『道』210号 近藤直樹さんインタビュー「水と土と山の力を保育の土台に」
水と土と山の力を保育の土台に
人の力を最大限発揮できる社会を目指す
くわなひまわり保育園園長 近藤 直樹
14年前に保育園を立ち上げた近藤園長は、若かりし頃は相当やんちゃで学校嫌い、ボクシングをやり、俳優をめざしていたと言います。
様々な経験を経て高校教師になった近藤園長は、生徒に厳しく指導するなかで、学校や家庭の課題に気づき、教育とは何かを深く追究するようになったそうです。
そしてもっともっと早い段階で教育に関わりたいと保育園の立ち上げを決心します。
今回の取材は2日間にわたり、1日目は近藤園長のお話、翌日は、山への保育への同行でした。1歳児から4歳児の山の保育の日だったのですが、いきなり1歳児が這って斜面を登る姿に度肝を抜かれました。
2歳児は、見つけた虫や花や草と遊びながら登る。さらに元気いっぱいの4歳児は、途中の倒木などを滑り台にしたり、木登りしたり大忙し。そして文字通り斜面を園庭のように駆け上り、駆け降りていました。
まさに自然が遊び場、しかしそこにはたくさんの思いを込めた見守りと、導きがありました。
近藤園長は、こうした土と地域に根差した保育園を全国に広げることで、人の力が最大限に発揮できる社会の実現をめざしたいと語ります。近藤園長に保育への思いを聞きました。