03 2月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈大石芳野 写真家〉 「強制収容所を生き延びた人の写真取材をさせてほしい」

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└◆ どう出版メルマガ  (2025年2月3日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇  大石芳野 写真家

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第二次大戦中のヒットラー時代、当時の新体制に抵抗し
た人やユダヤ人が強制収容所に入れられ、そのほとんど
が虐殺された(ホロコースト)。その数は約600万人
に及ぶという。

『夜と霧』は心理学者ヴィクトール・フランクルがその
収容所から奇蹟的に生還した体験をつづった書として知
られるが、大石さんはそのポーランドの強制収容所から
生還した人たちを3年の歳月をかけて取材し、
1988年に写真集『夜と霧は今』、続いて証言の詳細
を綴った『「夜と霧」をこえて』を出版した。
生還者の忌まわしい記憶とその後を取材した貴重な文献
となっている。
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(ご著書の『「夜と霧」をこえて』を拝読し是非
お会いしたいと思っておりました。
本日はお時間をありがとうございます)

ありがとうございます。
実はメインはこの『夜と霧は今』という写真集なのです。
『「夜と霧」をこえて』は写真集のあとに依頼を受けて書きました。

『夜と霧』というのは、実は作戦の名前なのです。
「夜と霧作戦」というのがあって、
「夜と濃霧の中で密かに近づき、政治犯を捕まえる」
というのがナチスのやり方だった。

著者のヴィクトール・フランクルは、『夜と霧』
というタイトルはつけなかったのですが、
訳者の霜山徳爾氏が訳した際にこのタイトルをつけたのです。

ですから日本では『夜と霧』が
フランクルの代表作になりました。
それで私の写真集も『夜と霧は今』にしたのです。

当時はナチスの強制収容所の生き残りの人たちが
まだご存命でした。
今としてはとても貴重だと思います。

迫害という意味ではユダヤ人が一番ですが、
国としてはポーランドは相当やられているのです。

アウシュビッツとかマイダネクとか
「絶滅強制収容所」と呼ばれるところが
ポーランドに一番多いのです。

(どのようなことがきっかけで
取材されることになったのでしょうか)

きっかけはポーランドの新聞社が私の写真展を
開催してくれるとなったことです。
それはカンボジアやアジアで撮った写真を展示する写真展で、
タイトルは「人間、戦争、平和」でした。

その時に新聞社に「強制収容所を生き延びた人の写真取材を
させてほしい」とお願いをしたら「分かりました」と。

当時はソ連の厳しい状況下にありましたが、
なんとか取材ができ、
1回だけではなく何回も通いました。



*  *

女性の社会進出がまだ珍しい時代、20代の頃から
フリーランスの写真家として世界各国の戦地で取材し、
戦争の犠牲になった人々に寄り添い続けてきた大石芳野さん。

戦争が終わっても、癒されることのない戦争の記憶に
苦しみ続ける人々がいることに衝撃を受けた大石さんは、

「終わっていない戦争」をテーマにこれまでベトナム、カンボジア、
アウシュビッツ、アフガニスタン、ウクライナ、広島、長崎、沖縄など、
100ヵ所以上の国や地域を訪れ、カメラを通して戦争の理不尽さ、
悲惨さを伝えてきた。

<ロングインタビュー>
戦争は終わっていない
— 傷ついた人に寄り添い、事実を伝え続ける —

季刊『道』223号

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