26 8月

『道』209号 天下伺朗・宇城憲治 巻頭対談

宇城憲治巻頭対談
「不思議なことは不思議なままで ――科学を越えて叡智の世界へ」
 
 元ソニー上席常務/天下塾主宰 天下伺朗
 
 
ずっと昔、実家の母がなぜか突然AIBOを買って来て、愛らしいしぐさで動くAIBO君に毎日話しかけては その進化を楽しんでいました。
あのAIBO君に天外さんは「燃える集団」現象を感じながら開発に没頭されたのだと。
日本人のものづくりの土台にある、一途な向上心や信頼感の塊のようなものをこの「燃える集団」に感じてわくわくしました。

その天外さんは、退職後、瞑想や断食をはじめ、科学では説明がつかない様々な実体験をされたと言います。
その体験から天外さんは、今はもう、科学で説明のつかない世界は時代遅れだと語ります。
なぜならば天外さんが提唱する「無分別智」の世界では、境目が一切なくて、あらゆることが融合し、 二元性が溶け込んでしまう世界だから。
つまり「正しい」とか「誤り」の区別がないので、科学では手も足も出ないのだと。

これに対し、同じく目に見えない世界を展開されている宇城先生の世界は、すべてを実証する、やってみせる世界。
不思議なことを不思議なままに、と捉える天外さんと、不思議で目に見えない世界を、自ら形にして実証する宇城先生。

今思うと、お二人の出会いは、本当に奇跡のような出会いだったのだなと思うのです。
こんな貴重な対談は他のどこにも再現されることはないと思います。

季刊『道』209号
 
 
道209号 天外伺朗