道200号

読者の声| 季刊『道』 200号(2019年春)  

長谷川ひろ子氏の自分が信じたことを貫く強さに感動  静岡 理学療法士 50代 男性


長谷川ひろ子氏の自分が信じたことを貫く強さに感動しました。
色々な意見や中傷があり、ぶれそうになった時に、氏が「長谷川流なので、これでいかせてもらいます」と言うことで、突き抜けていけることになった話は、大変感銘を受けました。私も「自分流」と言い切る気概を持って歩んで参ります。

ずっと前から見たいと思ってまだ見れてない映画です  岡山 農業 30代 男性


映画『生死(いきたひ)』は、ずっと前から見たいと思ってまだ見れてない映画なので、最新号で取り上げてくださり、大変嬉しく、大変勉強になりました。

今年の4月末に義父が脳梗塞で突然倒れ、その後2週間であっという間に亡くなり、その直後に今度は義母の乳癌(現在ステージ2)とA型肝炎も見つかり、そうこうしていると今度は嫁の妊娠もわかり(現在4ヶ月目)、まさに生死を考えさせられることばかりが立て続けに起きていて、このタイミングで、この映画の監督である長谷川ひろ子さんの記事を読めて非常に有り難かったです。

もっと謙虚に精進しないと  鳥取 教員 40代 男性


三枝成彰氏の巻頭対談「人間とは何か」で、一流を目指すのだったら道でなければならない。1日も休まず20年続ける事が変化の連続を感じ、深さになり、自分が形成されより一流に近づける事だと再度確信させて頂きました。そして特攻隊の方々は志半ばで若くして20年続ける事も出来ず亡くなっていった事に私自身の愚かさを感じ、もっと謙虚に精進しないと失礼である事だと考えさせられました。

食と心身の健康の関連性について改めて考えさせられた  岡山 販売業 40代 男性


食を通して子供たちの問題と関わっておられる話から、食と心身の健康の関連性について改めて考えさせられました。
教育に携わる立場なので、発達障害や不登校の問題は切実ですが、対処療法的なことしか出来ていないと感じてきましたので、記事の内容には大変興味を持ちました。

三枝成彰氏の1日8時間、20年間というお話が
大変印象に残っています
                埼玉 金融業 30代 女性


巻頭対談、作曲家の三枝成彰氏の1日8時間、20年間というお話が大変印象に残っております。そのくらいの量をまずやらないといけません。それも経過時間ではなくちゃんと思考を深めた内容で。本当に終わりがないです。時間もありません。という気持ちと覚悟で取り組まなければならないと思いました。

前島由美さんの生き方に感動しました  千葉 会社員 50代 男性


前島由美さんの生き方に感動しました。
前島さんに限らず『道』に出ている人は何か違います。
素晴らしい人たちばかりです。

これからも、沢山の素晴らしい人たちの話しを楽しみにしています。

人の生死というものを真っ直ぐ受けている事に感動  福島 会社員 40代 男性


長谷川ひろ子さんの看取り士の方のお話より、人の死はその方が亡くなるという事だけでなく、周囲の人間の心の問題でもあると改めて感じました。人の死がタブー視される傾向にある現在の日本で、人の生死というものを真っ直ぐ受けている事に感動しました。

ご主人との関係がもともと疎遠になっていたが、ご主人の闘病生活と共に心が寄り添うようになり、ご主人の世話も子どもたちが手伝っている、こういう生き方を見て、経験した子どもはどんな素晴らしい人間になるのだろうと思わずにはいられませんでした。
今後も楽しみに読ませていただきます。

感情が老化しない人は85歳でも青春  神奈川 会社員 50代 男性


このゴールデンウィークの2日間、ルーフバルコニーで『道』をずっと読み返しています。

不覚にも何度も涙し、編集後記にウンウン!とうなづき、空の雲を見上げ、まだ生きててよかったと感じます。
老いて行くことを優雅に受け入れていかねばならない今日この頃です。

ただし、この2日間の季刊『道』登場人物を通して学んだ最大の事は、肉体としての細胞は老化しても、「感情を老化させてはいけない!」という事です。

感情が老化しては20歳でも余生を送る老人、感情が老化しない人は85歳でも青春……ですね!

