【新刊】『佐々木説法 なるほど』をKindle版で出版しました

佐々木説法 なるほど季刊『道』(その前身『合気ニュース』にも)に、11年間、実に47回にわたって連載いただいた「佐々木説法 なるほど」をこのたび電子書籍Kindle版として発行いたしました。

【Kindle版】
佐々木説法 なるほど
1250円

 

著者の佐々木の将人氏は、合気道開祖 植芝盛平、そして中村天風に師事した合気道師範であり、また山蔭神道の神官でもあります。

武道と人間の修行に打ち込み、2013年に他界されるまで、日本文化と人の道を説く「佐々木説法」で全国を奔走されました。


「合氣道は道であり、道は光がなければ見えない。
 道を歩くには、物があったら歩きにくい。

 その物を片付けて歩きやすくするのは、
 口と手と足であるから手段という。

 口と手足が戦術で、
 あの手、この手の技、術がある。」


「幸福を求めても永遠に幸福は来ない。

 それは明日は永遠に来ないと同じで
 寝て起きると今日であるように

 今が幸福、今が幸せと
 心に言い聞かせると幸福になる。」


終戦直後に野師として身につけた口上が活きた佐々木説法は、軽快な節回しでついつい「なるほど」とうなずかせます。

日本を愛し、日本人の原点に帰れというメッセージがユーモアとともに身体に染み渡ります。


《目 次》
1.神なる大自然の徳にならう
2.戦略と戦術
3.この大自然は中心の安定にある
4.人生の目的は品性にあり
5.法則
6.健と建
7.温故知新
8.パリの神道
9.使命
10.道場
11.ナビゲーター
12.元号
13.一言時に一生を救う
14.三大不幸
15.招待旅行
16.ザ・親父
17.一体全体
18.ノアの方舟
19.今を生きる
20.生きた本
21.物差しと志差し
22.山岡鉄舟 剣禅一致の講談
23.人生良いも悪いもどんとこい 運命を拓く鍵は心なり ― 1
24.人生良いも悪いもどんとこい 運命を拓く鍵は心なり ― 2
25.人生良いも悪いもどんとこい 運命を拓く鍵は心なり ― 3
26.現実只今
27.本心良心
28.成りきる
29.月ナビ
30.政治と政治家
31.中国を通観す
32.道の国 日本
33.皇道
34.神武一道
35.屋根裏より宇宙を覗く
36.ダライ・ラマ法王・十四世
37.分数道
38.一言、時に一生を救う
39.八十歳が残すメッセージ
40.八十年の流れ ―― 大道商人から大道説法へ
41.呼吸法と松竹梅
42.試合・死合・仕合
43.八咫の鏡と日本武道館
44.白と黒
45.菊のご紋は語る
46.論語から中朝事実
47.死生観

〈訃報〉 王貞治を育てた野球コーチの合気道家 荒川博氏死去

12月4日、荒川博氏が逝去されました。86歳でした。
野球コーチとしてホームラン王・王貞治を生み出した氏はまた合気道開祖・植芝盛平の指導を直接受けた合気道家でもありました。

氏の功績をしのびつつ、『合気ニュース』142号に掲載したインタビューを紹介します。


arakawa<インタビュー>
荒川博 日本ティーボール協会副会長/合気道六段
「野球に活かす合気道
   ―― 一本足打法の生みの親 荒川博氏に聞く」


ホームラン王・王貞治のコーチとして有名な荒川博氏は、合気道六段。
植芝翁の直接指導も受けた、四十年以上の修業歴の本格的な合気道家である。
氏はまた羽賀準一師範に居合道も学び、それら武道のエッセンスを野球の指導に活かしたことでも有名だ。
荒川氏に植芝翁のこと、羽賀師範のこと、スポーツと武道のことなどを語っていただいた。
(※所属や肩書きは、掲載当時のものです。)

