15 11月

季刊『道』連載 岩井喜代仁氏「今日一日を生きる」より

季刊『道』より、薬物依存回復施設・茨城ダルク代表 岩井喜代仁氏の連載記事「今日一日を生きる」を紹介いたします。

覚せい剤や大麻だけでなく、脱法ハーブ、脱法ドラッグ、そして市販薬、処方薬……日本でも容易に薬物乱用に陥る環境になりつつあります。

さらに、薬物乱用が引き金と思われる事件が頻発するようになり、もはや薬物問題はいつ我が身に降りかかってもおかしくない身近な社会問題です。
20年にわたって薬物依存症者の回復と、彼らの社会復帰への取り組みを行なってきた岩井氏に、「薬物問題の今」を語っていただいています。


(2012年6月10日、大阪市心斎橋の路上で男女2名が通り魔に刺され死亡する事件が起きた。
 刺したのは、覚せい剤取締法違反で服役し、出所したばかりの男。
 犯行動機として出所後の生活不安をあげ、「人を殺して死刑になろうと思った」と語った。
 事件当日は覚せい剤の使用は認められなかったが、
 過去に同違反により少なくとも2回は服役したという。)


 私にしたらあれはもう合併症ですよ。完全に薬物依存症以外の病気も発症しています。おそらく刑務所内でも処方薬(向精神薬)を飲んでいたと思います。しかしそこで私たちダルクが「あの子は病気だよ」という話をすると、社会的に一般の人から見たら「薬を使ったやつが悪い」「それは自分たちの正当化じゃないですか」という話になる。

 だけど、覚せい剤を使わなくてもアルコールを飲んで、そこにフラッシュバック(過去の薬物使用による症状の再燃)が起きることもあるんです。

 心斎橋の事件の犯人も出所直後に一度は薬物支援施設につながりながら、自分の意志でそこを出て大阪で事件を起こした。私たち施設の人間には「出て行く」という人を止めることはできないんです。

 今、「刑の一部執行猶予制度」という法律が制定されようとしています。今回の事件は、この法律があったら防げたのです。それは、この法律が薬物事犯の出所者はいやでも回復施設に行かなければならないと定めるものだからです。しかしこの法案は参議院は通りましたが、まだ衆議院を通過していません。国会があんなにもたもたとしていたら当然でしょう。――

家庭・施設・刑務所を際限なくめぐる薬物依存症者を、周りにも本人にもいい状態で社会に戻そうと奮闘する、ダルクの記録です。
全文は、最新号『道』174号でお読みください。

ダルクとは
覚せい剤、有機溶剤(シンナー)、市販薬、その他の薬物から解放されるためのプログラムを持つ民間の薬物依存症リハビリ施設。

13 11月

季刊『道』連載 金澤泰子さん「あふれる真心と愛」より

現在『道』で連載していただいている、ダウン症の一人娘・翔子さんを書家に育てあげた金澤泰子さんの記事「あふれる真心と愛」からの言葉を紹介します。

一緒に死のうと思って彷徨(さまよ)っていた時期、
 翔子が小さな子犬を見て、頬を染めて微笑んだ。

 知能がないと告知されたにもかかわらず、
 翔子の体内で起きているこの「頬を染めて微笑む」という
 見事なメカニズムに、私は、これはもはや人間業ではなく、
 神の御業だと気づき、人間の神秘の重大さを感じて
 思いとどまり、深い絶望の淵から這い上がった。

 何があっても泣いたり騒いだり不満を言うことなく
 静かに微笑んでいる翔子の、
 この不思議な微笑に神の光を見ざるを得なかった。
 自分のことに涙を流すことはほとんどない。
 この世に不満のかけらも持たない。
 いつも他の人の悲しみや痛みに涙を流す。

 教えたわけではないのに顕(あらわ)れるこの不思議な感情は、
 あまりにも尊くて、私はこのことをどうしても語り継いで
 おかなければならないと思っている。

 とても大きなものを包括しているので、
 どこまでそれが伝えられるか分からないけれど、試みてみたい。

毎号、一人娘・翔子さんへのあふれる思いがつづられています。
全文は、最新号『道』174号でお読みください。

金澤泰子(かなざわ やすこ)
書家。
久が原書道教室主宰。

30 10月

沖縄語り部の祈り 季刊『道』174号 山里和枝さん

「今も悲しく悔しい思いばかりです。
「笑顔でいたほうがいいよ」と言われるのですが、どうしても笑顔になることはできません。」

 
最新号の『道』174号で、そう語る沖縄戦語り部の山里和枝さん。
当時19歳だった山里さんが体験したことは、その後の人生におけるすべての“笑顔”を奪い去ってしまうほどの壮絶なものでした。

