
そして、野球の練習もただやっているだけではなくて、意味のある練習をやっていきたいです。しんどい時こそがんばれば上手くなっていくと思いますし、だらだらやっていても、それはやらない方がましだと思いました。
僕は、横綱の大鵬さんと宇城先生との対談の中で、今の世の中の大変さや日常生活でのマナーや、自分から行動しないと何も始まらない事など、様々なことをこの『道』という一冊の本でたくさん学びました。僕は、この本を読まなかったら世の中の事も地球温暖化の事も全く学べなくて、何も考えなかったと思います。これからは、今日この一冊の本を読んだことを無駄にしないで、食べ物や人との出会いに感謝し、今日学んだことを今後の人生にも活かしていきたいです。
(R.K)
● 季刊『道』の納谷幸喜さんと宇城憲治さんの対談の記事を見て、いろんな事を学ばせてもらいました。日本の中ですごい人といえば宇城先生ぐらいしかわからなかったのですが、大鵬親方も宇城先生と同じ現代の社会の見方をしているなと思いました。
大鵬親方は、僕らの世代ではあまりわからない人ですが、現役時代では20歳という若さで優勝しており、他にも優秀な成績を残した人であって、こんなすごい人であるから、あんなに良い事をいっぱい言えるんだなっと思いました。この記事に書いていた通り、「もう一丁!」と最後の力を振り絞らせるのは厳しいようで良いことだと思いました。その方がそれが力となって成長していくと思うし、現代の人々はみんな甘えているようなので、そういう甘えとかがなくなっていくと思います。 それ以外にも今、日本で何かが狂ってきているのは本当にそう思います。今では、ガソリン代が160円台へと高くなってさらに170円台になってしまい、ガソリン以外にも各商品や乳製品が値上がりしてきているのはそういう事だと思います。このまま悪い方向に進んでいくと、食糧危機に陥ると思いました。
他にも、身体を反応させるというのは、本当に練習の積み重ねがそうさせるのだなと思いました。身体を反応するというのは、パッと行動が出来て頭で考えなくなり、とても良い事だと思います。頭で考えると何でも行動が遅くなって間に合わなくなってしまうので、そういうのを無くしていき、身体で行動していくよう心がけていきたいと思います。そして、横着をせずに一日を大切に生きたいと思います。日本のみんながそうなればいいなと思いました。とてもいい事を学ばせてもらいました。
(K.S)
● 『道』を読んで、宇城先生や大鵬親方は現代社会の事をすごく考えているなと思いました。ふつうの大人じゃ考えないような事を考えているし、しっかり物事をとらえているなと思いました。やっぱり僕達も含めて、今の子供は甘やかされて何でも与えてもらっているから、自分の力で何かをつかんだ事がないと思います。何をするにもいい環境があって、何の苦労もなく何でもできるから、その環境に甘えすぎています。だから、自分から何もできなくなっていると思います。でも、人間はそんな急に変われるもんじゃありません。今から何でも自分でやるって言ってもできないし、そんなに強い人間じゃないです。
でも、この本を読んで感じた事は大きいと思います。だから、ちょっとずつでも変えていきたいです。自分が大人になって苦労する時がきても、逃げずにしっかり立ち向かっていきたいです。
あと、澤田花江さんの「あくなき向上心に学ぶ」も読みました。試合を見る時は眺めるんじゃなくて、一緒に試合をしなさいと書いていました。そうすればいろんなものが見えてくるし、気付ける事が多くなるなと思いました。ここまでできたら、もうちょっと上まで努力するとも書いてありました。これは大鵬親方の「もう一丁」と同じだと思いました。常に向上心を持って本当にしんどい時にもうひとふんばりできるかどうかは、ものすごい違いだと思います。もうひとふんばりできる人はもっと成長できると思うし、まだまだ上にいけると思います。だから僕も本当にしんどい時に自分に負けずにやっていきたいです。
(K.K)
● 納谷さんと宇城先生の対談を読んでいくと、どんどん自分の考えや気持ちが変わってきました。『苦言を言ってくれる人を大事にしている、苦言を言ってくれる人の方が将来ものすごくためになり、自然に「ありがたいな」という気持ちになる』という話を読んだ時、自分は小さい人間やなあと思いました。正直、自分は苦言を言われるとムカツクと思う時もあるし、ちゃんと話をきかない時もあります。将来ものすごくためになるっていうことは考えもしませんでした。自分にとって何がためになるかという事をもっと考えていこうと思います。自分は今までしんどいことがあったらすぐにあきらめ、しんどいことから逃げていたところがあると思います。でもそれじゃ前にも進めないし、このままだったら絶対にうまくもなれないとあらためて感じました。宇城先生の言った「何でも自分を中心に考え、自分の好きなようにすることが自由だと思っている」という言葉は、自分に言われた言葉だと思いました。
今まで自由とは、自分の好きなことをすることと思っていました。でも、その後の「自由の裏には義務があり、義務を果たしてこそ自由と言える」という言葉で、自分のまちがいに気付くことができました。「身体を反応させるためには練習しかない」という言葉を読んで、もっと練習をしなくちゃと思いました。自分は頭で考えてすぐに練習をしなかった時があると思います。今後もっと練習をして、頭で考えるのが先じゃなくて、身体が先に反応するようにがんばろうと思います。「己に勝たないと勝負には入っていけない」という言葉は、その通りやなあと思いました。自分は何をしてもまず自分に負けてしまいます。勉強をしても長く続かなくて、すぐにあきらめてしまいます。この対談で感じたことを、今後いかしていこうと思います。
日野原さんの文章を読んで、あらためて命の大切さや、命をあたえられたことに対する感謝の気持ちを、というのを感じました。「信念を持ち、行動力を持つと、先は見えぬとも前進することができる」という言葉で自分には信念と行動力は全然なかったなあと思いました。今後もっと信念と行動力を持って、いろんなことに取り組んでいきたいと思います。
この本は自分の間違いに気づかせてくれたり、自分の考えを変えることができました。今回、この本を読めてすごくよかったと思います。
(H.N)
● 『道』という本の中の大鵬親方と宇城先生の対談を読ませていただきました。宇城先生はDVDを見たり、学校に来てもらい、直接指導していただいたことが何度かあるので、宇城先生がどれだけすごい人かなど、よく知っているのですが、大鵬親方については聞いたことがあり、相撲をやっていた人ということぐらいしか知らなかったのですが、この『道』という本の対談を読んで、大鵬親方のことが少しだけですがわかったような気がしました。
そして、対談では今の世の中の話がありました。今の世の中は、本当に暗いニュースばかりだと思いました。常識では考えられないようなことが当たり前におきているのは、とてもこわいことだと思います。そして、最近は礼儀やマナーができていないとありましたが、ぼくも、この高校にきて硬式野球部に入るまでは、礼儀やマナーはまったくできていなかったと思います。でも、この高校に入学し、硬式野球部に入ったことでとても成長できたと思います。この硬式野球部は、礼儀やマナーを学ぶ機会が多く、とても良い経験ができ、そして、とても人間的に成長できたと思います。
そして、大鵬親方と宇城先生の話の中で、ウエイトトレーニングだけをしているとありましたが、最近はウエイトトレーニングばかりしているから、ケガをする人が色々なスポーツで多いと聞いていましたが、本当にそうなんだと思いました。ぼくらの野球部はウエイトトレーニングなどをしないので、これから野球を引退してもウエイトトレーニングではなく、自然な筋肉のつけ方をしていきたいと思いました。
この『道』という本で学んだことは、もうすぐ引退ですが、これからの人生にいかしていきたいと思います。宇城先生には、2度も学校に来ていただき、直接の指導、本当にありがとうございました。これからも教えていただいたことを忘れず、実践していきたいと思います。
(K.O)
● 今回、大鵬親方と宇城先生の対談の話を読んで思った事は、まず最初に今の世の中何でもできあがって、何かあったら自分で何もできないという事です。本当にそうだと思います。今は何でもあるから人は甘い考えになっていると思います。今は自分達のことばかりで他人の事は考えず、平気で人を殺してしまうのが普通の世の中になってきていると思います。親が子供に間違っていることは厳しく怒らないから、子供は自分は間違っていないんだと甘く考えてしまっているからだと思います。
次に、やることやらないで待っていたっていいことは来ないよ、という事です。やることやって初めていい事が起こるのは野球も一緒だと思います。何かできるようになりたい、何か上手になりたい、そう思うだけでは何かできるようになるのは無理だと思います。行動して、経験して、悪いところを修正して初めて自分の物になるとわかりました。
