宇城憲治師範の新刊『心と体 つよい子に育てる躾』で紹介する検証の実践報告をいただきました。
少年サッカークラブに月1回程度、メディカルスタッフ兼技術コーチとして顔を出すというTさんは、「最近は、しなくてもいいような怪我をしている子供がいるので何かいい方法がないか」と思っていたそうです。そこで早速、躾を通して『つよい子』になってもらおうと、本書を使い、練習日の一日を実践にあててくださいました。
その様子の一部が先日いただいた投稿動画です。
第1章「作法で身体が強くなる」より
「靴をきちんと揃えるとこんなに力が!」
第2章「心の状態で身体が強くなる」より
「こちらへどうぞ の驚くべきパワー」
今回は、体験した子供たちのうち小学校6年生の感想を送ってくださいました。
身体で素直に受け取って、そのまま日常に取り込もうとする姿勢に子供の「速さ」を感じます。
●あいさつ、くつならべなどで対抗する力が変わるのがどうして?と思ったけれど、礼儀正しくすれば力が入るということがわかった。
人が見ていると強くなり見ていないと弱くなるという所で、サッカーのベンチも心が一つということといっしょということが分かった。
●クツはちゃんとそろえる、あいさつはしせいを正しく心をこめる。人に対して気持ちを込めて案内する。
僕はこの練習で、人や物に対しても気持ちを込めてやることをちゃんとやろうと思った。
●あいさつの礼儀。あいさつをしっかりとピシッとやるかやらないかで、体が強くなったり弱くなったりすることを学んだ。
しっかりあいさつをしないと後ろから押されるとすぐ倒れるのが、しっかりとあいさつをしたらたえられた。
クツを脱いだ時の礼儀。家に帰ってきて玄関でクツをぬいでそのままにするか、きちんとクツをそろえるかで強くなったり弱くなったりする。
ぼくは家に帰ると10分の4ぐらいしかクツをそろえていなかったから、次は毎回きちんとそろえていきたいです。
飲み方の礼儀。ペットボトルや水筒をそのまま飲まずに、一回コップにうつしかえてから飲むと強くなる。これは家でしかできないので家でやってみる。
ボールのおき方の礼儀。集合がかかった時、朝礼台の下にボールを入れる時、投げたり、けったりするよりも手でしっかりと置くと強くなる。
これは練習の時、すぐに実践できるのでやりたい。
今日はサッカーの練習はしなかったが、とても勉強になった。しっかりと全てを実践しないといけない!
●生活の中で体を強くする方法『本当に実践した』
・うそをつかない
・先の事を考えて行動する。ぬいだくつをキレイにおくなど。
・感謝の気持ちで礼儀正しくあいさつし、生活をすると、気持が楽になり思いが強くなる。
例えば、ゴール前でパスをもらったら『やばい、ゴールを決めなきゃ』になるが、『ナイスパス、あとはオレが決めるだけ』だと気持ちが楽になった。
あと、PKの前の時にここまでできたのはみんなのおかげだ『ありがとう』と思って決めると、気持ちが楽になるしボールに気持ちが乗る。
・物を大切にする。丁寧にあつかう。
・ちゃんと応援する。応援されている人は体が強くなりがんばれる。
・道案内をていねいに。『あっちにあるよ』じゃなくて『こちらです』と自分もつきそう。
こんな事をやるとサッカーもうまくなるし人間的にも良い人になれる。だからちょっとしたことでもていねいにやるようにする。
●あいさつの大事さ、ボールをしっかりとおく理由、チームメイトを見守ってあげる。
飲み物の飲み方、PKのけり方、クツをしっかりとおくという事を教わった。
あいさつをしっかりするだけで体が強くなるということを毎日先生・大人・コーチにやろうと思った。
今まであいさつやくつ、ボールのおき方などなにもやっていなかったから、
これからは毎日しっかりやっていき、サッカー部のだれかがやっていなかったら注意していく。
●礼儀の練習をして本当の数字を言うと手に力が入り、うその数字を言うと力がぬけてビックリした。
くつをバラバラにすると力が入らなくて、くつをそろえると力が入るので、毎日くつを並べないといけないということがわかりました。
ボールをしっかりおかないと力が抜けて、ボールをしかっり置くと力が入るので、ふだんボールをきちんとおかなといけないという事がわかった。
あいさつをきちんとやらないと力が抜けて、あいさつをきちんとやると力が入った。あいさつもちゃんとやらないとだめということがわかった。
日常生活すべてきちんとやらないといけないという事がこの練習を通してわかった。
サッカーも同じという事がわかった。
●うそをつく一人、つかない一人が立ち、もう一人がその背中を押す。押す前に「1+1」などの足し算をだす。うそをつくとたえられなかったけど、うそをつかないとたえられ不思議に思った。
クツの脱ぎ方で同じようにくつをそろえるのとそろえないのとで、たえられたりたえられなかったりして、ふだんの事なのでビックリした。
人が見守るとつよくなるということを感じた。応援は大事だということがわかった。
●一番教えてもらって良かったのはPKの時に感謝してPKをけると決まることが分かった。
これからもPKをける時や普段の時にクツを並べることなどを実践してみたいです。
PK以外にもチャンスにも使えると思ったので日ごろから感謝の気持ちを持つことは大事だと思った。
クツを並べることやボールを手で置くことによって体が強くなったので、これからも続けたいと思います。
ペットボトルじゃなくてコップで飲むことやくつをきれいに並べること、またあいさつは日ごろからからできる事なので、これからも体をきたえていきたいと思いました。
これからは教えてくれた色々なことを意識して生活したいと思います。
●あいさつの大切さ!
