長崎原爆被災者協議会 会長 谷口稜曄氏を取材しました
2012年5月29日、長崎平和公園のすぐ脇にある長崎原爆被災者協議会事務所に、長崎被災協会長 谷口稜曄(すみてる)さんをたずねました。
うつ伏せで横たわり、真っ赤に焼けた背中をさらす少年の写真が谷口さんです。
原爆についての資料などで、誰もが一度は見たことのある写真ではないでしょうか。
郵便局員として配達中に被爆された谷口さんは当時16歳。
背面すべてを焼かれ、過酷な治療に「殺してくれ」と願う日々。
社会にもどった後も、原爆被災者に対する国の心ないあり方や
アメリカと日本の間に見え隠れする“約束”への怒り。
「核と人間は共存できません。核で人間を守ることはできないのです。」
放射線で焼かれた火傷は、現在も谷口さんの身体を蝕み、67年経った今も皮膚移植による治療が必要です。
当日は皮膚が悪くなった箇所の手術の予定をずらして取材に応じてくださいました。
谷口さんの心を、次号『道』173号で伝えます。
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【季刊『道』最新号より】
「広島の証人」 坪井 直
日本原水爆被害者団体協議会代表委員・ 広島県原爆被害者団体協議会理事長
瀕死の状態から生き抜いてきた67年。命が一番!の願いがかなうまで世界平和を訴え続ける
⇒ [季刊『道』最新号(172号)詳細] [季刊『道』172号 読者の声]