特別講演会 「人間と生き様」 第1弾レポート
2008年5月25日(日) 野口英世記念会館
主催 季刊『道』
心道流空手道八段 心道流空手道教士八段。 全日本剣道連盟居合道教士七段。 1986年 由村電器(株) 技術研究所所長、1991年 同常務取締役、1996年 東軽電工(株) 代表取締役、1997年 加賀コンポーネント(株)代表取締役を経て、2008年 (株)UK実践塾 代表取締役。 現在、空手に限らず様々な分野において、国内外で指導を行なっている。季刊『道』にて毎号、対談記事のホストを務めている。連載記事「気づく、気づかせる」も掲載。 |
薬物依存者社会復帰施設 季刊『道』にて連載記事「薬物依存症 ―― 子供たちと共に生きる」を掲載。 |
【 講演録が小冊子になりました 『人間と生き様』 】
去る5月25日、岩井喜代仁・宇城憲治両氏による特別講演会「人間と生き様」が野口英世記念会館で開催されました。
本講演は季刊『道』での両氏の対談をきっかけに行なわれたもので、限られた誌面では伝えきれない内容と両氏の迫力を、時間、空間を共有することで、じかに感じることのできる貴重な機会となりました。来場者は300名を超え、なかには九州、北海道という遠方からの方もあり、10代、20代から70代まで幅広い年代の方が集いました。
第一部は岩井氏による講演「薬物依存症について」。
薬物依存回復施設・茨城ダルクの代表として、岩井氏が子供たちとともに手探りで歩んできた過程を薬物の怖さ、回復の難しさ、家族や社会のあり方の問題とともに語っていただきました。冒頭の「今日は恥をかきにきました」の言葉の通り、ご自身の弱さ情けなさ哀しさをさらけ出しながら、これまでの「今日一日」を、ときに吠えるかのように、ときにユーモアを交えて語られた岩井氏の、ともに歩んできた子供たちへの思いは、来場者の一人ひとりの心を打ち、深くしみ込んでいくようでした。
第二部は宇城師範による講演「空手と気」。
前半は人間の活力源・潜在能力である「気」を軸とした、時間の速さ、「問題」と「神秘」についてのお話がありました。日常にある日本伝統の「型」によって、いかに身体に気が流れるかを来場者全員が座席に座ったままで検証、さらに同じことが塾長から送られる「気」で可能となることを体験し、会場から驚きの声が上がりました。また、数名に壇上にあがってもらい正座の型で身体に気が流れる検証などを実演のあと、宇城師範の調和・融合、ゼロ化の技を実際に「一触」してもらい、さらに初対面の参加者のひとりに「気」を通し、師範と同じ技を一瞬にしてできるようにさせてしまうなど、体験者のみでなく会場からも感嘆の声があがりました。
最後には師範によるサンチンの型、セイサンの型演武が披露され、その迫力と美しさに会場は一転、静寂につつまれました。
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客席での検証 |
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調和・融合、ゼロ化を「一触」 |
第三部は両氏による対談「人間と生き様」。
通常の対談形式ではなく会場から両氏に向けて募った質問を無作為に選び、それぞれ答えていただく形式で進められました。「人が変われるために必要なことは?」「リーダーとして最も大切なことは?」などに対し、お二人の経験や、独自のものの見方で回答されていきました。どんな質問にも全く臆することなく、どうどうと自分の生き様、経験を通して答える両氏の姿は、肚の据わった者のみがもつ独得の迫力とオーラが感じられました。
休憩時間には両氏による、著書へのサイン会も行なわれ、ロビーは順番待ちの列で埋まりました。
本特別講演会は、両氏の迫力と魅力に終始圧倒され、大盛況のうちに閉会となりました。
参加者からは、感動はもちろんのこと「今を真剣に生きようと思う」といった、本講演をきっかけとした新たなる決心・覚悟の言葉が多く寄せられました。また、「もっと時間がほしかった」など早くも第二回を望む声もありました。
● 宇城先生・岩井先生の迫力が伝わる講演会でした。薬物依存症の子供達と真剣に向き合える岩井先生からは厳しさの中にものすごく温かさを感じました。言葉ではなく実際に行動できるか、できないか。宇城先生と岩井先生の妥協のない生き方に理屈抜きに感動しました。ありがとうございました。
(神奈川 日本郵政公社 20歳 男性)
● 世間の通念からみたら全くかけ離れたお二人の世界がこれほど見事に調和するものでしょうか。感動しました。
