2016年 仙台 第3回 (2016.8.14)

焦らずに慌てずに、まずはぜロ点を目指そう    新潟 自営業 55歳 男性 KK

 今回の受講から帰り考えたことがありました。

できる自分とできない自分。気合いが入って行動している自分と気が抜けた様に動けない自分。
諦めないでやるんだと鼓舞する自分ともうこのあたりでいいじゃないかとストップをかける自分。
相反するものが常に同居していて自分でコントロール出来ない時、師を思い、師の行動に胸を馳せる。そうして自分をコントロールして行くはずなのにできていない。
覚悟がまだまだ足りない。受講してそれで終わっている。なんら活かされていないではないか。
他の塾生にどんどん置いてきぼりにされているんじゃないか。自分自身に腹が立ってくる。
言い訳が次々とひらめいてくる。こんな自分とどう向き合ったらいいのかと悩みました。

 そして気付いたのが以前の講義にあった、2次方程式のグラフ。ゼロ点を境に左がマイナス、右がプラス。立ち位置がマイナスなら一旦ゼロ地点に戻ってからやっとプラスに転じるというお話。マイナスの立ち位置にあって、ゼロ点に戻ることなくいきなりプラス側の位置に行きたがっている自分がいました。なぜ行けないのかともがく自分がいました。
焦らずに慌てずに、まずはぜロ点を目指そうと思いました。
身体そして考え方を一旦ゼロに戻すことに努めようと思いました。

 道塾生となって数年、何を今更言っているのかと叱責されそうですが、これまでを振り返りつつ、取り組もうと思いました。まだまだ上っ面だけの理解力しかありません。もっと深い所が見れるように感じられる様に研鑽していきたいと思います。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

 

いつもながら気づきの多い講義    福島 経営者 52歳 男性 TS

 「集中力」に関して驚きの実証がありました。目と耳での集中する心のありよう次第で、体の軸の重さが出てくる事に驚きました。毎度ながら、宇城先生が行っている心身論は、単なる精神論だけではなく必ず心と体の関係を述べられ実証されています。かねてから「武道」の世界に多い「心」を精神論的な解釈だけで済ませるわけはないと思っていましたが、まさに心身論であり「心法」でした。また、この「心法」にかかわる「所作」もむやみやたらに分解してしまうと結局は何もわからなくなってしまうといった事も述べられましたが、全体での成り立ちこそが、「統一体」なのだな、と解釈しました。最後に行った「呼吸法」も、実践していきます。いつもながら気づきの多い講義ですので、日常生活での対応の中で活かしていきたいと思います。ありがとうございました。

 

変ることの難しさを痛感    北海道 教員 38歳 男性 SI

 今回もまた自分の視野の狭さと横着さを痛感しました。変りたいと頭で思っていてもなかなか変る事が出来ません。出来る自分と出来ない自分の両方を体験し、なぜ?を問うばかりです。結局は、今までの自分の生き様が甘く、あまりにも点数や目先の結果に一喜一憂しこだわってきた結果が、今の自分を作り、感性を鈍くしてしまっていると感じます。
 先生は冒頭に、戦争体験者がいくら戦争の悲惨さを訴えたとしても、聞く側の感性が鈍ければ、何も伝わっていかないという現実があるというお話をされました。まさしく自分がそうです。先生のおっしゃる一言一言が、心に刺さります。ただ、そんな自分から目をそらさず、逃げずに向かい合い、できる事の一つ一つに真心をこめて行っていくしかないと思っています。そして、このように気づくことが出来るのも師をもつからこそで、その事に改めて深い感謝の心を抱くとともに、自らが変ることで少しでも周りを変えることができるようにと勇気が沸きます。ありがとうございます。

 

調和の力が皆に伝播すると物凄い力となることを体験    北海道 公務員 41歳 男性 TM

 今回の道塾では、人間の持つ本来の力を私たち自身が発揮できないようにしていることを改めて気付かせていただきました。

 呼吸や集中の仕方によっ て体の強さが変わることを実践し、自らの力で統一体となれることを学びました。しかし、今のところ統一体になっているかどうかを検証なしでは感知 できないので、その違いを体で感じられるようになり、常に統一体でいられるように努力しなければならないと思いを強くしました。

 宇城先生がお話したとおり、人間力や社会の情勢は下降線を描いているように漠然と感じていました。でも、どうすれば良い方向に向かうかと言う と、良い方法が思い浮かびませんでした。しかし、調和の力が皆に伝播すると物凄い力となることを体験した現在は、一人の力は小さくとも大きな波へと変わることを知っています。
 まずは自分を変えるということが大事だという確信が持てました。
 今回も貴重な教えをいただき、本当にありがとうございました。

