『道』201号 野村哲也 連載「地球を歩く~知られざる絶景を求めて~」
いつもいつも圧巻の写真を届けてくださる野村哲也さん。
さらに文章では、野村さんの体験や思いを
実に精密に伝えてくださるので、
一緒に旅をしている気分になります。
今回の旅先はアルゼンチン。
タイトルとなった「100キロの蛍道」ともう一つ、
無数の手形が残る「手の洞窟」がテーマです。
「100キロの蛍道」は、この圧巻の蛍乱舞の写真を
野村さんがどのようにものにしたのか。
その詳細が描かれています。
“絶景”とは、このように能動的に取りに行くもので、
そこに「ある」ものだけではないのだと分かります。
1ページ全面に配置した、鮮やかに染め残された
無数の手形「手の洞窟」の写真は、
強いエネルギーを放っています。
そのエネルギーを浴びながら読む
野村さんがとらえた「その地の語り部」の物語が
胸に迫ります。
地球のそこここで、その地のエネルギーを
浴びまくっている野村さん。
誌面を通じて、その一部を
受け取っているのだなと感じます。