2015年 東京初級(後期) 第6回 (2015.12.15)

感謝の念を持って生活できるようになったのは道塾のおかげ   静岡  教員 41歳 男性 ST

 最終講義で最も印象に残ったのは、竹刀・木刀を使っての打ち込みでした。しんと静まり返り場の雰囲気が一変。そして宇城先生の「(道塾は)セミナーではないのだから。」のお言葉。私は三期も受講しているにも関わらず、そこらのセミナーとは違うということを、本当には理解していなかったことがよくわかりました。そして己の指導が如何に中途半端であったかを思い知らされました。
 今までよその部活よりも厳しくやっていると思っていました。しかしそれは比較の対象が間違っていたのです。本質を見ていなかったことに気付けました。  
 また、「男が厳しさを見せるから女性はついてくる」という先生のお言葉にもはっとしました。それこそセミナーとは違い、男女関係の本質を教示してくださったからです。  

 今回初めて懇親会に出席いたしましたが、そこでも学び・気づきがあったことは望外の喜びでした。会のさなか、講義中竹刀の打ち込みを受けた方に宇城先生は幾度となく“手当”をされていました。それを見て、以前に先生が言っておられた「優しさと厳しさは半分半分が良い」という言葉の意味が実感できました。同時に、私には厳しさだけではなく、優しさも足りないことに気づき、反省。これからはもっと生徒のことを想う時間を増やさねばと思っております。  

 電車の都合により途中で帰る塾生の方々に対する先生の接し方からも学ばせていただきました。お言葉をかけられたうえ、握手までなさる。師の姿を映し、今後私は生徒への接し方を変えます。  
 講義終了後に先生がおっしゃった「幸せは探すものではない、そこに既にある。」というお言葉。これは苦しい時期を乗り越えた今となっては本当によくわかります。
 私は1年半ほど前に父親を亡くしました。母親が元気でいてくれる「だけ」でありがたい。クラス・部活に生徒がいる「だけ」でありがたい。心底そう思っております。人は生かされているということに気づき、感謝の念を持って生活できるようになったのは、本当に道塾のおかげです。ご指導ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。