27 10月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈【対談】紫舟 書家/芸術家 宇城憲治 UK実践塾代表〉

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2021年10月27日)

『道』210号 紹介動画
https://youtu.be/6L1iq7v3jiI

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇ 【対談】紫舟 書家/芸術家
◆      宇城憲治 UK実践塾代表

(8メートルはある金色の屏風に
ダイナミックに龍が描かれている)

【宇城】
龍の絵はいろいろな所で見ていますが、
この龍からは描いた人のエネルギーが
伝わってきますね。

龍が乗り移っているというか(笑)。

【紫舟】
はい。昨年完成しました。

が、また気になる点ができ制作途中です。
大河ドラマ『龍馬伝』の題字
を書かせていただいてから、
龍を描く権利をいただいたと思うようになりました。

それから幾つもの龍の絵と
書の作品を描いてきました。

この作品を着想し「さあ龍を描こう!」
と思い、先人たちが描いた龍の絵を
様々に調べている自分に気づき、

「あれ? これは龍を描いているのではなく、
誰かが描いた龍の絵を真似しているだけだ」
とはっと気づいたのです。

そうではなくて、龍を描きたいのであれば、
「自分の眼で龍を見て描けばいいだけだ!」
と思い直しました。

本作は、物理的な目ではない「眼」で、
龍を観て描いた作品です。

「私が観た龍」はこのように感じました、
なぜか羽毛が生えていたのです。

毛の一部はピンク色、身体の一部が透けていたりと、
一般的な龍が持つ爬虫類系の印象では
なかったように感じています。

また非物理的な存在のせいか、
構造力学的に成り立たない身体として成立し、
ぐにゃっとしていたり想像を絶する容姿に
仕上がりつつあります。

【宇城】
紫舟さんの思いとエネルギーが龍になっている。
素晴らしいです。
この辺に立つとここから先は
入り込めない感じがしますね(笑)。

こちらの浮世絵の作品は、絵の輪郭が
完全に浮いて立体的に見えますね。

【紫舟】
北斎は世界中で最も評価の高い日本人画家で、
ピカソやゴッホなどに影響を与えたと言われています。

では「浮世絵の何がすごいの?」と私達日本人に
問うてみても、よく知らない人が多いと思います。

北斎が「立体空間を平面にした」というのも一つですね。
一般に立体空間を平面的に描いてしまうことは
稚拙な表現だと見られることもあります。

浮世絵が世界を圧倒したことの一つには、
漆黒の均一の線の存在があることに着目しました。

浮世絵では、黒い筆書きの輪郭線が、
すべての生き物や植物に存在するのです。

自然界のすべてのものに
黒の輪郭線がないにも関わらず、です。
なぜでしょうか。

私たちの文化で最も古いものの一つが書道です、
1300年の歴史があります。

日本文化の中でも、古いと言われるお茶ですら
600年ほど前、室町時代に発展しました。

書の歴史の深さ故、黒い墨と筆は、
古くから私たちの身近に常にある存在でした。



*  *

「書を飾るだけで、
その言葉の恩恵があふれ出たり、
人生を導いたり、人を癒したり。
そのようなエネルギーが宿る作品を
作りたい」

日本の伝統的な書を、紙だけではなく
彫刻やデジタルなど、様々な形のアートとして
昇華させ世界に発信している紫舟さん。

受賞歴も多数で、なかでも2014年の
フランス国民美術協会展では
「北斎は立体を平面に、紫舟は平面を立体にした」
と称され、日本人初の金賞をダブル受賞し、

翌年同展の「主賓招待アーティスト」に選出されたことは
日本人では横山大観以来の快挙だそうです。

その紫舟さんは今、「個性を捨てる」ことで、
自らの限界を超える境地を目指しています。

気によって人間の生まれながらの潜在力に
気づかせ開花させる指導を行なう宇城氏との対談は、

紫舟さんに自らの身体や作品にあるエネルギーを
体感してもらうことで、
制作を次のステップへ導く存在とは何か、
その目に見えない内なる原動力を模索していくという
臨場感あふれるものとなりました。

<巻頭対談>
個性を手放し、その先の領域へ
― 見えないエネルギーを見える形に ―

季刊『道』210号
https://www.dou-shuppan.com/dou210-lp/
☆ 内容の一部をお読みいただけます。

◆◇ どう出版のイベント
◇  安藤誠 講演会「日常の奇跡」

いよいよ来週、開催です!

▼「安藤誠 講演会」PR動画
https://youtu.be/6mExbAOnelQ

昨年、大反響をいただいた
安藤さんの講演会。

参加者の感想をご紹介いたします。

●自然、動物に対するリスペクト、
そして撮影に対する姿勢に刺激をいただきました。
また話の中にユーモアがあり、非常に楽しい時間となりました。
(自営業 33歳)

●動物に対する愛情が深くてやさしくて男らしくて
安藤さんは素晴らしいお方です。
熊がこんなにやさしい動物とは知りませんでした。
(主婦 77歳)

●美しい映像、軽快でありながら真実に迫ったトークに
感動しました。
『道』の連載で、「よくこんな瞬間をとらえるものだ」
と写真を見ながらいつも感心しておりましたが、
お話を伺って、なるほど、と納得するばかりでした。
(自営業 58歳)

●熊さんたちを含む野生動物たちについて
間違った情報が流れている事には前々から
憤りを感じていました。

日本中に正しい熊さんの生態を広げなければならないと
改めて思いました。野生動物を絶滅させることは、
人間のことも追い詰めるということを
もっと大勢の人達に知ってもらいたいです。
(看護師)

●本当に面白かったです。
この純粋さを変わることなく持ち続けている
生き方があることに心から感動します。

熊の話には暗澹たる思いになりました。
本当に彼らに申し訳ない。
安藤さんの写真や動画が訴える力を持っているのは
それがただ美しいからではなく、
そこに写る生き物たちの日常に安藤さんが心を寄せ
彼らと心を通わせているからだと思いました。
(心理師 55歳)

*  *

安藤さんは常々、

「自然はごまかさないし、嘘がない」

とおっしゃいます。

だからこそ、自然に触れ、
森や海や空、雲を見て
感性を鍛えておくことが大事であると。

プロネイチャーガイドとして、
自然や野生動物の声を聞く安藤さんの発信は、

今こそ、私たちに必要な知恵と、
元気を与えてくれます。

本講演は、
会場参加とオンライン参加の同時開催で行ないます。

オンラインは後日、見逃し配信を2週間程度
行なう予定です。

お近くの方はぜひ会場にて、
ご遠方の方はオンラインにて、
ぜひご参加ください。

■安藤誠 講演会「日常の奇跡」
2021年11月3日(水祝)13:30~16:30(開場 13:10)
町田市文化交流センター(5F けやき)
参加費:3,000円(会場参加 または オンライン参加)

詳細・お申し込み
https://www.dou-shuppan.com/event/211103_ando/

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季刊『道』は
日本人の真の強さとその心の復活を願って発信する季刊誌です。
理屈抜きに「やってきた」方々の深みある人生や熱い思いが、
読者の皆さまの生きる原動力となることを願っています。

年4回発行
年間購読料: 5,000円(税込・送料無料)

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