季刊『道』 148号(2006年春)
● 合気道を40年余り研究し、乱取りや「気」を具体的に術に応用することを稽古に活かしています。流派にとらわれず活動しています。『道』は立派な内容の貴重な存在です。
(64歳 合気道家 福岡県)
● 中学校や高校の教材として活用していただきたい。
(54歳 熊本県)
● お年を召した方々の鍛え上げた心と体。そして語られる本物の言葉。写真で見るたたずまいや、そのまなざしの美しさ。このような機会に触れることが、あまりに少ないのは今の時代はどうしたものか? 日本の文化や伝統や心を受け継ぐ「本物の力」。良き本に巡りあったと感謝。そして『道』にとても希望を持っています。
(34歳 東京都)
● 料理家 辰巳芳子先生と宇城先生の対談を読みまして、自分のしている家事について、基本をろくに覚えようとせず、いかにして簡素化し楽にこなそうかということばかり考え過ぎていたのではないかと思いました。家事に限らず何事にも言えるかもしれませんが、ただこなすだけで無く何を学び生かすかが大切で、今回私は家事の中に気配りや段取り、人との関わり方が学べるのではと感じました。そして何となく焦っていた気持ちを少し軌道修正出来ました。「道」を読んだ後、辰巳先生の本を購入し味噌汁を作ってみたところ素材の味が生かされた優しい味噌汁が出来ました。
毎号何かに気付くことが出来る記事を提供して頂き感謝しています。これからどうやって行動に移していくかが課題になってくると思います。
(女性)
● 今号は女性のそれぞれの言葉に「道」が感じられた。澤田花江なぎなた範士。なぎなた暦70余年。90歳。責任感のあるそして長い修行の中から生まれた言葉には誰にも真似できない説得力がある。そして味のある言葉である。写真に見える背筋のまっすぐさは、それらを実証しているかのようであった。
料理家、辰巳芳子×宇城憲治の対談記事は食の世界の道を垣間見ることが出来た。とにかく言葉がいい。「私は武芸者ではないですが、弓を引いて、的に当てるように言葉を捜して、これ以外には表現しようがないという言葉で書くんです――」という言葉に料理家としての一人の武芸者が現れている。
また、師である加藤正之先生が自分に残したものは、「スープに向かっていく時の内的態度」だという。この内的態度の伝達ということは、師と弟子の関係の一つの本質を示しているのではないかしらん、と思う。辰巳さんの言葉には女性として人間としての確かな視点がある。「主婦は最高の管理職」というところは全国の家庭の主婦に送りたい言葉だ。そして男性にも。辰巳さんの言葉からは、言葉の持つ力のようなものを感じている。次の後編も楽しみです。
(男性)