08 5月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈電子『命の伝言』より ― 原田要 最後の零戦パイロット〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2024年5月8日)

『命の伝言』紹介動画
https://youtu.be/-HjCs5NdDyw

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 電子『命の伝言』より ―
◇  原田要 最後の零戦パイロット

セイロン島(現スリランカ)で
大空中戦をやった時のことです。

私は零戦に乗り、ハリケーンを4機落とし、
さらにもう1機、逃げるフルマー戦闘機を追いかけ、
その相手の人が苦しそうにもだえて水田に落ちていくまで、
つい夢中になって深追いしてしまった。

そして母艦に帰る集合時間に遅れてしまったのです。
戦闘機は一人乗りだから、何でも一人で
やらなくてはなりません。

相手を落とす事はできますが、戦場に一人で行って
また一人で帰ってくるという事ができないのです。

リーダーに連れて行ってもらい、終われば集合して
連れて帰ってもらうというように、連れ立って
戦争をするのです。

ですから、その集合時間に遅れたものだから、
もう全員が帰ってしまっていたのですね。

私は自分では帰れる自信がなく、もう自分としては
思う存分日本のために働いたのだから、もういい、
自爆しようと思ったんです。

そして少しでも敵に被害を余計与えてやろうと思って
自爆場所を探したのですが、なかなかいいところが
見つからない。

ジャングルの中にただ突っ込んでも仕方がないし、
困ったなと思っていたら、私よりまだ遅れた
航空母艦赤城の若いパイロットが現われたんです。

私の飛行機には小隊長のマークがついているので、
彼は「先輩がいた」と喜んで編隊を組んできたんですね。

そして「私は3機落としました!」と
報告してくるんですよ。

このパイロットも、私がもし自爆したら当然帰れずに
自爆してしまうだろう、それならどっちみち
駄目でもいいから、一人より二人で探すほうが
艦隊が見つかる公算があるだろうと思って、

「とにかく離れてよく周りを見て並んで行きなさい」
と、手で合図したんです。

パイロット同士というのは顔色で
お互いの気持ちがわかるんですよ。
それでOKだということで、二人で母艦を探したのです。

ところがいくら飛んでも艦隊らしいものは見つからない。
困ったな、自分の計算が間違っていたのかな、
俺はいいが、この若い兵隊はかわいそうだなと
思ったんです。

なにしろ燃料計は見る間にどんどん減っていってしまうし、
もうこれは駄目かな、と思った時に、水平線に小さい雲
――断雲というのですが――が散らばっているのが見えた。

それをじっと見ていたら、その雲の中に、
母親の顔に似た雲がある。
「似ているな」と思って見ていると、さらにそれが
母の顔に似てくるんです。不思議なものですね。

自分がもう終わりかなと思った時に、その雲の形が
母親の顔に似てくるのですから。
それに目鼻までがついてしまうのです。

そのうちにその雲が「こっち、こっち」と招くんです。
自分で今考えても、どうしてああなってしまうのかなと
思うくらいですね。

「あの雲が母親なんだ。こっち、こっちと呼んでいるのだから、
そこに行って駄目だったら落ちればいい」とそう思ったのです。

そしてその雲に向かって自分はもうこれで最後だと
飛んでいった。

ところがそばを飛んでいた若い赤城の飛行機が、
突然さぁーっと落ちていったんですね。
「ああ、かわいそうに、とうとう燃料が俺より早く切れて
落ちてしまったな」と思って下を見ると、
彼が艦隊を見つけてくれていた。

「ああ、助かった」と。

彼も自分の燃料がゼロになっていたらしくて、
私に知らせる間もなく降りて行ったんですね。

私も慌てて自分の母艦へ行き、おろしてくれと合図した。
そして着艦して、リフトのところへ行ったら、
そこで燃料がちょうどゼロになりました。

やはりなんと言っても、おっかさんのお腹が最後には
迎えにきてくれるものなのかなと思いました。



――― 原田要 最後の零戦パイロット
「命をかけた 平和を守り抜くために」

*  *

戦禍を生き抜かれた方々が語る
戦争の理不尽さ、悲惨さ、命の尊さ。

大切な生かされた命だからこそ、
伝えたい思いがある。

季刊『道』で丁寧に聞き取ってきた
貴重な証言インタビュー集です。

今、このような時だからこそ、
受け取っていただきたいメッセージです。

KindleやKoboなど電子書籍販売サイトで
ご購入いただけます。
amazonでは紙本もあります。

販売サイト・内容紹介ページ
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どう出版の電子書籍
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昨年の大阪体験講習会の様子です。
【動画あり】
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まずは、実際に体験してみてください。
体験から、何かが変わります。

