2024年 大阪・A 第2回(2024.3.5)

宇城先生と出逢い、過去にしがみつき、未来に怯えて生きるのではなく、希望を持って今を真剣に生きることが大切だと教えて頂きました

大阪 教員 女性 AT

道塾でのご指導ありがとうございました。
今回の道塾では、改めて自分が置かれている現状を受け止める機会を頂きました。
机を6人で掴み、1・2・3で先生に向かっていくという実践では、先生が気を通された瞬間に動けなくなりました。
机から手を離すこともできず、まさにしがみついている状態でした。少しずつ手の力を緩めると机は後ろに下がり始めるのがわかりました。この時、力で対応しようとすればするほど、身体と呼吸が止まってしまい、より危ない状態になっているにも関わらず、力で押すことをやめない人もいました。まさに今の日本の状態だと感じた瞬間でした。
進めなくても力で押し切ろうとする人、必死にしがみつく人、力を緩めて後退していることに気づかない人・・・。
本当に苦しい現状がそこにはありました。
それでも希望を失わずにいられるのは、先生の存在です。3人の大人が一斉に手を机につけようとした時、先生のエネルギーで手が跳ね返されるだけでなく、身体までもが跳ね返されていました。それをいくら外から押しても元に戻すことはできず、むしろより跳ね返すエネルギーが強くなっていきました。
自分の身体では体現できなくても、今目の前で起きている事実があるということが何よりも希望です。
人間が持つ可能性を体現してくださる先生のおかげで、私は自分への希望を失わずにいられます。

腕相撲では意識を抜くことで相手を倒すことができました。この意識を抜くという行為は、自分の頭の中にある執着、依存を捨てるということだと思います。
過去を見るから後悔する。未来を見るから不安になる。邪魔をしている過去、未来を消し、今ここに集中することが何よりも大切なのだと、先生に教えていただきました。
意識領域ではなく無意識領域をいかに広げていけるのか。まずは自分がこの深さと向き合える人間である必要があるということを痛感しています。
日本の円安、世界の中での立ち位置を考えると、日本の国力が低迷していることは受け入れるべき事実です。
実際、私が担当している留学コースでは、日本でしか行われていない英検に対して、留学するのに必要な英語資格が一気に引き上げられました。それは日本人の英語レベルが低いこと、日本の留学生を受け入れるメリットがないと判断されていることと繋がります。先人達が築いてきた日本の信頼が崩れ去ろうとしている現状を受け止め、何が大切かを選択し、変化していけるような改革を国をあげて行えるのか。
まさに今、そのような時代を私たちは生きているのだと感じています。
先生がもっと学ばなければならないといつもおっしゃってくださる意味を、ただ知識を増やすことだと受け止めていてはダメだと気づきました。自分の中にあるさまざまな意識を抜き、身体と向き合い、強い心身を身につけなければ手遅れになってしまいます。

型は変えてはならない。相手のレベルに合わせて型を変化させることはないと先生がおっしゃった際、今の教育は真逆を言っていることに気づきました。型を変えるどころか、型がないから生徒に合わせてどんどんとレベルを下げていってしまっています。本来子どもが持つエネルギーに蓋をして、エネルギーをどんどん奪ってしまっていることに、私たち大人は気づかなければなりません。
導く立場の人が見えている世界が狭ければ狭いほど、その組織は堕落していきます。江戸時代、国の独立、国民の安全を守ることを第一に掲げて外国と対等な交渉を行えたのは、当時のリーダーに守るべき軸があったからです。
過去に執着せず、ただ未来に不安を抱えているだけではなく、自分が本当に守るべきものが何かを明確にしなければ、正しい決断が瞬時にできないということがよくわかります。感情が邪魔をしてしまい、決断すべきタイミングが遅れ、後手になってしまいます。
先を取り、戦わずして勝つの世界とは程遠く、相手も自分も幸せにできない道を進んでいくのは私は嫌です。

宇城先生と出逢い、過去にしがみつき、未来に怯えて生きるのではなく、希望を持って今を真剣に生きることが大切だと教えて頂きました。
まだまだ未熟ではありますが、実践を通して自分の身体を鍛えながら、瞬発力を持ってさまざまな決断、行動ができるよう意識していきます。
いつもたくさんの気づきを頂きありがとうございます。引き続きご指導よろしくお願いします。