 

真の調和、戦わずして勝つということを具体的に我々に体験させてくださる唯一の存在                                          青森 空手支部長 44歳 男性 ON

 8月14日はリオデジャネイロオリンピック真っ只中であり、また翌日に終戦の日を迎え何かいろいろ考えさせられる一日でした。

 宇城先生が常々おっしゃられる様に現代の世の中は対立の構造となっています。受験とスポーツで他人より抜きんでることこそが大切と教わり、その精神を持った人間が社会を形成していく。そんな社会にとっては調和する、戦わずして勝つということは現実感の無い理想論なのかもしれません。

 宇城先生は真の調和、戦わずして勝つということを具体的に我々に体験させてくださる唯一の存在です。右もなければ左も無い、裏もなければ表も無い。常にニュートラルで不偏不党の真理を我々に伝えてくださっています。本当にありがたいことです。
 この真の調和、戦わずして勝つということを一人でも多くの方に体験していただければ日本の未来は変わっていくのではないかと思います。

 大人数で腕を組み、一番端の私に気を入れていただくと自力ではびくともしなかった列が波を打つようにゆらゆらと揺れて動かされ、やがては止められないほどの大きなうねりとなっていきました。
 自分が変わればみんなが変わる。人を動かそうとするのではなく、自分が変化し行動していけば自ずと周りが変化していく。まさに一人革命ということを身体に植え付けてくださいました。心して実践していきます。

 今回は私の空手の仲間も5名ほど体験に参加させていただき、本当に貴重な経験をさせていただきました。泥に咲く蓮の花が一輪でも多くなっていくことが私に与えられた役割なのだと感じています。
 今回教えていただいた呼吸法や集中力など、実践して確実に身につけていきたいと思います。
 今回も貴重な教えをありがとうございました。 これからもよろしくお願いいたします。

 

独りよがりになりがちな自分の至らなさに、改めて気づかされた実技   
                                         宮城 会社員 59歳 男性 HK

 「独りよがり」はだめだということを改めて学んだ今回の道塾でした。
 人体の形成過程で手の形ができるには最初のグーをした形の細胞の塊から、その一部がすじ状に死んでいくことで指が出来上がる。細胞の死があることで手としての細胞が生きてくる。細胞の生と死が一つのセットになって掌という意味が出来上がっている。この宇宙にはあらゆるところでそのセットがある。昼と夜、男と女もセットだと。一つの事象、存在が、一方の事象、存在と決して独立ではなく、意味のある関係としてセットとなっているということ。

 このような講義の中でのお話から、相手を倒すことが相手を活かすことにつながるという気の世界が、生と死のようなセットがそのまま体現されたものだということが理解できました。そしてこのセットはセットとして在ることの本質的意味、すなわち互いの関係の中にこそ、その互いの存在の意味があるのだということが感じられました。そのことは人間が独りでは人間ではなく人と人がいてその間に人間という存在があるのだということです。

 多人数が横に腕を組んで一列になり、端側の人が列に波を伝えるように身体を動かす実技。最初はまったく伝わりません。しかし気が通るとその波が伝わりだし、どんどんその波が大きくなる。そして大きく振られ、その力はとても大きく抗うことができません。人間が人と人の間がない独りの存在となっていると、となりの人を動かそう、動かそうとしても動かない。それは人と人との関係が部分となってしまっているということです。
 独りよがりという言葉を先生は使われました。この実技は独りよがりでは何も動かせないし、何も変化を起こせないこと、隣の人とセットになりそれが繋がっていくことによって複数の人間の関係が統一され、そのことによって大きな動かす力が生まれてくるのだということがよく理解できました。そして独りよがりになるかならないかは、まさにその人の気持ち、心がそれを決めます。独りよがりになりがちな自分の至らなさに、改めて気づかされた実技でした。

 講義で先生は、生命は分けて考える生命科学では何もわからない、全体を観る生命誌として捉えなければいけない、道塾では言わば生命誌を再現性、客観性、普遍性をもって身体で実践しているのだと。この道塾で、独りよがりにならないために繋がることの大切さについて身をもってこれからも学んでいきたいと思います。ご指導ありがとうございました。

 