○ 当て身で歯が全部折れちゃったよ

―― 先生が合気道に入門されたのは1956年ということですが、当時の本部道場の様子はどうでしたか。

 当時は内弟子が多かった。白帯が少なくて黒帯のほうが多かったんだよ。全部内弟子だから。フランスに行った田村信喜もいたし金井満成も、当時イギリスに行った千葉和雄、ニューヨークに行った山田嘉光や小金井の小林保雄、ヨーロッパの野呂とか。当時みんな若手で、オレよりうんと年下だった。三軒茶屋の清水健二もそのあと入ってきたよ。
 昔は、技に全部当て身が入ってね、それがよけきれなくて何回もモロに当たってバリバリ歯が折れちゃった。35~36歳のコーチ時代には、上の歯が全部なくなっちゃったよ。

―― 過激な稽古をしていたんですね! 当時とは技も変わってますか?

 この間も稽古を見に行ったんだけど、やっぱりずいぶん違ってるよね。でも小学生の部の稽古を見たら、ものすごくいいんだな。これにはビックリした。オレたちはあんな基本を習ったことなかった。
 僕が野球を教えている小学四年生の子を、この間合気道の道場へ連れて行ったんだよ。もうはまっちゃって、習ってますよ。「オレは黒帯までやる」って。
 野球で一番の欠点は何かというと、自分の体を自由自在に動かせないことなんだ。その子の場合は頭が重くて鉄棒もうまくできない。だから転んだって何したってケガをしない体を作ってやりたいわけ。バッティングがうまくても、自分の身体を自由自在に動かせないようでは駄目なんだ。
 もうひとつは、礼儀作法を習わせたい。一手習うたびに「おねがいします」「ありがとうございました」と習う素直さが大切なんだ。
 王が成功したのは、習う素直さなんだ。常に「はい」「はい」と素直に受け入れる。ヘタな奴は「そんなことくらいは知ってる」みたいに思ってる。自分が気に入らないと疑問を持ったり、わざわざ遠回りする。だからいい先生につけと言うんです。・・・・


この続きは〈 noteで読む 『季刊 合気ニュース』 〉でお読みいただけます。
以下でログインまたは会員登録をしてください。
[note 荒川 博 日本ティーボール協会副会長 合気道六段]

本サービスについては、こちらのページをご覧ください。
〈 noteで読む 『季刊 合気ニュース』 〉

『許す武道 合気道』をKindle版で出版しました

ご好評につき、完売から長く品切れとなっておりました西尾昭二著 『許す武道 合気道』 を、このたびアマゾンの電子書籍「キンドル版」として出版いたしました。

Kindle端末のほか、パソコン、タブレット、スマートフォンで購入・閲覧ができます。
下記のリンクからご覧くださいませ。


hyoshi
【Kindle版】
『許す武道 合気道  入身一足の理合』
西尾昭二著
1,250円











『新装版 武産合気道』 第1巻・第2巻をKindle版で出版しました

ご好評につき、完売から長く品切れとなっておりました斉藤守弘著 『新装版 武産合気道』 第1巻・第2巻を、このたびアマゾンの電子書籍「キンドル版」として出版いたしました。

