2022年 大阪・B 第3回(2022.6.14)

先生のご指導は厳しくも心優しく、決して見放さない「愛情あふれる」もの

奈良 教員 59歳 男性 YO

今回のご講義のテーマは「今に生きる」だと思いました。今の世界情勢は危機的状況ですが、その中でも日本は一番危険な状態なのに政治家は次の選挙のことに腐心して、国民は崖っぷちを歩いていることにすら気が付いていないのが現状であると先生は教えてくださいました。日本の1人当たりのGDPは1995・1996年は世界で6位であったのに、2020年には29位に落ちています。2020年の平均年収では世界22位、G7では最下位です。この状況にもかかわらず、「今」が見えていない政治家・国民は夜の7時のニュースでスポーツを取り上げ、他局ではお笑い番組が流れています。先進国の中でこのような状況は日本だけであると教えてくださいました。

その後、2本の棒を交差させて2人ずつが持ち、上で交差させている棒を持っている2人は棒を持ち上げ、下で交差させている棒を持っている2人は下に引き離そうとしました。何もない状態ではそれぞれが棒を上になっている人は上に持ち上げられ、下になっている人は下に降ろすことができました。先生が「気」を通されると2本の棒は調和してぴったりとくっつき、棒は上にもはずせず、下にもはずせませんでした。さらに、棒を持っている人の手を3人がつかむと簡単に投げられました。先生の「気」はすべてのものを調和させ、不可能を可能にしました。これが先生のおっしゃっていた「今」という時間・空間を制することなのかなと思いました。先生の「気」を通していただくことによって、人間の本来持っている力を実感させていただくことは、混迷を極める「今」に悩む自分にとって大きな自信になりました。それは「やればできる」という精神論ではなく、「気」によって実証されたことを自分の体を通して検証されることなので、謙虚にこの事実を受け止められます。

先生のご指導は厳しくも心優しく、決して見放さない「愛情あふれる」ものだといつもご講演の後の帰り道に感じます。先生が最後におっしゃった「教育とは教え育むものである。決して知識を教えるだけで終わってはいけない。なぜなら、知識はAIにとって代われるからだ。」というお言葉が教師としての自分に課せられた命題だと思い、これからも宇城先生の下で学ばせていただきたいと思っています。今回も実り多いご講義ありがとうございました。