礼一つにも思いを込めて、明日からの仕事で実践していきたい    大阪 会社員 50歳 男性 HO

 今回は、常に全力で、一人革命のエネルギーを持てとのご指導をいただきました。自分達のレベルが下降の一途をたどって、ストップをかけないと、取り返しのつかない事になってしまう。すぐに変わる為には細胞に働きかけるしかない。

 腕をがっちり掴まれたのを解く実践では先生に気を通されたら出来る事を復習させていただきました。帯を三方向から持って腰を落としても先生になすすべなく引っ張って行かれました。そのエネルギーは凄まじく、暫く汗が止まりませんでした。
 有難かったのは、常に先生は、私たちを見守って下さっていることを実感したことです。
 全力で生きる。仕事は片手間でやれ!常に方向を示して下さる事をただ感謝するのみです。

 自分のなかにぶれない芯をつくり、活かされていることに感謝しつつ毎日を謙虚に生きるかを改めて考えさせられました。

 正座から立ち上がる所作一つに大変深い意味、残心があるとご指導いただいたのも大きなことでした。礼一つにも思いを込めて、明日からの仕事で実践していきたいと思います。
 どうか今後ともご指導賜わりますようよろしくお願い申し上げます。

 

人としての魅力も兼ね備えた人間に成長していきたい    宮城 会社員 40歳 男性 AS

 この度の道塾で、特に心に残っているのは本当の意味での『師』と、『リーダー』についてでした。  まず講義のなかで『一流と三流』のお話がありました。いわゆる世間での地位や名声を得ている人であっても、立ち姿ひとつで、全てが分かってしまう。一流のつもりが、実はその人それぞれの小さな世界観での一流であり、他の世界では通用しない人間になってしまう。新の一流とは、決して奢らず、常に謙虚な姿勢と愛を持って行動する者だと学びました。  

 実践の検証において特に強く残っているのは、半分づつに別れ、横一列になり先頭が揺さぶる検証です。先頭の方がいくら揺さぶっても、二人目以降はびくともせず、むしろ硬直したような状態になりました。続いて、二人三人と引っ張り揺さぶってみても結果は変わらず。
 しかし、先生に気を入れていただいた瞬間… 先頭の方が同じ動作をされているのにもかかわらず、物凄いうねりとなってドンドン伝わっていきました。後ろにいけばいくほど、力強く、かつしなやかに、どこもでも進んでいける…  
 ああ!龍がいたらきっとこんな感じでエネルギーが漲っているんだろうなぁと感じました。
 
 先頭に立つ人間『リーダー』とは、本来このように、皆を大きなエネルギーを持って引っ張っていかなければならない。 しかも大きなうねりはドンドン加速し、とても楽しく、皆が笑顔になれるような存在であるという、人としての魅力も兼ね備えた人間に成長していきたいと強く感じました。  
 
 また、先生は「『師』とは導く存在でなければならない。弟子が出来ないのは、全て師匠の責任だ!」と仰いました。世の中『師匠』、『先生』と呼ばれる方が多くいらっしゃいます。しかし、宇城先生ほどの熱く強い覚悟を持った師匠はどれだけいるんだろう? どれだけ深い愛情を持って、いつも気にかけてくださり、私達にご指導していただいているんだろうと、改めて考えました。  

 あの震災時に我々をいち早く支えていただいたこと…
その後もいつも寄り添い支えていただき、くじけそうな我々の心をいつも明るく導いていただいてること…
時には、突っ走ってしまう、私達を諭し導いていただいていること…  
思い出せば出すほど、私は涙が溢れそうになります。

 宇城先生にお会いできた事、心より感謝申し上げます。宇城先生に学ぶ者として、恥ずかしく無いよう、素直で謙虚な心を忘れず、日々精進して参ります。本当にありがとうございました!!

 

鳥肌が立つことの連続    青森 42歳 男性 MS

 今回仙台での道塾セミナーを体験させていただき鳥肌が立つことの連続でした。
 今までの常識ではありえないことが目の前で起きており、また宇城先生から気をかけてもらうと、その場の全員が出来なかったことが出来るようになることに驚きの連続でした。

 例えば10対1のスクラムを組んでの押し合いでは、 10人の男性が先生の気により1人の女性に押し負けてしまうという普通ではありえないことが起こりました。不思議であると同時に感動もしました。というのは先生は力ではないんだよ、とおっしゃっておられ、加齢による体力の限界を超えた成長の可能性があることに非常に嬉しく思いました。
 また自分がいかに常識に縛られているかということも考えさせられる体験でした。
 このような貴重な体験をさせていただき感謝いたします。ありがとうございました。