●宇城道塾 体験講習会〈東京〉
2024年6月16日(日) 13:30~16:30 (開場13:15)
町田市文化交流センター(6F ホール)
参加費: 大人(高校生以上)5000円/小中学生 2000円

詳細・お申し込み
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2024年6月29日(土) 13:30~16:30 (開場13:15)
大阪産業創造館 (5F 研修室A・B)
参加費: 大人(高校生以上)5000円/小中学生 2000円

詳細・お申し込み
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07 5月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈岩熊裕明 夢工房/株式会社 夢大地 代表取締役社長〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2024年5月7日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇  岩熊裕明 夢工房/株式会社 夢大地 代表取締役社長

入った高校は柔道が強くて柔道部の天下でした。
僕も柔道部に誘われて部室に行ってみたところ、
タバコの吸い殻が床一面絨毯のようになっていたんです。

それで次の日、僕は朝一番に行って、
タバコを全部トイレに投げ込んで掃除したのです。

そうしたらえらいリンチにあいました。

先輩たちの伝統あるタバコの絨毯に
なんてことをするかと(笑)。

でも僕は3年間それを続けたんです。
叩かれても、叩かれてもやり通した。

1年でだいたいタバコは
散らかさないようになりましたが。

(その意志と根性はどこからきたのでしょうか)

父の建設会社には荒くれがいっぱいいました。
うちの従業員には入社試験はなかったんです。

その代わりに条件が1つだけあって、
面接で「上半身の服を脱いで」と。
そして、その人に刺青があったら合格でした(笑)。

ものすごい数の従業員でした。
新幹線名古屋工区をつくる時は、600人から1000人ぐらいの
人を送り出していました。

一度行くと1年2年は帰ってこれない。
弱虫な人間だとやられて帰ってくる。

だから少々強いのを送り込まないと、
ということで(笑)。

(そういう人たちを目の前にしていたので、
いじめにあってもなんてことはなかった?)

そういうことなんです。
ただ僕はいろいろやられても
絶対に家には言わなかった。

なぜかと言うと、言ったら父が
学校に怒鳴り込んでいくどころか、
あの連中を連れて行くだろうから、
かえってえらいことになりますからね(笑)。

だから僕は辛抱していたんです。

僕は自分で言うのもなんですが、
ものすごく優しいんです(笑)。

花が好きだから学校の校舎の周りに
一人で花壇をつくっていました。

すると上級生の女の子たちが
「私たちも一緒にやる」と言ってくれて。

昔で言う親衛隊がいっぱいいましたよ(笑)。



*  *

竹炭の魅力やその循環型地球環境保全の可能性を
全国で伝え歩いている岩熊裕明氏。

岩熊氏は、これまで熟練職人が8日ほどかけて作っていた炭を、
わずか1日で、しかも化石燃料も電気も使わず、
安全で効率的に作れる炭化装置を開発。

かつて建設会社のトップだった氏が、なぜ炭焼きに目覚め、
新たに起業したのか。その思いは、
「炭が夢の大地を蘇らせ、地球を救う」という夢大地の
キャッチフレーズが如実に示している。

炭への思いや現在に至る氏の波乱の道のりを
語っていただいた。

<ロングインタビュー>
竹炭の力で子どもたちの未来を守りたい

季刊『道』220号
https://www.dou-shuppan.com/dou220-lp/
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07 5月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈【対談】 小林信也 作家・スポーツライター 宇城憲治 UK実践塾代表〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2024年5月2日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇ 【対談】 小林信也 作家・スポーツライター
◆      宇城憲治 UK実践塾代表

