季刊『道』 152号(2007年春)
● 武道を知らない女性でもたいへん読みやすく、生き方や仕事、人間関係などの勉強になる、とても素敵な雑誌ですね。
(熊本 医療・福祉 47歳 女性)
● 『道』を読んで感じたこと。『道』の中には真理が書かれています。私の魂がふるえ、感動しました。自分に足りないものを教えてくれる、私の教科書です。
(東京 地方公務員 42歳 女性)
● 私が関心を持ったのは辰巳芳子先生の記事でした。「子供たちのために何もしないで、自分だけ安全に暮らすことはあまりにも不正直です」。この声がもっと政府や企業に届けばいいのに、と思いました。今朝、新聞の一面に「食育の関心が高まらない」旨の記事が載っており、いっそうこの思いが強くなりました。そして、以前に第二子を身ごもっている同僚が、忙しいからという理由でカップラーメンをすすっていたのを思い出しました。その人の第一子はアレルギーで悩んでいると聞いていたのですが、そんな食生活で二人目大丈夫かな?と思ったものです。やはり何かが壊れつつある、という感じを受けています。
(東京 35歳 女性)
● そば職人高橋邦弘さんの話、辰巳芳子先生のお話がとても良かった。毎号楽しみにしているので、これからも頑張ってください。
(香川 50代 男性)
● 「そば」「野球」「和歌」。今号は武道だけでなく、『道』の持つ幅の広さを示す記事が、いいバランスで配置されて読み応えのあるものとなっていた。ある道を極めながら歩んでいる方たちの語る言葉は、それぞれの分野からの視点で『道』の一つのあり方を示している。そして、師の存在の重さ、深めることの意味、自覚、気づきの大切さ、など日々歩む道はいろいろだが本道はどれも深いところではつながっていることが感じられる。
そのなかで今号では宇城先生の記事や田村先生の手紙にもある気づきという言葉が、キーワードとして強く読み取れた。この「気づき」は、日ごろの修練の結果でもあり、行動のトリガーとして働きでもあり、また楽しさの源でもある。そばは食べる、野球は動く、和歌は言葉を語る、という日常の行動と重なる。食べて、動いて、語ってという次元はちがうけれども我々平凡な人間が行なう日常的な生活の営みの中にも日本古来の伝統や、文化が日本人の心として根を生やしていることを、自覚し、気づくことそしてそれを誇りに思うことが今の日本社会に必要なのだと思う。
今後もあらゆる分野での道を取り上げ、気づきの世界を広げていくことを本誌に期待したい。
「歩むほど味が出てくる道の春」
(宮城 50歳 男性)
● 宇城憲治師範の「気づく、気づかせる」の東京宇城塾の欄に、刑務官の方がレポートを寄せているのを見て、同じ業界の方が宇城先生の下で勉強していることを知り、とても励みになっています。
4月にようやく少年たちの生活する寮での勤務となり、毎日少年たちと格闘しております。彼らがなぜ非行をしたのか、非行を繰り返さないようにするためにはどうしたら良い のかを毎日必死に考えています。
(栃木 法務教官 20代 男性)
● 毎回貴重なお話を読ませていただき感謝しております。今回はやはり、メジャーリーグで活躍されている田口選手と宇城先生の対談記事が圧巻でした。昨年末から様々な番組で田口選手のインタビューを見たり聞いたりしましたが、あの世紀の瞬間をどう乗り切ったのか、語ったものは他になくじっくり読ませて頂きました。また厳しい勝負の世界を制して来られた田口選手の口からでてくる、メジャーへの道を切り拓いてくれた先達や、ささえてくれたファンへの心からの感謝の気持ちや、すでに野球全体のレベルアップという、勝負の世界を越えた視点からの決意を生み出す田口選手の心の持ちようこそが、今回の道のテーマである“技の冴え”の原点なのではないかと思いました。
澤田花江先生の記事からもいろいろな学びがありました。やってこなかった人間、やらない人間には所詮なにもわからないのだということ。自分の見方、考え方の浅さを自覚し、物事を今のレベルで理解しないよう注意が必要であること。それでもあきらめずに、真剣に稽古に励まねばならないのだということ。わかる人になるため、これらの心に留めさせていただきたいと思います。
(東京 開発業務 37歳 男性)