Kindle端末のほか、パソコン、タブレット、スマートフォンで購入・閲覧ができます。
下記のリンクからご覧くださいませ。

hyoshi
【Kindle版】
新装版 武産合気道 第1巻: 基本技術編
1,250円











キンドル版表紙第2巻
【Kindle版】
新装版 武産合気道 第2巻: 呼吸投げ・武器取り・二人取り編
1,250円













『新装版 武産合気道』 刊行にあたって

合気道史家・合気道ジャーナル編集長 スタンレー・プラニン


 合気道は、いまや世界主要国の文化の一つに組み込まれ、当然ながらさまざまな合気道解釈がなされています。合気道の起源に関する知識がないと、開祖植芝盛平が創始し、広めた本来の合気道を正しく見分けることはむずかしいと言えるかもしれません。
 開祖は戦後、茨城県岩間町で完成した武道を「武産合気道」と命名しました。この岩間の地で開祖に23年間つかえ、薫陶を受けられた斉藤守弘師範こそ、「武産合気道」を全世界に伝えるにふさわしい方であると私は思います。
 開祖が伝授された技の数々は日本の文化遺産といっても過言ではなく、この武道を開祖の理念に沿いながら広め、忠実に護っていく任にあたられた斉藤師範は、開祖の存命中は言うに及ばず、開祖亡き後も植芝家に献身的につくされ、また、いまや世界中の合気道家のメッカとなった茨城県岩間の合気神社を長年守護されてきました。

 本書『新装版 武産合気道』は、斉藤守弘師範の生前に編纂された『武産合気道 全五巻』を二分冊にまとめたものです。
 第一巻の基本技術編で、岩間スタイル合気道の基本技のうち相当数の技が収められています。合気道で最も重要な基本技である一教から四教までと、開祖植芝盛平の合気道の真髄である、四方投げ、小手返し、入り身投げ、さらに回転投げ、腰投げ、天地投げ、十字投げなどをとりあげ、これらの数多くの技と、その変化技を詳しく掲載しました。
 一教から四教については、これほどの技数と詳しい解説を提供したものは、本書が初めてだと思います。二教や三教については、いまはほとんど見られなくなった変化技も紹介しています。これらの技には、開祖植芝盛平翁が第二次世界大戦後、岩間での厳しい修行・練磨の結果修得された合気道が色濃く反映されています。

 現在までに相当数の合気道技術書が出版されていますので、この「武産合気道」技術書刊行に際しては、一つひとつを丁寧に、体術から武器技までの合気道技をできるだけ詳しく紹介できるよう心掛けました。具体的には、詳細な写真に加え、それぞれに段階を追った詳しい解説をつけたものとなっています。さらに、昭和13年に出版された開祖の技術書『武道』や昭和10年に野間道場で収録された開祖の演武写真を随所に加え、解説する技の重要ポイントを強調しています。

 なお、斉藤師範による技解説には、開祖の口伝が多く盛り込まれており、本書においては、この口伝および開祖の技術書『武道』からの引用箇所は、太字にして強調しています。

 以上、本書作成には完全を期すように努力いたしました。本書が合気道稽古生および指導者の方々にとり複雑かつ広大な合気道技を理解する一助となり、開祖植芝盛平の非凡さの再認識につながれば幸いです。
 この本で紹介されている多くの技を順序立てて演武してくださった、斉藤仁弘師範(岩間神信合氣修練会)に感謝を申し上げます。また、受けとしてご協力をいただいた、斉藤先生の熱心な弟子の方々にも御礼申し上げます。

2010年1月 ラスベガスにて
  (本書より)

《出店します》 5月28日(土)第54回全日本合気道演武大会

5月28日(土)に開催されます「第54回 全日本合気道演武大会」にて、販売ブースを設けます。
場所は1階南側です。

植芝盛平翁のDVDや書籍『植芝盛平と合気道』など、資料性の高い商品を当日限りの特価にて提供いたします。

DVDは20%引き
書籍は15%引き

お買い上げのお客様に、もれなくプレゼントもご用意しておりますので、ぜひお立ち寄りください!

商品の一部をご紹介します。

● DVD『植芝盛平と合気道』全6巻セット
  38,880円 ⇒ 30,000円

● DVD『植芝盛平と合気道』全6巻
  1本 6,480円 ⇒ 5,000円
● DVD『合気道クラシックス』
  6,480円 ⇒ 5,000円

● 書籍『植芝盛平と合気道』全2巻   1冊 2,484円 ⇒ 2,000円
● 書籍『伝承のともしび』五月女貢著   1,944円 ⇒ 1,600円


★ご購入いただいた方にもれなく
「合気道開祖 植芝盛平語録(二)」をプレゼント!