次にやろうという気になるという事。何でも漠然とやるのは、やってないのと一緒だと思います。やろうという気にならないと何も意味がなくて、やろうという気が大事なことだという事を知りました。
次に「もう一丁」という言葉です。しんどいからこれでいいとやめたらそれ以上絶対に伸びていかないんですよ、という風に、自己満足でもうしんどいからここでいい、やめよという風にあきらめたら、その人はそこまでの人間だったという事になってしまいます。でも、もう一丁、もう一丁としんどい中で自分に厳しくしていくと、今までと全然違って、肉体的にも精神的にもすごく成長できることを知りました。
次に、頭ではなく、身体で考えるという事です。頭で考えるのは、流れとかそういう状況だけで、あとは身体を自然にまかせて反応させることが野球にとって大事だと知りました。でも、頭で考えていても身体がついていかなかったら意味がないということもわかりました。最後に宇城先生には、忙しい中、僕達に気のことを教えていただき、本当に勉強になりました。今まで教えていただき、ありがとうございました。
(K.K)
● 納谷幸喜(大鵬)さんは、この本を読むまで聞いたことも見たこともありませんでした。宇城憲治さんとの対談を読んで納谷幸喜さんの言っていることがよく分かりました。
自分は野球をしているので、本文に書いてあった通り、8時から始まるのに8時に来る人がいる、と書いてあるように、そういうことをしてはいけないと思います。大人でもギリギリに行く人がいるので、子供も大人のマネしてギリギリに行くと思います。大人が子供の見本となるようにしていかなくてはだめだと思います。
今よくニュースになっている食料や石油の値段がすごく高くなっています。僕達が生まれた頃は100円~120円位だったのに、今では179円位まで上がっています。しまいに自分達が大人になるにつれてもっと高くなってしまう。宇城憲治さんの言う何かが狂っている、まさに地球がおかしくなってきている。地球温暖化が進んでいます。
自分だけだと何もできない。野球のキャッチボールだってできないので、もっとみんなの気持ちを、自分だけのことを考えてはいけないと納谷幸喜さんは言っていました。自分のことだけを考えず、もっとみんなのことを考えていけたらいいと思います。
次に「あなたが歩んでいる時間―それがあなたの〝いのち〟です」を読んで、日野原重明さんは96歳という齢も関係なく、子供達の為に働くというのがすごいと思いました。自分は病気も大きなケガもなく生きてきました。でも日野原さんは10歳の時と20歳の時に病気をして大変だと思いました。このような壁があるからこそ、ここまでのすごい意志になれるんだなと思いました。
人生の道は1本道ではないと書いてあるように、今自分は大学か就職かで道が二手になったけど、すぐに就職と決断しました。自分は今まで親に苦労をかけたので、また大学にいくとなるとすごいお金がかかるのでやめました。大学に行くんだったら大学に行ってる時に働いているほうが良いと思いました。なので頑張って勉強をやっていきたいと思います。
(T.U)
● 『道』には今まで自分が当たり前のことだと考えて生きてきたことを、全然違うということを教えてくれることがいっぱい書いてありました。自分は今までやることをやらないであんな風になりたいとか、いいことが来ることを望んだりしていました。けど、やっぱり勉強でも頭が良くなりたいとか、野球でも上手になりたいとか思っていたのは間違いということに気付きました。頭を良くしたいなら勉強して、野球が上手になりたいなら野球を学び練習するしかないのに、やることやらないで思ってばっかりで、自分は甘いなと思いました。そして、勉強するにしても野球を練習するにしても、何でも一人じゃできなくて相手が必要だし、ただ漠然とやるわけにはいかなくて「よし、やろう」という「気」になって、何でもこつこつと根気よくやることが大切だということを学ばされました。
それから勉強でも練習でもなんでも、「しんどいからといってこれでいいとやめてしまったら、それ以上伸びない」と書いてあり、苦しくてしんどいときに「もう一丁」「もう一丁」と最後の力を振り絞って「よくやった」となって全部身になるんだとわかった。
そして、自分は何か言われるとよく頭で考えたりします。けど、頭では考える必要がなく、身体を反応させなきゃいけないこと、身体を反応させるためには練習して、自然と身体が反応できるようにならなきゃいけないと書かれてあり、自分も納得できました。自分はこの本を読んで一番心に残った言葉が「人間、死ぬまで自分との戦いだ。相手がいる。だけど、相手じゃない。己だよ、己に勝たないと勝負には入っていけない」という言葉です。ただ相手を倒すだけだったら心というのができてこない。やっぱり何でも心を込めることが大切だと改めて気付かされました。
今回、この『道』を読むことで自分がすぐに変わるのは難しいと思います。正直、自分はまだ17歳で見た目も中味も行動も考え方も全てまだまだ子供で、こうして頭では大人ぶってわかった風にしているけれど、やっぱり子供だからまだあまりわかりません。けどこれから成長していく中で、このことがどれだけわかるようになるのか楽しみです。この本で学んだことを胸にこれから自分に立ち向かっていこうと思います。
(Y.M)
● 宇城先生と大鵬親方の対談を読んで、やっぱり昔はみんな生活とかが戦争等で苦しかったから、子供とかもちゃんと親を見て育つんだなと思いました。それにくらべて今はみんな結構ぜいたくできているから、何でも自分の思い通りになると思っている人が多い。だから、こんな嫌なニュースとかが増えていっているんだなということを感じ、なるほどと思いました。だから、親は何でも学校とかにまかせるんじゃなくて、自分でしっかりと、時にはきびしくしつけないとだめなんだなと、これを見て感じました。「しんどいからこれでいいとやめたら、それ以上絶対に伸びていかない」を見て、やっぱりスポーツは何でも基本が大事なんだなと思いました。そして、ウエートトレーニングはみんなやったらダメと言う理由が分かりました。
「己に勝たないと勝負には入っていけない」の所を読んで、やっぱり一番の敵は自分なんだなと思いました。野球でも家で素振りなどをする時、めんどくさくて嫌な時があります。そういう時自分に勝って続けていかなくてはだめなんだなと思いました。
次に「薬物依存症 ―― 子供たちと共に生きる」を読んで、「学校 ―― もっと外に門戸を開いて」の所を読んで、いつも先生とかはいじめ等をちゃんと見ようとしない、だからいじめられている人も先生に相談しようとしない。ちゃんと先生や色々なんかもっと、いじめと向きあって本気で止めようとしないかぎり、いじめや薬物などは止まらないと思う。だから、もしいじめがおきていると分かったら、校長先生とかが公表していかないと駄目だと思いました。そういうのを徹底的に減らしていくと、薬物なども減っていくと思います。
(T.U)
● 大鵬親方と宇城先生の対談を読んで、色々感じたことや思ったことがたくさんありました。団体スポーツや個人スポーツや何でも、ひとりじゃ何もできないこと、相手がいることによって練習方法等が増えたり広がって行く事、苦しい時しんどい時こそ自分に負けずに頑張る事、こうした時が自分にすべて身につくことだと感じました。
何をするにしても準備の大事な部分も心構えとして必要だと思いました。普段からの考え方も考え次第ですごく身になることや、身体を反応させるには練習を繰り返すことによって自然と身体がついていくことがわかりました。こういう本はめったに経験できないし、初めてこんな本に出会った。初めてなので難しい部分も多かったけど、すごく勉強になったと思いました。
「時は命」を読んでみて。題名を見てもすごく興味があったので読んでみました。内容は対談と同じで、難しくても読んでいるうちに本に入りこめました。志を持つことによって色々な困難や試練を乗り越えることができる事がわかりました。
二つの話を読んで思ったことは、二つの話にでてきた人達は自分に目標を持って、それにかかってきた困難や試練を乗り越えた人達のような気がします。読んでいたら戦時中や戦後の人達なので、本の内容を読んでいても今の時代の人達は甘いと書いていたので、それだけ時代の違いを感じました。
(U.F)
● 宇城先生と大鵬親方の対談を読んで一番最初に思った事は、自分の事だけやっていても駄目ということをあらためて感じました。今の子供は何もかも与えられるのを待っているだけで、自分では何も求めにいっていない。練習とかでも与えられるのを待っていても駄目と言っていたのがすごく印象に残っています。人は謙虚な気持ちを持っていないと優しくしてくれる人も厳しい言葉をかけてくれる人もいなくなると思うので、これからは謙虚な気持ち・聞く姿勢を常に持ち続けたいと思いました。今は基礎・基本をやらない人がたくさんいると言っていた。確かに読んでいてそう思いました。何事も基礎・基本が大事だと言う事が改めて感じられました。
