道192号

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192号 (2017春)

テーマ  「調和のエネルギー」


2017年4月24日発売

 

「私たちの身体は、私たちの意識、魂というコンダクターによって、
 臓器たちがオーケストラ、ハーモニーを奏でているんですね。
 そのハーモニーが奏でられなくなると病気になるんです」(増川)

私たちの身体の仕組みも社会のあり方も、そして人間同士の関係も、一番大切なことは、調和にある。
調和とは、溶け込むこと、一つになること。そこに気づかせてくれるのが身近にある大自然だ。
大自然の法則 ―― 調和 ―― にかなう生き方こそ、私たち一人ひとりが真に生かされるあり方なのではないでしょうか。

読者の声

  巻 頭 対 談

波動  響きあう生命の神秘
水・音・心・気 ―― 理論と実践

バイオ電子工学博士 増川いづみ VS UK実践塾代表 宇城憲治

 

道192号 巻頭対談 道192号 巻頭対談 道192号 巻頭対談


「 臓器から細胞まで、固有の周波数でできているわたしたち生命体は、
 音(振動)による周波数の調整で、
 さまざまな身体の不調の改善を図ることができるのです。」

アメリカの名門大学MIT(マサチューセッツ工科大学)で量子力学を学び、水の研究はもとより、波動、周波数、電磁波、生命体など、宇宙エネルギーと命の根源につながる幅広い分野の研究をしてきた増川博士。
博士の研究はすべて実践という形で、人と地球の健康と生命のバランスを整えるために応用されている。

対談では、気というエネルギーで人間の潜在能力の開発を展開する宇城憲治氏と、目に見えないエネルギーの宇宙とのつながりや、エネルギーの活かし方について縦横に語り合っていただいた。

対談当日は、両氏を引き合わせたいと強く願ったガイア・イニシアティブ代表の野中ともよ氏に進行役として同席いただいた。

  ロングインタビュー

大自然の力で命を守る

自然食料理研究家   平賀佐和子

道192号 平賀佐和子

自分が生きるために必死になった人が、生きているんです。
自分がなった病気は自分が治す。責任があるんです。
治そうと思う力が出てきた時には大自然が働いているんよ。
そして助かるようになっとるんよ。
そう私は思っているんです。

1945年8月6日、広島に投下された原爆で被爆した平賀佐和子氏は当時わずか9歳。顔も髪も胸も手も、小さな身体の3分の1近くが焼かれ、命の危機迫るなか、幼い平賀氏を救ったのは、身体が無性に欲した梅干しと、母の手当てだった。
その後、マクロビオティック創始者桜沢如一氏との出会いで玄米食に助けられ、数々の原爆症を乗り越えてきた平賀氏。
欠けたものを治そうとしてくれる大自然の力。その力を引き出し多くの人の病を救ってきた平賀氏に、命との向き合い方、を語ってもらった。

 


自然治癒力を引き出す看護師の手とハート
―― 看護を見つめ続けて65年 ――

日本赤十字看護大学名誉教授   川嶋みどり

道192号 川嶋みどり

看護には注射も機械も薬もいらない。
看護師のハートと手、それにタオルとお湯があればできる。
それが最高の自然治癒力を引き出すのです。

看護師になって65年、「看護とは何か」を問い続け、これまで150冊以上に及ぶ看護に関する本を世に出してきた川嶋みどり先生。看護師は独身が当たり前の当時、結婚し子育てをしながら働き続けた川嶋先生は、どんな困難にもくじけることなく、常に自らの実力を高めることで道を切り開いてきた。
今川嶋先生は、看護師に本来あるべき看護をさせれば、膨れ上がる医療費は減らせるのだと語る。
ますますIT化され複雑化する医療現場において、苦悩する看護師の現状と、本来のあるべき看護の姿について語っていただいた。


世界の人は、みんな仲良くなれるのです

元陸軍飛行兵 シベリア抑留生存者   木内信夫

道192号 木内信夫

戦争で、向こうの悪いやつが死んでいるかというと、
そうじゃない。私たちと同じ普通の人が死んでいるんだ。
そして戦争をやろうと決めた上の人たちは生き延びている。
でもそれが世の中なんだね。
だから戦争はいかん。みんな戦争だけは反対してほしいです。

「戦争」と言うと、非人道的な扱いや人間の残忍性ばかりを強調して語られがちだ。
しかし木内信夫氏は、第二次世界大戦後3年間ソ連に抑留され、寒さと飢えのなか重労働を強いられながらも、敵であり自身を監視する立場である相手を、ただ一対一の、気持ちの通い合う人間としてイラストに描いてきた。
あたたかくユーモラスなタッチのイラストからは、戦争を起こすのは常に国であり組織であり、一方、同じ人間として個人に向き合えば、そこに一切の憎しみなどないこと、そして世界は仲良くなれるのだというメッセージが伝わってくる。木内氏のイラストに込めた思いを伺った。

