05 8月

『道』209号 鮎川沙代さんインタビュー「『人のために』が力になる」

前号、208号(2021春)にご登場いただいた、若者メンタルサポート協会理事長 岡田沙織さんが、「面白い出会いがあったんですよ、ぜひ『道』でお話を聞いてください!」とご紹介くださったのが、不動産仲介エドボンド「いえやす」代表の鮎川沙代さんでした。

「宣教師として育てられた女性が、震災を期にスーツケースだけで上京して部屋探しに苦労したので、お部屋を借りにくい状況をなくしたいと、不動産業をはじめた・・・」と、岡田さんから伺って、これはお話を聞かねばと、取材を申し込みました。

取材場所は、鮎川さんが立ち上げた新事業で、お年寄りと若者が入居し関わりながら暮らすというアパート「ノビシロハウス亀井野」。
並んで建った2棟のアパートの1つには、おしゃれなカフェとランドリーが。
もう1棟が住居で、1階に高齢者が、2階に若者が入るとか。
来月(6月)から本格稼働ということで、新しいお部屋の一画で、インタビューをさせていただきました。

岡田さんから聞いた通り、宣教師を目指す日々から一転、人の役に立つために雇用を作ろう!と、震災を機に佐賀から上京して部屋探しにつまづき、ネットカフェで過ごすはめに。
そこから会社を立ち上げるまでの道のりと、「ノビシロハウス」については本誌に掲載した通りです。209号をぜひお読みください。

かわいらしくて物静かなお姉さん・・・という印象の鮎川さん。この人のどこにそんなエネルギーがあるのだろう? お話を聞くうちにわかったのは、鮎川さんの幸福のものさしは、とても優しいということ。

「私は多分、困っている人のために何かをやって喜ばれたら、
それが力になるんです」

自分のためだけには頑張れない。だから、人のためになる仕事を探そう――
鮎川さんの発想や視点は、人との関わりを持ちにくく閉じこもりがちな社会に、「幸せはこっちだよ」と教えてくれます。
  
季刊『道』209号

 
 
道209号 鮎川沙代