30 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈庭田杏珠 広島テレビ放送株式会社/「記憶の解凍」〉

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2024年9月30日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇  庭田杏珠 広島テレビ放送株式会社/「記憶の解凍」

濵井さんとの出会いをきっかけに
他の中島地区出身の方々にもお話を伺うようになりました。

2022年、濵井さんが亡くなる1年前、
中島本町の慰霊祭の時に、この長寿園の花見のお写真の
左から二番目に座っていらっしゃる渡邉義太郎さんの
ご家族にお会いすることができました。

渡邉宣子さんという「義太郎さんが私の義理の父です」
という方がその参列者の中にいらしたのです。

渡邉義太郎さんは指物屋さんで、濵井さんのお父さんと
仲が良かったそうです。

義太郎さんの息子さんの奥様が宣子さんなのですが、
息子さんはすでに亡くなられていて、
義太郎さんも原爆で亡くなられているので、

せめてもの供養にと、妻の宣子さんが
慰霊祭に毎年参加されていたそうです。

50年くらい慰霊祭にいらしていたそうですが、
その2022年の慰霊の時に濵井さんが
カラー化した写真をかかげて
「この中に渡邉さんいらっしゃいますか?」と
聞いてくださったからこそつながったご縁でした。

濵井さんが亡くなる前に最後に
つないでくださったのかなと思っています。

全部の記憶を残すことは難しいけれど、
ひとかけらでも残すことができればという思いで
被爆前のことに焦点を当てています。

それも今の人が想像しやすいように、というよりも
体験者が話しやすいようにというのが一番大きいです。

濵井さんは最初、
「8月5日までのことだったら話せるけれど、
8月6日当日のことは話せないよ」と言われていました。

でも証言の収録を始めた時に、私と他に
同級生も何人かいたのですが、

「一生懸命話を聞いてくれているから自分もしゃべろう」
と言ってくださり、少しずつお話をしてくださったのです。

ですから証言する方の負担にならないように
話を聞いてきました。

やはりお話をされる方に負担をかけるのは違うと思うし、
また「心は痛むけれど伝えなければならないから話します」
というのも違うと思うのです。

やはり自然に「自ら伝えたい」という部分が、
話す人にとっても受け取る側にとっても
大事ではないかと思っています。



*  *

高校生の頃から白黒写真をカラー化することで、
戦争体験者の失われた記憶をより鮮明に掘り起こしていく
「記憶の解凍」に携わる庭田杏珠さんは、
今年大学を卒業したばかりの22歳。

きっかけは原爆投下で全家族を失った
濵井德三さんとの出会いだった。

以来、展覧会、アプリ開発、音楽、映像制作など
様々な方法で、戦争体験者から受け取ったメッセージの
継承に取り組んでいる。

この4月から地元テレビ局に勤める庭田さんに、
これまでの取り組みや、思い、そして未来の若い人が
自分なりの形で体験者の想いを伝えていく大切さなどを
語っていただいた。

<ロングインタビュー>
ここに、ふつうの暮らしや幸せがあった
カラー化写真が呼び起こすもの

季刊『道』221号
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◆◇ 講演会「安藤誠の世界」 〈11/6〉
◇  申込受付開始

季刊『道』で毎号、すてきな写真とエッセイを
掲載くださるネイチャーガイド・写真家の安藤誠さん。

2年ぶりの単独講演です!

自然との関わりから、
ガイドとして写真家としてのプロの矜持まで、
「安藤誠の世界」を展開いただきます。

●講演会「安藤誠の世界」
2024年11月6日(水) 19:00~ (開場18:30)
町田市民ホール (第4会議室)
入場料:3000円

詳細・お申し込み
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27 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈菊野昌宏 独立時計師〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2024年9月27日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 季刊『道』より―
◇  菊野昌宏 独立時計師

(田中久重はなぜ
万年時計を作ったと思いますか?)

