『ゼロと無限』
宇城憲治 |
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本を手にしたとき、なんとなく本自体から(表紙から?)パワーが出ているような感覚を受けました。四方八方に、宇宙へ無限に広がっていく感じを受けました。拝読することで力を与えていただいている気分になります。「さぁ、仕事に取り組もう!」という前向きな気が出てきます。パワーを頂けてありがたいです。
最初のグラビア写真から心が洗われる何かを感じました。読んでいて、理由はわかりませんが、本そのものから著者の愛と気を感じ、身体に広がり、自然に涙がこぼれてきました。文字間隔や、行間等も、心に優しいスーッと入るような位置で、見ていて安心し、気持ちよく読むことが出来ました。ほとんどの本は、一冊の中の、数行で全体がわかるような内容ですが、宇城先生の本は、言葉ひとつひとつに心を感じ、感動で心が震えます。本当に素晴らしい本です。世界中の心ある人にお薦めしたい本です。
「はじめに」の「人間が最も大きなエネルギーを発揮できる時とは、大自然に畏敬の念を持ち、謙虚な心を持ち合わせた時ではないかと思います。」の文章に深く心を打たれました。そして、幸せを生む「0と∞」の法則の式には無限の創造性を感じました。とてもシンプルな式の中に、人間の幸せという、人類最大のテーマが解き明かされた、無限の深さを感じる式だと衝撃を受けました。
前著の「気によって解き明かされる 心と身体の神秘」の帯に書いてあった「あなたがどの道を歩んでいても、自己実現への鍵は“調和力”にある」というお言葉を思い出しました。自分は心の底にずっと、自分はだれよりも優秀でありたい、誰よりも評価されたいという気持ちを溜めてきました。先生のご指導をいただくようになってから、そうであってはいけないと頭で思っていつつも、何をするにもその呪縛から解放されずにいました。
また、自分がそのものすごく強い呪縛、マインドコントロールに支配されていることに気づいてもいませんでした。相対的な強さ、衝突の世界における優劣は、何もスポーツやフルコン空手だけでなく、受験勉強や競争社会など、相手をねじ伏せたい、相手より秀でたい、相手より評価されたい、という気持ちをあおる世界に一度でも身を染めた人間の心に深く巣食い、またそのような社会の中でより高い評価を受けることを目的とした生き方を生み、それを求め追い立てる社会の在り方、常識がそれを加速させます。
私はまさに、その環境の中にあって、自分をその世界に染めてしまいました。何をするにも、誰が一番評価されているのか、一番秀でているのはだれか、願わくば、自分がその人間でありたいという、どうしようもなく強い気持ちに支配されて生きてきました。謙虚になるということ。自分の欲を見つめ、それと戦うこと。横着をただし、ひたすら謙虚に向かう生き方をすること。所作や躾、挨拶を見直し、統一体の自分として生まれ変わること。これからの自分は、それをテーマに生きていきたいです。
同じご指導をいただいていても、それがやはり社会における相対的な優位さを求める魂胆に支えられていては、まったく別のものになってしまい、進歩も成長ももたらさず、周囲に衝突と不幸を生みだすと思います。またその逆に、調和する身体が身につくことは一生の財産だと思います。競争社会や評価をめぐる争いは、意識が過剰になり、身体の部分化、左脳優位、衝突、対立、支配、不幸をもたらすと学ばせて頂きました。そのような病気、マインドコントロールを解き、統一体の、調和する身体を持った人間として生まれ変わりたいです。一生向き合って、絶対に治したいと思います。
人間の知性や創造性も、また芸術の分野においても、それが評価や相対的な優劣を求める心に裏付けられていれば、全く価値のない、不幸を生み出す産物となると思います。それらの全てを捨てて、謙虚になること。まず何より謙虚になり、素直になり、報酬や評価を求めぬ心と行動をつくること、感謝と祈りを大切に、調和する身体を取り戻すこと。お先にどうぞの心と行動、思いやりのある人間になること。物を大事にし、人の気持ちが分かる人間になること。調和力、統一体の次元を高め、平和と幸福、希望と創造をもたらすことのできる人間になること。そしてそのために、相対的な優位性ではなく、自分自身を見つめ、徹底的にたたき直し、横着を排し、謙虚さを求める人生を歩むこと。これからの自分はそれをテーマにした人生として生まれ変わりたいと思います。
あっという間に読み終えてしまいました。 題名は何か難しい哲学書のように感じますが、驚くほど内容がシンプルで分かり易く書かれており、中学生くらいの方でも読み進める事ができると思います。にもかかわらず、内容が題名の荘厳さに偽りなく、宇宙の真理を誰にでも分かるような文章、言葉で伝えています。シンプルでとても分かり易い、なのにこれほどまでに奥が深い、まさに文章自体が題名の「ゼロ」と「無限」の様相を呈しています。こんなに分かり易く、それでいて、世の中に起こりうる「奇跡」と呼ばれる様な事を解きほぐしている書籍は他に無いのではないでしょうか。
それは著者である宇城憲治先生が現代医学では回復不可能と言われたお弟子さんの治療にあたり、実際に日常生活では不自由のない所まで回復させている、また空手の技でも、まさに「奇跡」と呼べる事象をご自身の手によって起こしている、その「奇跡」とまで呼ばれるような事柄をどうのようにすれば起こす事ができるのか、それを身を持って証明する事ができるから誰にでも分かり易くその事を伝える事ができるのだと思います。さらに「奇跡」を起こすことは誰にでも可能だという事、さらにはなぜそれができないのかの理由まで分かり易く説明、解説してくれています。
中でも謙虚と可能性の方程式は誰にでも当てはまる、生きる指針になるものだと思いました。ゼロは足し算、引き算、割り算ではどんな数字にもなる事ができ、掛けたらどんな数字もゼロにしてしまいます。 宇宙のすべてが詰まっている。まさに「ゼロ」と、「無限」。イコールそれが、自分という命ではないかと感じました。読み終えたとき、まだもっともっと続きが読みたい、と感じるのと同時に、自分の人生、生活に一筋の光明が見え、希望というものはこういう事を言うのだなと、実感としての「希望」を感じる事ができたのです。今まで本を読んでいてそのような気持ちになったことはありませんでした。今まで出会った事のない内容、存在の本だと思います。 本当に素晴らしい本を作って下さり、ありがとうございました。本当にありがとう。 まだまだ何度も読み直したいと思います。