2015年 大阪初級(後期) 第4回 (2015.10.6)

この講義は私にとって忘れられないものとなりました   奈良 保育士 女性 25歳 NO

 この講義は私にとって忘れられないものとなりました。いつも大変勉強になり、気づかされることばかりなのですが、今回の講義では会場全員が一体となり、調和し、大変感動いたしました。
 それは1人の高校生が2時間の講義の中で先生のご指導の元、著しく変わった事です。初めは気がうまく通らず、隅にいてた学生さんに先生が厳しくも温かい言葉をかけ、最後には気を通して出来る自分を感じさせ、自信を持たせました。初めの表情と終わりの表情、姿勢は全く違いました。そしてその時に全員が心の中でその学生さんのことを応援し、最後にはどこからともなく、温かい拍手が沸き起こり、感動して鳥肌が立ちました。これが先生がおっしゃっていた心の中でみんなで応援し、調和することによって統一感が生まれ、強くなることだと思いました。
 また、私自身が前に出させてもらい、先生に気を通して頂くと何人もの大人の男性の方々を投げ飛ばすことができました。気を通して頂く時はとても痛かったのですが、その後は力が湧いてきて出来る自分、統一体になり投げ飛ばすことができました。部分体のまま、突進して来られると引き腰になりましたが、統一体の自分になると出来るという自信が湧いてきて自然と突進してこられても逃げることなく、投げ飛ばすことができました。私はこのような経験は初めてだったので大変嬉しく感動いたしました。出来ない自分から出来る自分にしていただき、仕事で悩んでいましたが、それも先が見え、次の日は朝が体の軽さがいつもより軽く心身共に清々しい気持ちで仕事に向かうことができました。 本当に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
 これからもこの経験を子ども達、周りに返していけるよう謙虚に挨拶をしっかりし、周りとの調和を忘れず、それらがエクササイズにならないように丁寧に心を込めてしていきます。そしてまずは自分から変わっていきます。 これからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

 

高校生の変化に、涙が出そうなぐらい感動  大阪 教諭 女性 32歳 AT

 今回は、統一体と部分体の違いをわかりやすくお話頂き、その後の体験を通じてさらに深く理解させて頂きました。 大人数を相手に力一杯押しても対立が生まれ、動く事がないだけでなく、その時に背中をつねられても痛くないということにすごく驚きました。死体になってしまっているという宇城先生のお言葉を聞き、部分体である事に慣れきってしまっていることの怖さを感じました。

 それは、四つん這いになった男性の手と足を掴み、部分体になっている箇所を引っ張ればすぐに倒れるということの体験からも同じことを感じました。部分体になっている手足を引っ張ることができない人が多く、触っていてもその感覚がないことが危険を察知できないことへと繋がっていると聞き、人間が生まれながらに持っている感覚が鈍ってきてしまっていることも怖くなりました。

 人間には本来、自分でも信じられないだけの能力(潜在能力)が与えられています。そのことを強く感じさせてくれたのは、高校生の表情の変化でした。
 はじめはうつむき気味で、消極的だった高校生も、宇城先生に気を通して頂き、大人の男性がとびかかっていってもそれらを全て投げ返す事ができるということを体験し、自分の持っている力を身を以て感じた事で、自信に満ちた表情へと変わりました。それまでとは別人のように、「はい」と大きな声で返事をし、自信に満ちた目へと変化しました。目だけではなく、姿勢、表情、声、全てが一瞬にして変わる、まさに本来の教育のあるべき姿がそこにはありました。涙が出そうなぐらい感動しました。

 子ども達が希望に満ちた目をし、本来持つべき自分の力を信じて前に進んでいく姿こそが私が目指している教育(education)です。宇城先生が気付きを与え、気付きを与えられた高校生が変化をしていく、そして一度気付きを得た高校生はその後もどんどんと変化をしていきました。
 宇城先生が高校生に対して真っすぐにぶつかっていったからこそ、高校生に変化が現れたのだと思います。それに比べ、私は目の前の子どもに全力でぶつかっていけているのだろうか、逃げてしまっていないかと考えさせられました。