やっぱり純粋に面白いからだと思います。

自慢というか、
「ここまでやっちゃうぞ」みたいな。

「今までの和時計にこんなのなかったでしょう」
というように。
僕には分かるんです。

実用品というレベルではなく、純粋に
もう楽しくてやったんだろうなということが。

だから万年時計は、一個作ったら
二作目は作っていないですから。

万年時計が完全に残っていなくて、資料もなければ、
もしかしたら続かないかもしれないですが、

本体が残っていさえすれば、それを見て
「やりたい」と思う人がこれからもいっぱい出てくるでしょう。

モノづくり好きのDNAみたいなのが
あると思うんです。

最初に服や家を作った人間も
多分最初はやむにやまれず生活に必要だと
苦戦しながら作ったかもしれないですが、

そのうち「あ、俺、狩りをするよりも
こっちのほうが好きだな」と気づく(笑)。

あるいは「こいつは狩りは下手だけど、
槍を作るのは上手いな」という人が
多分いたと思うんです。

縄文時代の人たちだって、あの土器は
絶対楽しんでいますよね。

どう考えても嫌々作っていない(笑)。

多分、田中久重とか私とかは、
そういう人たちの末裔なんです。

どうしても作りたくなっちゃう。
ワクワクして自分で手を使ってやるのが
なんか楽しくて仕方がない。

そういう人というのは一定数はいて、
僕は今後もそういう人を絶滅させるほうが
難しいと思っています。

湧いて出てくる(笑)。



*  *

菊野昌宏さんは精巧な機械式腕時計を設計から組み立てまで、
すべて一人で手掛ける独立時計師だ。
その作品は世界でただ一つの腕時計となる。

所属がわずか34名という独立時計師の世界団体AHCIの
日本人初の正会員でもある。

菊野さんは大半の部品を手作業で作り、組み立てる。
その工程がとにかくワクワク楽しくてたまらないと言う。

その作る楽しさや喜びを、使う人に伝え、
共有してもらうことが大切と語る菊野さんに、

この道に入るきっかけとなった江戸時代の発明家・田中久重の
万年時計のことや、自身の時計作りへの思い、
これからの挑戦について語っていただいた。

<ロングインタビュー>
自分にもできる
時代を越えて受け継がれる手仕事の情熱

季刊『道』216号
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27 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈三上智恵 ジャーナリスト/映画監督〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2024年9月26日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇  三上智恵 ジャーナリスト/映画監督

彫刻家の金城実さんが
「闘いのDNAは進化するんじゃ」と言っています。

それこそ薩摩からやられて
何百年前からの抵抗のDNAは、引き継がれるだけじゃなくて
進化していくんだと。

民俗学をやっていると、先人の考え方は理解できなくても、
たとえば迷信だったり、毎年やるお祭りを通して、
ある時ふっと理解できたりする。

民俗学ではよく
人間と神と森、この三つは一体だという
言い方をするのです。

神様がいないとみな森を伐り
自分の好きに使ってしまうけれど、

神の祟りがあるから
自然を開発しないということがある。

お祭りをやるから、大切な浜を
テトラポットで埋めたりしない。

津波も怖いが神様が怒るほうが
怖いということで自然が守られたりする。

森がないと神様みたいな自然に対する
畏敬の念を持たなくなり、
小賢しく偏差値の高い人が指標になっていく。

だからそういう神様みたいな、人間の目に見えない
宇宙の原理のようなものを想定できるのは、
どうにもならない台風であったり、
山や海の素晴らしい自然だったりが存在しているからなんです。