何事も何かをする前には準備が大切だと言っていた。手術する時は、その前に何を使うかなど事前にやる必要もあるし、練習するんだったらその前にちょっとでも体を温めて練習する。こういう事は成功につながっていくと思いました。練習で本当に苦しくなってもそこでやめないで、そこからもう一丁来いとやると、これが全部身になると言っていた。僕はしんどくなるとそこで終わるというのがあるので、そういうのを失くして、そこからもっと頑張ろうと思いました。相撲の土俵が大学以上に教えてくれる。後は自分で掘り出せというのはチームでも似たような事を言われているので、共感出来ました。大鵬親方と宇城先生の対談は内容が深かったけど、でもそこから何か感じるものがありました。この事を練習でも活かしていきたいと思います。
日野原重明先生の話を読んで、この人は96歳になっても自分が守られてきたことに感謝し、その感謝をどのように世間に返せばよいかだけを考えているのは本当にすごいと思いました。自分が大きな病気にかかったとしても、それをポジティブに考えてその病気を受けいれられたのはすごいと思いました。僕ならそういう発想が出て来ないと思います。この『道』という本は今の僕には難しい内容ですが、その内容でも読んでいて伝わるものがあったのですごく勉強になりました。
(M.H)
● 今日、宇城先生と納谷さんの対談を読んで一番感じたのは、しんどい時こそ「もう一丁」という気持ちで練習をしていけば、それが全て自分のためになると勉強になりました。やっぱり、スポーツとかで有名になっている人は普通の人より努力していると思いました。納谷さんも自分に何ができていないとか、直すべきなのかが分かっていたから、21歳で横綱になれたと思う。
僕は、夏の大会前にテストで欠点を取りました。僕は小さい時から勉強はあまり得意ではなくて、中学の時もあまり点が取れなくって、高校に入って中学の時よりできていたが、夏の大会に関係ある時に、やっぱり勉強から逃げていたと思う。
対談を読んで、自分の嫌いなものから逃げてはいけないとか、しんどいからこれでいいと思ってやめたから欠点を取ってしまったと思う。この宇城先生と納谷さんの対談を読んで参考になる事がいっぱいあるし、自分の今何が欠けているかとかが分かったように思いました。今の子供は昔の人と比べて甘いし、あんまり大人から座り方とか礼のやり方とかは真剣に言われないけど、対談を読んでイスは深く据わったらダメとか、礼も知っている人がいたらあいさつをしなければすごく怒られるとかは中学までなかったから、昔の人はすごいと思った。スポーツでも日常生活でも、頭で考えて行動するより体で自然に行動したほうがスムーズにできるし、野球でも打席に入っている時も、直球か変化球かとかを頭とかで考えていたら自分のスイングもできないし、タイミングも遅れてしまう。この本を読んで、これからは何事にも早めに準備し、体で行動していきたいです。
この本の中で生き抜くための稽古という本を読みました。僕が一番感じたのは、今は色んな料理を食べておいしいですけど、地震とかがあった時、料理している時間がなくなるから、豆とかもずっと甘い豆を食べている人と塩味の豆を食べている人とやったら、甘い豆とかあまりないから、塩味の豆を食べている人が食生活として困らないと僕は思う。
やっぱりこの本を読んで、スポーツできたらいいとかじゃなくて、勉強も食生活も日常生活もちゃんとしとかないと野球につながらないし、試合に出ても打たれないし、いいプレーができないからこれからこの3つの事を真剣に考え、早く準備して野球につなげられるようにする。まだいろんな事を勉強する時間がいっぱいあるから、ひとつずつゆっくり確実に自分にプラスになる事を勉強していきたい。
(S.O)
● この『道』という本を読んで思ったこといっぱいありました。「この丸い土俵が大学以上だ、何でも教えてくれる」っていうのは僕も思った。僕達も野球で色んなことを学んでいるなと思います。それより野球でしか学べないことも得られたと思います。野球でしかないピンチな気持ちが社会に出ていったら必ずあるだろうなと思いました。野球ではグランド、柔道は柔道場、バレー、バスケは体育館、その自分が何かをやっているその場所が何でも教えてくれる場所やし、何でも教えてくれるからでもあり神聖なる場所だと改めてわかりました。
僕は日頃で嫌な事を避けたりの生活が今までいっぱいありました。嫌な事から避けたりする奴は野球上手くならんと何回も野球部の先生に言われてきたけど、野球上手くならんとわかりつつ、それでも嫌な事やしんどい事から避けたりしてました。野球上手くなるには練習の積み重ねもあるけれど、自分に勝たないと上手くならないと思いました。嫌な事やしんどい事を乗り越えて野球上手くなろうという気持ちがあって、その自分の中にいるもう一人の自分がしんどいからやっぱやめよ、また今度にしよ、という気持ちに負けたら意味がないと思いました。しんどい事をもっと乗り越えるという気持ちが勝てばきっと野球上手くなれると思います。
僕は3年生で、もうこの夏で引退するけど『道』に書いてた「しんどいからこれでいいとやめたらそれ以上絶対に伸びていかない」という気持ちを忘れずに、最後の夏に向けて頑張りたいです。あと、もう宇城先生から指導してもらえる事はないと思うんですけど、実践講習会で習った事忘れずに頑張ります。今まで僕等に指導してくれてありがとうございました。指導を受けて成長したところいっぱいあるし、教えてもらえたという感謝の気持ちを忘れません。
(Y.S)
● 今回、『道』を読んで感じたことは色々ありました。一つ目は、自分ひとりじゃ何もできないということです。歯医者でも相撲でも野球でも共通してると思いました。手術をするのにスタッフがバラバラだったら手術できないし、「気」をつけるにしても相手がいないとできないし、野球でも練習試合をするにしてもキャッチボールをするにしても、相手がいなかったらできない。これら三つに共通しているのは、相手がいないと出来ないということです。やっぱり相手がいるから出来るということに感謝しないといけないと感じました。
二つ目は、礼に始まり礼に終わることです。これは、スポーツ以外にも共通していると思いました。日常でも家を出るときは行ってきます、家に帰ってきたらただいまと、これも礼に始まって礼に終わると感じました。やっぱりスポーツ以外でも礼儀は大切だと思いました。
三つ目はしんどいときこそ、頑張ることです。やっぱりしんどいからやめたらそれ以上絶対に伸びないし、しんどいときにこそ最後の力を振り絞って頑張ることによって自分の限界がわかるし、それがわかったらその上を挑戦できるし、最後まで頑張るということは本当に大事なことだと思いました。
三年間宇城先生に教えてもらって、体の使い方やあいさつのしかたとかですごい力が出ることもわかったし、すごくすごいことを教えてもらったことに感謝しています。教えてもらったことは体が覚えているので、教える機会とかあったら、知らない人たちに教えていきたいです。三年間、色々と教えてくださってありがとうございました。
(T.M)
● 自分は『道』という本を読みました。その『道』という本の中の宇城先生と元横綱の納谷幸喜さんの対談を読みました。自分は対談の話を読んで色々な事を感じました。今の自分は人生に甘えていると思うし、今のままだと将来の自分は全体がダメになると感じました。でも、この本を読んでとても勉強になりました。自分はこの本を読んでいく中、一つひとつの言葉がとても重く感じました。その中でも一番思ったことは、『「もう一丁来い」息があがっている時はまだ力があるだから「もう一丁来い」』。自分はその文を読んで自分では分からない何かを感じました。自分なら息が上がったらそれで終わりで、「もう一丁来い」はありません。だから、今のダメな自分がいると思います。この本を読んでもっと自分を追い込まないといけないと思いました。どれだけ今の自分が人生と言う言葉にも甘えているかよく分かりました。この本を読んで本当に勉強になりました。
自分は、宇城先生に教わって本当に変わりました。自分はチーム全体ではなく個人でも宇城先生に教えていただきました。宇城先生のすごさにはとてもおどろいて何を言っていいのか全然分かりませんでした。とにかくすごいの一言しか出ませんでした。自分はもう宇城先生に教わる事はないと思いますが、宇城先生に教えていただいた事は絶対に忘れないようにしていき、教えてもらったことはどんどん伝えるだけ伝えていけたらいいと思います。1年間という短い間でしたが、本当に慌しい中自分たちのために教えていただきありがとうございました。
(Y.I)
● この『道』という本の大鵬親方と宇城先生の対談の話を読んで気になったことは、「親の背を見て子は育つ」ので、親がしっかりマナーを守って子供に見せていかないと、子供は正しいマナーを知らないまま大人になっていくので、親はもっとマナーを守って子供に教えていったほうがいいと思います。ほかに気になったところは、「一生懸命努力していれば、いいことがあるぞ」って書いているところです。やることやらないで待っていたっていいことは来ない。だから自分からもっと行動していかないと、あかんと思った。ほかに、上手になるには見なきゃいけない、練習しなきゃいけない。そうやって毎日何でもこつこつと根気よくやることが大切だと思いました。ほかには、やっぱりしんどいからってこれでいいとやめたらそれ以上絶対上に伸びていかない。だから、しんどい時や苦しい時こそがんばっていかないといけないと思いました。ほかには、相撲には相撲の、野球には野球に必要な筋肉があるので、それは現代的な筋肉トレーニングではつけられない筋肉なので、基礎の練習でつけていくことが大事だと思います。ほかには、身体を反応させるためにはいっぱい練習していかないといけない。野球で絞り球を絞っていても体が反応しないと意味ない。だから、日頃練習をして、身体に覚えさせないといけない。