★DVD3本以上をお買い上げの方に
 「オリジナル 開祖直弟子一覧ポスター」 または
 「植芝盛平ポスター」 、どちらかひとつをプレゼント!


『決定版 植芝盛平と合気道 第2巻』が電子書籍版(Kindle)になりました!

植芝盛平と合気道 第2巻『決定版 植芝盛平と合気道 第1巻』に続き、『決定版 植芝盛平と合気道 第2巻』が電子書籍版(Kindle)になりました。

この会見集は、合気道開祖・植芝盛平開祖に直接学んだ直弟子たちの証言集です。
合気道を学ぶ方々にとって原点である開祖植芝盛平がどのように考え、どのような思いを合気道に込められたかを知る、貴重な資料でもあります。

当事の開祖の人となり、時代背景が感じ取れるように、愛弟子方の生の声をできるだけそのままの形で伝えています。
開祖を神格化したり、美化したりするのが本書の目的ではないからです。

本書を通じて、

植芝盛平が何を考え、何を求めて努力していったのか。
そして弟子たちに何を残し伝えようとしたのか。

本書から多くのことを読み取っていただけると思います。

〈第2巻 掲載者〉
 ・奥村繁信   (合気会師範)
 ・藤平光一   (氣の研究会宗主)
 ・平井稔     (日本光輪会光輪洞洞主 範士)
 ・砂泊かん秀  (合氣万生道道長)
 ・大澤喜三郎  (合気会師範)
 ・斉藤守弘   (合気会茨城道場長)
 ・有川定輝   (合気会師範)
 ・多田宏     (合気会師範)
 ・西尾昭二   (合気会師範)
 ・阿部醒石   (天之武産塾合気道道場長)
 ・田村信喜   (合気会師範)
 ・小林保雄   (合気道小林道場道場長)
 ・アンドレ・ノケ (最初の外国人内弟子)
 ・清水健二   (合気道天道館管長)

[『決定版 植芝盛平と合気道 第2巻』 【書籍版】内容詳細へ]

[『決定版 植芝盛平と合気道 第2巻』 【Kindle版】内容詳細へ]

 

〈第1巻 掲載者〉
 ・植芝吉祥丸(合気道二代道主)
 ・井上鑑昭(親英体道道主)
 ・富木謙治(日本合気道協会創設者)
 ・鎌田久雄(戦前の内弟子)
 ・岩田一空斎(合気会九段)
 ・望月稔(養正館武道創始者)
 ・米川成美(戦前の内弟子)
 ・白田林二郎(合気会九段)
 ・国越孝子(戦前の直弟子)
 ・中倉清(剣道範士)
 ・塩田剛三(養神館合気道初代宗家)
 ・杉野嘉男(唯心館杉野道場長)
 ・赤沢善三郎(戦前の内弟子)
 ・田中万川(大阪合気会初代会長)
 ・天竜(和久田三郎/元関脇)
 ・葦原萬象(大本教綾部元参事)


[『決定版 植芝盛平と合気道 第1巻』 【書籍版】内容詳細へ]

[『決定版 植芝盛平と合気道 第1巻』 【Kindle版】内容詳細へ]

 

 

「盛平翁の映像を後世に残したい」プラニンの映像収集

stan先日、どう出版の前身の合気ニュース社長であり、植芝盛平の研究家であるスタンレー・プラニンと電話で久しぶりに話をしました。
 
季刊誌『道』やどう出版になる前の、季刊誌『合気ニュース』や、合気ニュース社をご存じの方は、プラニンを知っている方も多いかと思いますが。
 
プラニンは、1962年、高校生の時に合気道に出合って以来、
盛平開祖にぞっこん惚れ込み、
のちにカリフォルニアで、盛平翁の研究誌英語版『AIKI NEWS』を出版します。
 
1977年からは、来日して定住し、盛平開祖にまつわる直弟子や関係者に、それこそ一人も聞き逃すまいとインタビューをして当時ではめずらしい武道誌のバイリンガル版「合気ニュース」を、日本で発行しました。
 