その両方を失ったら本当に
哲学がなくなってしまう。

神と森と人間が三位一体で生き生きと息づいていて、
目に見えない世界がすごく大事にされているということが、
民俗学的に言えば豊かな状態なんです。

沖縄の島々に行くとまだまだたくさんそれが見られるので、
すごいなと思っています。

『戦雲』の中で私が大好きなシーンがあります。

ハーリーという地域対抗の船漕ぎレースの祭りがあって、
与那国島の久部良に住む主人公の漁師のおじいが
「ハーリーの神様は南組にしかいないよ」と、

自分の住む南組が絶対に勝つぞと言うんです。
神さまの音(銅鑼鐘)を南組の近くで聞いたと。

そうかと思えば、「明日の勝負は、今夜遅くに
どこであの鐘の音が聞こえるかだぞ。
北組のほうで鳴るか、中組か。良ーく聞いててごらん」とも言う。

「さっきここ(南)にいるって言ったじゃん」って(笑)。
そういう怪しい話が、生き生きとある。

これが都会だったら、
「さっき言ったことと違う。神様なんているわけない」
と言われちゃって、おじいは、話を引っ込めてしまう。

だけど私はそんな風に大人のする怪しい話に
脅かされて育ったし、半分「本当かも!」
と思っているので、

あんな話を聞いている時はもう
嬉しくてしょうがない(笑)。

本当にこのおじいがいたから、
つらい話になると分かっていても
最後まで映画を作れました。



*  *

軍事要塞化が加速する沖縄の現状を長きにわたって
取材してきた三上智恵監督は、12歳で初めて沖縄に訪れた時、
旧平和祈念資料館の展示資料に衝撃を受け、
この沖縄の歴史的事実を自分が伝えていかなければと思ったという。

アナウンサーとして、現在はフリーのジャーナリスト、映画監督として
ほとんどの本土メディアが伝えてこなかった沖縄の現状を
動画で記録し、抗っても抗っても強行され翻弄されていく、
その絶望でしかない生の記録を、
4本のドキュメンタリー映画にして伝えてきた。

そして今年、6年ぶりに5本目の『戦雲』の制作公開に踏み切った
三上監督。
映画には「戦争を止めるために一緒に走れる人が集まり直してほしい」
という熱い思いを込めた。
これまでに至る軌跡、そして映画制作への思いを語っていただいた。

<ロングインタビュー>
戦争に至る究極の道筋を突き詰めない限り、戦争は止められません
映画(ドキュメンタリー)に平和への思いを託して

季刊『道』221号
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◆◇ 『沖縄スパイ戦史』をどう観たか
◇  映画上映会の感想

8月21日に、三上智恵監督の
『沖縄スパイ戦史』の上映会を行ないました。

「事実を知らないことは罪だと思いました」

「一番感じた事は、
戦争を決して起こしてはならないという事です」

「護郷隊の少年兵一人一人に寄り添うように制作された映像に、
戦争の真実を伝える気迫を感じました」

感想からも、得られることがたくさんあります。
こちらで全文をお読みいただけます。
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25 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈≪新刊≫ 前島由美著 『輝きを取り戻す思春期の子どもたち』〉

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◆◇ 今、届けたい言葉 ― どう出版の本より ―
◇  ≪新刊≫ 前島由美著 『輝きを取り戻す思春期の子どもたち』

思春期の子どもたちの心は自立に向かおうとしますが、
自分でも意識していない深い部分で
寂しさや孤独感を抱えていると、

その寂しさや孤独感を何かで紛らわせたり、
自分を誤魔化そうとし始めます。

逆に幼い頃から親や周囲に丸ごと受け入れられ、
愛された経験を実感として持っていると、

思春期の葛藤を自分の中で解決して
乗り越えていくことが出来るようです。

人は安心感の中でしか
自分に優しい目を向けることは出来ません。

無条件の愛をたくさん与えられ、
全身で感じた経験を子ども時代に持てた子は、
自分を信じることが出来ます。

自分を信じて行動すれば、
人生は自ずと拓けていきます。

心のどこかで不安や孤独を感じている子は、
自分も他者も信じることが出来ず、
無意識に心を閉ざしてしまいます。

そんな子どもたちの心を解きほぐし、
光の方向に向けてあげられるための
大人の関わり方マニュアルはありません。

小手先で表向きだけの関わりは
まったく通用しないのです。

関わる大人がどこまで自身の心をフルに開き、
「必ずこの子を幸せな人生へ導く」という
強い意思と覚悟を持てるかどうかだと思っています。

しかし、私たち大人自身がこの
「無条件の愛」を受けた経験が乏しい場合、

子どもたちの心のサインを見抜き受け止めることが
難しいという実態があり、

実はこのことが子どもたちを導く上で
大きな課題と感じています。



*  *

◎ 最新刊 ◎
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24 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈16人の武道家会見集 『人間をつくる 武の道、武の心』〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2024年9月24日)