この本を読んで、学んで、それをこれからもいかしていきたいと思います。こういう本を読ましてもらって、よかったと思いました。
(S.I)
● 僕は、まず宇城先生と納谷さんの対談を読ませていただきました。今の世の中いろいろと便利な物が増えてきつつ、ガソリンの値上がりなど、さまざまな問題が出てきたと思います。日本は食料をほとんど輸入に頼りっぱなしで、食糧危機が来てしまうような気がします。今の社会に出ている人たちが自分のことだけになってしまって、それが次の世代へとどんどん悪い流れになってしまって、歯止めがきかなくなっていくような気がします。そんな中で、自分たちの世代が一番頑張っていかないといけないと思います。
僕は、前文のようなことを書きながらもまだまだいい大人になれるようなことはできていません。いつも人任せで自分勝手で、ちょっとやればすぐに満足してしまうような人間です。この対談の本を読ませていただいたときに、自分の限界のもう一つ上を目指していけば大きくなれると思いました。今の自分は頭で考えることが多く、身体で考えることが本当に少ないです。部活動では身体で考える練習をしています。部活動だけでは足りていないと思うので、日頃からやっていったほうが成長できると思います。勉強にしてもスポーツにしても基礎、基本がしっかりしていないと、けがをすると思います。ウエートばっかりしてつくり上げるより、野球なら素振りなど、そういう基本が積み重なっていくからすごい人になれると思いました。そういうことを気付けるようになって、行動に移して上を目指していきたいと思います。
(T.K)
● 『道』という本の大鵬親方と宇城先生との対談の話を読んで気になった所は、マナーの話です。僕も、マナーは学校で教えてもらっていると思っていました。でも、礼儀などは家庭から出てくるものだと知りました。あと、「しんどいからこれでいいとやめたら、それ以上伸びてはいかない」というのも、そうだなぁと思いました。野球の練習の時とかにも、自分はこれだけやったんだからもういいか、と、それ以上の事はやらないということが僕の中にあるということに気が付きました。
だから、しんどいとか、今日は気分があんまりよくないなぁと思う時にこそがんばって、途中でやめたりしないようにしようと思いました。「一生懸命努力をしていれば、必ずいつかはいいことがある」というのを読んで、有名な人やプロの選手の方たちは、今までやこれからも一生懸命努力をしているので、それが報われて有名な人になっているんだと思いました。現代的な筋肉トレーニングはその種目などに関係なく筋肉をつけているだけで、相撲には相撲の、野球には野球のために必要とする筋肉があるということも知りました。それをつけるためには基礎となる練習にしかないということもわかりました。基礎の練習はどスポーツにおいても大事だと思いました。
宇城先生が来ていただいた時にも言っていた事ですが、頭ではなく身体で考えるという事はこの本にも書いてあったけど、とてもすごいことだと思いました。身体で体得するためには、何回も体得したいことを繰り返しやらないといけません。
身体で反応させるためには、練習するしかないんだと思いました。頭で考えることばっかりでした。このピッチャーのこの球種をねらおうと考えても、それを打つための努力をしないとその球を打てるわけがないし、試合で勝ち続けられるわけがないと思いました。『道』という本を読める機会をくれた人に感謝して、読めたことがよかったと思います。
(R.B)
● 『道』を読ませていただいて、今まで考えた事がなかった事に気付かされました。すごい人には、上には上がいて、その頂点にいるような人達のお話が聞けて、自分の人生の最高の材料になると思いました。これで学んだ事を自分の周りの人達に伝えて、その人達の意見も聞いて、納得できたら自分を磨けると思います。頭ではなく身体で考えるというのは、自分が野球の試合経験から本当に納得できました。自分は、チャンスで打席に回ってくるとなぜか打てません。それは、チャンスになると「自分がランナーを返す」などと考えてしまうからです。最近はちょっとだけですが、チャンスで打てるようになってきました。それは、こういう最高の材料があったからだと思います。でも、まだ緊張がとれません。それは、まだまだ練習が足りないという事とわかっています。でも、自分に負けてしまう時があります。自分はまだまだその程度のレベルの人間だという事です。それが本当に難しいです。それができるようになったら自分は本当に成長していると思います。気付いて納得することもありますが、理解できないことがいっぱいあります。この先、生きていたら理解できるかもわかりませんが、わからないままのこともあるかもしれません。でも、すごい事なので全部理解したいです。
それをするためには、出された料理を食べているだけではいけないと教わりました。自分から追究して積極的に行動するのが大事だと思いました。最近になっていつも頭に浮かぶのは、感謝の気持ちです。前までは当たり前と思っていました。実は、それは全て違うという事がわかりました。そういう気持ちを持っていれば、すべてものの見方が変わってきました。最近、学校でトイレットペーパーを投げ捨てたり、ぐちゃぐちゃにしたり、最低ないたずらが多発しています。それをやってる人達は、こういうすごい人達にめぐり会ってないからだと思います。もし、すごい人達に出会っていたら、絶対にそんなしょうもないイタズラはしないと思います。『道』を読ませていただいてありがとうございました。
(N.T)
● 宇城先生のすごさは、初めてお会いした時に肌で感じました。最初に自分は見た目だけで人を判断していて、教えてもらえた後には、自分の悪い点だということに気がつきました。やっぱり宇城先生の言うことには深い意味があって、それは全てにつながっているということ、武道と野球になにがつながっているのかという疑問もありました。けれど一回の指導で何かつかめたようなものがありました。今の日本は自分一人では何もできない社会状況になっていて、ほとんどが輸入に頼っていることと、自給自足が39%という初めて目にした数字でした。
これを目にした時に、宇城先生の言うことは未来を予測したことのようで、ますますすごい人だと思いました。学校は全て教えてくれるのではないということは自分でもわかっていました。だからその分中学では、野球と礼儀の両方を教えてくれるクラブチームに入ったのです。
でもやっぱり今の小学生は口が悪いと思います。まだそういうことがわかる年ではないというのはわかっているのですが、宇城先生は教育は自分の家で教えるものだと言っていました。よく僕は、親に「あるもん使いなさい」と言われます。お金の面でめぐまれすぎて、何でも買ったらいいかとか、あきたら新しいのとか、ぜいたくばかり言っていました。でも、講習でもののありがたみや今まで当たり前のように与えてもらっていたものが「やっぱいいわ」と、もったいない気持ちに変わりました。全世界には野球をしたくてもできない子がいっぱいいるということを、宇城先生は僕等に伝えたいのだと思います。講習でも言われたのですが、「頭でなく体で覚える」という言葉の意味は、やっぱり人にああせい、こうせいと言われるからするのではなく、体に覚えさせて次に次にといけるようにならないといけない。自分は好きな野球ができるというのに、おなじぐらい大切な勉強で欠点を取って、今まで何を学んでいたのかと思いました。それも、まだ頭でしかとらえていないからこういう結果になってしまったのだと思いました。
(K.M)
● 季刊『道』を読んで思ったことは、宇城先生と納谷幸喜さんのすごい人達が対談しているのを読んで、色々な事を学ばせてもらいました。今の世の中で、僕たちの住んでいる日本は平和で戦争とかもないけど、ニュースでは人を殺したりと暗いニュースが多くて、納谷さんは、「親の背を見て子は育つ」と言っていて、僕は殺したりする原因とか何もわからないけど、話を読んで色んな事がわかりました。あと、日本は最近ガソリンとか食料とかが値上がりをしていて、その原因はガソリンの輸入率100%で、食料も自給率が低く輸入に頼ってほとんど輸入していて、日本は真剣に考えないといけない時期にきていることもわかったし勉強になりました。納谷さんは、何でもひとりじゃ何もできないと言っていて、僕は相手がいないとできない事もできるようになったり、ひとりじゃできる事も限られてくると思うし、相手というのは大事だと言うことをわかりました。
