2021年 名古屋 第5回(2021.9.29)

何物にも代えがたい経験を私たちは道塾でさせていただいている

岐阜 教員 41歳 男性 kk

先日の名古屋道塾でのご指導ありがとうございます。

道塾での学びは、宇城先生に直接お会いして、触れて、感じなければわからない学びであると改めて感じます。そして緊急事態宣言の名のもとに、内向きになって劣化していた自身の心と身体に気づくことができました。

自分自身や人々の心や身体の劣化というのは、言葉や理屈で理解することはできません。宇城先生によって「劣化していない状態」にしていただいて、はじめて「こういうことか」と気づくことができます。その状態、気が通った状態というのは、言葉にできません。人に説明することもできません。なるべく頭(思考)を通さないようにして感じることしかできません。ですが、確実にそうなっていることはわかります。このことがどれほどすごいことなのか、ようやく最近分かってきました。果てしない修練、稽古、命のやり取りのなかで見いだされた人間の可能性、選ばれた人間にしか到達しえないはずの状態に、宇城先生の気によって私たちは一瞬にして変化します。

これは常識であれば考えられないことで、その何物にも代えがたい経験を私たちは道塾でさせていただいていることに、畏れと感謝の気持ちでいっぱいです。こんな経験を、これまでの私は、自分の幸せや成功、利益や損得のために、単なるハウツーとして利用しようとしていなかったか、もう一度内省しなければならないと感じます。

宇城先生は、「人間にはそういう力がある。みなさんにもその力がある」と繰り返しおっしゃいます。そしてその力を台無しにしているのは私たち自身であることも、様々な実証を通して教えていただけます。だからこその一人革命。すべては自分次第。ボケていてはいけない。甘えていてもいけない。自分自身が変わらなければならない。それは自分自身のためでなく、未来の日本、子どもたちのためです。

今回の道塾では、そういったメッセージを穏やかな言葉の裏側に込めた、宇城先生の厳しさを感じました。検証を行うことひとつとっても、ごまかしたり、逃げたり、反抗したりと、受講者自身でも気づかない弱さや傾向を宇城先生は瞬時に見抜き、すかさず直球で指摘します。外からそれを見ていると、そういうことかとよくわかるのですが、当の本人は気づきません。気づいたとしてもすぐにはそれを変えることができません。頭で一生懸命考えて、何とかしようとするものの、身体がついてこないことがよくわかります。素直になりたくてもなれない、頭や我(が)が邪魔をする、そういう感じです。そんな様子を見て、その姿に自分自身を重ねます。変わりたくても変われない自分、変わることをあきらめてしまっている自分。しかし宇城先生は決して誰一人見捨てることなく、講義中に厳しく指導した受講生に対して講義が終わった後にも丁寧に、丁寧に向き合っておられます。その本気さ、真剣さ。その宇城先生に報いるためには、何よりも私自身が変わるしかないと改めて感じます。

道塾で経験させていただいて、「気」を記憶している自分の身体。その自分の身体を信じてまた毎日を過ごしていきたいです。

いつもご指導ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。