本書 紹介動画
https://youtu.be/BRvxOWwUMpg

◆◇ 今、届けたい言葉 ― どう出版の電子書籍より ―
◇  16人の武道家会見集 『人間をつくる 武の道、武の心』

私の稽古は男性が多いのです。
私自身が機動隊に平気で行くような人ですから。

戦後、なぎなたができなくなった時代、
武専の先生方は学校指導が無くなり、
京都府警、大阪府警の剣道の先生になられた。

強くなりたかった私は、大阪府警に行って
稽古をさせてくれとお願いしました。

主任教授の越川先生が
「女子は無理や。来るのは構わないけど、
きついから続かへん」とおっしゃる。

「来てもいいんですね、お願いできるんですね」
と言ったら「そんなのあんたの勝手や」と。
それで行き出したんです。

相手をしてもらおうと「お願いします」と行くと
「あとでな」と避けられる。
それでも毎日通いました。

私はいちばん初めに行って
お掃除して座って待っていた。

1ヵ月後「池嶋さん、ちょっとおいで」と。
「よく辛抱したな」とおっしゃる。

「辛抱しても誰も相手をしてくださらないのですよ」
と言いました。

すると、どっちみち女子は一週間続かない、
だから相手してもしようがないからと
皆に言ってあったのだと。

翌日からさあ稽古ができると思ったら、
「おい、脛当てつけろ」とこうです。

1日に7人から8人と地稽古ですよ。
家に帰ると神経が立って寝られないほどでした。

お願いして5人にしてもらいましたが、
夏には汗でなく脂肪が出てくるほどで、
胴衣がまっ茶色になっていました。

そんな稽古を4年ほど続けました。

そうしたら勝手に強くなっていました。
それで選手権がとれたのです。

私は門下生には
出る以上は勝つことを目指しなさいと言います。

出ることが決まったなら、
それだけの練習をしなさいと。

「出ればいいだけの試合と違うよ、
出る以上は命がけだよ」と言うのですが、
今の子は試合が多いから負けても平気なんです。

試合というのはいつでも命のやりとりであり、
うっかりしたらやられるんです。

負けてもいいと思っているなら、
はじめから予選に出るな、あつかましすぎると。

やはり自分は選手だという自覚、
「私が出なければ」という自覚、
仕事や家庭がある中でどうやって両立させていくか、
いかにして時間を出すか、

それもひとつの生き様だと思います。



――― 池嶋和子 なぎなた範士
「深さに向かう稽古が人を育てる」

*  *

大正、昭和の厳しい時代に武道修行を積まれてきた、
剣道、弓道、なぎなた界の師範方に、

自らの修行の様子、武道のあり方、指導者としての心得など、
じっくりお話しいただきました。

今求められる社会のリーダーとは。人間をつくるとは。
そのあり方のヒントにつながるインタビュー集です。

本書は電子書籍です。
Kindle、Koboなど電子ブックストアで購入いただけます。

詳細はこちらです。
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◆◇ 前島由美著『輝きを取り戻す思春期の子どもたち』
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『輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子どもたち』に続く
実例集、第2弾
『輝きを取り戻す思春期の子どもたち』が発売となりました。
https://www.dou-shuppan.com/books/yumemori-book-2/

すべての子どもたちが本来の輝きを放ち活躍できる社会を目指す
ゆめの森子ども園代表 前島由美氏が、

子どもたちと関わることで見えてきた問題解決への道筋を
1冊にまとめています。

支援施設や学校、幼稚園・保育園の大人が現状を知り
受け止め変わることで、子どもたちの夢と未来を守ることができる。

思春期の子どもとの向き合いに悩んでいるご家族にも、
大きなヒントとなることでしょう。

==★☆ どう出版 9月のキャンペーン ☆★==

前島由美氏 新刊発売記念
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20 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈田中愛子 マクロビオティック指導家〉

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2024年9月20日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 季刊『道』より―
◇  田中愛子 マクロビオティック指導家

