巻 頭 対 談
真実を見る力・伝える力が
人を動かし世の中を変えていく
作家 山元加津子 VS UK実践塾代表 宇城憲治
特別支援学校で、長年教員として子供たちが示す人間の真実を見つめてきた山元加津子さん。現在は、植物状態と言われる人も回復する方法があることや、思いを伝える方法があることを、新しい“常識”にすべく精力的な活動を展開している。
ロングインタビュー
元気な体と心を子供たちへ
ヒトとして当たり前に生きる
小児科医 真弓定夫
私は自分が医者だと思って話をしているわけではないんです。
日本人として、ヒトとして話をしているんです。
ヒトというのは哺乳動物なのだから、
動物として一番良い生き方をするには
どうしたらいいかということです。
医療が進歩すればするほど、医療費が増えていく。現在の医療費は、60年前に比べ170倍となっている。人口は、1.5倍であるにもかかわらずだ。そんな今の日本で、薬を出さず、注射も打たず、昔ながらの自然な育児法を提唱する小児科医、それが真弓定夫医師、81歳だ。その育児法とは、昭和20年までの日本では当たり前に行なわれてきたことばかりだという。
真弓医師が語る育児論は、戦後失った「日本人としての当たり前の暮らし」のみならず、日本人としての生き方、あり方、誇りを自ら取り戻す道筋を示すものであった。
ゆるがない自信とやさしい笑顔をつくるもの
― ブータンに学んだ“幸せ”―
写真家 関 健作
見返りなどまったく求めず
人に尽くすのが当たり前のブータンの人たち。
彼らを見て、
それが人として自然なんだと教わりました。
「世界一幸せな国」と呼ばれるブータン王国。関健作氏がこの国を初めて訪れたのは、競技の世界での結果最優先に疲れ果てていた時。
新しい道を切り開こうと体育教師として赴任したブータンで関氏が見たものは、人の喜びを自分の喜びとする心のあり方と、自国や自分を信じる揺るぎない強さだった。関氏の人生が一変した。
現在は写真家としてブータンでの経験を伝えている関氏に、この国の「幸せ」の正体について語ってもらった。
連 載
◆銀河浴写真家 佐々木隆 連載『私たちは銀河のなかに生きている』
名峰富士と冬の天の川
生かされていることに気づけば、人生はもっと豊かになる。
銀河を舞台に生命の息吹を写しとる、佐々木隆氏の銀河浴写真。
◆書道家 金澤泰子 連載『あふれる真心と愛』
可能性を広げる翔子の情熱
待望の娘をダウン症として授かり、絶望のなか親子二人三脚で書の道を歩んできた金澤泰子さん。
娘 翔子さんを書家へと育て上げた金澤さんが、翔子さんの純真な魂が引き起こす奇跡の数々を綴る。
◆伊藤忠商事理事 木暮浩明 連載『うつくし、日本』
大の兵法・小の兵法
日本を代表する総合商社の商社マンとして、イギリス、アメリカ、東欧、中近東、
通算17年間の駐在経験のある木暮氏が語る、日本人とは。真の国際人とは。