『道』209号 山元加津子さん連載「図書館は『勇気をくれる場所』」
作家 山元加津子
連載『ありのままの私たち』
「図書館は『勇気をくれる場所』」
今回は図書館の館長さんのお話を書いてくださいました。
以前かっこちゃんのクラスにいた青年が毎日図書館に通っていたのだけど、ある日、突然泣き出して「だめでーす」と言うと。
聞くと、新聞の番号が昨日と今日とでひとつ飛んでいたのだと。
新聞社に問い合わせると本当にひとつ飛んでいて、だけれどもそんな問い合わせは他にひとつもなかった・・・。
青年にとっていつもと同じであることがどれだけ心の安定になっていたかというお話。
そんな青年が大切にしていることを、かっこちゃんも、図書館の人も大切に温かく見守っている。そんな何気ない、でも本当に心あたたまるエピソードが綴られています。