14 5月

『道』208号 連載 写真家 野村哲也さん

◆写真家 野村哲也
連載『地球を歩く ~知られざる絶景を求めて~』

「夢の大学開校!」

世界の秘境と絶景を求めて150ヵ国以上を旅している
写真家 野村哲也さんの連載。

常に、「自分の周りが世界で一番幸せになる!」をめざし、
活動している野村さん。

今回は、野村さんが27歳の時に出会い、以来メンターとして
ものの見方、人との接し方、人生の楽しみ方を学んできたという
『天野博物館』の創始者・天野芳太郎の孫にあたる阪根博さん
(南米ペルー在住)を学長とする、オンライン阪根大学の様子を
綴ってくださいました。
(阪根さんには175号〈2013冬〉でインタビューを掲載しています)

阪根大学では、野村さんがこれまで出会ってきた「かっこいい大人」
の中でも、それぞれの分野で突出する力を発揮して、カリスマ的に
活躍している方々を講師陣に迎えていると言います。

コロナ禍にあっても、これまでと変わらぬエネルギーで、自ら行動して
楽しく貪欲に学ぶ野村さんの姿は、それだけで、時代や環境に流されず、
自分の人生を積極的に生き抜くひとつのお手本となっていると思います。

季刊『道』208号

05 5月

『道』208号 連載 作家 山元加津子さん

ありのままの私たち
「いつも、何もかもが大丈夫にできている」

かっこちゃんこと山元加津子さんは、長く特別支援学校や養護学校で子どもたちと接し、
障がいがある子どもたちの理解を広く社会に知らせる活動をされています。

人とちがっても、障がいがあっても、誰だってみんな素晴らしい力を持っていて、
そして人間だけでなく、植物も動物も一つの命を生きている。

連載では一貫してそのメッセージを、様々なエピソードをまじえて発信くださいます。

今号は、なぜかっこちゃんが昔からすべてが大丈夫と思うのか、自ら語ってくださいました。

季刊『道』208号

04 5月

『道』208号 連載 書家 金澤泰子さん

きょうも、いい日
「翔子の幸せ方程式」

一人娘、翔子さんをダウン症児として授かった金澤泰子さんは、
苦悩の日々を乗り越えて、翔子さんを立派な書家に育て上げられました。

今号では、今は35歳となり、一人暮らしを始めて6年になる翔子さんの、
日々の成長とともに、いつも穏やかで誰もが幸せになるほうへと進む
「幸福の方程式」を持つ子さんの、魔法を使っているかのように引き起こされる不思議と、底抜けのやさしさ、寄り添う心が語られます。

季刊『道』208号

03 5月

『道』208号 連載 銀河浴写真家 佐々木隆さん

私たちは銀河のなかに生きている
「銀河の中の月」

毎回銀河を舞台に、人間の歴史、生活から、不思議な宇宙のありようまで、
そこにある生命の息吹を見事に写しとり紹介くださる連載シリーズ。

今号は、銀河の星々に囲まれた、見事な月の写真が紹介されています。

佐々木先生は、この写真とともに、
我々人間は「なぜここに存在するのか、に答えを出せる生命体であるはずだ」
と静かに問いかけます。

季刊『道』208号

02 5月

『道』208号 連載 ハニーファーム代表 船橋康貴さん

ミツバチが教えてくれること
「『好き』はかならず上手くいく」

ハニーさんこと船橋康貴さんは、ミツバチを守る活動をするなかで、自ら清里にある自然の森の中で暮らし、
そこから見つけた新しい暮らし方のヒントを発信されています。

自然と寄り添う生活は、自然に寄り添っている方々との出会いがたくさんあります。
今回は、世界とzoomでつながる「お話の会」のお話や、最近お友達になった80代のおじいさん、おばあさんのこと。
そこにいるだけで周りが整っていく魅力や、自然のことをデータベースのように何でも知っているすごさなどを語ってくださいました。

何気ないハニーさんの日々の暮らしからのメッセージは、
ミツバチが私たちに伝えたいメッセージそのものなのだと感じます。

季刊『道』208号

01 5月

『道』208号 連載 ゆめの森こども園代表 前島由美さん

愛の関わりと連携で輝きを取り戻す子どもたち

「オウム返しから言葉のコミュニケーションへ 食の大切さを教えてくれたハルヤくん」

生きづらさをかかえるお子さんに前島さんがどう向き合い、そしてお子さんのお母さんと連携して
どのように二人の笑顔を取り戻してきたか、その具体的なプロセスをお母さんの手記とともに紹介しています。

今回は、自閉症で視線が合わず会話もオウム返ししかできなかったハルヤ君が、丁寧な関わり合いとミネラルたっぷりの食事への改善で、みるみる変化してく様子をつづってくださいました。