難しい病の人を治すのには自分が断食する。

そうすると体の中が全部分かるのね。
断食によって透視ができるようになります。

夜中に寝ていても、相手の人が
どこかに出かけるのが見えるんです。

相手にしたある人は、
お母さんが病院の栄養士という娘さんでした。

お家で待っている娘さんに、
あれやこれやのご馳走を一生懸命お母さんが運ぶ。

そうしたら頭がヘンになって、
食べものを粗末にして、食べ物を投げつけてくる。

こんなに食べ物を粗末にするならと、
一緒に断食するよりほかないと思って、
自分も断食したんです。

そうすると、お腹を空かせた彼女が
夜中に部屋を出て、よその家に入って
小麦粉を舐めていたりするのが見えるのね。

彼女のお部屋に行くと空っぽ。

でも自分が見えている通りに行くと、
台所に入って小麦粉を舐めている彼女を
ちゃんとつかまえられる。

だから彼女を探すのでも、見えているから
あまり大騒ぎしなかった。
断食というのはすごいのですね。

桜沢先生が面白がって、ある時私に
好きな数字を書きなさい、と言う。

すると、隣の部屋で先生が
数字を書いているのが見えるのね。

だから、がまぐちにいくら入っているかとか、
そんなのも見えてしまうの。
泥棒もできるわね(笑)。

ただ、見えていた時ショックだったのは、
今まで見えていた景色が、だんだん透き通ったように
きれいになっていくの。

木や葉っぱが全部、いきいきと生きていて
命のオーラを出しているのが見える。

こんなにきれいな庭だったかしらというくらい、
草もピカピカしている。

だから私たちは自分の目を汚してしまっているから、
本当の美しい世界を見ることができないのね。

本当に、あんなにきれいだと思わなかったです。

それに町を歩いていると、家の中に
病人がいるのが分かる。
だからお手当にその家に入っちゃったりしていました。

でも断食を終え、ふつうに食べたら
透き通ったのがなくなっちゃった。

人間というのは、いかに自分が
きれいにしているかによって
見えてくる世界が違うんです。



*  *

母親の病をきっかけに、10代で世界的な
マクロビオティック創始者・桜沢如一氏に出会い、
戦後間もない頃から、愛弟子として世界各地で
マクロビオティックの普及に尽力してきた田中愛子先生。

食べ物を薬とする食養で多くの人の健康を取り戻す活動は
70年にも及ぶ。

そのあり方は、どこに行くにも、身一つ、
お金も持たず、常にゼロからの出発。
自ら生活を立てながらの、まさに修行の日々だった。

さまざまな病気と向き合ってきた田中先生に、
その修行の日々と、マクロビオティックの魅力について
語っていただいた。

<ロングインタビュー>
命を強くする生き方

季刊『道』191号
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20 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈≪新刊≫ 前島由美著 『輝きを取り戻す思春期の子どもたち』〉

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2024年9月19日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― どう出版の本より ―
◇  ≪新刊≫ 前島由美著 『輝きを取り戻す思春期の子どもたち』

ゆめの森こども園を開園して
10年の歳月が過ぎました。

今回は『輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子どもたち』
の第2弾として、思春期の子どもたちの姿を通して
私たち大人や社会のあり方を見つめ直し、

すべての子どもたちを幸せに導く道筋を
多くの方と一緒に考えていける本になればと思っています。

今、学校や家庭で苦しむ子どもたちが
とても増えています。

そんな子どもたちを見て私たち大人は、
その原因が子どもたちの中にあると捉え、
一生懸命に議論しがちです。

しかし、深く見ていくと、実はそれは
子どもたちの問題ではなく、私たち大人や社会のあり方に
深くつながっていることが分かってきました。

身近な大人の心の持ち方や態度、言葉が、
気づかないうちに子どもたちの心に影響を与えていたのです。

子どもたちは、言葉でうまく大人に
気持ちを伝えることは出来ません。

そして思春期を迎えると、心はさらに複雑になるため、
大人の対応は難しくなります。

私たちがこれまでの常識や価値観というベールを脱いで、
子どもたちと心と心で向き合い、

大人としてのプライドを捨て、愛と勇気と覚悟を持って、
どの子も生き生きと輝く社会を
目指していかなければならないと思っています。

そのためには、私たち大人が輝くこと。

毎日を柔らかな笑顔で穏やかに過ごし、
いつも他者への思いやりを忘れず、
すべてを丸ごと受け入れ、いつくしみ愛していく……

そんな大人が溢れる社会でなら、
子どもたちだけでなく、きっと生きとし生ける
すべての生命が輝くことでしょう。

そうすれば、今ある社会の問題は
あっという間に消えていくと思います。




(「はじめに」より)
*  *

◎ 最新刊 ◎
前島由美著 『輝きを取り戻す思春期の子どもたち』
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18 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈山里和枝 沖縄戦 語り部〉

