【どう出版 合気道史探究】 会見集より〈塩田剛三〉 「ちょっと触れられたと思うと、逆に飛ばされて頭をバーンと」

◆ 植芝盛平とその弟子たち — どう出版の本より —
◆ 塩田剛三 養神館合気道初代宗家


私の父もやはり武道が好きで、
大京町の一角に養神館という道場を建てましてね、
柔道と剣道の先生を呼んでやっていたんです。

ある時、渋川流の先生が演武に来てまして、
ちょうどその時稽古していた人の中に
大相撲あがりの柔道五段の人がいたので、

その人がその渋川流の先生と
試合をしたわけです。

そしたら渋川流の先生は、
内股をかけられてポーンとふっ飛んじゃったんですよ。

だから植芝道場へ行った時、
植芝先生の演武を見ても、正直いって、
インチキぐらいにしか思っていなかったんです。

演武が終わって大先生が
「塩田、こっちへ来い」っていうもんだから、
「何かやるんですか」って聞くと、
「どうでもいいからかかって来い」と。

その時、私は柔道三段ぐらいだったんですね。
大先生は僕よりちょっと小さいんですよ、
横幅はあったんですが、背は低い。

そこで
いきなり蹴飛ばしに行ったんです。

そしたらちょっと触れられたと思うと、
逆に飛ばされて頭をバーンと打っちゃってね、
目がくらーっときた。

「参りました!」

そして次の日すぐ入門したんです。

あの時はね、保証人が二人いなければ
入門できないんですね。

それで校長先生と父に
保証人になってもらいました。


  塩田剛三—— 「対すれば相和す」の徳を磨くのが、武道


  +  +  +


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西尾昭二『許す武道 合気道』

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≪特別限定販売≫ [史料] 佐川幸義先生・合気写真集 〈予約受付開始〉

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[史料] 佐川幸義先生・合気写真集 

 

佐川幸義氏に身近に接してきた門人が、それぞれ撮影してきた佐川氏の技写真をていねいに吟味し、収めた。

佐川氏が武田惣角に就く機会をつくった父・佐川子之吉氏がのこした惣角の稽古記録や、佐川氏が代理教授を許された書面、さらに惣角・佐川氏が掲載された当時の新聞記事など、史料も豊富に収録。
佐川氏が使用した武器なども掲載されている。

技の写真は年代別に整理され、その時のエピソードや、受けをとった弟子の感想などが付されている。

武術ファン、武術研究者、必携の1冊。

文責は、大東流合気佐門会理事長で、佐川氏を世に出した『透明な力』(講談社)や、佐川氏の直弟子としての合気の日々をつづった『合気修得への道』(どう出版)の著者である木村達雄氏(筑波大学名誉教授 理学博士)。


限定500部 2022年7月中旬発売
(なくなり次第、販売終了です)

A4判 上製(布張り・函入り)
144頁(フルカラー)
定価 8,800円(税込・送料無料)


[詳細内容・予約申込]

佐川幸義先生・合気写真集 佐川幸義先生・合気写真集

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ご注文の際に、希望ポスターをお知らせください。
(オンラインショップは通信欄にお書きください)

 

《キャンペーンのご注文》
○ どう出版オンラインショップ 
○ 電話 042-748-2423(平日 9:00~17:30)
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●対象商品リスト

<お得なセット商品>

DVD『植芝盛平と合気道』 全6巻 39,600円 ⇒ 33,660円

DVD『西尾昭二の合気道』 全4巻 26,400円 ⇒ 22,440 円

<合気道関連DVD>

<合気道関連 書籍>

<宇城憲治DVD>

<宇城憲治 書籍>

<季刊『道』から生まれた本>

 


どう出版の合気道資料について

どう出版の前身は、合気道を専門誌とした『合気ニュース』を発刊する合気ニュースという会社でした。

この合気ニュースを1974年にアメリカで立ち上げたスタンレー・プラニンは、1977年に日本に移住し、1996年までアメリカに帰国するまで、合気道開祖植芝盛平を研究し、その足跡を詳細に追い求め続けました。

『植芝盛平と合気道』DVDの第1巻に収録されている開祖51歳の時の、大阪の朝日新聞で撮影された演武映像は、プラニンが、その情報をつきとめて、自ら朝日新聞の資料部まで乗り込んでいって発見した資料映像です。

そのほかにも、アメリカのテレビ局が撮った昭和33年のドキュメンタリー映像(第3巻)をはじめ、戦前、戦後、来日していたアメリカ人が、開祖に出会って当時日本ではめずらしかったフィルム映像カメラで撮られた映像が、誰にも見られずにアメリカで眠っていたものを、プラニンが交渉に交渉を重ねて世に出したというものも少なくありません。