看護助手として海軍壕へ派遣されたときの体験を山里さんは語ります。

「壕には傷の治療のお手伝いと思って行きましたら、
 もう治療どころではなくて、死体の片付けばかりです。

 毎日、傷病兵が亡くなります。そのまま壕に置いておいたら腐臭でたいへんなので、
 死体を外に出さなければならない。

 台車に死体を乗せて捨てに行くのですが、衛生兵2人が台車を引っ張っていく時に
 私に「後ろから押してついて来い」というのです。
 死体が落ちないようにしっかりつかんでおけと。

 (中略)

 死人を捨てるのはまだいいんです。
 治る見込みのない人も生きたまま捨てるのです。

 まだ意識もはっきりしている人をです。

「僕はまだ生きてるよ、生きてるよー! 助けてくれ、頼む頼む、生きてるよ!」と言って
 扉にすがるのですけど、衛生兵はもう振り向きもしません。
 そのまま引き返していくんです。生きたまま捨てられる。あんな残酷な・・・。
 もう思い出したくもないです。」

生きたまま捨てられる現実、蛆(うじ)に食いつぶされて死んでいく兵隊。
その様をみて、即死することを心から願ったという山里さん。

壕の事態はその後、さらに壮絶さを増していきます。
そのなかで生き抜いてきた山里さんの言葉、
「私の思いは、沖縄戦のような戦争は絶対に二度とあってはならない、ということだけです。」
 
しっかりと受け止めなければならないと思います。
 

記事を読んだ読者から、感想をいただきました。

「”沖縄戦語り部”の山里女史のインタビューは、一度で読みきることができず、
 内容の重さに耐えられないほどでした。
 「壕に行くときは黒糖と牛乳をいつも忘れずに持っていく」とおっしゃる山里女史は
 「どうしても笑顔になれない」ほどのものを抱えていらっしゃいます。
 壕の中に数百人で住むという現実は想像を絶します。
 さらに壕内の死体捨て場や、泣き声を止めるために我が子を
 窒息死させなければならなかった母親のことを想うと、戦争だけは、
 何が何でもあってはならないのだという気持ちが沸いて来ます。
 山里女史を訪れ、教科書からでは伝わらない、戦争の重みを知る子供達のように、
 実際に辛苦を経験した方々が御存命のうちに、その思いを受け継がなければと思います。」

 
記事の全文は、『道』174号をお読みください。

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【季刊『道』最新号】
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25 10月

季刊『道』174号 植松努・宇城憲治 巻頭対談

季刊『道』174号が発売となりました。

季刊『道』では、さまざまな分野の第一線で活躍している方々に
取材させていただいていますが
一番に心がけていることは、

 なぜそのような活動をするにいたったのか
 何がその原動力となったのか
 その行動を突き動かしたものは何なのか・・・

常に、行動の原点となったことをお聞ききして
お伝えするということです。

なぜならば、その心、情熱こそ、
それを受け取った私たちをも動かす原動力となるからです。

今号の巻頭対談で宇城憲治氏と語りあってくださったのは、
北海道赤平市の町工場・植松電機専務取締役の植松努氏。

植松氏の会社は、たった20名しか社員がいない町工場でありながら
ロケット開発をしNASAにも認められている
エネルギーあふれる会社です。

なぜ、ロケット開発にいたったのか
植松氏を突き動かしたその思いとは?

以下、対談の植松語録です。

○「何とかなるだろう」ではなく誰も頼らず自分でやる

○「やったことがないものを創る」情熱と技術力こそ、
  世の中を動かす原動力となる

○〝ぶれない〟土台は、自分で確かめ判断し
  自ら行動する姿勢から

○ 子どもの希望と夢を壊す
  現状の教育に負けない取り組み

○ 子どもの知恵と能力を高める
  教育の実践を

○ 親が変わらなければ 子も変わらない!

是非、植松氏の情熱に触れてください!

 詳細はこちらです [季刊『道』174号 詳細・購入ページ]
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16 10月

2013年1月開催 《 宇城憲治 学校実践講習会 》

2013年1月、奈良県立桜井高等学校にて、宇城憲治師範の学校実践講習会を開催いたします。中学生から大学生まで、また教員、保護者、各種競技指導者、一般の方など、どなたでも御参加いただけます。

昨年度は、野球関係者のみならず各種競技指導者・選手、一般教職員、保護者など、二日間で1,000名以上が宇城師範の実践指導を受けました。
[2012年1月 学校実践講習会 レポート・感想文]

今回は12日(土)午前と午後で各500名、13日(日)は教員対象(定員120名)の実践指導が予定されています。
皆様お誘い合わせのうえ、是非ともこの機会にお越しください。

宇城憲治 学校実践講習会

[お申し込み・詳細はこちらです]

■■ 概 要 ■■
[日 時]