【小林】
スポーツ界の改革というと
最近は弁護士や会計士が主要メンバーに入ります。

彼らの中にも政治家と結びついて
新たな利権づくりを目論んでいる者がいる。

結局、スポーツは道具にされているのです。

【宇城】
長年スポーツライターをやっているだけに、
裏表がよく見えるわけですね。

そういう状況を打開していくためにも、
今日は「スポーツとは何か。
何のためにスポーツをするのか。その価値とは」
ということや、

今や小・中・高・大・一般からプロに至るまで、
スポーツ文化とも言えるほど
大多数の人が関わっているわけで、

それだけに「それぞれの立場でそれが日常や
社会生活でどう生かされているか」ということを
テーマに話ができればと思っています。

たとえば空手で石割りというのがあり
学生時代、私も得意気によくやったものですが。

自然の石を割れるようになるには
何年もの修行がいるという話もありますが、
実は石割りは「浮かし割り」というコツがあって
1分程度の指導で割れるのです。

うちの空手では小学校1年生から
全員石を割らせていました。

道塾でも合宿などで一般女性を含めて
全員割らせたこともあります。

それは一般的には自然の石が素手で割れるなどと
思っていないので、「石を割るのはすごい」
「何年も修行しないと割れない」という思い込みが
作られてしまう。

その勘違いに早く気づいてもらい、
強さとは何か、空手とは何かという本質に
集中してもらいたいからです。

また「ものを割る」という文化は
元々日本にはないんです。
空手で瓦割りというのもありますが、
瓦は屋根に敷いてこそ活かせるわけです。

ですから「すごさ」ではなく
「活かす工夫」が大事。

スポーツならそこで得られた身心の
レベルアップの深化と「日常に活かす」進化が
必要だと思っています。

【小林】
先生に学び始めた時、
「すごさで人を惹き付けてはいけない」と言われ、
理解できませんでした。

スポーツ界は「すごさ」に価値を置いて
人を惹き付け、発展してきた分野です。



*  *

作家・スポーツライター、またコメンテーターとして
様々なメディアで活躍する小林信也氏。

小学生で野球に魅了され、高校時代は投手として
新潟県大会で優勝も経験。社会に出てからは少年野球監督として
多くの子供たちの成長を見守ってきた。

長年、スポーツの素晴らしさだけでなく、不祥事や金銭トラブルといった
実態など、その表裏両面を、スポーツを愛する一人として
まっすぐ見つめ、発信してきた。

今対談では、ご自身が20年以上師と仰ぐ宇城憲治氏と、
スポーツ界の現状やそこから見えてくる日本の課題、
今後スポーツが進むべき道に到るまで、山の高さ、深さに
たとえながら語り合っていただいた。

<巻頭対談>
「すごさ」ではなく深さ、高さへ
スポーツを通し人生に活かせる成長を

季刊『道』220号
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【動画あり】
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01 5月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈16人の武道家会見集 『人間をつくる 武の道、武の心』〉

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本書 紹介動画
https://youtu.be/BRvxOWwUMpg

◆◇ 今、届けたい言葉 ― どう出版の電子書籍より ―
◇  16人の武道家会見集 『人間をつくる 武の道、武の心』

私はいちばん末っ子で
孫みたいに甘やかされて育ちましたが、
兄たちが父に習ったことは、私の何十倍も厳しいです。

例えばガラスのコップを、
「これは何でできている?
どうやって作ったか知っているか」と父に聞かれます。

知らなければそれを作っているところに
修行に出されるのだそうです。

これは何だろう、あれは何だろう、
どうしてこうなんだろう……と
何でも興味を持って覚えるのだと。

だから今の大義塾塾長である藤雄兄さんは、
陶芸のお茶碗など、何でもたいへんに詳しいのです。

「父のようになりたい」と
藤雄兄さんは言います。

今兄は86歳ですが、
83歳で亡くなった父のようには、
指の先ほどもなれていない、と言っていますね。

(戦後一時期、武道が禁止されたことがありました)

敗戦後に日本が剣道・武道を廃止させられた理由は、
武道の魂というものがアメリカにとって怖かったからですね。

父が戦前からアメリカで剣道を広めていたので、
うちだけ稽古をして良いという許可があったのです。

アメリカの弟子が
軍隊で日本に来ていたわけですから。

ですから、よその道場の方も
うちに稽古をしにいらしていました。

戦争中も「中村先生の家の周りは
爆弾を落とすな」と言われていたそうです。

父と私は厚木の基地でマッカーサーの前で
演武を披露しました。

それは父が剣道を廃止にしてはならないと
訴えるためでした。

父が元立ちで、私が切り返し、切り返し、
足掛けで父を倒して……とやりましたが、
よく覚えているのは演武のことではなくて、
基地の食事のことです。

バイキングみたいに自分で取りにいくのですが、
食べたことのないものばかり。戦

後のいちばん食糧事情の厳しい時でしたから
目を見張りました。



――― 藤野圭江 剣道教士
「子供たちとともに人生真剣勝負!」

*  *

大正、昭和の厳しい時代に武道修行を積まれてきた、
剣道、弓道、なぎなた界の師範方に、

自らの修行の様子、武道のあり方、指導者としての心得など、
じっくりお話しいただきました。

今求められる社会のリーダーとは。人間をつくるとは。
そのあり方のヒントにつながるインタビュー集です。

本書は電子書籍です。
Kindle、Koboなど電子ブックストアで購入いただけます。

詳細はこちらです。
https://www.dou-shuppan.com/ebook/bunomichi/

amazonでは【紙本】もあります。
https://www.amazon.co.jp/dp/4910001158/

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