2013年 特別企画 東京親子塾 (2013.6.2)

子どもにエネルギーをもらっていることがよくわかる   埼玉 公務員 40歳 女性 T.S

 長男と親子塾に参加させていただきました。また、長男の野球の素振りも見ていただき、ありがとうございました。親子塾に行く前はあまり行きたがらなかったのですが、実際参加したときは楽しそうでした。 あと二人男の子がいるのですが、帰ったら早速兄弟で試していました。
 親子塾の中で、私が正座して子どもに倒されたあと、横になったまま宇城先生に手を触ってもらった途端、背中が床にへばりつく感じで、身体が何倍も重くなったような感じで起き上がれませんでした。本当に不思議です。
 毎回、親子塾に参加するたびに思うことは、子どもと一緒にいることで、私自身がエネルギーをもらっていることがよくわかります。 もう赤ちゃんではないのですが、積極的に子どもに触れ合いたいです。 まだまだ、親子ともども成長できるように、これから毎日のひとつひとつの動作に目を配っていきます。 本当にありがとうございました。次回も参加させていただきたいです。

 

自分が教育者としてできることとは   千葉 団体職員 40歳 男性 T.Y

 昨年に続いて貴重なご指導をいただき、ありがとうございました。昨年はひと言、ふた言だった息子の感想も今年は多く聞かされたので、一年を経た成長を感じるとともに、子どもなりに感じるところがあったのだと思っています。
 過去の道塾において先生に教えていただいていた中でも最も基本的なことであり、また実践に即活かし易いことでもある「挨拶や礼をするにしても、心が伴わないと意味がない」についてですが、私など大人はただ形だけやっても心が伴わないと全く変化が現れないことを、今回の親子塾の中でも認識させていただきました。この「心が伴わないとできない」というところが、嘘や誤魔化し、ハウツー、イメトレや筋トレなどが通用しないところであり、修行に苦労している難しいところでもあります。
 一方で、子どもは形を実践するだけで身体が強くなる事実により、大人とは違うエネルギーを持っていることを感じさせられました。その子どもも、より詳細に検証してみると、小学校高学年、中学生と年齢が高くなるにつれてどんどんできなくなっていることが明らかであり、子どものこの素晴らしい力を何とか失わせずに済む方法はないものか、自分が教育者としてできることは何だろうかと考えさせられました。
 また、気合いや「押忍」の挨拶のように、対立を生む形では自分が弱くなる上に、さらには相手の勢いをも強くしてしまうという事実は、数年に渡るご指導で疑いようのない事実として認識はしているものの、他流の空手を10年以上やってきた私にとっては、やはりいまだに衝撃を感じる事実の一つです。今回の先生の検証も、シンプルな分、非常に分かり易いものでした。逆に相手に敵対心を抱かずに調和することによって自分は強くなり、相手を無力化し、かつ活かすこともできます。
 今回、息子と一緒に参加させていただいたことによって、もし先生とお会いしていなければ、私も息子に対して「気合いが大事」、「強くなりたかったら返事は押忍」などという間違った教育をし、恐ろしいことにそれが正しいと信じて疑わなかったのではないかという思いを持ちました。親子塾に参加させていただいたことによって、自分自身だけでなく子どもへの影響をダイレクトに感じ、いつも以上に先生のご指導の有難さを実感しました。

 先生が空手の技を見せてくださったことについて、私の息子も嬉しかったようです。また、やはり周囲の男の子達も楽しかったのでしょうか、目が輝いて見えました。
 私が先生に突きを入れようと前に出ると、先生は視界からも気配すらも消えてしまい、いつものことなのですが身体が棒立ちになってしまい本当に何もできません。もらうことが事前に分かっているのにブロックすらできないので、組手のときは終始、自分の身体ではないような感覚です。
 息子は、空手の黒帯の私は強いと勝手に思い込んでいますから、私が受け身すら取れずに転がされていることについて驚いていたようです。空手の元世界チャンピオンも何もできずにやられていましたから、息子に帰りの電車の中で、「先生には誰も勝てない?」と聞かれました。先生のサービス精神によりそんな面白い一幕もありましたが、道塾や親子塾での先生の教えは日常や仕事、家庭での在り方などを明確にイメージ、また実感もし易く、改めて貴重な機会を与えていただいていることを認識させていただきました。
 今回は「まだ小さいから」と見送りを言い渡されましたが、妻の許しをもらって次はやや暴れん坊の娘も参加させていただきたいと考えています。

