04 8月

『道』205号 インタビュー 吉田俊道 菌ちゃんふぁーむ園主

<土づくりは人づくり
 元気野菜の畑で育てよう 子供の感性と未来>

今回16ページにわたるロングインタビューにご登場いただいたのは、自然の微生物を活用されている有機野菜農家で、菌ちゃんふぁーむ園主の吉田俊道さんです。

“菌ちゃん先生”の愛称で知られる吉田さんが展開する有機野菜農法は、まずは元気な土作りが土台。

「元気な土」とは、吉田さんが「菌ちゃん」と親しみを込めて呼ぶ、微生物が多い土のこと。

有機物が十分に分解された、微生物が豊富にいる発酵した土では、微生物と野菜がしっかりつながるので、微生物のパワー(菌ちゃんパワー)が野菜に伝わり、より生命力あふれる野菜が育つのだそうです。

この微生物を活用する農法には二つあって、一つは生ごみを発酵させて使う農法と、もう一つは草を使う農法です。

いずれも化学肥料も農薬も除草剤も一切使わないという、安全で画期的な農法です。

吉田さんはしかし、ただ、農業をやっているのではなく、こうした安全で健康な野菜作りを、保育園や幼稚園、小学校といった

 

子供たちに積極的に教え、自然の循環を体験させることを活動の主軸にされています。

 

未来をつくる、未来を救うのは子供たち。

自然に、命に、「ありがたいなー」という気持ちをはぐくんであげることが大事なのだと!

その心が世界を変える、と吉田さんは言います。

ユニークで心温まる吉田さんの活動は、このコロナ禍において、私たち大人がどうあるべきかを改めて振りかえる機会をくださっていると思います。

 

[季刊『道』205号]