2013年1月12日(土)・13日(日)
   ※12日は午前または午後のどちらかのみ参加できます。
   ※13日は教員の方のみ参加できます。

  12日(土) 午前 9:00~11:00 (8:30開場)
  [参加対象] 中学生、指導者・教員、保護者、一般

  12日(土) 午後 13:00~15:00 (12:30開場)
  [参加対象] 高校・大学生、指導者・教員、保護者、一般

  13日(日) 午後 13:00~16:00 (12:30開場)
  [参加対象] 教員のみ

[場 所]
奈良県立桜井高等学校 体育館

[参加費]
中学生・・・・・・・・・500円
高校・大学生・・・1,000円
大人・・・・・・・・・・2,000円

11 10月

季刊『道』 174号(2012秋号)もうじき発売です

季刊『道』 174号(2012秋号)が2012年10月18日に入荷いたします。

テーマ 「世にないものを創る情熱が世界を変える」

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 詳細・ご予約はこちらです [季刊『道』174号購入ページ]

【対 談】
 ロケット開発に込める思い
   ―― 世の中にないものを創る、その情熱が未来を拓く

 植松努 植松電機専務取締役 VS 宇城憲治 武道家・UK実践塾代表

 自らの可能性をつぶす「どうせ無理」という言葉をなくすために
 宇宙開発を手がける町工場・植松電機の植松努氏と、
 エレクトロニクス業界で技術者・経営者として最先端を牽引してきた宇城憲治氏が
 今後の日本の教育と社会の進むべき方向について語りあう。

【ロングインタビュー】
 沖縄の祈り 語り伝えるために生かされて

 山里和枝 沖縄戦 語り部

 第二次世界大戦末期、民間人を巻き込んでの地上戦が繰り広げられた沖縄戦。
 この残酷な戦を生き抜いた体験と、自分自身が投げかけられ命を救った
 「絶対に生きなさい」という言葉を子供たちに伝えつづける山里さんの思い。


 福井の祈り 第二の福島を繰り返さないために

 中嶌哲演 「原発設置反対小浜市民の会」元事務局長/明通寺住職

 「西の原発銀座」福井県で40年にわたって反原発を唱えつづけ、
 今も原発そのものと、原発に依存する生き方を問う中嶌さん。
 その活動の原動力となったものは何か。
 

 非行少年を家庭の愛で育て直す

 花輪英三 仏教慈徳学園 園長

 家庭裁判所から少年を受託し育て直しをする仏教慈徳学園。
 「家族」として迎え入れられた少年たちは学園で目覚しい人間的成長を遂げ、
 まっとうな道を歩み始める。父・次郎氏が始めた学園とその遺志を継いだ
 現園長が語る、少年たちの更生にかける思い。
 

【現地取材】
 寄り添う心で 被災地の今

 「忘れないでほしい」 宮城県・福島県からのレポート

【連 載】
 ■ 気づく、気づかせる
  「変化を恐れず 勇気をもって前へ」 UK実践塾 代表 宇城憲治
 ■ 日本の心を継ぐ            写真家 稲田美織
 ■ 私たちは銀河のなかに生きている 銀河浴写真家 佐々木隆
 ■ あふれる真心と愛            書家 金澤泰子
 ■ うつくし、日本                伊藤忠商事理事 木暮浩明
 ■ 今日一日を生きる           茨城ダルク代表 岩井喜代仁
 ■ 実践こそが全て            アルピニスト 野口 健
 ■ ムスタン便り               MDSAネパール・ムスタン白嶺会 有沢章太

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19 9月

“ロケット開発”植松努氏と宇城憲治氏との対談

 次号『道』で宇城憲治氏に対談いただいた方は、北海道赤平市にある社員数約20名の小さな町工場を経営する植松電機の専務取締役植松努氏です。植松氏は、宇宙ロケット、人工衛星をつくる宇宙開発ビジネスも手がけ、さらに世界で3箇所しかないと言われる無重力実験装置のひとつを自社でつくり、世界の研究者の注目を集めています。

 なぜ町工場がロケット開発を――。
そこには植松努氏の、日本の未来を担う子供たちに向けた熱い思いがありました。

 
宇宙開発はお金儲けの対象ではありません。

 それは、この世から「どうせ無理」をなくすための手段なのです。

 小さな町工場がやってみせた宇宙開発。

 その挑戦と実現を子どもたちに見せ続けることで、子どもたちに

 あきらめず夢を実現していく勇気と自信を与えたい。

「人のやったことがないことだからこそ、世の中をひっくりかえすことができる」――

エレクトロニクス業界で常に他社にはない技術開発を長年手がけ、現在は人間の無限の可能性に気づかせる活動を展開する宇城憲治氏の思いも同じです。
誰かにどうにかしてもらおうと思っていたら、もう間に合わないところまできている今の日本。
自ら動き、自らやってみせる両氏に、今後の日本の教育、社会のあり方、進むべき方向について存分に語っていただきました。

