福井「原発銀座」で戦う 中嶌哲演さんに取材しました
「40年前、科学者の話を聞いて私はいくつか持っていた疑問が一挙に氷解しました。
「5重の壁で守ってあるから安全」
ということを推進派は言うわけです。
しかし私は、
「ああ、そういう超危険な放射能を膨大に
生み出す施設だからこそ、5重の壁が必要なんだ」
と思いました。
だから、火力発電所のように都会の海岸には作れなくて田舎の地方に持ってくるのだ、とね。
5重の壁どころか、都会と山脈でへだてた我々地方が、6重目7重目の壁になっているんだなと思わざるを得ませんでした。」
福井県小浜で40年前から原発建設を食い止めてこられたおひとり
若狭の名刹・明通寺のご住職 中嶌哲演さん。
7月に東京・代々木公園で行なわれた「さようなら原発10万人集会」でのスピーチや、
大飯原発再稼動に際しては抗議の断食を行なわれるなど、原発の建設、稼動に対して
徹底した反対運動を40年にわたってやってこられました。
福島原発事故が起きた今、単純な「賛成・反対」の二元論ではなく、子供たちをはじめ
すべての命あるもの ―― それは未来のいのちをも ―― 守るという一点に向かうべきと語られます。
ほかにも、原発建設にどのように地元住民が取り込まれてしまうか、原発の電力の恩恵を
受けてきた都市部の人々の意識の問題など、お話は尽きることがありませんでした。
中嶌氏のインタビューは、次号『道』174号(10月発行)に掲載予定です。
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