大人の真剣な関わりでこれほどの変化がある!
連載からいつも希望をいただきます。

季刊『道』208号

30 4月

『道』208号 連載 UK実践塾代表 宇城憲治先生

「未来志向で今を変化させる」

連載「気づく、気づかせる」の今回のテーマは、ゼロ化です。
ゼロ化というのは、武術の世界においては、戦わずして勝つ、すなわち、相手に「戦おう」という気を起こさせない、起こす前に制するというもの。そこには目に見えない「気」が作用すると宇城先生は言います。そしてその作用には人間が持つ「時間」が大きく関係するのだと。時間、すなわち相手との「間」、そこにある時空をコントロールすることで、相手を無意識下に制することができる。その無意識はまた、別の第三者に同じことをさせる……というように連鎖していきます。

壮大な気の世界は、武術にとどまるものではなく、生き方にもつながっていく。

宇城先生の連載は、日本人が本来持つ「気」をベースに生きる世界を、身体に取り戻す、日常の生活に取り戻す方向へうながしてくださるものです。

季刊『道』208号

道208号 宇城憲治

29 4月

『道』208号 インタビュー 無添加パン職人 廣瀬満雄さん

「パンは無添加が当たり前 夢に向かって貫く職人魂」

廣瀬満雄さんは、まさに職人さんでした。
すべての素材、製法にこだわり、絶対に安心安全な無添加パンを、自分を信じてくれる人に提供する。そのパン職人のあるべき姿を自ら実践することで、世の中に発信しておられる一徹の方です。

食品添加物の恐ろしい実態や、無添加とはとても言えない「無添加食品」が市場にでまわる現状、子どもたちの安全よりも企業の利益を優先させる給食の実態、業界に属していれば声を上げにくい中で、廣瀬さんは、消費者を決して裏切らない信念のパン作りを貫いてこられました。今年3月に引退され、後進に引き継がれてもなお、思いを発信を続けています。

廣瀬さんの姿勢、生き方は、パン業界だけでなく、すべての食に関わる方々への問いかけのメッセージになっていると思います。

季刊『道』208号

道208号 廣瀬満雄

28 4月

『道』208号 インタビュー 若者メンタルサポート 岡田沙織さん

「乗り越えるまで、今は私に寄りかかりなさい」

岡田沙織さんのお話は壮絶でした。
大人の勝手で苦しむこどもたちの現状が浮き彫りにされました。

ご自身も、幼い頃にご両親が離婚し、孤独でネグレクトと言えるような幼少期を過ごし、高校を中退した頃からドラッグ、自殺未遂、水商売、家出、リストカット、レイプ、結婚するもDV、離婚など、お子さんを育てながらの壮絶な人生を歩んでこられました。

その岡田さんが自分と同じ辛い思いをしている子どもたちに寄り添いたいと、たった一人で立ち上げたライン支援相談。またたくまに相談件数は増え、6年前にNPOを立ち上げられています。

社会の中で親からも守られず、孤立して苦しむ子どもたちの現状に言葉を失いました。マスコミでは語られない現実の数々を前にして、岡田さんはあきらめず、止まらずに「寄り添い」の歩みを続け、今では若者だけでなく、子育てや人生に悩む大人たちまで幅広くサポート活動を続けています。その原動力に学びたい、伝えたい、その一心でお話を伺いました。

季刊『道』208号

道208号 岡田沙織

27 4月

『道』208号 巻頭対談 版画家・名嘉睦稔さん

「時空を超えた 気と木の世界」

今回巻頭対談にご登場いただいたのは、版画家の名嘉睦稔さん。
その創作活動は版画にとどまらず、琉歌、三線、絵本、作詞、エッセイと、実に多岐にわたり、各地での個展や映画やテレビなどにも多く出演されています。
睦稔さんの版画制作の様子は、初めて見る人には衝撃的なほど実にダイナミックで、静かな祈りから一端制作が始まると、目にも止まらぬ速さで一気に彫り上げるまでそのエネルギーがほとばしります。

対談では、その創作時の睦稔さんの内面の世界を、宇城先生が気というエネルギーの観点から深く掘り下げる展開となりました。言葉では表わせない睦稔さんの「自分で描いている感覚はなく、絵が独自に生まれてくる」あり方は、まさに魂の世界。タイトルを「時空を超えた、気と木の世界」としたのも、目に見えないエネルギーについて縦横に語り合ってくださったからです。

また睦稔さんは幼少より沖縄空手を修行されたそうで、空手家である宇城先生とは、空手談義や師匠についての語り合いもあり、生き方として多くの共通したゆるぎないベースがあることも、対談を特別なものにしました。

今号のテーマは、「今が未来をつくる」ですが、対談会場となった睦稔さんの作品を常設するアカラギャラリーは、いずれそこに自然な森がつくられるのを想定して「樹座(じゅざ)」という台座を置き、そこに鳥が糞をして、その糞にまじる木の種がそこで成長して森をつくる……という、まさに「先」を見て今を生きる世界。
是非たくさんの方に訪れていただき、その時空を感じていただきたいと思います。

季刊『道』208号

道208号