あと、「身体を反応させるためには練習しかない、頭で考える必要はない」ということで思った事は、僕は考えてしまうことが多くて身体を反応させるというのはできてなくて、練習しかないとわかったけど、今までにそういう練習をしてなかったんだと思いました。夏の大会まで残り少ないけど、練習を1日大事にしようと思いました。
この本を読んで、自分が知らなかったことが多くて、野球だけじゃなく色んなことにも興味を持って勉強しないといけないと思いました。
(A.D)
● 僕はこの『道』という本を読んで、自分が考えた事もないような事がたくさんこの本にはのっていて、この先自分達がどうなっていくのか心配になってきました。
納谷幸喜さんと宇城先生の対談では、日本が今輸入に頼ってばかりいると書いていました。僕はそんなことを考えたこともありませんでした。これを読んで、日本はあぶないと思いました。なので、今の僕達が考えていかなければならない問題だと思いました。納谷幸喜さんは、「上手になるには練習しなければいけない」と書いていました。僕もそうだと思いました。気持ちも大事だと書いていたので、野球や勉強をやる時にはもっと真剣にやろうと思いました。自分に限界をつくらないようにしようと思います。「スポーツは頭で考えるものではなく、身体で反応させるもの」と書いていました。そのためには練習しかないと書いていました。僕は、バッターボックスに立つと、いろいろな事を考えてしまって余計な力が入っていたと思います。速く身体に覚えさせたいです。僕は親を頼りにしすぎていたのかもしれません。昔の人達は自分で何でもできると書いていました。今の僕は昔の人たちができて当たり前のことができるかわかりません。多分できないと思います。できないせいで親に頼りすぎていたと思います。
日野原重明さんのお話もすごくよかったです。「日本は生きがいを持っていなければつまらない人生を送る」と書いていました。「不幸は成長するために必要」と書いていました。この2つの事とモデルを考えることは重要だと思います。僕もモデルになる人を人生の内に見つけたいと思います。生きがいは本当に大事だと思いました。
僕はこの『道』という本を読んでいろいろな事を知ることができました。読まなければニュースをあんまり見ないので、日本があぶないことがずっとわからなかったままだと思います。いろいろな事を考えて、もっと世の中のことを知ろうと思いました。この本の内容を野球に生かしていきたいです。本当にありがとうございました。
(N.M)
● 『道』を読んで、大鵬親方や宇城さんが日本の今、未来について考えていて、僕達もたくさん勉強になりました。大鵬親方は、戦時中と戦後の大変な時を過ごしてきたからこそ今の日本の現状がわかる方だと思う。大鵬親方が言うように、マナーというのは家庭で自然に学ぶもの、親は多分学校に行かせたら何から何まで全て学校が教えてくれるという思い込みだということである。日本は世界の中でも平和な国なのに、毎日暗いニュースばかり流れているのは親のしつけがなっていないからだと思う。
「しんどいからこれでいいとやめたら、それ以上絶対に伸びていかない」という書き出しがありました。僕は小、中、高と野球を続けてきて、小、中学校の時は、いやな練習やトレーニングがあるとさけてきた自分がいました。でも高校ではそういうのをなくしていこうとして、ただ漠然とメニューをこなしてきただけだと思う。でも『漠然じゃ駄目、「よし、やろう」という「気」にならないと』、という言葉で、明日からは「よし、やろう」という「気」を心がけて練習に取り組もうと思います。
僕は今まで生活してきて、帰ったらご飯ができていて家の手伝いもしなくて、与えられたものしかやらなくて、自分から進んでは何もしなくて自分中心だったと思います。でも今、ここに自分が生きているということは過去に多くの人が努力した結果であって、今の僕は、その人達のがんばりをムダにしてきました。これからは家の手伝いから始めようと思います。この本に出会っていろんなことに気づき、学ぶ所がたくさんありました。ありがとうございました。
(S.K)
● 宇城先生と納谷幸喜さんの対談を見て、やっぱりすごい人だなと思います。お二人の話は僕達のような普通の人とは違って、考え方や観点、世の中の見方が全然違うなと思います。僕は、今の日本がこんなに裕福な事は当たり前だと思っていました。だけど、昔の人たちが戦争で負けて日本を復活させようとしてがんばったから、今の日本があると思います。若い人たちは戦争の事とかあまり知りません。だから昔の日本の事を勉強しないといけないと思います。お二人がすごいのは、やる事をちゃんとやってきたから結果が出てると思います。最近、僕は自分ができる事をやって結果を出そうとしています。やっぱりやる事やらないと同期や後輩とか認めてくれないと思うし、新チームになった時に迷惑かけたくないから、自分のできる事をやっています。本に書いてある事を忘れず、やれる事をやっていきたいです。自分はまだ全然ですけど、やることやって、しんどいことからも逃げずやっていけたらいいと思いました。
稲葉稔さんのお話を読ましてもらいました。とても難しかったです。文章一つひとつが重くて、読んでるだけですごい人だと思いました。この本に出てきている人たちはすごい人たちばかりで、やっぱり違うなと思いました。僕もこの人たちみたいにはいきませんが、自分なりに頑張ってみたいと思います。
(K.H)
● 僕は対談を読んで感じたことがありました。「今の世の中、なんでもできあがっている。何かあったら自分で何もできない」と言う対談で、確かに裕福になりすぎて考え方が甘いと思う。今の時代はご飯が当たり前のようにでてきて食べられているけど、戦時中は苦しい生活をしていて、そのような体験をしていた人はありがたみなどが分かるけれど、今の人たちは、そんな時代もあったということを忘れてしまっているような気もしました。子供が親を殺す、親が子供を殺すというニュースが毎日起きていると思います。「親の背を見て子は育つ」とあるが、確かに最近、電車の中での飲食や信号無視、タバコなど、子供がそういう悪い部分を見て育っていっている気がします。親や、周りの人たちがしているのを見て、やってもいいんだと子供が思ってしているんだと思いました。なので、もう一度厳しく考え直さないといけないと思います。「何でも漠然じゃ駄目」という対談では、根気よくやることが大切だということを学びました。野球も自分ひとりでは何もできないし、相手が必要なことを改めて実感できました。上手になるには練習することも大事だけど、見て勉強することも大切だけど、僕も実際にやってみないと感覚が分からないのだから、相手のを見て終わるのではなく、自分のものにするんだという気持ちも持たないといけないことを改めて勉強できました。「頭ではなく身体で考える」という対談では、準備は大切なことを改めて分かりました。集合時間のギリギリにきていたら、心構えもできていないし、何もやらないで練習に入るとケガも多くなるので、集合時間より30分、1時間前には必ず着いて、体を温かくしていたりして心構えをもつことが大切だと思いました。
「己に勝たないと勝負に入っていけない」という対談では、僕たちは聞くというのはもっているけど言える人がなかなかいない。僕は言えない方です。僕は自分に自信がないからだと思います。このまま言えないままでいるのはいやなので、やることをしっかりやり、自分に自信をつけて、説得力のある人に必ずなります。
「あなたが歩んでいる時間、それがあなたのいのちです」を読んで、自分の今の時間が生きている中の一部ですというのが一番印象に残りました。命を与えられたことに感謝の気持ちをもち、今の時間は決して後戻りができないのだから、今やっている大好きな野球を限られている時間の中で精一杯頑張ります。この本は、本当に僕が知らなかったことや忘れていたことも改めて思い出せたり、今日感じたことをこれからに生かせるように努力します。
(Y.F)
● 正直、自分も礼儀ができていると思えないしマナーが良いとも言えないが、確かに今の親は、躾から何から何まで学校が教えてくれると思っているし、面倒も全部見てくれると思っている親が多いのも分かる。そういう親が増えていって、日本がどんどん駄目になっていっているのもなんとなくわかっているが、それを変えるのはとても時間がかかる事だと思う。なぜなら、それをするには今となっては全国の親を対象にしなければならない事だからで、正直に言うと、これからも増え続けていく一方だと思うんで、変わるには一度どこかで痛い目を見なければ変わるものも変わらないと思います。子供も、全て親に頼って教えてもらうだけでないで、一度自分で考えて、それでも分からなければ親や周りの人に聞いて教えてもらったりすれば良いと思う。子が親に甘えて親が子を甘やかすから、自分が言うのもおかしいが駄目な人間が増えているんだと思う。自分もそうだが、今の若者世代は人が教えてくれている事が分からなかったら何でも人のせいにするが、聞こうとする姿勢がないのに教えろというのは都合が良すぎるんじゃないかと思うし、相手にも失礼だと思う。教えてほしいならそれに値する姿勢を見せるべきだと思う。
