10 4月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈大石芳野 写真家〉 「撮影拒否というのは仕方がないことです」

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└◆ どう出版メルマガ  (2025年4月10日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇  大石芳野 写真家

(大石さんはあるインタビューで

 「写真は自分にとって芸術ではなく、
 自分が知りたいと思ったことがあって、
 その先に伝えたいという思いがあって、
 そのためにカメラがある」

 と言われていたのですが、素敵だなと思いました)

写真は今は記録的なものよりも
芸術的なもののほうが中心になってきていますが、

もちろん、そういう面は大事にしてほしいですが、
私の仕事はアートを追求するものではなく、

私が人間として生きているように、
辛い思いをして生きてきた人たちとのつながりを
持ちたいというのがあります。

(大石さんの写真集やご著書から、
 取材される方お一人おひとりを大事にされ、
 寄り添われていることが伝わってきます。

 そういう辛かった時の体験、
 あまり思い出したくないお話を聞き出すのは
 とても大変だったと思います)

そうですね。
断られたこともありますよ。

たとえばその人は沖縄で日本軍に
自分の家族をすべて殺されて
子供だった彼女一人だけが生き残ったのです。

その記録は資料館にあったので私は読んでいたのですが、
生の声で聞きたいと思いお尋ねしたのですが、

その話をすると当時に引き戻されて、
一週間ぐらい眠れなくなるとおっしゃっていました。
撮影拒否というのは仕方がないことです。

(収容所症候群というのでしょうか。
 話をするとフラッシュバックして、
 体調がおかしくなる方もたくさんいらしたと)

この強制収容所のような体験は、
死ぬまで消えないわけです。

これまでアウシュビッツとかマイダネクの強制収容所を
生き延びた人にも話を聞きましたが、
今、ガザ地区でものすごい虐殺が起こっていますね。

国連は亡くなった方が4万何千人、5万人近い
数字を発表していますが、それは瓦礫の中に
埋もれてしまっている人の数は入っていないのです。

それと砲弾で怪我をして、その時は生き延びたけれど
後で亡くなった方とか、赤痢やいろいろな病気で
亡くなった方がいて、

そういう関連死を合わせると18万人以上は
亡くなっているそうです。
恐ろしい数字だと思うのです。

死んでしまった人だけではなく、その家族や友達で
生き延びた人が大人になった時にどうなっているかを考えると、

私がこれまで会ってきた、
戦争をくぐり抜けてきた人たちと
同じような思いになっていくのではないかなと。

生き残った人は、やれやれ生き残った
という思いと同時に、それからが、
戦争のそうした記憶との戦いになるわけですから。

取材をさせていただいた人たちのことを
考えれば考えるほど、

今目の前で私たちと同時代に起こっている
戦争の悲惨さがとても重いですね。
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 *  *

女性の社会進出がまだ珍しい時代、20代の頃から
フリーランスの写真家として世界各国の戦地で取材し、
戦争の犠牲になった人々に寄り添い続けてきた大石芳野さん。

戦争が終わっても、癒されることのない戦争の記憶に
苦しみ続ける人々がいることに衝撃を受けた大石さんは、

「終わっていない戦争」をテーマにこれまでベトナム、カンボジア、
アウシュビッツ、アフガニスタン、ウクライナ、広島、長崎、沖縄など、
100ヵ所以上の国や地域を訪れ、カメラを通して戦争の理不尽さ、
悲惨さを伝えてきた。

<ロングインタビュー>
戦争は終わっていない
— 傷ついた人に寄り添い、事実を伝え続ける —

季刊『道』223号

季刊『道』223号


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