2013年9月、DVD『雷撃電飛の技 ―― 井上鑑昭 合気武道から親英体道へ』が発売となりました。
合気道草創期に開祖・植芝盛平とともに修行の道を歩んだ盛平の甥・井上鑑昭。
このDVDでは、秘蔵されていた貴重フィルムより、昭和47年から51年までの69歳~70歳代の演武映像の数々を紹介している。
井上の、美しく流れるような体捌き、見事に安定した腰、繰り出される多種多様な技は必見!
その演武は、大本教の影響色濃い彼の宇宙観を表わしています。
いのうえ のりあき 本名:井上要一郎
明治35年(1902) 和歌山県に生まれた井上鑑昭は、叔父・植芝盛平と共に武道の道を歩み、合気道創始に多大な役割を果たした。大本教に帰依した井上は、植芝と進む道を異にし、昭和29年(1954)、それまでの合気武道から親和体道(後の親英体道)を名乗る。平成6年逝去。享年92歳。
[プロフィール さらに詳しく]
[収録内容]
○ 「合気道と井上要一郎」 井上鑑昭親英体道道主の紹介
○ 井上鑑昭演武 昭和47年~51年の講習会および演武映像より
・居取
・半座半立
・立技 その1
・― 井上鑑昭による「黒田節」 ―
・立技 その2
・多人数掛
・棒・剣の妙技
(語り:井上鑑昭講演より)
収録時間: 78分
(*VHS版『雷撃電飛の技 井上鑑昭と親英体道』上下巻を1本にまとめたものです。)
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〈その1〉
〈その2〉
~「合気道と井上要一郎」 ナレーションより~
現代日本武道のなかでもひときわ精神性を重視する武道、合気道。その創始者として多くの人に知られているのが、植芝盛平である。
そして、その植芝の甥が、井上鑑昭、幼名 井上要一郎である。
ここ数年に及ぶ研究によって、井上が合気道草創期において重要な役割をはたしたことが明らかにされてきた。
植芝と井上は、ともに和歌山県田辺市に生まれた。富豪であり、田辺市の有力者であった井上の父善三は、植芝の姉を妻として迎えた。これによって井上は植芝家と姻戚関係となる。
植芝より19歳年下の井上は、わんぱくで手のつけられない少年だった。そして数年間を植芝家で育てられる。その後大正2年頃井上は叔父、植芝のいる北海道へ渡る。植芝は当時すでに北海道白滝村で開拓事業に従事していた。
北海道で植芝と井上は大東流合気柔術の武田惣角と出会う。・・・・・