「残して活かす」の記事では、一個のグラスを大事にするかどうかで店の重さにかかわってくる。小さいものを大事にできない者は、大きい物も大事にできない。何かを組み立てるにしても、小さな部品が無ければ大きな部品を組み立てたりはできない。それに近い事だと自分は思う。閉店した店やとり壊し予定の民家を使って、新しくではなく、外見はあまり変えずに内装だけを変えたりするのには、すごいことをやっているとしか思えなかった。古くなって使えなくなったり、使わなくなったりする物を工夫して使えるようにしたり、新しく別の物として使うのは、近代になるまで日本で当たり前のようにやってきた事なので、本来の日本人のあるべき姿を見せられた。今の日本人は古くなったらすぐに棄てて、新しい物を買ってしまう。もう少し再利用したりできないのかを考えて使うべきだ。少し難しい事もあったが、この本はとてもためになった。
(S.G)
● 納谷先生と宇城先生との話の内容を読んで思ったことは、頭で考えて行動するよりも身体から先に行動をおこしてやったほうがいいと思った。何かの作業を覚えるためにはただ見ているだけではだめだと、身体を動かしていって、その積み重ねが重要だということがわかった。そして、今の世の中で便利になりすぎていることが多くて、それに頼りすぎたらそれがなくなったとき、何もできなくなってしまう可能性もあるので、そのときにそれがなくても違う方法で乗り越えられる知識を得るために、普段の生活の小さな事でもバカにせずやっていきたい。あと、「人間、死ぬまで自分との戦い」という言葉は、まさしくその通りだと思った。自分が行動する決意を持たないと動くことができないと思うので、自分との戦いに負けないようにしていきたい。
山野潤一さんの話の内容を読んで感じたことは、物を大切にする気持ちが大事だということがわかった。お金がなければ知恵を振りしぼって、他にできることをさがしていろいろと工夫をすればいいという考えがとても心に残った。昔使っていて今は使っていない物でも、たとえそれが古くなっていたとしても、きれいにして再利用すればいいということがわかった。そうやって、小さな事にも気持ちを配ってやっていく積み重ねが大切なので、そういう気持ちでやっていきたい。簡単に物事を教えてもらうより、自分で苦労をして聞き出したほうが、その事を大切にしたり自分のためにもなるという文で、確かにそうだと思った。なので、できるだけ自分で行動していきたい。
(M.O)
● 「今の世の中、なんでもできあがっている。何かあったら自分で何もできないよ」と書き出しにあった。うちの野球部の監督にもよく、「お前らは出される料理を待ってるだけや、自分から行動しにゃアカン」と言われます。
僕は一応ひと通りの家事はできます。できると言うよりしなければいけないような状態で生活してきたからです。家を飛び出したばかりの頃は、毎日6時に帰ってご飯を炊いておかないといけませんでした。小学校5、6年の時です。「なんで皆まだ遊んでるのにぼくだけ家のことしにゃアカンねん」とか思った時もありました。けど7時過ぎに母が帰ってくると、並んで台所に立って手伝ったりもしました。中学に入ると生活も落ち着いて、今ではほとんど手伝いなどはしていません。この対談であったように、「できあがってるのが当たり前」だと思い出すようになっていました。今回この『道』を読ませて頂いて、自分で感じ取って行動することの重大さを改めて気付かせてもらいました。
また、辰巳先生の「本当の意味での人間の尊厳がわからないと、本当の医療ができない」という文にも教えられました。僕が今こうして生きていられるのは想像もつかないくらいたくさんの人々が世界を担って、自分の役割をこなしているからだと思います。僕も、近い人からでも尊ぶ心を持って接していって、いつか尊敬されるような人になりたいと思いました。
最近は、野球にバイトにと自分の好きなことばかりして、いつも家族が寝てから帰っているので、少しずつ家の手伝いから始めたいと思います。
今回この本を読んで忘れていた大切なことを思い出せました。過去に大勢の人が努力した結果、今僕は裕福な暮らしができている。このことを忘れずに自分にしか出来ないことを探していきます。この本に出会わせてくれてありがとうございました。
(D.M)
● 『道』を読み終わっての感想は、まず大鵬親方と宇城先生の対談は、自分の考え方が甘いから大鵬親方や宇城先生の言っている事が理解できないというか、「そこまでやらないといけないんだ」という気持ちになりました。でも、大鵬親方や宇城先生のような考え方の人がもっといれば、この日本ももっと良い国になっていくと感じました。
そして、自分のヒントになったところは、身体を反応させるというところで、自分は何をするにも先に頭で考えてしまい、どうしたらいいのかと考えているうちに結局は中途半端なままになる事が多くて、それでまたどうしたらいいんだろうって考えての繰り返しで、上手くいきませんでした。そんな時にただ漠然とやるんじゃなくて、「よし、やろう」という「気」に大鵬親方が言うとおりになれたら、身体の反応につながると思うし、自分も成長できると感じました。
次に日野原重明理事長の「いま伝えたい大切なこと」を読んでの感想は、前の大鵬親方や宇城先生と一緒で考え方がよく似ていて、日本の国を代表するような地位が高い人の話はすごく勉強になるし、これからの人生でのヒントがたくさんあると感じました。そして、日野原重明理事長が言っている「信念をもち行動力をもつと、先は見えぬとも前進することができるのです」という言葉で感じたことは、自分には何をするにも信念をもったり、熱い気持ちが足りないんだと思いました。やっぱりそんな思いをもっていると、悔しさとかもっと上手になりたいと思う気持ちが行動に変わると思うし、それで初めて成長して上手くなっていくんだとわかりました。それができないなら、文章の中で出てきたウイリアム・オスラー先生の話の中の「ただぼんやりと将来のことを心配しないで、今日に全力投球しなさい」という言葉のように、何事も一生懸命努力したら道は開くのかなぁと思いました。考える前に行動できたらこれからも自分は変われると読んで感じられたし、とりあえず今の自分は何事も一生懸命やらないといけないんだとわかりました。
今回この『道』を読んでとても勉強になったし学ぶことがたくさんできたので、これで学んだ事をこれからに生かしてやっていきたいです。
(A.K)
● 自分はこの季刊『道』の宇城先生と納谷さんの話を2回読みましたが、やはりすばらしいと思いました。自分はまだ18歳ですべての話を理解できたとは思っていませんが、それでも心に残りました。
例えば自分たちの時代のことです。自分たちの時代は平和で豊かな時代で、ほしい物があればたいていな物は手に入りますが、納谷さんたちの時代は戦後でその大変さがこの話でよくわかりました。でも宇城先生が言っていたように、自分たちの時代は平和で豊かなはずなのに暗いニュースばかりでおかしいと思っていましたが、納谷さんは親が子供に躾をしなくなったからだめだと言っていました。自分はそんなことはまったく考えていませんでしたが、この話を聞いて確かにそうだと思いました。
あと心に残ったことは、納谷さんが言った「この丸い土俵が大学以上だ、何でも教えてくれる。」という言葉でした。自分はまったく相撲のことは知りませんが、自分の場合は野球があるので、野球グランドにいろいろ教えてもらうためにがんばろうと思いました。
あと今回は、稲葉稔さんの話も読ませていただきました。稲葉さんの話も納谷さんと同じで、戦後の厳しさのことが話されていたので、あらためて戦後の大変さがわかりました。しかし稲葉さんは今の社会のほうが厳しい環境にあると言っていました。確かに今の時代はぐたぐただと思うので、そんな社会に負けない強い気概をつけたいと思いました。
あと「時は命」の話も心に残りました。人間に与えられた命は平等なので、この時間を大切にしようと思いました。この季刊『道』を読んでとてもよかったので、自分もこの人たちに負けないくらいがんばりたいと思いました。
(K.M)
● 『道』を読んでみて、とても良い勉強になりました。例えば「しんどいからこれでいいとやめたら、それ以上絶対に伸びていかない」。この言葉は僕達がしている野球の練習でいえることで、もし僕が練習中にしんどいと言って練習をそこでやめたら、それ以上上手くなることは絶対になくて、しんどくてもその練習をやりぬくという大切さがあらためてこの言葉を見てわかりました。やっぱり何をする時もやりぬくという力があれば、全ての事において成長できるという事に気がつきました。勉強だって練習と一緒で、最後までやり通すからこそ自分の身になり、勉強が少しずつできるようになると僕は思えました。だから僕は、勉強も野球も最後までやりぬく力を身につけ、今後それをいかしていけるよう、頑張ろうと思いました。
それから今の僕達はほんとうに恵まれているなぁと思いました。何をするにしてもあれがあって当たり前、これがあって当たり前の世界になっていて、『道』を読んで本当に今の世の中はあぶないと感じました。
