「後世に残す」プラニンの信念 ~ DVD『植芝盛平と合気道』第3巻

これまで、DVD『植芝盛平と合気道』第1巻、第2巻について書きましたが、今回は第3巻について。

この第3巻には、1958年にアメリカのテレビ局が、東京の本部道場で植芝盛平開祖を取材した時の記録映像です。

1958年といえば、東京タワー開局の年なのですが、映画では、米国取材班が東京タワー開局の取材に行く途中で、たまたま盛平翁のことを書いた本を見つけ、大変興味をもったので、急遽本部道場へ取材することになった・・・というストーリーになっています。

当時開祖は74歳、開祖のダイナミックな体術、剣、杖の演武などの映像が記録されています。また、翁へのインタビューの様子も収録されています。

番組では、取材班が、特別に入門を許してもらい、稽古の様子を見学し、また合気道技を実際に体験するという形で撮影が進みます。

この体験の相手をしたのが、当時本部道場長だった、藤平光一氏。
レスリングをたしなむ取材班の一人と対戦しています。

映像のもとは16ミリフィルムなので、高画質映像です。
日本語字幕をつけています。

取材班が来た時に、別角度から撮った8ミリ映像も見つかっているのでそれも一緒に収録しています。

この映画自体は、TV取材班の関係者の家に保管され眠っていたものをプラニンが探し当てました。
まさにプラニン執念の記録資料です。

余談ですが、
番組では、開祖の本を新聞販売スタンドでたまたま見つけて・・・ということになっているのですが、開祖の本が新聞スタンドにあるとは考えにくいですね。
テレビの番組名が「Rendeozvous with adventure(冒険との邂逅・出会い)」というこなので、そういう脚本にしたのだろうと思います。

また、映画では1958年の東京の様子がふんだんに写されていて、それはそれで大変興味深いものがあります。
なつかしくご覧になられる方も多いのではないでしょうか。

取材班が、マスクをしている歩行者を見つけて、日本人の習慣をとても珍しがっているシーンがあるのですが、世界の誰もがマスクをする時代となった今日の状況は、当時、想像すらできないことだったのではないでしょうか。

 

[『植芝盛平と合気道』第3巻 紹介動画]

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