植松氏と宇城氏の対談は、次号『道』174号(10月中旬発行)に掲載予定です。

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03 9月

宇城憲治 講演会・実演会 「人間力の根源・気」開催しました

横浜港を望む神奈川県民ホールにて、
宇城憲治 講演会・実演会「人間力の根源・気」
を開催いたしました。
433席が満席、盛会のうちに幕となりました。
ご来場いただきまして、まことにありがとうございました。

宇城憲治師範の「やってみせる」「参加者が体験する」という実演講演に、ご来場の皆様が驚き、感動される様子が感想からも伝わってきます。


○ 気の力に驚きました。次回も参加したいです。(25歳 女性)

○ 型の美しさに目を奪われました。
  日常から自分を正していけたらと思います。(28歳 男性)

○ 生きて人間として在るからには、積極的に行動しよう!と思いました。(51歳 女性)

○ 実際に身をもって示してくださるので感激も新たです。(64歳 男性)

○ 心こそ大切と学びました。そして社会貢献の大切さ、本来人間が持っている
  大切なものを引き出せる力を感じました! (44歳 女性)

○ 気の体験をして、普段気が抜けていることに気づかされました。
  気の通っている子供の凄さを知り、大切な命をあずかっていることに感謝して
  子育てしたいと思います。(36歳 女性)



433席が満席となった


組手 メリケンサック(鉄製の武器)の攻撃に入る


宇城師範に「気」を通してもらっての実演
一瞬にして腕が強くなる


宇城師範に「気」を通してもらっての実演
女性が、男性5人を動かす

後日改めて、詳細レポートを掲載する予定です。

アンケートの「今後、このようなイベント・講演会を希望されますか?」の質問に、たくさんの方から「はい」のご記入をいただきました。
また宇城道塾やイベントなどで皆様とお会いできますよう、頑張って参ります。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

★講演会の模様をアップしました。詳細なレポートはこちらをご覧ください。
 ⇒ [開催レポート]

30 8月

福井「原発銀座」で戦う 中嶌哲演さんに取材しました

40年前、科学者の話を聞いて私はいくつか持っていた疑問が一挙に氷解しました。
 「5重の壁で守ってあるから安全」
ということを推進派は言うわけです。

しかし私は、
 「ああ、そういう超危険な放射能を膨大に
  生み出す施設だからこそ、5重の壁が必要なんだ」
と思いました。

だから、火力発電所のように都会の海岸には作れなくて田舎の地方に持ってくるのだ、とね。

5重の壁どころか、都会と山脈でへだてた我々地方が、6重目7重目の壁になっているんだなと思わざるを得ませんでした。

福井県小浜で40年前から原発建設を食い止めてこられたおひとり
若狭の名刹・明通寺のご住職 中嶌哲演さん。

7月に東京・代々木公園で行なわれた「さようなら原発10万人集会」でのスピーチや、
大飯原発再稼動に際しては抗議の断食を行なわれるなど、原発の建設、稼動に対して
徹底した反対運動を40年にわたってやってこられました。

福島原発事故が起きた今、単純な「賛成・反対」の二元論ではなく、子供たちをはじめ
すべての命あるもの ―― それは未来のいのちをも ―― 守るという一点に向かうべきと語られます。

ほかにも、原発建設にどのように地元住民が取り込まれてしまうか、原発の電力の恩恵を
受けてきた都市部の人々の意識の問題など、お話は尽きることがありませんでした。

中嶌氏のインタビューは、次号『道』174号(10月発行)に掲載予定です。

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28 8月

沖縄戦の語り部 山里和枝さんに取材しました

「どうしても笑顔になれないんです。
 笑顔になろうと思うと、
 目の前で即死した4人の方のことが
 浮かぶのです。」

太平洋戦争末期、アメリカ軍上陸にともない、
熾烈な戦闘が繰り広げられた沖縄。
「沖縄戦」を19歳で経験した山里和枝さんは、戦争の悲惨さを若者に伝える語り部として、ご高齢の今も「轟(とどろき)の壕」に足を運びます。

「絶対に捕虜にはなるな」
という風潮のなか、
「絶対に生きるんだぞ。最後は白旗を揚げて、絶対に友軍と行動をともにするな」
という島田叡(あきら)知事の言葉を胸に、誰もが死んでおかしくない状況のなか「生かされた」という思いや、話を聞く学生たちに「今度戦があった場合、絶対に軍に協力するな、逃げなさい!」と必ず伝えるという山里さんの思いを、語っていただきました。

山里さんのインタビューは、次号『道』174号(10月発行)に掲載予定です。

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