あと、辰巳先生の文章を読んで、気付きというのは大変な事、気付く、気付かない、その見え方の違い、その「見聞きする」ということは同じものを見ていてもたいへん違うと思うと辰巳先生は言っており、僕は気付くというとても大切な事を学びました。学校の廊下を歩いていて、ゴミが落ちているのを気付いてゴミ箱にゴミを捨てるのと、ゴミが落ちているのに気付かず通り過ぎるのとの違いは大きく変わってくると思います。なので、「気付く」という事は本当に大変な事がわかりました。これから先、僕はいろんな事に気付いて人の役に立てるような人間になろうと思いました。
この『道』という本を読んで本当にいろんなことがわかり、とても自分のためになりました。この本で学んだ事をこれから先、上手にいかしていけるようにしたいです。
(H.N)
● 『道』は、僕みたいな高校生が読むには難しいと思っていましたけど、すごく今の日本や現代人にとって重要なことが書かれているなと思いました。昔の日本は今の日本とは全然生活に違いがあると思いました。今の日本は昔に比べ、僕も何でもできあがっていると思います。今はコンビニやファーストフード店が数多くあり、もし食料が輸入できなくなると、食料自給率39%の日本は自分たちでは食べていけないので、日本としてのあり方を考えるべきだなあと思いました。
僕が今まで思っていた事は、ウエイトトレーニングが一番の近道と思っていました。でも、スポーツにはそのスポーツに合ったトレーニングが一番いいということを学びました。ウエイトトレーニングでは異なった筋肉がつくから、野球で言えば素振りや基礎トレーニングが一番効果的なんだなぁと思いました。
あと印象に残っている言葉は、「もう一丁来い」という言葉です。しんどいからこれでいいやとやめたらそれ以上は絶対に伸びないし、でもしんどい時が一番大切なんだなぁと思いました。しんどい時こそ伸びるチャンスだから、「もう一丁来い」で最後の力を振り絞ることが伸びる練習ということを学びました。
今の日本が昔と変わってきたのは、食べ物とかだけではなく、あいさつや礼儀やマナーがすごく甘くなっていると思いました。今の子供は「おはようございます」、「行ってきます」、「いただきます」とか、色々なあいさつができてないと思いました。実際僕も、家に帰って「ただいま」とか、朝起きて「おはようございます」が言えてないので、ちゃんと言おうと思いました。昔のような日本を取り戻すには、一人一人があいさつ、礼儀、マナーをしっかりとすることなんだということを学びました。『道』を読み終えて、今の日本はいろんな危機がせまっていると思いました。
(I.Y)
● 2008年初夏。梅雨も始まり、私たち3年生の最後の大会でもある大阪予選を目前にしたこの時季に、何故この本を読んでいるのだろうと思いつつも、少し運命的なものを感じているのが不思議です。
私はこの本を読んで、たくさんのことを得ることができたと思います。何かを得たというより、頭の中を掃除された、そんな感じがします。大会前のこの時期に自分は何をすれば良いのか、チームの為に何をすれば良いのか分からなかったけど、この本を読んで何となくですが分かったような気がします。
この本を読んで心に残ったことはいくつかあります。一つ目は「この丸い土俵が大学以上だ、何でも教えてくれる。この中には何でも埋まっている。それを掘り起こすのがお前だ」という言葉。これは相撲にある丸い土俵だけでなく、私たちが日頃使っているあのグランドにも同じようにあると思います。実際に私自身も学んだことはたくさんあるし、これからも学ぶことあるような気もします。その学ぶ事は「野球」というスポーツだけではなく、人間として、人生に役立つ事もあると思います。
そしてもう一つは「まずは体でやってみること」。頭で考えてばかりではなく、実際に汗水流してやってみること。まずは行動をとることが大事というのが分かりました。
今までいろんなことを教えて頂いて本当にありがとうございました。これからも教えて頂いたこと、学んだことをしっかりと生かせるように頑張っていきたいと思います。
(S.M)
● 僕はこの本を読んで、いかに自分中心だったことがわかりました。自分の好きなようにすることが自由だと思っていました。だけど、そういう考え方は間違えているとわかりました。僕はピッチャーをしています。試合でマウンドに立つと自分の事だけで精一杯になります。1球ファールになるとすぐに投げようとしてしまいます。テンポが早すぎると言われたことがあります。だから今は、ファールの後は野手がポジションについてから投げるように心がけています。相手の気持ちを考えてプレーしないといけないと思いました。バッターは今何のボールをねらっているのか、ピッチャーは何を投げてくるのか、相手が今されていやなことは、そういう事を考えてプレーしないと勝てないと思いました。これからは周りに気を配り、自分中心に考えないことにしていきます。僕は素振りをしている時、数をかぞえません。しんどくなったらやめます。この本を読んでしんどい時こそがんばるということを学びました。
日野原重明先生の話で「苦難が私をつくるんだ」という言葉で、僕は苦難からよく逃げたことがあります。苦難とは自分にとってチャンスなんだということがわかりました。だから、もし苦難にあったらこれを乗り越えたら成長できる機会だと思っていきたいと思いました。そして、急ぐことばかり考えるのではなくて、時には待つこともしないといけないということがわかりました。歩きやすい道がわかるかもしれない。だから待って、心の中の磁石を持とうと思いました。野球でもピンチになって、どこに投げたらいいか考えないまま投げると、必ず変な所に投げてしまうと思います。
あと、いのちについて話していて、本当にいのちの大切さがわかりました。生きることに感謝して、生きがいを感じられるようになっていきたいと思いました。
この『道』という本はとてもむずかしくて、あんまり理解できませんでした。だけど少しずつ理解できるようにがんばっていきたいと思います。そして、僕は生かされていることに感謝をしていこうと思いました。
(D.Y)
● 宇城先生と納谷さんの対談を読ませてもらって、今の日本の現状やなぜそうなったかなど、初めて社会のことに対して詳しく知ることができました。そして、今の日本人の弱さが今の日本を創ってしまったということを物語っていました。
「今の世の中、なんでもできあがっている」という言葉が書かれていました。これを見て、僕はそのことが今の日本になってしまった全てだと思います。昔の人は、今自動でやっているようなことも全て自分の手でやってきた。しかし、今は便利になりすぎて機械などに頼りすぎている。だから人間も弱くなっていっている。これからもいろんな開発が進んでいくと思います。なので、どうやって自分に勝つか、ということも対談を読んで考えさせられました。これらのことは、全てのスポーツにおいても同じ考えで当てはまるということも学びました。
宇城先生がいつも言ってくれた「頭で考えず、身体で考える」ということも改めて勉強させられました。やはりそんな場面で頭で考えてしまうと、あらゆる行動が遅れてしまったりできなかったりするものだと思います。体で考えるということは、体に覚えこませる、つまりそれだけの練習をしなければならないということで、いきなりそれをしようとしてもできるものでもないと思います。なので、それは日常から小さなことでもやっていくことが大事ということだと思います。このようなことがわかったのも宇城先生に関わっていたからです。これからもいろんなことを身に付けていきたいです。
「あくなき向上心に学ぶ」。澤田花江さんの書いた文を読ませてもらって、あるところに目が止まりました。その文は、「ここまでできたら、もうちょっと上まで努力する」という文です。人間は生まれもって身体も心も育ちも違うということで、その考え方も違ってくる。もともとスポーツにしても、上手な人はそこで納得してしまったらそこで終わりだけど、もともとあまり上手じゃない人は自分の実力を知っているので、努力してうまくなろうとする。そこで、もともと上手な人と知らない間に並んだりしていたりすることもあるということで、そこで上手な人はそれをもっと磨いて、もっと上までレベルアップをしていくことを心がける。この文から学びました。
(Y.A)
● 今回、季刊『道』という本の中の納谷幸喜 VS 宇城憲治を読んで思ったことは、マナーが悪くなってしまったことです。最近は暗いニュースが多くなり、とくに秋葉原の事件はとても残酷だと思いました。何の関係もない人たちが死んでいき、多くの人が不幸になって、殺した人はその人達の気持ちも考えたことがあるのかなと思いました。それと電車の中で化粧をする女性が増えていき、マナーがなってないなと思いました。そういう人達を見て子供が育つので、大人がマナーを守らなければならないと思いました。