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『命の伝言』紹介動画
https://youtu.be/-HjCs5NdDyw

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 電子『命の伝言』より ―
◇  山里和枝 沖縄戦 語り部

6月23日に沖縄戦が終わりまして
私たちの壕へも、

「戦は終わったぞ、
敵は住民は殺さないから出てきなさい」

と呼びかけ救出に来た方たちがいました。

それは日本軍ではなく別の壕に隠れていて
助かった同じ沖縄の避難民たちでした。

でも、最初はどんなに言われようが
こんなに攻撃されている私たちがまさか助かるわけがない、
とぜんぜん信じませんでした。

ところが、ある時私の壕にいた
ハワイ生まれのたいへんきれいな女性が、前に進み出て
「皆さん、投降しましょう」と呼びかけたのです。
私はその方とちょうど隣りどうしで座っていました。

この方はハワイ育ちで英語も達者でした。

投降の呼びかけについて、
「自分は10歳になるまでハワイにいたけれども、
アメリカ人は人を殺さない。だから自分は出ていきます」と、
壕を出ていったのですね。

そしてこの人が住民を助けるよう
アメリカと交渉してくれたのです。

米軍としてはいつまでも
ひとつの壕にかかわっていられない。

散々呼びかけても駄目なら
爆破してしまおうという時でした。

その時に、この玉城朝子さんという方が
「この壕には年寄りも子供もたくさんいます。
どうか爆破しないで助けてください」と訴えたのです。

そして6月26日、私たちはようやく助けられたのです。



――― 山里和枝 沖縄戦 語り部
「沖縄の祈り 語り伝えるために生かされて」

*  *

戦禍を生き抜かれた方々が語る
戦争の理不尽さ、悲惨さ、命の尊さ。

大切な生かされた命だからこそ、
伝えたい思いがある。

季刊『道』で丁寧に聞き取ってきた
貴重な証言インタビュー集です。

今、このような時だからこそ、
受け取っていただきたいメッセージです。

KindleやKoboなど電子書籍販売サイトで
ご購入いただけます。
amazonでは紙本もあります。

販売サイト・内容紹介ページ
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どう出版の電子書籍
https://www.dou-shuppan.com/ebook/

◆◇ 前島由美著『輝きを取り戻す思春期の子どもたち』
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17 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈宇城憲治 UK実践塾代表〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2024年9月17日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇  宇城憲治 UK実践塾代表

人間の退化とは一言で言えば
人類を不幸に導くものであり、

進化とは幸福への道へ向かって
歩むことではないでしょうか。

しかし現在の状況は、私たちがどちらの方向へ
向かっているか誰の目にも明らかです。

私は、人間の進化とは、人間の器を大きくすること、
すなわち現状の思考を乗り越えた
高次元思考と行動にあると思っています。

たとえば賛成、反対という対立構図にある
両者の意見の決着は、考えが平行線のまま、
すなわち未解決のまま多数決で決まることが
当たり前になっています。

それでは真の解決になりません。

その対立構図を乗り越えて、
その両者の先にある高次元思考・行動へ
移行することによって、解決への道は開かれると言えます。

それには問題・課題の本質が何であるかを
我欲を取り去った思考のもとで考えることが重要です。

その「我欲を取り去る」のに相応しい方法が、
歴史の変遷に学ぶという「実証先にありき」です。

なぜなら歴史は過去でありながら理論、理屈でなく
「実証ありき」の事実だからです。

たとえば紀元100年頃のローマ・コロッセウムでの
剣闘士の闘いは、まさに競技場で
貴族や一般民衆の見学のもと、
どちらかが死ぬまで戦うという命がけの戦いでした。

一方、現在の格闘技はコート上での
「はじめ、止め、判定」の戦いであり、
ルールに守られ、命の保障がされています。

このような時代変遷の中で、日本の江戸時代において、
上泉伊勢守信綱から柳生石舟斎に伝わる
活人剣の極意は、

唯一「戦わずして勝つ」の境地の哲学と
具体的な実践術技を生み出しました。

それは幕末の山岡鉄舟などの
無刀流も同じです。



*  *

<連載>
気づく、気づかせる
「平和への道筋と実践 ― 戦わずして勝つ ―」

季刊『道』221号
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13 9月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈稲本正 森の哲人・オークヴィレッジ創設者〉