私がプラニンを手伝い始めたのは、「合気ニュース」が日本でも少し知られるようになりせっせと直弟子に熱心に会いに行っている「妙に熱い外人がいる」という
うわさもちらほら聞かれるようになった頃のことでした。
 
「ええ! なんだって? 〇〇先生って、もう80歳過ぎてるの?
急がなきゃだめだよ!
すぐに手紙を書いて取材のお願いをして!」
 
今から思い返しても、
プラニンの合気道や盛平翁に対する情熱は半端ではありませんでした。
 
とにかく、開祖のお弟子さんと聞けば、
どこでも、なにがあっても優先して話を聞きに行く!
という日々を送っていました。
 
その頃のことを書くと、本当に書ききれないほどの思い出があります。
(時折、お話していきたいと思います!)
 
そのプラニンは、現在は、アメリカ・ラスベガスにて英語版Aikido Journal(英語のオンラインマガジン)を配信し、多くの人に、これまで収集した開祖や直弟子方の映像や歴史資料を提供しています。
 
プラニンの口癖は
 
「僕がいなくなったら、せっかく収集した資料が埋もれてしまうよ。
そんなことになったらたいへんだ。
だからいろんな形で、たくさんの方に提供したいんだ」
 
それは今も変わらないそうです。
 
日本にいる時も、開祖の映写会をやったり、会派を越えた演武会を企画したり本当にいろいろな活動をしました。
 
そしてなにより、長年かけて収集した盛平翁の映像記録を後世に残していきたいと、
 
それまでばらばらだった盛平開祖の映像をDVD6巻にまとめた時は、
アメリカのラボに1週間、二人でこもって編集しました。
 
DVD『植芝盛平と合気道』全6巻は、
まさにプラニンの情熱と収集力がなければ
もしかしたら、永遠に失われてしまった映像資料であったかもしれません。
 
ただ、収集しただけでなく、
当時開祖がどのような状況にあったかを歴史的史実とともにドキュメンタリーにして紹介しています。
 
 
 
合気道開祖植芝盛平翁のDVD全6巻をアメリカで編集したことをお話しましたが、
その編集は、すべて開祖の年齢別の活躍をベースにして行ないました。

年齢別にすることで、開祖の修行の変遷を演武を通して追って行こうという意図がありました。

第1巻は、開祖が51歳です。いまだ大東流の影響が色濃く残る技が印象的です。

第2巻は、開祖が70歳前後の頃。戦後、相手と一体になって次々に技を生み出していく「武産合気(たけむすあいき)」に至る境地が描き出されています。

第3巻は、開祖74歳。東京タワー開局の年に来日した米国テレビ局が当時開祖を取材し記録したTVドキュメンタリーです。

第4巻は、開祖が78歳くらいの頃の映像で、合気会本部道場で指導している様子です。座り技が絶妙です。

第5巻は、開祖85歳の生涯最後の演武を収録しています。

第6巻は、第5巻までの資料映像とは別のもので、1961年に制作されたドキュメンタリー映画です。
岩間と東京における開祖の日常の生活、翁自身の稽古風景が収録されています。

開祖をこのような形で、年代別に編集すると、
開祖が常に進化されているのを感じ取ることができます。

修行は一生であると言われますが、
開祖自身の修業のながれをこのDVDシリーズで感じとっていただけたら、大変嬉しいです。

『決定版 植芝盛平と合気道 第1巻』が電子書籍版(Kindle)になりました!

