「未来に残さなければならない輝き」 安藤誠著『日常の奇跡』
「濁りのない無垢な野生の輝き。この瞳のすばらしさはそう簡単には表現できない。
北海道の悠久の時を刻んだ最も価値ある光であり、未来に残さなければならない輝きだ。この輝きが弱まったり、なくなったりしてしまった時を想像してみてほしい。これを守ることは優先順位どころの話ではなく則、絶対のことなのだ」
(『日常の奇跡』カバー写真説明より)
幼いころから誰に教えられたわけでもなく、クマに畏敬の念を持っていた安藤さん。
今マスコミの報道によって、クマが人や里を襲う野獣としておそれられていることについて、マスコミの報道の偏りがその悲劇を招いていると言います。
人間とちがってクマには反論する機会は与えられず、クマは一方的に悪者扱いをされてしまいますが、そうなった原因は人間社会のあり方にあるということ。
そのことを安藤さんは『日常の奇跡』で人間とクマの悲劇の歴史背景も含め、わかりやすく綴ってくださいます。
安藤さんのクマへの愛、自然へのあふれる思いが綴られた本書を是非多くの方に読んでいただきたいと思います。
安藤誠著 『日常の奇跡』
https://www.dou-shuppan.com/books/ando01/
★2021年11月3日(水祝) 安藤誠 講演会
https://www.dou-shuppan.com/event/211103_ando/