  追 悼

 

道192号 追悼 スタンレー・プラニン

『Aikido Journal』編集長 ・合気道史家
スタンレー・プラニン

季刊『道』の前身、『合気ニュース』編集長であり、ウェブマガジン『Aikido Journal』編集長スタンレー・プラニンが、2017年3月7日、胃癌のため、ラスベガスの自宅で亡くなりました。享年71歳。

まさに、合気道と、開祖・植芝盛平翁の研究・資料の保存に捧げた人生でした。

 

  連 載

道188号 連載対談 金澤泰子・山元加津子

◆金澤泰子 ・ 山元加津子
対談『何があっても大丈夫 人間の可能性を見つめて』

「常識では計れない 子どもたちの心のちから」

ダウン症の娘・翔子さんを立派な書家に育て上げた金澤泰子さんと、特別支援学校教諭として障がいをもつ子供たちと長年接してきた山元加津子さん。
本誌での連載で、人間の可能性とやさしさを伝え続ける両氏の連載対談が実現しました。
現在の「常識」にとらわれず、事実と体験を基準に考え行動することで、思いがけない未来が拓けていくことを教えてくれます。

道192号 気づく、気づかせる◆宇城憲治 連載『気づく気づかせる』

「人間の根源『心あり』 ― 不変・普遍の型をもつ ―」
 
最先端のエレクトロニクス技術者として、さらには企業のトップとして活躍してきた宇城憲治氏は、現在徹底した文武両道の生き様と、武術を通して得た「気」によって、人間の潜在能力の開発とその指導に専念。

現在、氏は目に見えないものを目に見える形にするために、「普遍性、再現性、客観性」の実践検証をもって「目に見えないもの」の存在を解き明かす研究を先行させている。

岩井喜代仁 連載

◆茨城ダルク代表 岩井喜代仁 連載『今日一日を生きる』

「薬物依存症者を自立に向かわせるために」

薬物依存症者が回復していくためには、必ず通らなければならない試練があります。「親離れ子離れ」―― それは本人だけでなく家族も変わり協力しなければ、実現できません。
ダルクと出合って24年、自らも薬物依存回復の道を歩みながら、施設と家族会を牽引してきた岩井喜代仁氏に、長年実践してきた回復への入り口、本人が自立に向かうための「突き放し」と「底つきを体験させる」について詳しく伺いました。それは薬物依存だけの問題ではなく、現在の日本社会に広く蔓延する問題に共通するものでした。

◆写真家 野村哲也 連載『地球を歩く ~知られざる絶景を求めて~』

「マオリの聖域 ニュージーランド」

世界に飛び出し旅するからこそ見える、日本のこと、自分自身のこと。
秘境と絶景を求めて 100カ国を旅してきた写真家 野村哲也氏の連載。

 

 

◆銀河浴写真家 佐々木隆 連載『私たちは銀河のなかに生きている』

「故郷への思い 一目千本桜」

生かされていることに気づけば、人生はもっと豊かになる。
銀河を舞台に生命の息吹を写しとる、佐々木隆氏の銀河浴写真。

 

 

道192号 連載・阪長友仁

◆NPO法人 BBフューチャー 阪長友仁 連載『世界の野球から日本の未来を見つめて』

「道 ― みち ―」

開発途上国への協力事業にたずさわり、アジア、アフリカ、中南米における野球指導や、グアテマラ共和国でのJICA企画調査員としての勤務経験のある阪長氏。日本の10分の1の人口でありながら、10倍以上のメジャーリーガーを輩出するドミニカ共和国の野球教育に、日本が学ぶべきことを伝えてくれます。今号で最終回。

道192号 連載・山元加津子

◆作家 山元加津子 連載『ありのままの私たち』

「私は私のままでいい」

人と違っていても、障がいがあっても、人はみな素晴らしい力を持っている。
植物も動物も人間も、みんなでひとつの命を一緒に生きている――。
長く特別支援学校で子供たちと接してきた山元加津子さんが伝える、生きる上で大切なこと。

 

道192号 連載・金澤泰子

◆書道家 金澤泰子 連載『あふれる真心と愛』

「翔子の美しい力」

待望の娘をダウン症として授かり、絶望のなか親子二人三脚で書の道を歩んできた金澤泰子さん。
娘 翔子さんを書家へと育て上げた金澤さんが、翔子さんの純真な魂が引き起こす奇跡の数々を綴る。

 

◆伊藤忠商事理事 木暮浩明 連載『うつくし、日本』

「“士農工商河原乞食”の変遷」

日本を代表する総合商社の商社マンとして、イギリス、アメリカ、東欧、中近東、
通算17年間の駐在経験のある木暮氏が語る、日本人とは。真の国際人とは。

◆編集部コラム 『心の奥の取材ノート』

「スタンさんのこと」

交わした言葉、ちょっとした仕草、振る舞い ――
今もありありと思い出す、取材で出会った人たちの思い出を綴ります。

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