(千葉 文筆業 61歳 男性)
● 本日の講演会の機会をいただき、普段耳にしないようなお話に感動しました。命をかけた本気の生き様から、ごまかしのないエネルギーとオーラを感じました。
(東京 神主 男性)
● ただただお二人の迫力に圧倒された三時間でした。今まで自分がいかに本質から目をそらしていたかを気付かせていただきました。この時間を無駄をせぬよう真っ直ぐに物事をとらえ生きて行こうと思います。ありがとうございました。
(東京 運送業 36歳 男性)
● 岩井先生の迫力に脱力いたしました。サイン後の先生の笑顔は本当に素敵でした。甘えることや逃げることから、さよならしようと思いました。そしていい子ぶることもやめて正直に誠実に自分の出来る事から、まずは精一杯やっていこうと決心しました。宇城先生の講演時には空間が(やわらかく)なったように感じました。先生の気が観客である私の所にも届いて体をやわらかくしてくれたように感じました。
(女性)
● 岩井先生の講演が始まった途端なぜか涙が出てきました。そこから語られる壮絶な経験とその思いは“麻薬なんて私には無縁だ”と思っていた自分に大きなショックを与え、考えを改めさせられました。この大きなショックも頭で得た勝手な知識であって、触れることが“知る”事でありこの度の講演会は“知らない”自分に大きな経験とこれから生きてゆく大きなヒントを頂いたと感じております。
(三重県 廃棄物処理業 30歳 男性)
● 岩井先生の自分のすべてをさらけ出し、人のためにつくす生き様に圧倒されました。宇城先生の時間のお話はとても意味の深いお話だと感じました。お二人のお話から共通して受け止めさせていただいた事は“今、一瞬”を真剣に生きる。そうすることによって自信が生まれ有意義な人生を得る事が出来、人は変わっていけるのかということです。ただ頭でそう分かったつもりになっていても一方でそれを持続する事がいかに難しい事というのも過去を悔い、見えない将来を心配することに頭がいってしまう自分には感じておりました。でもお話をお伺いして“一瞬を真剣に生きるのが本当だ”そうしていこうというエネルギーが波動となって自分の胸から背中に突き抜けていった感じがしました。
(男性)
● 岩井先生の実体験に基づいたお話はとても迫力があり「ドキッ」とするとともに人間力を感じました。また恥をかくことを恐れてはいけないと感じました。宇城先生のお話においては「過去は変えられないが今を変えれば未来を変える事ができる」という希望をいただきました。
(東京 会社員 39歳 男性)
● まったく異なった世界で生きてきたお二人ですが、何かを極めるというところで繋がっているという事が何か一つの事をやりとげるというか深めていく事によって色々な沢山の事が見えてくるのだなと感じました。そして必死に生きる、覚悟をする事の大切さ、難しさをとても感じました。
(千葉県 柔道整復師 33歳 男性)
● 非常にインパクトのある講演会でした。私は宇城道塾で学ばせて頂いているところです。まだどこか知識として聞いてしまっているように感じていました。しかしこうして表面的には「武道」と「ダルク」という別分野にみえる、お二人のお話を聞いているうちに、思考の深さを知り、自分自身も深めていきたいと感じました。そしてお二人の姿を見てやはり「正直」「謙虚」「心を自ら開く」という今の傲慢な私には難しい“生き様”を近くで感じさせていただいたことに感謝の気持ちが湧いてきます。ありがとうございました。
(東京 知的障害者入所施設 25歳 女性)
● 色々と悩んだり、考えたりしてもそれが逃げだったり横着なんだと改めて教えていただいた気がします。今日一日を真剣に、まず目の前のことをやるしかない、「逃げない」人間になるべく、自分に取り組んでいきたいと思います。本日は貴重な機会を作っていただきありがとうございました。
(兵庫県 会社員 39歳 男性)
● 「親が変われば子も変わる」今の私に必要な言葉です。「人が成長させてくれた」との謙虚な言葉に心を突かれました。
(兵庫県 会社員 49歳 男性)
● 宇城先生の「気」を中心としたお話は毎回非常に神秘的で奥の深さに感服いたします。そして今回は2階席の少し離れた所で拝聴させていただいたため、先生の型を全体的に見ることが出来ました。改めて美しく神がかった程のバランス感覚の素晴らしさが印象に残り、まるで地面から浮いているよう見えました。また岩井先生の迫力に度胆を抜かれるとともにお話が余りにもお上手なのでびっくりいたしました。年間250回も講演をされているとの事でしたので改めて納得がいきました。もし機会があれば宇城先生、岩井先生の人間の本質に迫るお話の続きを是非お聞きしたいと思います。