まさにプラニンの執念の研究が、様々な本やDVDに残されています。

『西尾昭二の合気道』全4巻 オンライン販売開始しました

合気道修行者に親しまれてきた、
西尾昭二師範による技の演武・解説『西尾昭二の合気道』が、
オンラインでお求めいただけるようになりました。

合気道開祖・植芝盛平が語った、

「合気道は日本の武道を正す、
そのために生まれてきた武道である」

「合気道の徒手は、そのまま剣を持てば剣、
 杖を持てば杖、
 あらゆる武道再現が可能である」

その言葉を実現させ世に伝えようと
西尾師範が残された、合気道の集大成です。

 

西尾昭二の合気道1 西尾昭二の合気道2 西尾昭二の合気道3 西尾昭二の合気道4


全4巻、各巻4,000円
◆購入・視聴方法はこちらをご覧ください。
https://www.dou-shuppan.com/online_m/nisd/

◆内容紹介ビデオクリップ
第1巻〈逆半身片手取り/相半身片手取り〉
https://youtu.be/TkVgqWLXn1c
第2巻〈正面打ち〉
https://youtu.be/2FOHr0Q1V7k
第3巻〈横面打ち/両手取り・袖取り/肩取り面打ち〉
https://youtu.be/BPj_CBfpNVc
第4巻〈合気道刀法居合〉
https://youtu.be/e0_cVUj3kzc


DVD版『西尾昭二の合気道』もあります。
全4巻セットでお得になっています。
https://www.dou-shop.com/SHOP/set-nisd.html

西尾昭二著 電子版技術書『許す武道 合気道』
https://www.dou-shuppan.com/ebook/#yurusu

剣道家が語る 植芝盛平 『人間をつくる 武の道、武の心』より

武の道、武の心剣道、弓道、なぎなたを代表する武道家16名へのインタビュー集
電子書籍『人間をつくる 武の道、武の心』には、合気道開祖・植芝盛平翁を語る方々も少なくありません。


たとえば、剣道範士の中村鶴治先生のお父様である中村彦太氏は、合気道開祖植芝盛平先生と兄弟のように親しかったといいます。

満州建国と同時に現地に道場をつくって剣道を教えた彦太氏は、同じく満州に指導に来ていた盛平翁と意気投合し、以来、ともに明治16年生まれの同い年ということもあり、たいへん親しいつきあいが始まったとのことでした。

そのお父様に連れられて、盛平翁が住む岩間へ行ったお話なども語ってくださっています。


また、同じく剣道範士の石原忠美先生は、お若い頃に、合気道開祖である植芝盛平先生の見事な合気を見て感銘を受けたお話をされています。

力自慢の4、5人が盛平翁にかかっていってもまたたくまに投げられたことが頭に残っていて、その後の石原先生の剣道においても、「相手の力を利用する」といったところなど、盛平翁の技を見て影響を受けた話をされています。


もう一人の剣道範士 児嶋 克先生は、一時、植芝盛平先生の養子婿となった中倉先生のお話を紹介されています。

当時、有信館(中山博道主宰)の三羽烏と呼ばれた、羽賀準一、中倉清、中島五郎蔵の三人が植芝先生に飛びかかっていっても、とたんに投げられたが、なぜ投げられたか分からなかったと。

そのお話から、最後は剣道も竹刀が動くのは脱力と指なんだと気づかれた話。
「剣を緊張して握るから駄目なんです。握るのではなく落ちない程度に支える、すると瞬発力が出る。それが手の内です」と語っておられます。


『人間をつくる 武の道、武の心』は
電子書籍です。
Kindle、Koboなど電子ブックストアで
定価2,200円(本体 2,000円)で販売しています。

以下が詳細内容です。
https://www.dou-shuppan.com/ebook/bunomichi/

 

「後世に残す」プラニンの信念 ~ DVD『植芝盛平と合気道』第3巻

これまで、DVD『植芝盛平と合気道』第1巻、第2巻について書きましたが、今回は第3巻について。

この第3巻には、1958年にアメリカのテレビ局が、東京の本部道場で植芝盛平開祖を取材した時の記録映像です。

1958年といえば、東京タワー開局の年なのですが、映画では、米国取材班が東京タワー開局の取材に行く途中で、たまたま盛平翁のことを書いた本を見つけ、大変興味をもったので、急遽本部道場へ取材することになった・・・というストーリーになっています。