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◆◇ 今、届けたい言葉 ― 季刊『道』より―
◇  稲本正 森の哲人・オークヴィレッジ創設者

今は「人新生」と呼ばれる時代で、
地球上の大型動物では人間が一番多く、
一種類だけで地球上の動物の3割を占めているのです。

それより多いのが
人間のために生きている家畜やペットで、
それが6割もいる。

いわゆる野生動物は1割以下になりつつある。
しかもいくつかは絶滅してきている。

ウイルスは何かというと生命の一種で
細菌よりもっと小さくて、いろいろなところにいるのですが、
昔人類が1割もいなかった頃は野生動物の中に
いっぱい巣くっていたのです。

ウイルスというのはいいことをするのもいれば
悪いことをするのもいる。
いいことをするウイルスの典型は
女性がお腹の中で子供を育てられるようになったことです。

妊娠すると人間の身体に異物ができる。
普通は免疫が働いて叩き出そうとするのですが、
それを叩き出さずお腹の中で子供を育てる
回路を作ったのがウイルスなんです。

こういうようにいい働きをするウイルスもありますが、
悪い働きをするウイルスもある。
そのうちの多くのものは自然界にいっぱいいるわけです。

ずーっと昔は野生動物が9割いて、
その中で生まれたり死んだりしていて、
人間には滅多に棲まわなかったのだが、

今は人間と家畜で9割もいるのだから、
彼らとしては野生から人間や家畜に移ったほうが
生きる世界が広がるわけです。

彼らは宿
を一生懸命探しているわけですからね。
家畜も密で人間も大型道物ですから棲みやすい。

人間は移動するから、彼らにすれば広がるチャンス。
だから人間にいく、種としての生命の原理。

野生動物から家畜にうつって
鳥インフルエンザとかになって、
それがさらに変異して人にうつって、人人感染になる。

それがコロナなんだけど、これは今後も出てきます。

それは結局人間が自然の摂理を
どんどん壊したことが大きな原因なんですよ。
それをやっぱりよく理解したほうがいい。




*  *

大学では物理学を学び、卒業後も大学に残り
原発の安全性の研究を続けていた稲本正氏。

しかし次第に安全性に疑問を持つようになり、
シュレディンガーの『生命とは何か』を読んで
「植物がなければ人間は生きられない」ことを悟り、
森に移り住むようになる。

自然の中で仲間たちと起業した
工芸村「オークヴィレッジ」は来年50周年を迎える。

日本の森を巡ったあとは、約10年かけて世界中の森を歩き、
世界の森の素晴らしさと共に、止まらない森林破壊の
現状も伝えてきた。

現在、稲本氏は、森と人との共生の実現のために
里山保全や植林などの環境活動に力をそそぐ。

動物の生命にとり、なくてはならない自然や
森の姿を伝え続ける稲本氏に、
人と森、教育、自然の中の子育てについて語っていただいた。

<ロングインタビュー>
森に生かされて
Evolve with the Forest 「共生進化」

季刊『道』217号
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「安心・安全な未来を子どもたちへ 今、大人ができること」を
テーマにした講演会は両氏の想いにあふれ、参加者を大いに元気づけました。
以下の開催時のレポートをご覧ください。
https://www.dou-shuppan.com/blog-20210810/

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季刊『道』は前島氏の連載をはじめ、
前島氏の取り組みと想いを同じくする、
社会や、子どもたちの未来を守る人たちの
生き方を追う季刊誌です。

ぜひこの機会に、手に取ってください。

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季刊『道』は
日本人の真の強さとその心の復活を願って発信する季刊誌です。
理屈抜きに「やってきた」方々の深みある人生や熱い思いが、
読者の皆さまの生きる原動力となることを願っています。

年4回発行
年間購読料: 5,000円(税込・送料無料)

お申込みは、お電話(042-748-2423)
またはホームページからお願いします。
http://www.dou-shop.com/hpgen/HPB/entries/8.html

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