 今、私にできることは統一体になり、目の前のことから逃げない事です。宇城先生に気を通して頂くと、私の腕を掴もうとする相手の腕がスローモーションに見えました。その他にも、腕立ての体制で気を通して頂くと、体に芯が通ったように強くなりました。私自身にもこのような潜在能力があるのだと自信を持つ事ができましたし、腹が据わった大人でありたいと改めて決意する事ができました。何事も逃げずに立ち向かう事が腹が据わることへと繋がります。まだまだ地に足がつかずに、腹が据わるとはほど遠い私ですが、少しでも子ども達に背中を見せられるよう、公の精神と日々挑戦の気持ちを忘れずに精進して参ります。

 ここ1ヶ月、授業で関わる子ども達の表情が冴えないことが多く、試行錯誤の日々が続いていました。しかし、道塾で宇城先生に触れて頂き、高校生の変化を目の当たりにしたことで、自信をもって子ども達の可能性を信じることができるようになり、子ども達の表情が以前に比べ良くなったように感じています。大人の姿勢で子ども達の姿勢は変化をするということを身を以て感じさせて頂いています。

 宇城先生、いつも本当に有り難うございます。宇城先生のおそばで学ばせて頂けることに感謝をしながら、次回お会いできるまでの間に少しでも成長していられるよう、学び続けます。平和な時にしか学ぶ事ができないという宇城先生のお言葉の重みを感じました。手遅れの中でもやれることがある。自分の可能性を信じて前に進んでいきたいと思います。次回もどうぞ宜しくお願い致します。

 

体験させて頂いたことは一生忘れることができない   京都 自営業 男性 44歳 SS

 第1回から通わせていただき、3ヶ月が過ぎましたが、毎回新たな驚きと気づきを与えて下さり感謝しております。またサンチンのDVDにてほぼ毎朝型の稽古をしておりますが、気力が以前に比べ充実してきていると実感しております。

 今回は更に多くの感動がありました。まず、部分体と統一体の違いについてのご説明がありましたが、日常の行動や所作がまだまだ部分体レベルであることを再認識させられました。
 この後の実践講義にて統一体を実感することになるのですが、自ら統一体をつくれるようになるにはどうすれば良いか、日々何を考えて行動すれば良いかなどたくさんの課題を得ることができたと思います。
 また、教育とは教えるのではなく「引き出すもの」というお話も以前にお聞きした時とは別の角度で学ぶことができました。すなわち、従業員や子供に「これをやれ、こうしろ」ではなく、まずは自らやってみせる、そして自発的に考えさせる、そういう姿勢が大切だと理解できました。
 こういうお話は本や別の機会でよく耳にするのですが、師範が語られると説得力が違うと感じます。 「人が喜ぶことをすると統一体になれる」というお言葉に深く感じ入りました。統一体に自らなれるための一つの道筋を与えて頂いたと思います。

 実践講義において今回私が体験させて頂いたことは、一生忘れることができないものとなりました。 まず四つん這いになり、10人ばかりの塾生の方々に手足を固定され、背中も2人に固定されました。気を通されていない状態では動くことはできませんし、手足をひっぱられるとあっけなくつぶれてしまいました。しかし、師範に気を通されると、手足をひっぱられてもびくともしません。
 また10人につかまれたまま前進できましたし、その後全員を一度に投げ飛ばすことができました。本当に信じがたいことですが、自分自身がそれをできたことが全てです。気を通された瞬間から何かを感じましたが、未熟ゆえにその感覚を説明できないもどかしさがあります。しかし事実は重いと思います。
 この体験以外にも、何度か師範に突かれ、投げ飛ばされましたが、不思議と気力が増してくる感覚がありました。「対立ではなく調和」という武術の真髄の一端を経験させて頂いたような気がしました。これも大きな感動でありました。

 これらの学んだことを、日々の仕事、経営、子供の躾、社会との関係などにおいてどうやって活かしていこうかと真剣に考えております。しかしまだまだ初級編の現段階でわかっていることはほとんどないと思います。これから初級、中級、上級と受講させていただきながら、少しづつでもその深さを学んで生きたいと思っております。今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。