(東京 電話受信代行業 41歳 男性)
● 両先生ありがとうございました。筋書きのないライブの講演会、本だけでは分からないたくさんの気付きをいただきました。宇城先生の純粋で実直なお人柄も本当によく伝わってきて、ますます尊敬とともに魅せられました。娘も一緒に聞かせていただいて「宇城先生のいう、『上から変えようとしてもダメ、足元の人たちから変える』という考え方がすばらしいし、それを実践しているということがよく分かった」と娘は申しておりました。
また依存症者の家族が困っていること孤立していること、ダルクという場がどれだけの救いになってきたという事を知り、私達がやっている「共依存」という問題にとってもダルクのような「場所(ミーティングだけではなく事務所)が必要あることを岩井さんのお話から身を持って分かることができました。場を必要としている人たちの顔までがまざまざと目に浮かんだのです。L・A関西(私達の自助グループ)に斎藤学(アディクションの第一人者である精神家医)先生が寄せてくださっている期待と思いの大きさがやっと分かりました。
岩井先生本当にありがとうございました。12ステップが回復へのゆるぎない型であることも気付かされました。これから何度も何度も学び直していこうと思いました。足元の私達からスピードをもって行動し変えていっておられる2人の先生、これからも御活躍ください!!
(大阪 中学教師 51歳 女性)
● 岩井先生のお話に涙が流れました。お二人共本当にたくさんの経験をなさってきたことがとても伝わってくる講演会でした。また機会があれば参加させていただきたいです。ありがとうございます。
(無記名)
● 岩井先生の命と人生をかけた言葉の一言一言。宇城先生の実体験から出る言葉の一言一言。色々な情報に左右されている社会の中にいて言葉の重さというのが感じることができました。自分がこれから生きていく中で良い体験となりました。
(長野県 会社員 26歳 男性)
● 笑いあり、涙ありの怒濤のようなひとときに、時間が経つのも忘れて聞き入ってしまいました。いつも時計が気になる質なのですが、今回は全く時計を見ることなく終わりました。岩井先生の話術の巧みさが笑いを呼びますが、本質的には非常に悲しい話だったと思います。薬物のせいで亡くなった人の話からは、岩井先生の想いがひしひしと伝わり、思わず涙が出てきました。
薬物中毒からの立ち直りという、極限の教育は本当に学ぶことが多かったです。大変良い勉強をさせていただきました。体当たりの教育は子育てにも有効だと確信していますので、次回があれば是非子持ちの友人・知人も誘って参加したいと思います。
(千葉県 法律事務所事務員 30歳 男性)
● 岩井先生のお話は最初からこちらにストレートに胸に突き刺さってくるように入ってきました。ご自分で経験されたことであるだけに、薬物は止められないという話は本当に恐ろしく、そして日常の裏に潜んでいる誰にでも起こりうる薬物中毒の危険性を教えていただきました。
自分だけは大丈夫と誰しもが思っていると思います。例えばそれが、自分は使わないということかもしれませんし、自分は使っても止められるということかもしれません。しかし、岩井先生のお話をお聞きし、決してそんなことはないということが分かりました。
「自分だけは……」という考えがいかに未熟で傲慢な考えであるか岩井先生のお話から気づかせていただきました。 薬物に限ったことではなく、全てのことにおいて「自分だけは……」 という考えが通用しないということ、肝に銘じて行きたいと思います。
また、薬物を使っても人間は人間。その人の全てを受け入れるという限りのない人に対する愛を強く感じました。真剣に薬物と戦い、人を見つめられてきたからこその言葉であると思いました。凄まじい厳しさと深い愛を岩井先生のお話、生き方をお聞きし強く心に思いました。
宇城先生の演武、また講話からも厳しさと愛を強く感じました。相手を傷つけない。しかし制するという武術の思想。厳しさと愛という一見すると相反するような物が同一となって いることを技という実態を通じて見せていただきました。
宇城先生、岩井先生という凄まじい生き方をしてこられたお二人の生き様をあの空間で感じられたことはかけがえのない幸せでした。
逃げない。真剣に生きるということがいかに大事か教えていただきました。また、そこに自分を向かわせてくれるようなエネルギーをいただいた時間でした。
(福島県 団体職員 32歳 男性)
