【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈三上智恵 ジャーナリスト/映画監督〉
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└◆ どう出版メルマガ (2024年7月30日)
◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇ 三上智恵 ジャーナリスト/映画監督
(三上監督の最新作映画『戦雲』(2024年)と一つ前の
『沖縄スパイ戦史』(2018年)を拝見させていただきました。
沖縄が国防の名の下に様々な犠牲を強いられていることは
分かっているつもりでも、今回の映画を見て、あらためて言葉がなく、
「知らない」ということはこういうことだなと思いました。
今日は監督に今に至る経緯や想いを中心にお話を
伺えたらと思っております。よろしくお願いいたします)
ありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします。
これまで広島、長崎、沖縄などを取材されたとのことですが、
沖縄戦の中でも護郷隊のような
全く語られない分野があるということや、
スパイ虐殺の本当の理由など、戦後80年近く経っても
明かせない事実もあるわけです。
被害者としての話は語ることができても、自分が加害者であった
というエピソードは、なかなか話せない。
しかし今『戦雲』を見れば、日本中の人が自分たちは
加害者の一角にいることに気づくと思うんです。
知らないふりをしていたとか、自分には関係ないと
やり過ごしていることで、直接的に宮古・石垣・与那国を
要塞化し苦しめる側に立ってしまっている。
でも人は自分の加害性に向き合いたくない。
あるいは認めることになるかもしれないような
情報やニュースをオミット(除外)することを
無意識に選んでいるわけです。
私は「何もしない」=「加害者」だと思っているのです。
中立は、権力者側についているのと同じ。
こういう列強の国々の一角に位置していて、情報もあるし、
何かできることがあるのに何もしないということは、
あらゆる分野で加害者になってしまっている。
歴史を知ろうとしないことも、その一つです。
何十年前まではみんなが共通のニュースを
受け止めていた時代がありましたが、今はみんなが
ニュースを選ぶ時代となり、都合のいいニュースだけを
知ろうとするので共通の認識すら持てなくなっている。
そういう構造の中で、今私たちはものすごい
情報過疎にあると思うのです。
だからそれに気づいてもらう手段として、
ニュースが果たせなくなってしまった役割も含めて、
もうドキュメンタリーしかないかなと思っているのです。
わざわざ映画館に足を運ぶのは、その人にとって
少なくとも大事な人生の出来事になるわけですから。
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軍事要塞化が加速する沖縄の現状を長きにわたって
取材してきた三上智恵監督は、12歳で初めて沖縄に訪れた時、
旧平和祈念資料館の展示資料に衝撃を受け、
この沖縄の歴史的事実を自分が伝えていかなければと思ったという。
アナウンサーとして、現在はフリーのジャーナリスト、映画監督として
ほとんどの本土メディアが伝えてこなかった沖縄の現状を
動画で記録し、抗っても抗っても強行され翻弄されていく、
その絶望でしかない生の記録を、
4本のドキュメンタリー映画にして伝えてきた。
そして今年、6年ぶりに5本目の『戦雲』の制作公開に踏み切った
三上監督。
映画には「戦争を止めるために一緒に走れる人が集まり直してほしい」
という熱い思いを込めた。
これまでに至る軌跡、そして映画制作への思いを語っていただいた。
<ロングインタビュー>
戦争に至る究極の道筋を突き詰めない限り、戦争は止められません
映画(ドキュメンタリー)に平和への思いを託して
※次項ご覧ください。『沖縄スパイ戦史』上映会
季刊『道』221号
https://www.dou-shuppan.com/dou221-lp/
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◆◇ 季刊『道』に関わる映画を観る
◇ どう出版主催映画上映会〈8/21〉
季刊『道』221号のインタビューの一つ、
三上智恵監督の『沖縄スパイ戦史』の上映会を行ないます。
取材に際し編集部で鑑賞いたしましたが
とても衝撃的な内容であると同時に、
これは広く知られるべきだと思いました。
軍事要塞化が進む沖縄・南西諸島。
おじい、おばあたちがなぜ、身体を張って
阻止しようとしているのか。
この映画は「国が戦場になったら私たちの身に何が起きるか」
を、包み隠さず伝えています。
まずは知ることから、真に自分たちの将来を
考えることができるのではないでしょうか。
●『沖縄スパイ戦史』上映会
2024年8月21日(水)
19:10~21:30(受付開始18:40)
町田市民ホール(第4会議室)
入場料:
『道』定期購読者 1,200円
一般(初回特別価格)1,200円
一般(2回目以降) 1,800円
詳細・お申し込み
https://www.dou-shuppan.com/movie_20240821/
電話 042-748-2423
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日本人の真の強さとその心の復活を願って発信する季刊誌です。
理屈抜きに「やってきた」方々の深みある人生や熱い思いが、
読者の皆さまの生きる原動力となることを願っています。
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