 

スピードがどんどん上がっていく子供   千葉 27歳 男性 Y.T

 今回もとても有意義な時間をいただきありがとうございました。
今回親子塾に参加させていただき3回目になります。 検証も自分でできるようになり、娘も本当に楽しそうに時間を過ごしていました。娘が親子塾終了後すぐに「今日の先生楽しかったね!また来ようね!」と自分から言ったので、本当に楽しかったのだと思います。
 親子塾の始まりは、まだ大勢の大人や自分より大きい子がいる中で萎縮し、ずっと自分にベッタリ。 普段も大勢の人が集まる場に行くと、遊びたくても一人では行けず親の手をひっぱって行くほどの引っ込み思案でした。その娘が、大人が5、6人が肩を掴みつながりそれを引っ張るという検証をした時、大人で引けないのに小さい娘が引っ張って全員を引けた時の飛び跳ねて喜んだ姿を期に、子供の雰囲気も変わり、自分からまた引っ張りたい!楽しい!とそれまでべったりくっついて離れなかった子が水を得た魚のように急に活発に動き回るようになりました! その時、ふと感じたのは、いかに今まで自分が子供のエネルギーを抑えていてしまっていたのかという怖さ、それに気づかない自分の未熟さです。 
 そして、講義が進むにつれ子供のスピードがどんどん上がっていくのを感じ取れました!自分が行きたいところに連れて行こうとする引き方や押し方がドンドン大きな力になっていく。次第に筋力だけの大人では勝てなくなっていくのが感じ取れました! そんな事を感じ、本当に宇城先生のところに来させていただくと希望がとても湧いてきます。このまま子供を大切に育て、そのエネルギーを消さないようにしっかりした躾!悪いことをしたら悪いと愛情を持って叱っていきたいと思います。そして子供を見て、自分もあの素直な感覚を取り戻していきたいと思います。

 

肌身で感じた子供の素晴らしさ、尊さ   東京 会社員 32歳 男性 Y.F

 今回、親子塾に初めて参加させていただきました。
検証で大人が座り、子供に手を押してもらう、というのをやりました。今まで道塾などで、先生に気を入れてもらって大人同士でやったりした事があるものでしたが、5、6才の女の子に押してもらった時、抵抗する気がまったく起こらず、スーッと倒されてしまいました。この感覚には大変驚きました。倒された時もとても気持ちが良く、逆に本当にさわやかな気分になってしまいました。これは先生の言われる、子供にエネルギーをもらったからだと思いました。大人同士でやると必ず衝突しますし、先生に気を入れていただいても、それこそたどたどしい感じでやっと押せている感じです。大人はいかに衝突に支配されているかが本当に良く分かり、また子供の素晴らしさ、尊さを肌身で感じることができました。

 また、多人数の並んだ大人を押す検証では、子供はできると身体で感じ、自分からどんどん「やりたい!」と言っていました。逆に大人がやる場合は(他の検証もすべてですが)先生に気を入れていただいても恐る恐るというか不安で一杯の表情でやります。これだけでも子供達は身体でできる、できないを瞬時に感じ取っているんだなあと感心しました。また先生が厳しいお話をされているとき、子供達は動き回ったりせず、その空間にも入ってきませんでした。先生が「子供は分かっているんだ」と言われ本当にその通りで、またお話の内容が柔らかい雰囲気になると先生に近寄っていったりしていました。

 先生のお話の中で、3歳までは非論理的思考というのがありましたが、本当にそれまでは真っ白な心なんだと納得しました。そして純粋だから心のエネルギーがそのまま出ているのだと思いました。そしてその純粋で真っ白な心に良い事、悪い事を教えていくのが大人の役目ではないのかと思いました。子供達は純粋でエネルギーに溢れています。それを駄目にしているのが大人のいい加減さや、衝突、頭脳優先といった事だと良く分かりました。自分自身、そういう子供達の生まれ持った心のエネルギーを潰そうとしている事に気付けるような、またそれをそのまま伸ばしてあげられるような人間になりたいと思います。 貴重な体験をさせて下さり、ありがとうございました。