『決定版 植芝盛平と合気道 第1巻』


『決定版 植芝盛平と合気道 第1巻 ―開祖を語る直弟子たち―』は、合気道開祖・植芝盛平開祖の直弟子たちが、開祖を語る会見集です。
 
合気道を学ぶ方々にとっては、開祖植芝盛平が原点であり、本書は、その開祖に直接学んだ直弟子たちの証言集です。
 
当事の開祖の人となり、時代背景が感じ取れるように、愛弟子方の生の声をできるだけそのままの形で伝えています。
開祖を神格化したり、美化したりするのが本書の目的ではないからです。

本書を通じて、

植芝盛平が何を考え、何を求めて努力していったのか。
そして弟子たちに何を残し伝えようとしたのか。

本書から多くのことを読み取っていただけると思います。

第1巻に収録した会見は、主に、戦前から戦中にかけて開祖に学んだ弟子たちの会見です。
まさに合気道がつくりあげられる過程において開祖に学んだ方々の証言集です。


[『決定版 植芝盛平と合気道 第1巻』 【書籍版】内容詳細へ]

[『決定版 植芝盛平と合気道 第1巻』 【Kindle版】内容詳細へ]

 

 

 

発売 DVD『雷撃電飛の技 井上鑑昭 合気武道から親英体道へ』

dvd_inoue

2013年9月、DVD『雷撃電飛の技 ―― 井上鑑昭 合気武道から親英体道へ』が発売となりました。

合気道草創期に開祖・植芝盛平とともに修行の道を歩んだ盛平の甥・井上鑑昭。
このDVDでは、秘蔵されていた貴重フィルムより、昭和47年から51年までの69歳~70歳代の演武映像の数々を紹介している。
井上の、美しく流れるような体捌き、見事に安定した腰、繰り出される多種多様な技は必見!
その演武は、大本教の影響色濃い彼の宇宙観を表わしています。


いのうえ のりあき 本名:井上要一郎
明治35年(1902) 和歌山県に生まれた井上鑑昭は、叔父・植芝盛平と共に武道の道を歩み、合気道創始に多大な役割を果たした。大本教に帰依した井上は、植芝と進む道を異にし、昭和29年(1954)、それまでの合気武道から親和体道(後の親英体道)を名乗る。平成6年逝去。享年92歳。
[プロフィール さらに詳しく]


[収録内容]
○ 「合気道と井上要一郎」 井上鑑昭親英体道道主の紹介
○ 井上鑑昭演武 昭和47年~51年の講習会および演武映像より
  ・居取
  ・半座半立
  ・立技 その1
  ・― 井上鑑昭による「黒田節」 ―
  ・立技 その2
  ・多人数掛
  ・棒・剣の妙技
  (語り:井上鑑昭講演より)

収録時間: 78分
(*VHS版『雷撃電飛の技 井上鑑昭と親英体道』上下巻を1本にまとめたものです。)

ご注文はこちらです [ご注文ページ]


 ↓ こちらで内容の一部をご覧いただけます

〈その1〉

〈その2〉

 

~「合気道と井上要一郎」 ナレーションより~

現代日本武道のなかでもひときわ精神性を重視する武道、合気道。その創始者として多くの人に知られているのが、植芝盛平である。
そして、その植芝の甥が、井上鑑昭、幼名 井上要一郎である。

ここ数年に及ぶ研究によって、井上が合気道草創期において重要な役割をはたしたことが明らかにされてきた。
植芝と井上は、ともに和歌山県田辺市に生まれた。富豪であり、田辺市の有力者であった井上の父善三は、植芝の姉を妻として迎えた。これによって井上は植芝家と姻戚関係となる。

植芝より19歳年下の井上は、わんぱくで手のつけられない少年だった。そして数年間を植芝家で育てられる。その後大正2年頃井上は叔父、植芝のいる北海道へ渡る。植芝は当時すでに北海道白滝村で開拓事業に従事していた。
北海道で植芝と井上は大東流合気柔術の武田惣角と出会う。・・・・・

『斉藤守弘 合気武道』 DVD版 3月18日発売

〈2013年3月18日発売〉
合気道開祖 植芝盛平翁の技術書『武道』を斉藤守弘合気道九段が解説・演武する『合気武道』がDVD版として再登場!
ビデオ版のため長く絶版となっておりましたが、多くのご要望にお応えし、このたびDVDとしてお届けすることになりました。
合気道初期の技を、開祖とともに暮らし薫陶を受けた斉藤守弘師範がていねいに再現。
合気道のより深い理解に導く、貴重な資料です。


