26 4月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈相良育弥 茅葺き職人〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2023年4月26日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇  相良育弥 茅葺き職人

(昔DJをやっていらしたと伺いました。
茅葺き職人でいらっしゃる今の相良さんとはまた違う
相良さんがいらしたのだなと)

それは高校生の頃からで、20代前半くらいまでです。
DJでご飯を食べられたらいいですけど、
なかなか難しいわけで。

成人して大人になった時に、真面目に
将来のことを考えないと、と思ったのです。

僕は阪神淡路大震災を中学生の時に経験しているのです。
その時は「これはえらいこっちゃ」と、まず自分に
「生きていく技術を身に付けなければ」と考えました。

しかし高校生になると、楽しいことが他にあって(笑)、
一度そのことを忘れてしまうわけです。

でも大人になって、自分がどうしたいのかな、
どう生きたいのかなと考えた時に、
「生活に必要とされる百の業」ができる「お百姓さん」
になりたいと思ったのです。

田舎なので家の裏に田畑もあり、当時、祖父母と住んでいたので、
一緒に米や野菜を作ったりしていたのですが、
米や野菜はできても、現金がない。

大規模農家でもないので、これでは死にはしないが、
ただ細々と生きているという感じで、
この生き方もどうかなと悩んでいた時に、

たまたま「茅葺きのアルバイトの現場があるよ」
という話をいただいたのです。

ちょうど神戸の藍那というところで文化財の移築のために、
丸葺き(屋根をまるごと葺きかえる)のアルバイトがあったのです。

1~3月は農閑期だったので、この間に働いて現金を得て、
また春になったら種を撒こうと思っていました。

その時の親方は当時僕より10歳上で若かったのですが、
親方からしたら、アルバイトを募集したら年配の方が
たくさんくると思っていたのが、若い子が来たので、
20代の僕に「お前は何をしとんや」と声をかけてくれたのです。

当時僕は山で小屋を作ったりしていて、山に入る時は
いつも地下足袋をはいていました。

おそらく親方からしたら、
「おお~こいつ地下足袋はいてるし、なんか使えるかも」
というのもあったのでしょう(笑)。

僕が親方に「百の業を持つ百姓になりたいのですが、
まだ全然技術がなくて、三つぐらいしか分からないから、
三姓なんです」と話をしたら、
「それだったら茅葺きをやったら?」と言われたのです。

百姓の100の業のうち10くらいは
茅葺きにあるというのです。

それまで僕は茅葺き職人というのは
伝統技術を守っている方々みたいに思っていたのですが、

草を刈り取り、屋根に葺いて土に還すというのは、
まさに自分がやりたいことだったので、
それで弟子入りしたのです。



*  *

20代の頃、宮沢賢治の『農民芸術概論』を読み、
生活自体が芸術でありそれが美しく尊いという言葉に、
自然の風景に溶け込む実践者になりたいと、
百の業を持つ「百姓」を目指した相良育弥氏。

茅葺き職人の道を選んだのは、
「植物を刈って、葺いて、使い終わったら土に還せる」
茅葺きの世界が、まさに百姓の業でできていると知ったからという。

その茅葺きの道に入って17年。
年々、茅葺き民家が少なくなっていく現状に、
ただ修繕しているだけでは守れないと、積極的に
茅葺きのことを知ってもらう活動や、茅葺きのあらたな
魅力やアートとしての可能性を伝え続ける相良氏に、

茅葺きへの思いと、これからの取り組みについて
語っていただいた。

<ロングインタビュー>
時代を越えて響き合う
茅葺きの魅力を伝え続ける

季刊『道』216号
https://www.dou-shuppan.com/dou216-lp/
☆ 内容の一部をお読みいただけます。

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◆◇ ご案内 季刊『道』交流イベント
◇  2023年11月23(木・祝) 一ツ橋ホール

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連載、ご登場者の交流イベント。

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詳細・お申し込みはこちらです。
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2023年11月23日(木・祝)
東京・一ツ橋ホール

<登壇者> (敬称略)
宇城憲治/岩井喜代仁/金澤泰子/山元加津子/佐々木隆/野村哲也
工藤清敏/前島由美/安藤誠/野中ともよ/増川いづみ

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