次に思ったことは、筋肉トレーニングは鍛え方とは違うということです。相撲の基本は四股などです。ウエートトレーニングをしても、相撲では使わない筋肉などがついて無意味ですが、基礎をしていると基本が身につくし、筋肉も使うところだけつきます。野球も同じで、基本は素振りです。ウエートトレーニングをしても体はでかくなりますが野球で使わない筋肉が多いので、これも無意味です。ウエートトレーニングをしすぎると、けがが多くなります。城工はウエートトレーニングをしていないのでけが人はいませんが、私立と試合をするとけが人が多いです。ウエートトレーニングはけがはするし無駄な筋肉がつくので、やめた方がいいとこの本を読んで思いました。それと、疲れている中で最後の力を振り絞ってがんばることの大切さがわかりました。
最後になりましたが、宇城先生にわざわざ来ていただいて教えてくださって、ありがとうございました。野球以外にも教えていただき、それは今後もいかしていきたいと思います。
(T.T)
● 最初に宇城先生と大鵬親方の対談を読ませていただきました。そして、今回は「心構え」というのを考えながら読ませていただきました。それで一番心に残った言葉が、「しんどいからこれでいいと言ってやめると、これ以上は伸びない」というところです。でも、これは本当にむずかしい練習だと思います。この「もう一丁」という言葉を口に出して練習することは、本当に厳しいことだと思いました。でも、これをやることによって自分に自信がつき、そして自分の「道」にどんどん入っていけるというふうに感じました。
そして、その練習をするためには「やろう」という「気」を出さないといけないということです。僕はきらいな練習メニューがあります。でも、気分とかもあって、その練習をいつも通りにできる時もあります。だから、そのきらいな時にこそ、そういう「やろう」という「気」を出したいと思います。
次になぎなた範士・澤田花江先生の「あくなき向上心に学ぶ」というのを読ませていただきました。「上を目指して、できたらそのまた上を目指す」、「頂点はない」。これは全員にある永遠の課題だと思いました。そして僕は、この澤田先生の言うことと、宇城先生と大鵬親方の対談での話がつながったように感じました。澤田先生は胸に大きな病気をかかえて、寝ているときにもなぎなたが離れない。これは本当に凄いことだと思いました。寝ても覚めてもなぎなた。この言葉には口では伝えられない凄い物をもらったような気がしました。
これからは、自分を育ててくれている親、自分が野球をしている間家事をしている弟、そして一緒に野球をしているチームメートに感謝の気持ちを持って、一生懸命努力して頑張っていきます。
(T.T)
● 大鵬親方と宇城先生の話を読んで、今の日本という国がおかしくなってきていて、このままではつぶれてしまうのではないかと思いました。大鵬親方の言う通り、日本は戦争に負けたのにとても裕福な生活をしていて、自分が良かったらそれだけでいいと思い、自分のことだけになっている。僕もその一人だと思います。今、この文章を書きながら今までの生活を振り返ってみると、他の人のことを全く考えないで行動していることが多いと思います。大鵬親方と宇城先生がそうなっているのは親が悪いと言っていて、これまでは一度もそんなことを考えたことがなくて、こんなことを考えるのはとても難しいことだと思います。子供の教育をするのに親が甘やかしているからと言っていて、僕も甘やかされて育ってきたと思うので、将来僕に子供ができて育てる時も、甘やかしてしまうのではないかと思う。
今の僕では、大鵬親方が言っている、「位が人をつくる」言葉の意味そのものがわからない。これまでの人生でも何度か堅苦しい場に出なければならないようなことがあり、逃げたいとずっと思っていました。でも、そういう場でマナーや礼儀などが覚えられると言っているので、逃げたいとは思わないようにしようと思います。肉体的にはやっぱり練習するしかないと言っていて、そのことは僕も響きました。スポーツ以外のことでも練習の大切さを言っていて、あらためて練習の大切さを思いました。
日野原重明先生は“いのち”の大切さについて話をしてくれていて、いのちの重さを教えてもらいました。日野原重明先生の話はすごく難しいので、すべてを理解することはなかなか出来ないと思います。でも、これから少しずつ理解できるようにしたいと思います。
(S.M)
● 宇城先生と納谷さんの対談を読んで、親子関係の問題で子が親を殺す、親が子を殺すという暗いニュースがありますが、殺すという時点でどちらかに問題があると思います。そして、「親の背中を見て子は育つ」というが、最近では不良になると言われているが、すべてはそうではありません。やはり、僕は立派な父を見て育ってきました。小さい時には、いたずらをするとよく叱られて泣いていました。母も兄弟げんかをすると怒ってくれました。だからと言って全てが出来ているとは言えませんが、不良ではありません。
親が働いて僕がしている野球のお金を払ってくれているので、感謝しています。そして、僕が親に出来る事は、お金がないので行動で示していこうと思います。野球だと親はやり続けることに意味があると言っていますが、やはりレギュラーで活躍することが一番だと思います。しかし、努力は絶対に必要です。「しんどいからこれでいいと思ってたら、これ以上伸びない」と対談で言ってた通り、レギュラーを取るには誰にも負けないという意志が大切です。仲間がいるからその人より努力し、上手になろうとできます。仲間を大切にし、なおかつライバルであることが成長に大切な道具かなと思います。
「己に勝たないと勝負に入っていけない」という言葉は僕達にとって勉強です。勉強から逃げると、大切な場面で己に勝てないのに、その空気に勝てる訳がありません。宇城先生が何度も言っている「頭ではなく身体で考える」、「頭でやるとごまかしになる」のように、努力した分結果についてくるので、そういう事も頭に入れて練習に挑むことにします。
「この丸い土俵が大学以上だ、何でも教えてくれる」というのは、土俵は僕達でいうグラウンドです。落葉や、試合でのピンチをチャンスに変えるとか、大学では学べないこともたくさんあります。この対談を読んで、家族のありがたみがわかりました。
そして次は、日野原重明さんのお話です。自分や他の人のいのちを大切にするという事が長生きにつながるのかなと思いました。日野原さんは幼い時に病気を持っていて、今医師をやっていて自分が苦しんだ分患者の苦しみがわかり、助けてやろうという気持ちが人一倍強い意志がありそうです。患者を理解するためには、そういう体験が出来て非常に良かったというように、自分が体験したからこそみんなとは違う何かを得たんだなと思いました。そして、自分の「人生」は進むだけではなく、「待つ」というのも大切でした。確かにひたすら進んで失敗するよりかは、待ってみるとはっきりとした未知が見えるかもしれません。そのように人生は山あり谷ありで、何があるかわかりません。マジメなだけでなく、ヤンチャもしていい青春にしようと思いました。
(D.M)
● 納谷さんと宇城先生の対談を読んで思ったことは、物事すべてに対して大切なことがたくさん分かりました。今の子供の親は、子供に対して甘すぎると書いてありました。僕もそれは思います。最近の子供はあいさつや言葉遣いなどが全然なっていないと思いました。
この対談の中にもあったんですけど、親は小学校や中学校に子供を預けたら何でも学べる、教えてくれると安心している親が多いと思います。言葉遣いやあいさつ、マナーなどは、学校ではあまり教えてはくれません。それは親が子供にきちんと教えてあげなければと思います。子供は一人では何も出来ない。いろんな人に教えてもらい、いろんな人に注意されて育つと思います。今の世の中は、やることやらないで遊んでばかりで、自分にいいことがこない子がたくさんいると思います。勉強にしてもやれる時にやっておかないとあとから後悔してしまいます。一生懸命勉強や練習などをしたら、その努力した分あとから結果となって出てきます。「無理だ」と思ってあきらめたら自分はそこまでしか成長しないし、伸びない。だから僕は勉強にしても野球の練習、空手の練習にしても、自分の限界を知るまで自分を追い詰めて自分に厳しくしていこうと思いました。
野球の練習などで「身体を反応させるには練習しかない。頭で考える必要はない」と書いてありましたけど、僕はずっと頭で考えて反応していました。頭で考えると反応が遅れてしまう。頭で考えずに身体を反応させるには、練習すれば自然と身体が反応するようになる。僕は今まで気付かなかったです。納谷さんと宇城先生の対談を読んで、また新しい事がたくさん学べました。ありがとうございました。
日野原重明さんの文章を読んで、命の大切さ、命の重要さなどを学びました。命は生きていくのにとても大切なもの、目に見えないもの。今生きている時間を大切にして生きておかないといけない。『人間は相手に対して「気をつけてください」「お大事に」とか言いますが、まず自分の命を大切に』とありますが、本当に人の事を気にする前に自分の事を気にした方が良いように思ってきました。いつ何がおきるか分からないし、日々生きていることを大切に、僕は命を与えられただけで幸せです。本当にいい勉強になりました。
(T.S)