自分の中で「諦めない心」がまだまだ足りないなと考えさせられる対談でした                     千葉 病院事務 40代 男性


三枝成彰氏と宇城憲治氏の対談は大変興味深く読ませていただきました。
特攻という理不尽から対談が始まり、それが現代社会の歪みに到達する。
音楽と武術という全く違う分野の達人2人が、なぜ同じ考えを持つのか?

そこには強いエネルギーの持ち主であることがよく感じられました。以前『道』にも登場された特攻の浜園重義さんも根性を説かれ、今また今回の対談でも執着心の重要性が説かれていました。自分の中で「諦めない心」がまだまだ足りないなと考えさせられる対談でした。

「問題→薬」という単純な図式を採用する。それが今の日本の問題なのですね。ゆめの森こども園の前島由美代表の話は、子育てをしている私の心にも深く突き刺さりました。非自然的なものが溢れる現代で、過敏になった子供たちを問題視して薬を投与する。その繰り返しで、自然からかけ離れていくスパイラル。

薬はもちろん素晴らしいものでもありますが、思考を停止し安易に薬に飛び付く怖さを感じました。「子供にとって何が一番いいのか?」その考える姿勢を常に持ちつつ、子育てをしようと思いました。

『道』はいつも隅から隅まで読んでいます。裏表紙の「日常の奇跡」は、短い文章の中に緊張と静謐、そして自分の足を踏み出して歩いていくことの大切さが込められていました。

また「心の奥の取材ノート」も面白いです。「はだしのゲン」が描写過激と問題になったときのことについて、「子供たちはもっと全体で受け取っている」との意見は、私自身の体験を通してもその通りだと思いました。
幼い頃、テレビで「はだしのゲン」を観たときに、原爆のシーンで食欲をなくしました。でも、それは「作品が悪い」のではなく「原爆が怖い」という想いとして、今も強烈に残っています。
もし部分的なことで言ってしまったら、「日常の奇跡」でも鹿の命を奪ったのは残酷な行為だけになってしまいます。部分的な描写だけで、「はだしのゲン」が世に出なくなっては、失われるものの方が遥かに大きいと思います。「産湯とともに赤子を流す」ような愚ではないでしょうか。

号を重ねるごとに、私の心を、強く、強く、打ちます  静岡 農業 男性


巻頭対談の三枝氏のお話で、神風のオペラの原点には「理不尽」という事があったのだという事。オペラ主人公のモデルとなった方の婚約者へと宛てた手紙。涙が出ました。

現代の薄っぺらい人間関係の現代人には到底及ばない、相手への気持ち。それでも最後に、やはり本心では未練がある。それでも相手の人生を思いやる。なぜ幸せな人生を奪われなければならなかったのか。

特攻の責任を取らなかった上層部の人間、それがこの今の日本の政治を牛耳っているのだと、その愛する若者達を無責任な死に追いやった卑怯な性格が今の政治家達に如実に表れているような気がしてなりません。
本当に悔しい事です。特攻の彼らは自らの人生を選択する事ができませんでした。

しかし、現代に生きる自分は、自らの手で自らの未来を選ぶ事ができます。
宇城先生が仰る、「エネルギーがあれば忖度はしない」というお言葉。

今の日本は政治、大企業はすべてエネルギーが無い、失っているのだと。そしてそれがこの日本の危機的状況を作り出しているのだと。エネルギーを失ったこの日本が、海外との経済競争で生き残っていけるとは思えません。

三枝氏の「学校では嘘をついた人がえらくなると教えなくてはならない」というお言葉。本当にそのような国になってしまった。学資ローンの問題も、血の通っていない、浅慮な、嘘をついてきた人間達の考えた事だから問題に後れを取り、犠牲になる人間がでてきてしまうのだと思いました。

