【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈広田奈津子 映画監督〉
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└◆ どう出版メルマガ (2024年11月1日)
◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇ 広田奈津子 映画監督
(広田監督の映画『カンタ!ティモール』を拝見し
東ティモールの苦難の歴史を知り、また日本が
大きくその占領に加担していたことも知りました。
映画のどのシーンも見逃せず、引き込まれました。
本日は広田監督がなぜこの映画を制作するに至ったかについて
聞かせていただければと思ってまいりました。
よろしくお願いいたします)
こちらこそ、よろしくお願いします。
私が10歳の頃に宅地開発で家の周りの雑木林が
更地になっていくのを見て、ものすごい衝撃を受けたのです。
普段は優しい周りの大人たちが、
その雑木林に棲むタヌキやイタチなどに一言の挨拶もなく、
ブルドーザーで更地にして、道にしたり商業施設にしたりして
「便利になって良かった」と言っている。
私たち人間とタヌキの子どもたちとの境目って
何なのだろうと思ったのです。
(それが広田監督に原点としてずっとあったわけですね)
はい。
その違和感というか、もやもやが原点だと思います。
そして高校を出てすぐの頃に、
『父は空 母は大地』(寮美千子訳)という、
北米先住民の首長がアメリカ政府に対して行なった
スピーチが絵本になったものを本屋で見つけ、
ちょっと読んだら、雷に撃たれたような
衝撃を受けたのです。
大地を母と呼び、そこに生きる生き物たちを兄姉と呼んで、
知恵を分かち合って生きてきた人たちがいることを初めて知り、
涙が止まらなくなった。
「これは行かなきゃ」と思い、大学在学中に
その一冊を持ってカナダに行きました。
そこで出会った先住民のおじいさんに、
「我々だけじゃなくて日本国内にも環太平洋にも、
大地を母と呼ぶ人たちが今も生きているから、
会いに行きなさい」と言われ、
その言葉を胸にお金が貯まればアジアやポリネシア、
日本国内を回るうちに、
東ティモール独立の噂を聞いたのが
大学4年生の頃でした。
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* *
「ねぇ仲間たち、ねぇ大人たち、
僕らの過ちを大地は知っているよ」
広田奈津子さんが23歳で初めて東ティモールに行った時、
素敵なメロディーに乗って聞こえてきたのが、
ある青年によるこの歌だった。
インドネシアから主権を取り戻すまでの24年間、
あらゆる攻撃・拷問にさらされ国民の3人に1人は
亡くなるという苦難を経た人々が言う「過ち」とは?
この歌が耳から離れなくなった広田さんは、その後
何度も現地を訪れ、人々と共に暮らし、
少しずつ言葉の本当の意味に触れていった。
深い悲しみを抱きながらも、誰かを排除するのではなく
「私とあなたは同じ」と伝えながら、明るくたくましく
生きる東ティモールの人々の姿を描きたいと映画制作を決意する。
広田さんの東ティモールの人々との出会いや想い、
現地の人や映画製作から得た様々な
「生きる」エネルギーについて語っていただいた。
<ロングインタビュー>
大丈夫! 湧き上がるものを信じて生きる
東ティモールの人たちが教えてくれたこと
季刊『道』222号
https://www.dou-shuppan.com/dou222-lp/
☆ 内容の一部をお読みいただけます。
定期購読のお申し込みはこちらです。
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※次項もご覧ください!
◆◇ 季刊『道』に関わる映画を観る
◇ 『カンタ!ティモール』〈11/27〉
季刊『道』222号のインタビューの一つ、
広田奈津子監督の『カンタ!ティモール』の上映会を行ないます。
広田監督の想いから生まれた出会いが導いた
運命の旅の記録。
「笑われた戦いだった」というほど
圧倒的武力格差のある相手と、
東ティモールの人々はどのように戦い、
占領から脱したのか。
取材に先立ち編集部で鑑賞いたしましたが
画面にあふれる子どもたちの笑顔・歓声とはうらはらに、
「戦争」の現実がまざまざと証言されています。
軸となる「青年アレックス」の歌をはじめ、
独立のために戦った市井の人々の言葉は重く、
真実、真理を語っています。
国は、誰でもない、
「私」が戦わなければ守られない。
しかもそれは武力に依らず、ということを
強烈に感じました。
ぜひ『道』のインタビューとともに、
この映画をご覧いただきたいです。
お申し込み、ご来場をお待ちしております。
●『カンタ!ティモール』上映会
2024年11月27日(水)
19:10~21:30(受付開始18:40)
町田市民ホール(第4会議室)
入場料:
『道』定期購読者 1,200円
一般(初回特別価格)1,200円
一般(2回目以降) 1,800円
詳細・お申し込み
https://www.dou-shuppan.com/movie_20241127/
電話 042-748-2423
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日本人の真の強さとその心の復活を願って発信する季刊誌です。
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読者の皆さまの生きる原動力となることを願っています。
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