『道』199号 巻頭対談「量子物理学者と気の実践者が解き明かす人間の潜在力」
199号の巻頭対談に登場いただいたのは、世界的な量子物理学者の権威であり、時空を超えた可能性領域(ワンネス)の世界を語るアミット・ゴスワミ博士です。
ゴスワミ博士は、元オレゴン大学・原子核理論物理学教授で、物質主義から意識をベースとした世界観へのパラダイムシフトを、量子物理学を使って明確に説いたパイオニアとして知られ、その理論は、ディーパック・チョプラをはじめとする世界中のスピリチュアルリーダーたちに影響を与えています。
ゴスワミ博士と宇城憲治氏との縁は、昨年の6月にドイツベルリンで開催された宇城憲治氏の空手セミナーに、たまたま博士の門下生(医学博士)が参加したことがきっかけとなりました。
セミナーで常識ではあり得ない様々な実証を体験したこの門下生から、「宇城先生の実践されていることとまったく同じことを提唱されている先生がいます。是非一度お会いになる機会をつくられたら」という提案があり、セミナー後、門下生は実際にゴスワミ博士に連絡をとり、両氏の縁をつないでくださいました。
「これまでの科学は、力でエネルギーを加えて変えるというニュートン的な考え方でした。これに対し量子力学の考え方は、相手に対し力を加えるのではなく、相手が変わるように働きかける、説得する、話し合い協力し合うことを選択していくというものです」(ゴスワミ博士)
まさに、筋力ではない、調和という力の存在、対立せずに相手を動かす力、人間の本来の力を体現し、自分だけでなく多くの人に「気」というエネルギーを使って体験させ、気づかせている宇城憲治氏。対談は、実践をまじえての4時間に及び、両氏の根底にある、宇宙のバイタルエネルギー(Vital Energy)と『気』のエネルギーについての洞察が展開されていきました。
両氏の対話は、目の前で起こるエネルギーの解き明かしにとどまらず、今の社会のあり方、人間の成長のあり方や学び方のプロセス、そして変化への導きなど多岐に及ぶもので、生き方への示唆に富むものとなりました。