前島さんのお話では「食」。それにより今まで問題を持っている、というようにエネルギーを失った、社会、大人達にレッテルを張られた子供達。その大人の理不尽の犠牲となってしまった子供達に寄り添い、理解し、そしてその問題、子供達に何が起こっているのかを突き止め、その問題に真っ向から取り込んでいく姿勢。

今の子供達を取り囲む環境は、何なのか。国連から勧告を受け、それでもそれを見ようとしない、マスコミも関心を持たない、この国で育つ子供達。その理不尽、無責任に言葉がありません。

「食」は勿論、人間の、生き物の根源ですが、そこが今の子供達は脅かされている、その事に大人が一刻も早く気づかなければならないと思います。子供達に出ている症状はまさに言葉もそれを表す事もできない、子供達のまさにSOSなのです。それを薬で抑え込むとは。何と愚かな事をする国なのでしょうか。

少しずつ良くなっていた子供が薬漬けにされてしまった姿。その姿を見た時の前島さんの気持ち。自分の無力を思い知り、それを何とかしたいと行動を起こす前島さん。このように真心で行動を起こす人達で助け合い、共鳴し合い、エネルギーを強くしていければと思いました。

自分も野菜を育てていますが、そのような、そしてこれから生まれてくる未来を担う、子供達のエネルギーの根源となるような野菜や米を育てたい、育てられるようになりたいと思います。

「気づく、気づかせる」ではアインシュタインの娘、リーゼルへの手紙にある「愛の爆弾」の事がどのような事だったのか。それを解明されていて、アインシュタインが後世に託した命題がここで、解き明かされたのだと思います。アインシュタインは核爆弾などではなく、この愛の爆弾の事を人類に対して伝えたかったのではと思います。

今回200号という事ですが、号を重ねるごとに、私の心を、強く、強く、打ちます。そして響きます。『道』に秘められた、掲載されている方々の崇高な精神、魂、そのエネルギーに読み終えた後には放心したような感じになります。

この魂をしっかりと受け継ぎ、自分を変化、成長させて、自らが「愛の爆弾」となって、一人でも多くの人達を幸せにできる人間になりたい。自分の愛するものを守りたいと。守れる人間になりたいと。そう決意を致しました。

理不尽や、悲劇を繰り返さない為に、自分自身がまずやらなければとそう強く思います。

自ら行動する。
そのエネルギーをこの一冊から頂いています
  福島 公務員 40代 男性


「やるしかない」
この強いテーマに貫かれた、とても高いエネルギーに満ちた一冊でした。
誌面で紹介される実践者の方々の生き様に触れるたびに、身体中に電気が流れました。

実践者の方々に共通するものは行動力と実現力です。
そのエネルギー源は「理不尽に対する怒り」や「人を幸せにしたいという思い」など様々ですが、全て心が起点にあります。

銀河浴写真家 佐々木隆さんの引き込まれるような宇宙の写真
写真家 野村哲也さんの圧倒されるような大自然の写真
この美しい写真を見ていると、想像力の乏しい私でも、何らかの力で宇宙が誕生し、奇跡のような地球が創り上げられ、そこに我々人間を含む生命が芽吹いたという「流れ」を感じることができます。

この自分の身体は宇宙の一部、この世界の理(ことわり)と繋がっている。
しかし、どの生物にも共通する生命保存という本能が、人間は利益の自己集中にすり替わり、我欲にまみれた社会を造り上げてしまった。その歪みは、地球ばかりか、自ら人類という種の生命まで蝕んでいる状況です。

「これが人の生きる意味か? 決してそうではない。」
そう気づき、自ら行動しているのが実践者の方々なのだと思います。
その根源は「心」であり、その行動エネルギーは周囲を巻き込みます。
周囲を巻き込めば、エネルギーは更に高まり、拡がっていきます。
全ては一人の行動から始まる。
他者に任せること、出来ない理由を並び立てること。
それは「やらない」という選択なのだと、自ら生きる意味を放棄しているのだと、今号の『道』を読んで強く感じました。

自ら行動する。
そのエネルギーをこの一冊から頂いています。
いつもありがとうございます。次号も楽しみにしております。