当時開祖は74歳、開祖のダイナミックな体術、剣、杖の演武などの映像が記録されています。また、翁へのインタビューの様子も収録されています。

番組では、取材班が、特別に入門を許してもらい、稽古の様子を見学し、また合気道技を実際に体験するという形で撮影が進みます。

この体験の相手をしたのが、当時本部道場長だった、藤平光一氏。
レスリングをたしなむ取材班の一人と対戦しています。

映像のもとは16ミリフィルムなので、高画質映像です。
日本語字幕をつけています。

取材班が来た時に、別角度から撮った8ミリ映像も見つかっているのでそれも一緒に収録しています。

この映画自体は、TV取材班の関係者の家に保管され眠っていたものをプラニンが探し当てました。
まさにプラニン執念の記録資料です。

余談ですが、
番組では、開祖の本を新聞販売スタンドでたまたま見つけて・・・ということになっているのですが、開祖の本が新聞スタンドにあるとは考えにくいですね。
テレビの番組名が「Rendeozvous with adventure(冒険との邂逅・出会い)」というこなので、そういう脚本にしたのだろうと思います。

また、映画では1958年の東京の様子がふんだんに写されていて、それはそれで大変興味深いものがあります。
なつかしくご覧になられる方も多いのではないでしょうか。

取材班が、マスクをしている歩行者を見つけて、日本人の習慣をとても珍しがっているシーンがあるのですが、世界の誰もがマスクをする時代となった今日の状況は、当時、想像すらできないことだったのではないでしょうか。

 

[『植芝盛平と合気道』第3巻 紹介動画]

[『植芝盛平と合気道』全6巻 」

 

 

 

武術空手 宇城憲治氏との出会い その2

プラニンは、『合気ニュース』時代、たくさんの合気道イベントを企画しました。

日本では、植芝盛平翁の直弟子を一堂に集めた『友好演武会』を4回にわたって開催。
海外でも合気道の大規模イベント「AIKI EXPO」を3度にわたって行ないました。

合気道の異なる流儀・会派からはもとより、合気道に関連した武道、あるいは合気道に必要だと判断した武術・武道の指導者を集めてセミナースタイルで指導してもらうというイベントでした。
 
組織を尊重する日本人には、このような発想のイベント開催はなかなか難しいところがありますが、プラニンには、盛平翁のことであればでも知りたい、合気道のためになることであればどんなことでも知りたい、話を聞きたいという姿勢が常にありました。

それがどんなに合気道にとって辛辣な内容であろうと、プラニンのきちんと話を聞く姿勢に変わりはありませんでした。

だからこそ、プラニンは、どんな組織のトップにも受け入れられ、話を聞くことができたのであろうと思います。
今更ながら、プラニンの器の広さを思います。

そのプラニンが、宇城憲治氏のことについて語った忘れられない言葉があります。
それは、

「私はこれまで取材だけでなく、多くの日本の男性、とくにビジネスマンに会ってきたけれども、正直、みんなどこか少し上から目線というか横柄な感じがあった。
 しかし、宇城先生ほど、私の話にきちんと耳を傾け謙虚に聞いてくれた人はいなかった」

というものでした。

たしか、宇城氏の本の出版記念イベントの翌日のことだったと思いますが、宇城氏がプラニンのユニークなものの考え方に大変興味をもたれ、わざわざ時間をとってプラニンの話を聞きに来てくださったことがありました。

特別に借りた会議室に二人で向き合い、宇城氏がペンとノートを持ってプラニンの話に聞き入っていた光景が思い出されます。

今回、どう出版で発刊する宇城氏の空手書
『空手談義 型は美しく技は心で ― 座波仁吉・宇城憲治 ― 座談録』
では、プラニンが、座波・宇城両氏に直接インタビューしています。
(1993年~2000年の3回にわたり)

座波先生・宇城先生 座談会左からプラニン、宇城氏、座波氏

 

琉球手の歴史とその流れについてはもとより、合気道に通じる投げ技について、武道がどうあるべきか、師弟間についてなど、プラニンならではの視点から様々な質問をしています。

日本人ではしないような質問もたくさんあって、そこから引き出された内容も大変貴重です。

宇城氏は本書の「あとがき」で、

「……座波先生は武道研究家であったスタンレー・プラニン氏の客観的で鋭い問いかけに、噛み砕くように答えられていたのですが、先生を見るスタンレー氏のまなざしが信頼と尊敬に変わっていった姿に、流儀・流派、国境を越えて、まさに他尊自信を見た感じがしました」

と述べておられ、
宇城氏自身、プラニンに対し大変な信頼を寄せてくださっていたことがわかります。

流儀・会派にかかわらず、真の武術を求める方々には必ず大きな学びとなる2冊です。

是非ご一読ください。


現在予約受付中です。6月末発売。

 
『武術の実践哲学 宇城空手』
   A5判上製 284頁  定価(本体2,800円+税)
『空手談義 型は美しく技は心で ― 座波仁吉・宇城憲治 ― 座談録』
  A5判上製 口絵16頁/本文182頁  定価(本体2,200円+税)