13 6月

第1回 映画上映会を開催いたしました

2024年6月12日(水)、第1回 映画上映会を開催いたしました。
平日夜にもかかわらず、30名超のお客様にお集りいただき、ドキュメンタリー映画『種まいて水やって自然栽培パーティ!』を鑑賞いただきました。

本上映会は、季刊『道』にご登場いただいた方々が関わっている上質な映画を観る機会を設けたいと企画いたしました。
今回は、季刊『道』219号掲載の、無門福祉会事務局長 磯部竜太さんが出演されている『種まいて水やって自然栽培パーティ!』を上映。

終了後には、『道』連載者である、ゆめの森こども園代表の前島由美さんと磯部竜太さんのオンライントークセッションを行ないました。

また、前島さんと共に子どもたちの魂が輝く楽校づくりを目指す「一般社団法人グランド・マザー」を推進しておられる東大名誉教授の汐見稔幸先生にもご来場いただき、映画から伝わったことから見えてくる、私たち大人は子供たちのために何をなすべきかというお話をしていただきました。

第一回上映会 トークセッション

磯部竜太さんと前島由美さんのトークセッション

第一回上映会 汐見稔幸先生

汐見稔幸先生 季刊『道』201号「宇城憲治巻頭対談」にご登場いただきました

 

第一回上映会 集合写真

参加者全員で記念撮影!

 

参加者の感想をご紹介いたします。

● 千葉 50代 女性
自然にふれることで人間本来の力がよみがえる。皆さんの笑顔が素敵でした。小学校でも自然栽培が広まったらいいなと思いました。

●東京 男性
非常に良い映画でした。
昔のドキュメンタリーと違って、カメラから構成まで、You tubeみたいに見やすくてあっという間に時間が経ちました。

●神奈川 50代 女性
素晴らしい上映会で感動しました。来てよかったです。
農福師の賞状の内容、それを渡すところ、思わずなみだが出ました。
みんなでいっしょに取り組む自然農法、本当の共生社会が、いっしょに苦労したりよろこんだりする中で、自然とはぐくまれていくと確信しました。
ありがとうございました。
今後の上映会にもぜひ参加したいと思います。

●神奈川 地方公務員 女性
福祉事業所が自然農園の活動するなかで、利用者も職員も本来あるべき姿を見つけ出してきた。理解者が増え、それがどんどん広まっている。みんなで自然栽培した野菜を通じて食事を見直し、自然に生き生きとする。最高です!
本当に良い映画でした。機会を与えてもらいありがとうございました。

●埼玉 特別支援学校教員 男性
こわばった身体が緩むような、ホッとする映画でした。
「みんな違って、みんな良い」とはよく言われることですが、映画に出てきた方達は自然体でそのことを体現されていました。
障害のある方達を定型に押し込めようとするのではなく、その人がその人のままで尊重される場であることがよく伝わってきました。
障害のある方とスタッフの方が、利用者と指導者という関係ではなく、共に未来を紡ぐ仲間として在ることに新鮮な感動を覚えました。

3年間、米ができなくても「また来年」というトヨタの社員さんの姿勢には涙が出そうになるほど感動しました。
障害のある方達と支える人達との関係性が自然で温かくてとても良かったです。

私もパーティーに参加したつもりになって障害のある方や自然栽培と関わっていきたいと思います。

●神奈川 女性
仕事柄福祉分野にどっぷりな日々を過ごしていますので、異世界を垣間見ることで、改めて自身の立ち位置を確認しているような気がします。今回の上映会は職場からも近いこともあり、開演1時間近く早くに足を運びました。

仕事柄、福祉事業所に対して関わりがあることも興味を持つきっかけでしたが、そもそも自然栽培について共感しているためでもあります。
私の唯一の癒しは庭の自然栽培野菜で、子育てが一段落したので、のんびり野菜を育てることが楽しくて仕方ありません。

福祉事業所は就労を提供する場ですが、自然栽培の活動をするなかで、利用者も職員も本来あるべき姿を見つけだすことができたのではないでしょうか。今では、自然栽培の理解者が増え、全国に広まっている。みんなで自然栽培した野菜を通じて食事を見直し、自然に生き生きとした個性あふれる言動が撮影されており、こちらも気持ちが豊かになりました。そんなドキュメンタリー映画は最高です。福祉の仕事についた頃、自身が偽善者なのかと悩んだ時期が続きました。兄にもらった偉人の言葉ですが、人間は力がある人ほど、他人に対して、共に生きるために人助けをする力も備えている、と。私が両親からもらった愛情のように置き換えて解釈しました。

障害がある無しに関わらず、生まれもった個性という能力を、どのような環境で発揮できるのか、たくさん試していける世の中になって欲しいです。福祉事業所の職員は利用者の笑顔や活力を引き出すために、日々模索をして欲しいです。その中で共に充実したが送る事ができると身も心も豊かになります。
今後とも購読やイベントを楽しみにしています。ありがとうございました。

●神奈川 画家 60代 女性
農福連携、すばらしいです。感動しました。
昨年と一昨年、りんごの木村さんの教えを受けた佐伯さん、柳瀬さんのズームの講座を受けていましたが、ズームでお会いする柳瀬さんのソフトな感じと、現地でのまさしく大地に根をおろしたような、パワー全開のエネルギーとの違いが知れたことも良かったです。障がいを持つとされる身体の全体性が損なわれていない人が、農薬を使って効率を優先する慣行農業とは違う、おいしくて安全な野菜を作り、彼らも元気になっていく。アートも同じで、権力構造が出来上がった世界に障がい者美術は巨大な風穴をあけています。既得権がこわされ、価値の逆転が起こる未来の希望を感じました。

*  *

第2回 上映会も決まりました。2024年8月21日(水)町田市民ホール会議室にて(19:20開始予定)。
2024年7月発売の『道』221号にご登場いただく、ジャーナリスト・映画監督の三上智恵さんが制作された『沖縄スパイ戦史』です。
準備が整い次第、申込受付を開始いたします。
ご期待ください。