今日はサッカーをやらず『あいさつ』『整とん』『気持ち』の事を教わった。
あいさつをする時としない時との違いで実験した。普通にしっかりとあいさつする時は、『力』にたえられるのにしない場合は耐えきれなかった。まるでマジックのようだった。
それはサッカーと同じでちゃんとあいさつすると『力』が入ってだらけないでできると思った。だから特に1、2、3年生にはしっかりあいさつをしてほしい。
整とん!
クツをきちんと並べているかの実験でならべた方が最初のやつと同じで『力』がよくでてやれた。
でもやらないでバラバラでやると『力』が全然でなかった。凄い不思議でビックリした。
気持ち!
PKで気軽にけれる方法で蹴る前に『ありがとうございます』というのを聞いて家の前でやってみたら気軽にけれたから本番でける機会があったらそれをやって気軽にけりたい。
●礼儀・マナーについて
ふだん何気なくやっている靴のおき方やボールのおき方は間違っていてきちんと並べたり、しっかり手で置くと心が強くなるということがわかった。
明日からそれを実行する。年上の人にはきちんとあいさつをしろと言われていた理由が今回分かった。
今僕たちがサッカーをできているのはお母さん方やコーチがいるからだと思ってPKをけった時はすごく楽でした。
ただサッカーをやるだけではなくコーチやお母さん方に感謝してやることが大事なんだなと思った。
ふだんの生活と態度が悪いとなにも強くはならないけど、きちんとした生活や態度をしていれば心も体も強くなるんだと思った。
今サッカーを教えてくれているコーチや毎日世話をしてくれるお母さん方に感謝して生活することが大事なんだなと思いました。
(実践をしていただいたTさんの感想です。)
●この本を読んで、当たり前に言っていたことの本当の意味がわかりました。
これを知っているのと知らないのでは子供を躾ける重み、深さが全然違います。
そして自信を持って自分の子供以外にも注意をしていけると思います。
自分の子以外には無関心、悪い事をしている子を見て見ぬふりをしない大人になっていこうと思います。
それが人と人とのつながりを深めていくように思わされた本でした。
なので、このことを一人でも多くの子供、そして親御さんに知って頂けるように行動をしていきたいと思います。
小学生に伝えてみて感じた事は、その場でやっていてみんな驚きと不思議な感じをもち、なんで?なんで?の声が飛び交っていました。
初めはボールを使ってやる練習をしないと言った瞬間は、みんな不満そうな顔をしていたのですが、『1+1は?』をやった瞬間にみんなの目が一瞬に変わったのがすごかったです。
子供は疑いの目ではなく、その場で起きた事実を素直に認めて自分たちでもやってみたいという気持ちがいっぱいで、「じゃあみんなでやろうか」といった時の瞬発力はものすごかったです。
強く押さなくて、「違いを感じてね」といった時も、初めは同じくらいの強さで押していたのですが、段々と押す力が強くなっていき、どのくらいまで耐えられるかを自分たちで考える柔軟さ、探究心は本当に見ていて凄いなと感心してしまいました。
自分の伝え方も上手くできなかった部分もありますので、これからもこの素晴らしい『躾』を広めていくためにも、自分の指導力を高めていかないといけないと思いました。
子供を指導していく立場の人間がいかに大切か、子供たちに多大な影響を与えているかそんなことが感じられました。
少しでもこの輪を広げていけるようにしていきたいと思います。
みなさん、ありがとうございました!
感想に書かれている通り、毎日実行して身につけてもらえたら嬉しいです。
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