 合気道開祖 植芝盛平の技術書『武道』映像化
       DVD 合気武道
        演武・解説 斉藤守弘


『武道』は、昭和13年(1938)に合気道開祖植芝盛平翁が出版した唯一の技術書です。合気道技が現代に変化発展していく様を理解する重要な鍵を与えてくれるとともに、開祖自身による演武・解説した唯一の技術書としても非常に貴重なものです。

本DVDでは、開祖の下で24年間薫陶を受けた斉藤守弘合気道九段が、この『武道』に収められた50の技の解説を読み上げ、一つひとつ再現しています(1986年撮影)。
『武道』をより深く味わっていただくため、付録として技法図解・解説の(一)~(六)の複製をパッケージに封入しました。(B6判4ページ)

《収録内容》
片手取り入身投げ・呼吸投げ/正面打ち一教・二教・三教・呼吸投げ・小手返し/横面打ち入身投げ・四方投げ・二教・四教・五教/両手取り四方投げ・天地投げ/突き入身投げ/後襟取り呼吸投げ・固め技/後両手取り呼吸投げ/太刀取り小手返し・呼吸投げ/短剣取り/剣対剣/銃剣/槍取り/座り技呼吸法/ほか

収録時間: 42分
定価: 5,250円(税込)

ご注文はこちらです ⇒ [購入ページ]

 

『武道』について ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

1930年代の開祖の弟子には宗教界、実業界、政界、軍部からのそうそうたる人物が名を連ねていました。『武道』は1938年に開祖によって、開祖の弟子であり軍部高官である賀陽(かや)の宮のために編纂された教本です。これは開祖が陸軍戸山学校で定期的に指導していたことによるものです。賀陽の宮はのちの1942年、開祖が教鞭をとった戸山学校の校長に迎えられています。

また開祖は1930年代後半、様々な古流武術の武器技、なかでも鹿島新当流を合気道稽古のなかに取り入れて研究を重ねています。『武道』に収められた50の技のうち、まさに3分の1は、小刀、剣、槍、銃剣など、武器を使用した技で占められています。
『武道』は一連の技を開祖自身が演武・解説している唯一の資料であり、歴史的にも非常に貴重なものと言えましょう。


斉藤守弘 合気道九段 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

1928年~2002年 開祖亡きあと茨城道場長を務める。

1942年戦時中に、茨城県岩間に引退した開祖は、農作業と瞑想、そして合気道修行に日々を過ごしていました。戦争終結後の1946年、若き日の斉藤守弘師範が開祖の岩間道場に入門しました。日本国有鉄道に勤務する斉藤青年は、職場が交代制をとっていたことが幸いして開祖のもとで直々の稽古を長い年月にわたって受けることができました。斉藤師範が開祖のもとで過ごした期間は通算24年に及びます。この間、斉藤師範は家族とともに植芝家に仕えました。

斉藤守弘師範は、武器技を含む開祖の合気道を教授するために海外にも精力的に出かけ講習会を行ないました。その際、斉藤師範は合気道技の源を示す資料として教本『武道』の重要性を強調し、講習会で『武道』をしばしば参照しています。

「この『武道』の技の再現によって開祖の技の歴史がよく理解されることでしょう。
 開祖は晩年、「合気道の完成は戦争後にある」と言われていましたが、なるほど、この戦前の『武道』の技と開祖晩年の技とを比較すると大きな開きがあります。なぜこの技が晩年の技の形に改良されたのか、比較してみるとよくその理由がわかります。その意味で今後の合気道の研究のためにも、いかにこの『武道』が重要であるかがおわかりになると思います。」 ――斉藤守弘師範談(1986年)