29 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈金澤泰子著 『あふれる愛 ― 翔子の美しき心 ― 』〉

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2023年9月29日)

本書 紹介動画
https://youtu.be/2sarS7P5Wuk

◆◇ 今、届けたい言葉 ― どう出版の本より ―
◇  金澤泰子著 『あふれる愛 ― 翔子の美しき心 ― 』

翔子の骨折で、三ヵ月のブランクの後、
復帰第一号の揮毫が瀬戸内美術館で行なわれた。

大きく「飛翔」と書いた。
練習もなく、右足を踏み出すこともままならないのに、
鷹や鷲が空高く飛翔しているように堂々と書けた。

書の神様が舞い降りたようであった。
そして骨折後、もう一つ翔子の神技があった。

退院してすぐ、建長寺展に出品する、
大きな四曲屏風の締め切りが迫っていた。

大字は車イスでは無理なので、
急きょ「千字文」を書くことにした。
急がなければ間に合わない。

まだ痛み止めを飲んでいるので眠気が翔子をおそう。
眠りながら、私に叱られて泣きながらも、
一字の間違いもなく千字を書き終えた。

書き直す時間はないので間違えることは許されない。
切羽詰まって緊迫して、十日間で書き上げた。
まさに涙の千字文である。
(*千字文…一文字も重複なく千字で森羅万象を述べた文)

その日々のことが私のパソコン日記に書いてあったので、
そのまま転載してみます。

○ 三月十九日
大手術の足を、冷やしながら痛み止めを飲みながら……。
毎夜、きりきりと夜中まで書く。
私の厳しい視線の下で眠りながらも書く。

○ 三月二十一日
五百字に至る。凄い精神力。ひやひやするのは私。
ここまでくると、一字一字、絶対に失敗しないようにと祈りながら……。
私のほうがくたくただ。祈るのは疲れる。
「失敗しない」と、誓いを立ててはいけない。極限。

○ 三月二十四日
今日は二行ずつ計六行書かなければ追いつかない。
三十分の休憩だけで机に向かわなければならない。

翔子が一人で部屋から、時間に正確に車イスで
書きに姿をあらわす。やる気だ。
鬼気迫るものを感じる。けなげ。

○ 三月二十六日
三枚目・七百五十字が完了! 凄い!
私のほうが緊迫感に耐えられない。

○ 三月二十九日
終わった! 一字も間違えることなく千字書き終えた。
これはもはや奇跡だ。
翔子の集中力と根気よさの賜物だ。

こうして、ついに千字文を書き終えた翔子が傍にきて、
小さな声で重大発表でもするように私の耳に囁いた。

「お母様、私、神様を信じてるんだ」

この言い方はいつもの話し方とは違って
不思議な言い方であった。

この時、私は翔子の秘密がまた一つわかった。

翔子は席上揮毫や、大壁紙に書く時など、
いつも長いあいだ祈る。

きっとその時に、気を集中して翔子の信じる神様と
一体化しているのだろう。

その神は、お父様かもしれない、
あるいは宇宙に存在している大きな力と
融合しているのかもしれない。

「書」の神様かもしれない、
何処からか発せられるメッセージかもしれない。

あの祈りの刻に
何かを呼び寄せているに違いない。

そうでなければ、小さな体で
あれ程の迫力は出るはずがない。

絶対に神様のお手伝いがある。



金澤泰子著 『あふれる愛 ― 翔子の美しき心 ― 』
https://www.dou-shuppan.com/books/ai_shoko/

※ 次項のイベントに金澤泰子氏がご登壇されます!

◆◇ ご案内 季刊『道』交流イベント
◇  2023年11月23(木・祝) 一ツ橋ホール

岩井喜代仁氏との対談でご登壇
【書家 金澤泰子氏のメッセージ】

『道』を読むと皆さん素晴らしくて、
その方たちと一堂に会せるなんて非常にうれしいですね。
夢のようなお話だと思います。

翔子を育ててきていろいろなことがあったなかで、
サムシング・グレートはもちろんですが、
その先にある何か不思議な、この世に満ちている
力みたいなものを感じるんですね。

そういうものを……神と言ってしまいましょうか。
その神の光みたいなのが見たくて知りたくて
ずっとそんなことばかり考えて『道』を読んでいますと、

そういうことのヒントがたくさんあって、
皆さんやはりそちらを求めているし、分かっているし、
知っているんだなと思うことがあります。

(岩井さんに事前に)お会いして、
誌面の写真を見てもっと怖い感じの方かなと
思っていたのですが、とても紳士的で安心しました。
とても優しくて。

11月の対談本番は楽しいと思います。

期待しています。
私も頑張ろうと思います。

*  *

本イベント紹介動画
https://youtu.be/YSyeTC5zxyo

季刊『道』の読者と
連載、ご登場者の交流イベント。

一人ひとりがつながること(絆)で
発信(行動)できることがある。

そのような想いの人たちの交流の場です。

詳細・お申し込みはこちらです。
https://www.dou-shuppan.com/dou-special-event20231123/

↑ ↑ << 登壇者のコメント動画あり >>

===============================
未来を拓く 季刊『道』の連載者と読者の集い
― 子どもたちの未来を守るために、いま私たちができること ―

2023年11月23日(木・祝)
東京・一ツ橋ホール

<登壇者> (敬称略)
宇城憲治/岩井喜代仁/金澤泰子/山元加津子/佐々木隆/野村哲也
工藤清敏/前島由美/安藤誠/野中ともよ/増川いづみ
===============================

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
季刊『道』は
日本人の真の強さとその心の復活を願って発信する季刊誌です。
理屈抜きに「やってきた」方々の深みある人生や熱い思いが、
読者の皆さまの生きる原動力となることを願っています。

年4回発行
年間購読料: 5,000円(税込・送料無料)

お申込みは、お電話(042-748-2423)
またはホームページからお願いします。
http://www.dou-shop.com/hpgen/HPB/entries/8.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆ どう出版Facebookページ
http://www.facebook.com/doushuppan

※このメルマガは、季刊『道』(どう)編集部が発行する、
日常の活力となる「元気」をお届けするメルマガです。
週1~3回配信しています。

※本メルマガの配信停止、アドレス変更は
以下のページでお手続きください。

○ 登録・解除ページ
https://qyo.y-ml.com/form_if.cgi?id=dou_mm

○ アドレス変更
https://qyo.y-ml.com/form_if.cgi?id=dou_mm&modify=1

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

-文武に学び未来を拓く- 季刊誌 “道(どう)”
http://www.dou-shuppan.com/
===============================================
どう出版へのお問い合わせ(フォーム)
http://www.dou-shuppan.com/inquery/
—————————————
TEL 042(748)2423
FAX 042(748)2421 (24時間)
===============================================