18 2月

『道』203号 連載 宇城憲治「気づく、気づかせる」

「人間本来のあり方を問う ― 『事理一致』の教育 ―」

AIの人口知能の時代に突入している今、日本の労働人口の49パーセントの職業が10年~20年後にはAIにとって代わられ不要になると言われています。医学の世界でも血液一滴で遺伝子問題を含めあらゆる病気の要因を分析する、チェスの世界でも名人が太刀打ちできなくなっています。

そんな状況の中、我々人間が人間らしく存続していくために今どうすればいいのか。

「今までのように、理屈だけ、頭だけの世界では前に進めません。なぜならそれらの世界は人口知能のAIにとって代わられていくからです。これからは理論、理屈ではなく、剣禅一如に見るような、身体を通した実践の『事』と、誠の心のあり方を通しての『理』、すなわち人間修業のあり方を示す『道』として『事理一致』の学びが必要となってくるのです」

それはつまり、自分の中に眠る力に気づき、引き出していくということ。
本来我々人間が持っている力を引き出すということ。

今号連載は、教育システムも含め、今私たちが向かうべき方向、人間がどうあるべきかについて示唆に富むものとなりました。

 

[季刊『道』203号]