● 岩井先生の波乱に富んだ人生から繰り出される言葉一言一言に凄さ重さ優しさを感じました。私も今日一日を真剣に生きます。
宇城先生の型はもはや型ではない、私には相手がいて組手をしているように見えました。サイン会では筆で一字一句真剣に書いて下さいました。鳥肌が立つほど感激しました。
(群馬県 歯科医院 44歳 男性)
● 極限の世界を行き抜いてこられたお二人の言葉に引き込まれ、気が付けばあっという間に終わっていたように感じました。特に第三部の会場からの質問に対する回答は頭で考えるのではなく「我々には明日はない、今しかない」という岩井先生の言葉から、今と向き合い、真剣に生きるという覚悟が伝わってきました。時間が経つほど心に深く響くお二人の存在に少しでも触れる事が出来て生き方を見直すきっかけになりました。ありがとうございました。
(東京 寮管理 44歳 男性)
● 二人の迫力・覚悟に感服いたしました。本日は九州から参加させていただいたのですが、次回もこのような講演会があれば是非参加いたします。この講演会で学んだ事を本日から実践していきたいと思います、感激の思いでいっぱいになりました。
(長崎県 建設業 36歳 男性)
● 岩井先生の怒鳴り声はすごく迫力があってビビリましたけど、いろんなお話の中で、先生の子供達に対する深い愛情を感じました。自殺した子供達の話を人前でするのはどんなに辛い事か。その辛さに耐えて私達に話してくださったことにとても感謝します。
「自分の事を何でも人に話せ」という言葉を聞き、私が苦しいのは本当の自分を表に出せないからなんだと思いました。もっと楽になるために、恥をかく勇気を持とうと思いました。ありがとうございました。
(兵庫県 会社員 32歳 女性)
● お二人共、子供の教育の事を考えておられ、私も小さい子供が3人いますが早速自分を磨きたいと思います。日本の分化を大切にし変えてはいけないものがあり、それを守っていくことが日本人を磨くことになると思いました。ありがとうございました。必ず今後に活かしてまいります。
(神奈川 34歳 男性)
● 両先生の迫力に圧倒されました。岩井先生のお話から伝わってくる薬物の恐ろしさ、残酷さに涙が出そうになりました。今日感じたことを糧に日々真剣に生きようと思います。
(無記名)
● 今回の講演会で一番気付かされたことは「時間」についてで、岩井先生の今を変えることが今後人生を大きく変えていくことだと考えさせられました。
(長野県 会社員 40歳 男性)
● お話は色々と聞いていましたが、実際に体験すると気の流れがあれほど体の力を引き出せるものだと実感できるといいです。岩井先生の話しは自分にとって人との付き合い方を指摘されたように感じました。他人に信じてもらうには自分をさらけださないとだめなのだと気付かされました。今回のお二人の話を聞いて自分の中で何かが変化したように思いました。
(千葉県 柔道整復師 22歳 女性)
● いつも宇城先生の事は主人から聞いていましたが、人から聞くのと実際お会いしてみるのとは違うなと思いました。今日から生き方が変わりそうです。
(女性)
● 参加できた事を幸せに感じています。ありがとうございます。宇城先生の三戦を実際に見る事が出来、感謝しております。今日は大いに笑って涙して最高の時間を過ごせました。
(東京 高校教員 43歳 女性)
● 心に染みると同時に、これからの自分の生き方が楽しみになりました。
(千葉県 自営業 46歳 男性)
● とにかく信じた方向へ向けて行動すること。進歩・変化を積み重ねることだと感じました。そのための気をいただけたと思います。
(神奈川県 会社員 22歳 男性)
● どれだけ積極的に生きられるのかがカギだと教えて頂きました。変化していきます。ありがとうございました。
(東京 アニメーション演出 44歳 男性)
● 岩井さんの話から、頑張れ親父、私も頑張る、子供はみな「宝」思いは同じと感銘をいたしました。面白く力強いお話でした。岩井さんに褒められたら嬉しいでしょう。私を含めて。そういう生き方で自分に正直に。
(東京 主婦 69歳 女性)
● 宇城先生の実演の中で実際にみんなで“気”の体験が出来た事がとても感動いたしました。
(無記名)
● 講演会に参加させていただき本当に来てよかったと感謝しています。「しっかり真剣に生きている」両先生の生き様が自分の細胞に浸み入ってきました。とても元気になり、また頑張ろうという気持ちが湧きあがってきています。ありがとうございました。
(静岡県 リハビリテーション理学療法士 44歳 男性)